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傑作ミステリー『未来』、横浜国際映画祭で感動のフィナーレ!
公開日:2026年05月07日
更新日:2026年05月07日
傑作ミステリー『未来』、横浜国際映画祭で感動のフィナーレ!
平素より大変お世話になっております。作家・湊かなえさんのデビュー10周年を飾る渾身の傑作ミステリー『未来』が、ついに映画となって私たちのもとに届けられます。監督は『ラーゲリより愛を込めて』『護られなかった者たちへ』など、数々の話題作を手がけてきた瀬々敬久さん。そして主演には黒島結菜さんを迎え、新星・山﨑七海さん、坂東龍汰さん、細田佳央太さん、近藤華さん、さらに松坂桃李さん、北川景子さんといった実力派俳優陣が豪華に集結しました。
この度、第4回横浜国際映画祭のクロージング作品として、映画『未来』の特別上映が実施され、上映後には細田佳央太さんと瀬々敬久監督が舞台挨拶に登壇しました。世界中の映画ファンが集う横浜国際映画祭の最終日、2026年5月5日(火・祝)に県民共済シネマホールで行われたこのイベントは、公開を間近に控えた本作への期待感を一層高めるものとなりました。

瀬々監督は「今日は“こどもの日”なので、それに相応しい映画だと。子供たちに未来を与えられたと思っています」と観客に挨拶。章子(山﨑七海さん)の父・良太の学生時代を演じた細田さんは「本日はありがとうございます。観終わった後ということで、感想をすぐさま聞きたいのですが、色々お話しつつ、皆様からのお話も聞けたらと思っています」と、観客との交流を心待ちにする様子を見せました。
瀬々監督と細田佳央太さんが語る『未来』への想い
制作の経緯について問われた瀬々監督は、湊さんの短編集『望郷』にも登場する「ドリームランド」の世界観に触れ、「湊さんは広島・因島のご出身で、僕も大分の国東(くにさき)半島というところで育ったので、“海の向こうにドリームランドがある”という世界観が好きでした」と、自身との共通点を挙げながら原作への深い魅力を語りました。

©2026 映画「未来」製作委員会 ©湊かなえ/双葉社
「3つの話がリンクし、最終的につながっていくという構造なので、ある種のドラマ的快感が皆さんに伝われば良いなと思います。そして、児童虐待やシングルマザーといった社会的テーマもありますので、そういうところにも皆さんに目を向けて、考えていただけたらという思いで作りました」と、本作に込めた強いメッセージを明かしました。
細田さんは脚本を読んだ感想を「映画の中で3つの軸をどうまとめられるのかというのはすごく気になって。原作で大切にされていた要素が脚本にもしっかりと反映されていました。完成した作品を迷うことなく見ることができたのは、本当に瀬々監督のお力なんだろうと思います」と語り、複雑な物語を映画として見事にまとめ上げた瀬々監督の手腕を称賛しました。
シリアスなシーンが多く描かれる本作ですが、撮影現場は笑顔が絶えなかったといいます。細田さんは「基本的に僕の役は、他のキャラクターと比べて背負うものが少なかったこともあり、シリアスな部分を意識したというよりは明るい部分をとことん楽しもうと思って演じました」と振り返りました。また、初共演となった真珠役の近藤華さんについては「すごく不思議な空気感を纏っている方で、脚本の中では真珠は“ビー玉の目”と表現されていたのですが、近藤さんの目がまさにそれでした」と絶賛。瀬々監督も「オーディションでは、良太に『気持ち悪かった』と言い放つシーンを演じてもらったのですが、迫力がものすごくて、それが決め手になりました」と、近藤さんの印象的なオーディションエピソードを明かし、会場の笑いを誘いました。
役作りの話題では、細田さんが松坂桃李さんと同一人物を演じるにあたり、どのくらい意識すべきか瀬々監督に相談したという秘話も。「瀬々監督に笑いながら『できるの!?』と言われて(笑)。ホクロだけ合わせました(笑)」と細田さんが語ると、会場からは再び温かい笑いが起こりました。
観客とのQ&Aで深まる作品の魅力
舞台挨拶の中盤からは、観客とのQ&Aコーナーに移り、さらに作品の深掘りが行われました。「山﨑七海さんをキャスティングした決め手があったら教えてください」という質問に対し、瀬々監督は「『渇水』という映画を観て、とても印象深かったんです。オーディションでも役が乗り移ったように演じてくれる。普通涙のシーンは気持ちの準備がいるのですが、彼女の場合、それができているのかわからなくて。でも撮影が始まると号泣する。年齢的なものもあるのかなと感じました」と、山﨑さんの類稀なる才能を明かしました。
瀬々組に参加することが決まった際の思いについて問われた細田さんは、「瀬々監督とご一緒するのは8年ぶり。前回はドラマだったので、映画でご一緒できるのが嬉しかったですし、気合も入りました。『細田、うまくなったな』と監督に言われたのがめちゃくちゃ嬉しくて忘れられません」と、満面の笑顔を見せました。これに対し瀬々監督は、「やはり細田くんは好青年。だけど、単なる良い人ではなく、ひねくれている部分があっておもしろい。ジェイク・ギレンホールみたいになって欲しいですね」と、細田さんへの大きな期待を込めると、細田さんは恐縮しつつも嬉しそうな表情を浮かべていました。
映画『未来』が問いかける「声」の重要性
舞台挨拶も終盤を迎え、細田さんは「この作品は拾わないといけない声を拾っている作品だと思います。次に映画を見る時は、さらに視野を広げて見ることができると思いますので、公開してからまた足を運んでいただけたら嬉しいです」と、観客にメッセージを送りました。そして瀬々監督は、「ラストで2人の少女が叫ぶシーンが描かれます。今、戦争やいろんな問題がありますが、声を上げることが大事。そして、その声を僕たちが聞けるかというのも大切だと思っています」と力強く呼びかけ、映画が持つ社会的な意義を改めて強調しました。
映画『未来』作品概要
あらすじ
複雑な家庭環境で育ちながらも、祖母の期待に応えて教師になるという夢を叶えた真唯子。彼女の教え子・章子のもとにある日、一通の手紙が届く。差出人は――「20年後のわたし」。半信半疑のまま返事を書くことで、父を亡くした悲しみや、心を閉ざした母との孤独な日々に耐えていた章子だが、母の新しい恋人からの暴力、壮絶ないじめ、そして信じがたい事実が彼女を容赦なく追い詰めていく。深い絶望の中、章子は唯一心を通わせる友人・亜里沙と「親を殺す」という禁断の計画を立てるのだった。そんな章子を救おうと真唯子は、残酷な現実と社会の理不尽さに押しつぶされそうになりながら、それでも手を差し伸べようとするが――。誰もが過酷な運命に吞み込まれようとする中で、「未来のわたし」からの手紙が導くのは、希望か。それとも、さらなる絶望か――。
キャスト・スタッフ
- 黒島結菜
- 山﨑七海 坂東龍汰 細田佳央太 近藤華
- 松坂桃李 北川景子
- 原作:湊かなえ『未来』(双葉文庫)
- 監督:瀬々敬久
- 脚本:加藤良太
- 製作幹事:東京テアトル U-NEXT
- 配給:東京テアトル
- 企画・制作プロダクション:松竹撮影所
- 映倫レイティング: PG12
- コピーライト:©2026 映画「未来」製作委員会 ©湊かなえ/双葉社
公開情報
- 公開日:2026年5月8日(金)
- 公開劇場:TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
- 公式サイト:mirai-movie.jp
- 公式SNS(X、Instagram):@eiga_mirai
- ハッシュタグ:#映画未来
編集部まとめ
湊かなえさんの傑作ミステリーを瀬々敬久監督が映画化した『未来』。横浜国際映画祭での舞台挨拶は、作品の奥深さと、登壇者の皆さんの熱い想いが伝わる素晴らしい時間となりました。社会の陰に潜む「見えない声」に寄り添い、希望の光を描き出す本作は、観る人それぞれの心に深く響くことでしょう。豪華キャスト陣が織りなす人間ドラマ、そして「未来のわたし」からの手紙が導く結末に、ぜひご期待ください!2026年5月8日(金)の全国公開を、心待ちにしています!
著者
あつめでぃあ編集部
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