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伊藤若冲とゾウ、関係考察 静岡県立美術館館長が講演

(2020/6/22 13:00)
ゾウを描いた江戸時代の絵画作品について解説する木下直之館長=県立美術館
ゾウを描いた江戸時代の絵画作品について解説する木下直之館長=県立美術館

 静岡県立美術館は21日、美術講座「江戸にゾウを見に行こう」を静岡市駿河区の同館で開いた。木下直之館長が、江戸時代の画家伊藤若冲らのゾウを描いた作品を解説した。28日まで開催中の「美の競演-静岡県美名品展」の関連企画。
 同展出品作で、中ほどに白いゾウが描かれている「樹下鳥獣図屏風(びょうぶ)」を導入にして、若冲とゾウの関係を考察した。クジラと対比させた「象と鯨図屛風」(MIHO MUSEUM蔵)なども挙げ「若冲が好むゾウのイメージが伝わってくる」と話した。1729年に京都にゾウが来た史実から「数えで14歳の若冲は、生まれ育った京都で本物のゾウを見ているのではないか」と推察した。江戸時代に活躍した俵屋宗達、長沢蘆雪らの作品も紹介した。
 木下館長は結びとして再度「樹下-」に言及し「真正面から捉えたゾウの姿を含め、若冲が頭に描いた世界を全身で作りあげた作品。この絵の前に立ってみてほしい」と述べた。約60人が聴講した。

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