うちの上の2人の子は、それぞれ2年ほど学童にお世話になりましたが、3人目の長女に至っては学童を3日でやめてしまいました。「学童に行きたくない。家に帰りたい。お兄ちゃんも帰ってくるから」ということで、1年生になって早々に“鍵っ子デビュー”しました。

わが家では、子どもに初めて鍵を持たせる時に必ずやることが一つあります。鍵店で鍵番号(キーナンバー)を削ってもらうことです。
約15年前、静岡県内で男が交際相手の女性宅に無断で侵入し、部屋にあったものを壊すという事件がありました。当時、事件担当の記者をしていた私は、所轄の刑事に男がどうやって女性宅に侵入したのか聞きました。すると耳を疑う答えが返ってきました。「インターネットで、無断で女性宅の合鍵を作った」というのです。「鍵に刻印されている番号が分かれば、鍵店のサイトで合鍵を注文できてしまう」と。男は女性の鍵番号を盗み見ていたのでした。
それ以降も他県で、他人の鍵番号を盗み見てオンラインで合鍵を作成、購入し住居侵入するという同様の事件が発生しました。いまはさまざまなウェブサイトで「鍵番号があれば、鍵の本体がなくても合鍵が作れる」ことが広く情報提供、注意喚起されています。
子どもが持っている鍵、そして学校への行き帰りの時間が、犯罪のきっかけになってしまうとは、想像もしたくないことです。しかし、鍵番号を削ることで、犯罪に遭うリスクを少しでも減らせるのなら、ということで、わが家では子どもの合鍵の番号は削ることを徹底しています。

家の鍵を無防備に人目にさらさないこと、ランドセルに確実に取り付けて失くさないようにすることと合わせて、理由を子どもに伝えています。
住居侵入事件といえば、もう一つ。加害者が被害者のあとをつけてきて、被害者が玄関の扉やマンション1階のオートロックの玄関口を開けた瞬間に近づき、強引に侵入するというパターンもよくある手口です。
また、いつ車が通学路に突っ込んでくるかも分かりません。そんなリスクを考えたらキリがないし、やはり想像もしたくないですが、子どもには「常に周りをしっかり見ながら歩くこと。歩きスマホなんて言語道断!」であることも、事あるごとに言い聞かせています。
(伊豆田有希)
































