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アマビエにそっくり 沼津・戸田に伝わる妖怪「神池姫」 コロナ退散へ「イラスト描いて」 ネットで呼び掛け

(2020/5/17 18:53)
新型コロナウイルスの早期収束を願って寄せられた「神池姫」のイラストを手にする大木真実さん=沼津市内
新型コロナウイルスの早期収束を願って寄せられた「神池姫」のイラストを手にする大木真実さん=沼津市内
沼津市戸田地区に伝わる疫病退散の妖怪「神池姫」(沼津市明治史料館提供)
沼津市戸田地区に伝わる疫病退散の妖怪「神池姫」(沼津市明治史料館提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、注目を集めている疫病退散の妖怪アマビエ。沼津市戸田地区にもそっくりな妖怪が伝わる。その名は「神池姫」。同市のグラフィックデザイナー大木真実さん(40)は早期収束を願って、神池姫のイラストをインターネット上で募る「#カミイケヒメチャレンジ」を展開している。家庭での時間を少しでも楽しめる手段として、多くの参加を呼び掛けている。
 神池姫は顔は女性で頭に角が生え、魚の胴体の腹部に左右三つずつの玉、尾に3本の剣が付いている妖怪。肥後国(熊本県)に現れたというアマビエと同様にコレラが大流行した江戸末期、自身の姿を模写して貼り出せば疫病が退散すると語ったと伝わる。
 大木さんが神池姫を知ったのは、市明治史料館学芸員の木口亮さん(46)の会員制交流サイト(SNS)。史料館では以前、戸田地区の旧家が所有する原画を展示し、木口さんが写真付きで紹介した。「九州から遠く離れた沼津にうり二つの妖怪が伝承されていて驚いた」と大木さん。イラストを描くことで気分も晴れやかになり、地域の記憶の継承にもつながるのではないかと考えたという。
 代表を務める「沼津デザインセンター」のホームページ(HP)で4月17日に募集を告知。約70の作品が全国から寄せられている。未就学児が描いたイラストや、プロのグラフィックデザイナーが手掛けたアニメキャラクター風の神池姫などさまざま。「早く明るい世界になりますように」とメッセージを添えた人もいる。
 HPで全作品を公開し、市内での路上展示も検討している。新型コロナの収束後は戸田地区へ“お礼参りツアー”を行いたいという。大木さんは「神池姫を見ていると、先人も苦しい時代を生き抜いたんだと勇気が湧く。私たちも乗り越えられないはずはない」と語る。
 作品は同センターのURL<https://www.ndc.design/kamiikehime>から投稿できる。

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