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里帰り公演、心待ちに 昨年の浜松国際ピアノコン1位の男性

(2019/7/27 07:45)
本番に向け準備を重ねるジャン・チャクムルさん=25日、浜松市中区のアクトシティ浜松研修交流センター
本番に向け準備を重ねるジャン・チャクムルさん=25日、浜松市中区のアクトシティ浜松研修交流センター

 昨年の「第10回浜松国際ピアノコンクール」(浜松市、市文化振興財団主催)で1位に輝いたジャン・チャクムルさん(21)=トルコ出身=が28日に同市中区のアクトシティ浜松で開かれる「浜松いわた信用金庫 夢に追いかぜコンサートin浜松」(実行委など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)に出演する。「浜松に来るたび、日本の家に帰ってきた感じがする」と、思い出の地での演奏を心待ちにする。
 当日は国内外で活躍する指揮者、海老原光さんがタクトを振る浜松交響楽団と共演し、シューマンの「ピアノ協奏曲イ短調作品54」を奏でる。直前のリハーサルでは「指揮者と団員の信頼関係が強く、音楽作りを愛しているのが伝わってきた」と感銘を受けた様子。
 優勝者として、国内外で月に複数の演奏会に出演するなど、コンクール前後で生活が一変したチャクムルさん。「ステージでの演奏は常に楽しいが、優勝者としての責任感とプレッシャーもある」。プロのような生活の一方で、「自分はまだまだアマチュア。常に練習と勉強する身」と初心を忘れない。
 多忙な日々の中で、新しい発見もある。「ステージ上で曲への理解が深まりインスピレーションも湧くようになった。練習室ではあまり起こり得ないこと」と成長を実感する。
 会場のアクトは、コンクール期間中やその後のレコーディングで何度も演奏し、「どう弾けばどんな音が出るかをよく理解しているので快適」と知り尽くした場所。「ロマン派の中で最もロマンチックな曲」と評するシューマンの同作品を、「歌うような表現を意識する」と情感豊かな演奏を誓う。チケットは販売開始早々に完売。「瞑想(めいそう)のように、自分に向き合える曲。リラックスして聴いてほしい」と鑑賞のポイントも明かした。

 <メモ>浜松国際ピアノコンクール 世界を目指す若手ピアニストの登竜門で、3年に1度、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれる。上原彩子さんやラファウ・ブレハッチさん(ポーランド)、チョ・ソンジンさん(韓国)など歴代入賞者が、海外の著名なコンクールで優勝している。2018年の第10回大会では、県勢が27年ぶりに1次予選を突破、初めて本選まで進み、今田篤さん(掛川市出身)が4位、安並貴史さん(静岡市葵区出身)が6位に入賞した。

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