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「コロナ退治」アニメで学ぶ 静大教授やSPAC有志、動画公開

(2020/4/27 08:02)
感染防止対策動画の一場面。英語バージョンも公開している(健康戦士コロタイジャー製作委員会提供)
感染防止対策動画の一場面。英語バージョンも公開している(健康戦士コロタイジャー製作委員会提供)

 静岡大教育学部の小林朋子教授(学校臨床心理学)や県舞台芸術センター(SPAC)の有志らが、新型コロナウイルスの感染防止対策を親子で楽しみながら学べるアニメーション主体の動画を手掛け、公開している。人々を苦しめる「コロナー」を退治する「健康戦士コロタイジャー」が主人公。英語、スペイン語版など他言語への翻訳も進めている。
 感染拡大で不安が広がる中、適切な知識を伝えて不安を和らげ、他者への思いやりを育む一助になれば-と小林教授が発案した。旧知の渡辺弥生・法政大教授やSPACメンバーに声を掛け、シナリオや見せ方を練った。
 脚本は心理学や公衆衛生学などの知見に基づく。第1弾として公開した「えいせいレッド」の動画では、正しい手洗い方法や咳(せき)エチケットの大切さを紹介。アニメの合間に手洗いの良い見本と悪い見本の実例を挟んだり、問いを投げ掛けて考えさせる場面を用意したりするなど、伝え方も理論的になるよう工夫したという。
 小林教授は「ヒーローは子どもたちにとって憧れで、まねしたくなる」と狙いを説明。「『手を洗いなさい』から『えいせいレッドは何て言っていた?』などと、保護者の声の掛け方も変わってくるのでは」と期待する。
 今後「おもいやりピンク」「めんえきホワイト」といった続編を順次、特設サイトにアップする。学校の教材用には紙芝居形式での提供を準備している。

 ■舞台制作ノウハウ生かす SPAC
 SPACは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ゴールデンウイーク恒例の演劇祭を今年は中止した。健康戦士コロタイジャーの動画企画には、俳優陣や舞台制作陣らが多数参加。生の舞台で演劇を届けられない厳しい状況に置かれる中、さまざまなアイデアを出して協力している。
 SPAC制作部の中尾栄治さん(41)は、普段からSPACの動画を担っている。自身にも3歳の娘がいて、「子どもたちのために何かできないか、ちょうど考えていた」。子どもが動画に集中できるよう変化のある編集を心掛けたという。
 SPAC側の提案で主題歌も誕生し、振り付けも考案中。声で出演する俳優は、声色で表現を追求する。
 中尾さんは「そもそも、ものづくりの人間。いかに楽しんでやるか、みんな心得ている。俳優もアーティストも今回の機会で生かされている」と受け止める。

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