身近な食べ物に“あの頃”を思い出す

最近、SNSで流れてきたあるエピソードに、思わず胸がキュッとなりました。
体調を崩して寝たきりになってしまったお子さんが「かにぱんを食べたい」と望んだものの、当時はあいにく製造休止期間。ご家族が駄目元でメーカーの三立製菓さんに問い合わせたところ、「工場は動かせないけれど、手作りしてお届けします」と、温かい対応をされたそう。
この話がSNSで広まり、「買って応援しよう!」と「源氏パイ」などを買い求める人が増えていて、お店によっては売り切れが続いているのだとか。
このニュースを見て、ふと我が家のことも思い出しました。 うちの子も保育園のころによく「かにぱん」を食べていたんです。あの形が面白いみたいで、足の部分だけ先にちぎって食べて、綺麗な四角い形にしてみたり……。
パンの思い出といえばもうひとつ、私は「ちぎりパン」を見るたびに、息子が赤ちゃんだったころの腕を思い出します。 あのむちむち・ムチムチとした腕の関節のラインが、本当にもっちりしたちぎりパンそっくりで……。
SNSを見ると「うちも完全にちぎりパン!」「思わず並べて写真撮った」というママたちの声がたくさんあって、「あ、我が家だけじゃなかったんだ!」とほっこりしたのを覚えています。
「かにぱん」や「ちぎりパン」に限らず、身近な食べ物の中に「これを見ると、あの子が小さかったころを思い出すな」という特別な記憶が重なっていることってありますよね。
日常のふとした買い物の中で、子どもとの愛おしい思い出を思い出させてくれる食べ物たち。これからも大切に味わっていきたいなと思います。
(文:望月やすこ)

































