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家康書状、原本を初確認 静岡市購入、展示へ

(2019/10/3 07:48)
徳川家康が中村家宛てに出した書状(静岡市提供)
徳川家康が中村家宛てに出した書状(静岡市提供)

 静岡市は2日、関ケ原の戦いの直前に徳川家康が豊臣秀吉の家臣だった中村家に送った書状が見つかり、原本と確認されたため、購入したと発表した。これまで、書状の写しの存在は知られていたが、原本が見つかったのは初めて。市は8日から11月4日まで、同市葵区の駿府城公園坤櫓(ひつじさるやぐら)で書状を展示する。
 書状の日付は慶長5年(1600年)7月27日。駿府城主だった中村一氏が同年7月中旬に死去したことを受け、家康が中村の弟の氏次(中村彦左衛門)と一氏の妹婿の横田村詮(横田内膳正)に宛てて、駿河の支配を命じる内容だった。家康直筆の花押も書かれている。
 日付は、家康が石田三成の挙兵を聞いた直後の時期のため、市の担当者は「家康が中村家を自分の味方に引き留めるために出したと思われる」と説明した。
 駿府について書かれた1800年代の「駿国雑志」に書状の写しが書かれていたが、日付はなかった。原本が見つかったことで、写しの彦左衛門の名が間違っていたことも判明した。
 同市は2022年開館予定の歴史文化施設のため、展示資料を集めている。原本は昨年夏、東京都内の古書店の所蔵リストにあるのを市の職員が見つけ、約130万円で購入した。
 書状を鑑定した静岡大の本多隆成名誉教授は「家康の中村氏宛ての文書は極めて乏しい。関ケ原の合戦前の緊迫した状況下で出されたという意味でも貴重」とコメントした。
 展示は午前9時から午後4時半まで。祝日を除く月曜休館。

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