静岡新聞NEWS

わが子への鳥獣画、初公開 伊東・木下杢太郎記念館

(2020/3/13 08:03)
木下杢太郎が次男のために描いた鳥獣画58点を初公開した特別展=12日午後、伊東市立木下杢太郎記念館
木下杢太郎が次男のために描いた鳥獣画58点を初公開した特別展=12日午後、伊東市立木下杢太郎記念館

 伊東市出身の医学者で文学や美術でも活躍した木下杢太郎(本名・太田正雄、1885~1945年)が次男のために描いた鳥獣画58点が見つかり、市立木下杢太郎記念館の特別展「わが子のために描いた動物たち」で初公開されている。展示を担当した市教委社会教育指導員の丸井重孝さんによると、「堅物と思われてきた杢太郎の新たな人物像を示す貴重な資料」という。
 杢太郎は二男三女をもうけ、鳥獣画は東北帝国大医学部教授時代の31年、次男元吉さんに描いたとみられる。昨年、都内に住む元吉さんの娘が所有していることが市教委に伝えられた。杢太郎の資料は神奈川近代文学館などが管理するが、今回の鳥獣画はこれまでのどの画集にも掲載されていないという。
 スケッチブックにサルやハリネズミなど動物40点、ワシやツバメなど鳥18点を生き生きと描いていて、中には元吉さんのものとみられる落書きもある。また、三女寧子さんから、杢太郎がフランス留学帰りに長男正一さんのために買い求めたフランス人形も寄贈され、合わせて披露している。丸井さんは「多忙で家族との団らんはほとんどなかったとされてきたが、子煩悩で優しい父親の一面が垣間見える」と話す。展示は5月10日まで。

静岡芸能・文化の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト