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今川義元公像、19日お披露目 勇姿と品格、後世に 静岡駅北口広場に設置 長泉の堤直美さん制作

(2020/5/15 19:04)
今川義元公像の模型を前に制作を振り返る堤直美さん。高さ1・8メートルの実物は19日にお披露目される=3月下旬、長泉町
今川義元公像の模型を前に制作を振り返る堤直美さん。高さ1・8メートルの実物は19日にお披露目される=3月下旬、長泉町

 今川義元公生誕500年祭の関連事業としてJR静岡駅北口広場に設置される義元公像のお披露目が19日に迫った。義元公の銅像設置は県内では初めて。制作を託された長泉町の彫刻家堤直美さん(69)は「史実から伝わる勇姿と品格を形にして後世に残したい」と話す。
 義元公の姿は今川家菩提(ぼだい)寺の臨済寺(静岡市葵区)の木像などが伝えている。「500年を経て語り継がれる人物。一方で顔や表情のイメージは現代人の中で定まらない」という難度の高い仕事になった。
 堤さんの頭の中にも、あいまいな義元公像があった。「先入観をいったんなくして、史実を参考によみがえらせていく。15冊ほど歴史書を読み、品格のある人物像にたどり着いた」。桶狭間の戦いで敗れた「軟弱殿様」のイメージは自然に払拭(ふっしょく)された。
 東海道の広くを手中にした「海道一の弓取り」と称され、周辺の国々に外交手腕を発揮した武将。京からは公家文化も取り入れた。「顔をつくるのは特に重大な作業だが、はっきりした姿が降りてくる感覚で進められた。義元公に助けられたかな」。徳川家康や勝海舟ら多くの像を手掛けた経験から、間違いないという確信もあった。
 堤さんは具象彫刻一筋。「人体の神秘性と温かみは、いつの時代も人を引きつける。何千年も残せる銅像は、未来の人の感性にも届くものがふさわしい」。苦労や挑戦の跡が刻まれる創作は「後世の作家との“対話”が楽しめる」と意欲は尽きない。
 除幕は19日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため関係者のみで行う。

 ■ウェブで記念シンポ
 義元公像は静岡商工会議所が設置し静岡市に寄贈。除幕を記念する「今川シンポジウム2020」が19日午後2時半からウェブ上でライブ中継される。歴史研究家大石泰史さんが講演し、堤直美さん、同祭推進委員長の小和田哲男さん、臨済寺住職の阿部宗徹さんらが座談会に登壇する。静岡商工会議所ウェブサイトから見ることができる。

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