国宝天守5城、つまようじで 浜松の高柳さん、独学5年がかり

 つまようじアート愛好家の高柳智雄さん(74)=浜松市中区=が5年がかりで制作した国宝天守5城を含む作品10点を、同市天竜区のマルカワの蔵で展示している。定年後に独学で制作を始め、精緻な作品づくりに励んでいる。9月27日まで。

高柳さん(左奥)が5年を掛けて完成させた国宝天守5城を含む、10点の作品が並ぶ展示会場=浜松市天竜区二俣町のギャラリーマルカワの蔵
高柳さん(左奥)が5年を掛けて完成させた国宝天守5城を含む、10点の作品が並ぶ展示会場=浜松市天竜区二俣町のギャラリーマルカワの蔵

 金型製造会社の経営を退いた後、友人に古民家のつまようじアートを見せられたことがきっかけ。「自分にもできるかも」と独学で始めた。
 城好きが高じて、主な作品テーマは城に定めた。現場に足を運び、好きなアングル探しから始める。撮りためた写真を参考に自筆の設計図を練り上げる徹底ぶりだ。
 このほど悲願だった国宝天守5城(姫路城、彦根城、松本城、松江城、犬山城)を完成させた。姫路城は約1万本、制作に8カ月かけた大作となった。
 高柳さんは「城にはそれぞれ素晴らしさがある。制作を通じてその奥深さを実感していくのが醍醐味(だいごみ)」と話す。これまで訪れた城は50余り。「一番好き」という中津城の完成を目標に研さんを重ねていく。
 午前10時~午後4時(月・火曜定休)。問い合わせはマルカワの蔵<電090(7303)5263>へ。
 

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