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青銅製の灯籠150年ぶり返還 保管の「懐山のおくない」保存会

(2019/7/12 07:48)
十津川村武蔵地区総代の尾中修さん(右から2人目)に灯籠の説明をする柴田宏祐さん(右)=11日午前、浜松市天竜区懐山の泰蔵院
十津川村武蔵地区総代の尾中修さん(右から2人目)に灯籠の説明をする柴田宏祐さん(右)=11日午前、浜松市天竜区懐山の泰蔵院

 国指定重要無形民俗文化財の伝統芸能「懐山のおくない」が毎年行われる浜松市天竜区懐山の寺院・泰蔵院に保管されていた青銅製の灯籠一対が、明治時代初期に奈良県吉野郡十津川村武蔵地区の光明寺で失われたものと分かり、11日、関係者の手により約150年ぶりに同地区へ返された。
 灯籠は市無形民俗文化財保護団体連絡会事務局長の柴田宏祐さん(77)が浜松市北区の自宅で発見し、3年前に天竜区の懐山おくない保存会へ寄贈していた。柴田さんと同保存会メンバーは、泰蔵院を訪れた十津川村武蔵地区の総代の尾中修さん(81)ら4人に灯籠を引き渡した。
 灯籠の刻字から1845(弘化2)年に武蔵地区の光明寺へ檀家(だんか)が寄進したものと分かった。柴田さんは「遠く離れた北遠の地に流れ着いたのは、明治政府による廃仏毀釈(きしゃく)の影響だろう。無事に古里へ帰れてよかった」と話した。
 尾中さんは「温かい心遣いで、心に灯がともったように感じる」と感謝した。灯籠は武蔵地区の小堂で、旧光明寺の仏像の横に置かれる予定。同地区では国指定重要無形民俗文化財の盆踊り「大踊り」が行われている。

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