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島田空襲を劇で表現 朗読の会、戦争の苦しみ伝える

(2019/8/12 07:50)
島田空襲をテーマにした朗読劇「ムクの大木の下で」を披露する島田朗読の会のメンバー=島田市内
島田空襲をテーマにした朗読劇「ムクの大木の下で」を披露する島田朗読の会のメンバー=島田市内

 長崎型原爆の模擬爆弾(通称・パンプキン爆弾)が投下された1945年7月26日の島田空襲の悲劇を伝えている島田朗読の会(久保田ふじ恵代表)が11日、島田市内で朗読劇「ムクの大木の下で」を上演した。
 「ムクの大木の下で」は、島田学園高(現・島田樟誠高)の生徒らが1990年代を中心に聞き取り調査などで集めた島田空襲の証言を基に制作し、2007年から市内の中学校などで上演を続けてきた。爆弾投下の瞬間から戦後の生活までを語る構成で、この日はメンバー5人と、証言をまとめた本の著者でもある島田樟誠高の小林大治郎教諭(58)が出演。「多くの死体が並び、ほこりと泥で真っ黒だった」「ムクの大木に人の髪の毛がひっかかっていた」など生々しい証言とともに、一瞬で大切な家族や家を奪われた人々の苦しみを伝えた。
 島田空襲は米軍B29爆撃機が島田市扇町の普門院近くに重さ1万ポンド(約4・5トン)の爆弾を投下し、少なくとも47人が死亡した。公演は島田近代遺産学会が講座の一環で企画。小林教諭は島田学園高での調査をきっかけに同校で演劇作品「聖戦の果てに」が制作されるなど、戦争の記憶が語り継がれていることを紹介した。「証言者は減っている。皆さんもこの体験を子や孫に伝えていってほしい」と呼び掛けた。

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