古代文字2種使い、岩に労働記録 ギリシャ支配下のエジプト

 エジプトにある紀元前3世紀ごろの採石場遺跡に、ギリシャ文字とエジプトの民衆文字の両方で、労働の記録を書いた岩が複数残っている。重労働の現場で、ギリシャ人とエジプト人が共生していたことがうかがわれ、調査した名古屋大の周藤芳幸教授(ギリシャ考古学)は「当時の労働形態を知ることができるユニークな遺跡だ」と語る。

エジプトの「ニューメニア古代採石場」に残された文字(名古屋大の周藤芳幸教授提供)
エジプトの「ニューメニア古代採石場」に残された文字(名古屋大の周藤芳幸教授提供)

 この時代は、古代ギリシャのアレクサンダー大王の東方遠征で、広大な地域がギリシャ人の支配下にあった。エジプトでは、地中海沿岸の都市アレクサンドリアに多くのギリシャ人が入植し、経済や文化の中心地の一つとなっていた。

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