「シール」は巷に溢れているけれど…

どこに行っても立体シールがない!ない!ない!と、子どもも大人も雑貨店や文具店を行脚してきたのは夏休み前でしょうか…。気づいたら、いろんなお店にシールがどっさり。でも、相変わらずブームの火付け役、本家の「ボンボンドロップシール」(ボンドロ)は見当たらない。公式オンラインショップでは9月に入っても入荷日に即完売。静岡市内でも取扱店の抽選に参加したりSNSを確認したりしないと入手が難しく、偶然シールに出会うことはなかなかない状況です。
ボンドロ以外にも人気のシールがいくつかあり、それらはすぐ売れるのか商品がすぐ入れ替わりますが、ブームに乗じて作られたようなシールは飽和状態。ボンドロを模したシールには、台紙までそっくりな「コピー品」から、商品名やデザインが違うためあくまで「偽」ではないものの、立体部分が凹んだり割れたりするような粗悪品まで色々売られています。そうしたシールが「2個で◯円」とセールになっているのを見ると、なんだか虚しい気持ちに。
「それっぽいシール」は街にいっぱいあり、なんにも買えない時代は過ぎた印象です。さらに、娘たちの様子を見ていると、小中学生はシールが手に入りにくくなっている間に、ガチャガチャにシフトした感も。もちろんシールも探しているけれど、欲しいのは「本物」「レアもの」「好きなデザイン」。どうしても買う必要がないものには飛び付かなくなりました。たまに友達が手に入れたボンドロには、相変わらず羨望の眼差しが注がれます。
そうとも知らず、「それっぽいシール」を「シールあったよ」と、祖母や知り合いが子どもたちに買ってきてくれることがあります。「なんでもいいから買えればよい」という焦りの時代が終わっていることを、説明することは難しい。どれが「本物」かということを伝えることも。本来、シールはシール。どれだって使えて、同じなのだから…。
ブームが落ち着いてきたとは言え、シール売り場やネット上にシールがないかパトロールする「シルパト」癖はなかなか抜けません。「子どもが喜ぶから」のはずが、自分の方が探すことに夢中になっている…?手に入らないから欲しいのか、本当にそのシールが気に入って、欲しいのか。自問しながらのネットサーフィンが続きます。
(MM/静岡市)
































