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立田さん(伊東高2)油彩、佐藤太清展特選 若手登竜門の公募展

(2020/2/12 19:00)
全国公募の佐藤太清賞美術展で特選に選ばれた立田一葉さん(左)と、指導する水田大輔さん=1月下旬、伊東高
全国公募の佐藤太清賞美術展で特選に選ばれた立田一葉さん(左)と、指導する水田大輔さん=1月下旬、伊東高
特選に選ばれた「時を視る」
特選に選ばれた「時を視る」

 伊東高美術部2年の立田一葉さん(16)が、「第19回福知山市佐藤太清賞公募美術展」絵画部門で準大賞に当たる特選に輝いた。京都・福知山市出身の日本画の大家佐藤太清(1913~2004年)を顕彰する公募展で、若手登竜門の一つとして知られる。立田さんは自身の心象風景を油彩で丹念に描き高評価を受けた。他の表彰作品とともに3月まで全国5カ所で巡回展示される。
 絵画部門は高校1年~大学2年に当たる16~20歳が対象で全国から出品がある。特選は大賞の「佐藤太清賞」3点に次ぐ9点。立田さんは上位12人の中で最年少だった。昨年は高校年代最高峰の高校生国際美術展でも奨励賞を受賞していて、ダブル入賞となった。
 「時を視る」と題した作品は、生い茂る草むらに朽ち果てた蒸気機関車を女子高生が見つめる中、機関車の煙突にフクロウが止まる瞬間を描いた。「社会に埋もれるのではという将来への不安や焦り(機関車)の中に、舞い降りる希望(フクロウ)を表現した」と立田さん。同高非常勤講師で国際公募展の入賞経験もある画家水田大輔さん(67)は「機関車、フクロウ、人物の三つのモチーフにドラマ性が演出されている」と評価する。
 作品は何度も構図を変更し、当初予定の県高校総合文化祭への出品を見送って試行錯誤を繰り返した。それでも立田さんは、「描き込みが足りなかった。特選はうれしいが悔しさもある」と満足していない。小学5年から立田さんを指導する水田さんは「流行やマニュアルに流されない信念がある。将来は本格的な油彩画家を目指してほしい」と成長を期待する。

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