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ムカゴ焼酎、瓶詰め 藤枝の酒造、循環型農業に貢献

(2020/5/29 15:00)
自然薯のムカゴを使った焼酎を瓶詰めする蔵人ら=28日午前、藤枝市の杉井酒造
自然薯のムカゴを使った焼酎を瓶詰めする蔵人ら=28日午前、藤枝市の杉井酒造
焼酎の原料として使用した自然薯のムカゴ
焼酎の原料として使用した自然薯のムカゴ

 藤枝市の杉井酒造で28日、県内の生産者から集めた自然薯(じねんじょ)の珠芽(しゅが)「ムカゴ」を用いて製造した焼酎の瓶詰め作業が行われた。通常は廃棄する小型のムカゴを活用した、地域循環型農業プロジェクトの一環。
 同酒造がムカゴ焼酎「むかごのめぐり」を製造するのは3回目。静岡市駿河区のとろろ汁店「丁字屋」に自然薯を納入する生産者約10人から寄せられたムカゴ約420キロを使い、昨年12月に仕込んだ。28日は蔵人3人が720ミリリットル瓶約千本に焼酎を注ぎ、箱詰めも行った。同酒造の社長兼杜氏(とうじ)の杉井均乃介さん(62)は飲み口について「自然薯特有の風味が口いっぱいに広がる」と説明した。
 ムカゴを使った酒造りは静岡市葵区の陶芸家杉村参郎さん(76)のアイデア。製造時の酒かすは、木くずや米ぬかなどと混ぜて堆肥化し、自然薯栽培の肥料として生産者に還元する。杉村さんは農家と企業が参加するこの循環プロジェクトの主導する立場。「捨ててしまっているものの価値に目を向ける機会にしたい」と話した。プロジェクトの意義を説明する子ども向けの紙芝居を制作する予定もあるという。
 焼酎は6月16日から県中部の酒販店などで販売する。720ミリリットル入り1815円。問い合わせは杉井酒造<電054(641)0606>へ。

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