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ヒカシュー40周年、初の詩集 熱海の現代音楽家・巻上公一さん

(2019/12/31 16:50)
完成した詩集を手にする巻上公一さん=熱海市内
完成した詩集を手にする巻上公一さん=熱海市内

 熱海市の現代音楽家巻上公一さん(63)が、詩の老舗出版社書肆山田(東京都豊島区)から初の詩集「至高の妄想」を発刊した。リーダーを務める、ことしデビュー40周年のバンド「ヒカシュー」の歌詞を中心に70編を収録し、現代詩として世に問う。
 発刊の発端を「40年以上書いてきた歌詞が、活字の力によってどう見え方が変わるか知りたくなった」と話す。2008年からプロデューサーとして関わるイベント「JAZZ ARTせんがわ」(東京都調布市)に谷川俊太郎さん、吉増剛造さんら詩人を相次いで招いたことも意欲を高める契機になった。
 書肆山田で40年以上詩集を手掛ける編集者の大泉史世さん(75)が、ヒカシューのアルバム23枚の収録曲など200編以上から「恋愛」「思想」など五つのテーマ別に選択し、70編で大きな流れを生み出した。
 詩はレコードやCDの発売時期とは無関係に並べられ、詩集としての新しい価値をまとった。巻上さんは「(専門的に)詩を読む方の目に委ねたかった。音楽に例えればリミックス。自分一人では完成できなかった」と大泉さんに感謝する。1978年に作った「幼虫の危機」から2017年発表の「あんぐり」まで制作時期はまちまちだが「空想的になり過ぎず、リアルな感覚を重要視する点は変わらない」という。
 中学生時代に谷川さんや寺山修司さんに魅了され、以来ずっと現代詩に親しんできた。「普段は音楽を聴かない方々にも、活字を通じて詩として認識してもらえる」と期待を込める。

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