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個性豊かな書14点 自閉症と重度知的障害 石山さんが初の個展

(2020/8/27 09:46)
平松さん(左)と練習に励む石山さん=菊川市
平松さん(左)と練習に励む石山さん=菊川市

 書道を通じた自己表現に取り組み、全国展入賞経験もある石山大志さん(21)=菊川市=の初の個展が28~30日に菊川文化会館アエルで開かれる。自閉症と重度知的障害がありながら、小学2年から地元静空書道会の教室で腕を磨いてきた。生き生きと力を発揮する姿が多くの人の励ましになれば-と指導者や家族は思いを込める。
 石山さんは幼少期から太いペンで書く感触を好み、母市枝さんの勧めで教室に通い始めた。指導者の平松京楓さんにとって意思疎通が難しい児童を教えるのは初めて。半紙に鉛筆で下書きしたり色で書き順を示したりと工夫を重ねるうち、いすに座り続けるのも苦手だった石山さんが夢中で取り組むようになったという。自分の名前の書き方も覚え、周囲を驚かせた。
 楷書、行書と学び、疾走感のある個性的な作風を身につけた。掛川特別支援学校御前崎分校高等部3年で挑戦した全国特別支援学校文化祭では知的障害教育校長会長賞に輝いた。今も作業所で働きながら教室に通っている。努力の成果を示そうと平松さんが作品展を提案した。
 14点を展示予定。平松さんは「私たちは上手に書こうと意識するが、石山さんの作品は自然体で感性に響く。誰が見ても元気になれる」と評価する。市枝さんは「小さな頃は未来が見えず不安もあったが、好きなことが見つかり成長した。障害があっても楽しく取り組む姿を見てほしい」と呼び掛けた。

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