静岡新聞NEWS

日本遺産に「弥次さん喜多さん、駿州の旅」認定 藤枝、静岡申請

(2020/6/19 12:26)
日本遺産認定が決まった構成文化財の一つである岡部宿大旅籠柏屋=藤枝市岡部町岡部
日本遺産認定が決まった構成文化財の一つである岡部宿大旅籠柏屋=藤枝市岡部町岡部

 文化庁は19日、地域の歴史や文化財をテーマでまとめて伝承・発信する「日本遺産」に、江戸時代の東海道の旅情を伝える「日本初『旅ブーム』を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅」(藤枝市、静岡市申請)など21件を新たに認定した。県内関係の認定は2件目。両市は今後3年間、国の財政支援を受けて地域観光の魅力向上を図る。
 「駿州の旅」は十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」に登場する弥次さん喜多さんを軸に、同作や歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」に登場する両市内の名所や名物を、日本初の旅ブームを起こした地域資源という文脈で読み解き、物語としてまとめた。富士山を一望する薩埵峠や、徳川家ゆかりの清見寺、歌舞伎にも登場する宇津ノ谷峠、島田宿へ続く東海道の松並木など32の文化財などが関連する。
 審査を担当した有識者委員会(委員長・下村彰男国学院大研究開発推進機構教授)は「東海道の中で最も歴史や景観を色濃く残す地域で、大きな可能性を感じる。滞在型観光を目指すビジョンがあり、江戸庶民と同じ気分の旅の楽しみが期待できる」と評価した。
 全国では岩手県二戸市などの「“奥南部”漆物語」、茨城県と山梨県の「日本ワイン140年史」などが新たに認定された。
 「駿州の旅」以外に県内から申請があった静岡市の「漆=japan駿河ものづくりの系譜」と掛川市の「100年の大講堂」の2件は認定から漏れた。
 日本遺産は2015年度からの累計で認定件数が104件となった。文化庁は当初の目標数に達したことなどから新規認定を今回で当面停止し、今後は知名度向上や認定地域の支援に注力する。
 本県関係の日本遺産は、「駿州の旅」のほか、18年度に認定された三島市、函南町などの「旅人たちの足跡残る悠久の石畳道―箱根八里で辿(たど)る遥かな江戸の旅路」がある。

 ■街道の魅力広める
 北村正平藤枝市長の話 藤枝宿、岡部宿の旧東海道の歴史と文化は「藤枝の宝」。特別な思いでにぎわいづくりと交流人口の拡大に努めてきた。地域の魅力や価値が高く評価されたことは喜ばしく誇らしい。認定を機に静岡市と連携し、これまで以上に街道文化の魅力を発信したい。

 ■おもてなしを強化
 田辺信宏静岡市長の話 念願がかない、日本遺産に認定された。これから藤枝市とともにおもてなし体制や環境の整備、体験メニューの充実を図りたい。認定をきっかけに、東海道が結ぶ市町との交流や連携の輪が広がることを期待している。

静岡芸能・文化の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿