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SPAC“出張ラジオ局” 迫真の朗読、密避け耳元に 訪問先で至近距離電波、観客はFMで受信

(2020/7/3 15:00)
ガラス戸の外で物語を朗読するSPAC俳優。施設利用者がラジオを使って聞き入った=静岡市葵区
ガラス戸の外で物語を朗読するSPAC俳優。施設利用者がラジオを使って聞き入った=静岡市葵区

 静岡県舞台芸術センター(SPAC)が、簡易装置で発信した朗読をラジオで聞いてもらう出張企画を始めた。県内の施設や寮など共同生活の現場に赴き、建物の外から音声を送信する仕組み。「密を避けながらつながりが感じられる時間を」と利用を呼び掛ける。
 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ「新しい生活様式」を受けて考案した。劇場での公演にさまざまな制約がある今、演劇の魅力を県民の生活空間に届けていく。
 2日には静岡市葵区の高齢者施設を訪問し、1階広間のガラス戸の外にミニスタジオを“開設”。至近距離内に電波を発信する装置を使い、俳優2人が「走れメロス」「ウォーソン夫人の黒猫」を朗読した。施設利用者は広間内にラジオを置き、迫真の声で彩られた物語の世界を堪能した。
 本企画を自ら考案した宮城聰芸術総監督は「外出から遠ざかり、孤独を感じている人は多いはず。耳元で語り掛けてくれるようなラジオの力で生きた言葉を感じてほしい」と話した。
 出張は8月末まで。利用は無料。依頼者側はFM波を受信できるラジオを用意する。問い合わせはSPAC<電054(203)5730>へ。

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