長寿者の人柄、肖像画に 洋画家八木さん(焼津出身)今年は4人

 焼津市出身の洋画家八木道夫さん(72)=東京都町田市=が焼津市の100歳以上の長寿者の肖像画を描き、7日、市に寄贈した。「故郷に恩返しをしたい」と画家になって間もないころに始め、今年で47年目の取り組み。贈った長寿者の絵は計163枚になった。

長寿者の肖像画を掲げる八木さん(右から2人目)=焼津市役所
長寿者の肖像画を掲げる八木さん(右から2人目)=焼津市役所

 描いたのは篠宮まささん(102)=八楠=、原川とみさん(103)=策牛=、市野美江子さん(103)=道原=、浅原京さん(102)=小川新町=の4人。家族から借りた写真を基に、本人の性格や生活ぶりを踏まえ、人柄がにじみ出るように仕上げた。
 妻の由利子さん(73)と市役所を訪れ、中野弘道市長に作品を渡した。八木さんは「今があるのは市民の応援のおかげ。肖像画を描き続けられるようこれからも頑張りたい」と話した。
 絵は後日、市が本人に届ける。中野市長は「毎回、本人も家族も大変喜んでもらっている」と感謝した。

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