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浜松城解明に光、市に新絵図 屋根のふき方、堀を描き分け

(2020/5/23 07:40)
新たに見つかった浜松城の絵図=浜松市中区の市博物館
新たに見つかった浜松城の絵図=浜松市中区の市博物館

 浜松市による浜松城(同市中区)の史料収集作業で、江戸時代に描かれたとみられる同城の絵図が新たに見つかった。屋根のふき方や堀の状況などが詳細に記され、かつての城の姿を考察する上で貴重な手がかりになる。22日までに、関係者が明らかにした。
 市博物館によると絵図は縦64センチ、横68センチ。本丸、二の丸など城の主要区画や侍町、周辺の田などが美濃紙に鮮やかな色使いで描かれている。保存状態は良好。元は市内の絵図収集家の所蔵で、3月に市が寄贈を受けた。
 絵図は、城内の建物や門、塀などを瓦ぶきとこけらぶきで描き分けている点が特徴。堀の水の有無なども区別している。同博物館の久野正博専門監は「これまで見つかった絵図は縄張り(城郭構造)の描写に重きを置いたものが多く、建物の詳細が分かるのは珍しい」と語る。写実的な田園の絵なども添えられ、絵師もしくは絵に習熟した人物が何らかの原本を基に描いた可能性もあるという。全国の同城の絵図と照合するなど調査を進める。
 市は今秋、築城450年を記念する市博物館の特別展で絵図を公開する予定。城跡整備に向け、絵図や幕末から明治初期に撮影された古写真の情報提供も呼び掛けている。

 <メモ>浜松城 1570年(元亀元年)に徳川家康が前身の城を拡張して築いた。堀尾吉晴が城主だった時代(1590~99年)に石垣や天守閣が築かれたとされ、歴代城主による改変もあった。明治維新後に廃城となり、建物は解体。市民らの寄付などを活用し、1958年に復興天守が完成した。

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