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複数中学の生徒が音楽や演劇 掛川の文化系地域部活、国が注目

(2019/11/6 07:33)
演劇の練習に臨む文化系地域部活「パレット」の部員。活動は全国的に注目される=10月下旬、掛川市
演劇の練習に臨む文化系地域部活「パレット」の部員。活動は全国的に注目される=10月下旬、掛川市

 複数の中学校の部員が集まって活動する掛川市の地域部活「パレット」が、新たな文化系の部活動の在り方を示す先進例として、文化庁も注目する存在になっている。県は東京五輪・パラリンピックの文化プログラムに採択して活動を支援し、他地域への取り組みの拡大を期待する。
 パレットは一般社団法人「ふじのくに文教創造ネットワーク」(斉藤勇理事長)が主催し、昨年4月に創部した。現在は掛川市内の中学5校の1、2年生19人が所属する。音楽や演劇、ダンス、放送を対象にして、週2、3回、市内のホールに集まって活動している。磐田市で行われている運動系の「磐田スポーツ部活」と同様に、学校にやりたい部活がない生徒の受け皿になっている。
 顧問の教師主導で運営されることが多い学校単位の部活動とは異なり、生徒が主体的に運営しているのも特徴的だ。県舞台芸術センター(SPAC)の俳優や、ピアニスト、声楽家らが外部講師を務めるが、あくまでサポート役にとどまる。夏から準備を重ねてきた創作劇も、台本制作や舞台総監督までほぼ全て部員だけで創り上げた。
 文化庁は昨年、「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」策定の検討会議の委員に斉藤理事長の就任を求め、2度にわたって実践事例発表が行われた。文化庁の担当者は「文化系の部活動としては全国的にもほかに例がない」と取り組みを高く評価。教員の業務負担軽減にもつながる新たな部活の在り方と見込む。
 部長の宮崎真衣さん(14)は「違う中学の人とも交流でき、ダンスや音楽、演劇を融合した活動も面白い。他地域にも広めたいし、掛川の魅力も伝えたい」と話した。
 斉藤理事長は「最初は学校現場でも認知度が低かったが、現在は市教委にも理解してもらえている。舞台美術など、今後さらに活動のジャンルを広げたい」と語った。

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