武将・島左近が着用、兜を特別展示 久能山東照宮

 関ケ原の戦いで石田三成の重臣として仕えた武将・島左近が着用していたとされる「紺絲威兜(こんいとおどしかぶと)」の特別展示が22日まで、静岡市駿河区の久能山東照宮博物館で開かれている。

武将島左近が着用していたとされる「紺絲威兜」=静岡市駿河区の久能山東照宮博物館
武将島左近が着用していたとされる「紺絲威兜」=静岡市駿河区の久能山東照宮博物館

 兜は鉄製で重さが約2キロあり、名前の由来となった紺色の糸があしらわれている。島は関ケ原の戦いで東軍徳川家康の家臣・戸川達安に討たれて戦死。紺絲威兜は達安が戦功を残すためを持ち帰ったとされる。兜を受け継いできた戸川家は1915年、創建300年を迎えた久能山東照宮に奉納した。
 同博物館によると、島の遺品は数少なく、特に兜は貴重な歴史資料という。担当者は「日本の歴史をひもときながら鑑賞してほしい」と話した。

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