シェフの夫と祖父母の地を受け継ぎ、二人三脚でお店を営む。御殿場の自然と溶け込むレストランで表現する、彼女ならではの“おもてなし”

vol.010 sumi サービスディレクター・ソムリエ /須藤梨乃

ママの生き方も、十人十色。静岡にゆかりのあるママたちに、仕事のこと、子どものこと、静岡のこと……自分の言葉で語ってもらう本企画「ママパレット」。第10回は、御殿場で夫婦で営むレストラン(sumi)のホールを中心に担当するsumi サービスディレクター/ソムリエの須藤梨乃さんにご登場いただきました。

この企画に登場してくださるママも募集中!自薦他薦は問いませんので、ぜひあなたの「色」を教えてください。>>>ママイロに関わってくれる「ママイロサポーター」大募集!

Q1. 今の仕事内容と家族について

御殿場で「sumi」というレストランを夫婦で経営し、ホールを担当しています。

シェフは主人で、私は接客を中心に、店内のフラワーアレンジや畑・庭の手入れも行っています。店内に飾る草花は庭で育てたものを使い、畑で育てたハーブは料理にも取り入れています。季節の移ろいを、料理だけでなく空間全体で感じていただけるよう心掛けています

ソムリエ、唎酒師、チーズプロフェッショナルの資格も取得し、ノンアルコールを含め料理に合わせた飲み物の提案もしています。

家族は4人家族で、小学校一年生と年中の男の子ふたりと愛犬一匹との暮らしです。  

Q2. 今の仕事を始めたきっかけは?

元々この場所で祖父母が「オーベルジュ スミ」というレストランを営んでおり、子どもの頃から食べること、作ることが大好きでした。いつか祖母のように、料理で誰かを喜ばせる仕事がしたいと思っていました。

大学の就職活動のときに改めて自分のやりたいことを考え、料理人を目指して調理師専門学校へ。その後、アルバイト先のレストランで主人と出会い結婚しました。

主人が独立する際に「少しだけ手伝ってほしい」と言われ接客を始めましたが、ソムリエがなかなか見つからず、「それなら自分が学んだ方が早いのでは」と思い資格を取得。大人になってからの勉強の楽しさを知りました。

“少しの手伝い”のはずが、気づけば今もずっとお店に立っています。本当は料理人を目指していましたが、今では接客こそ自分の居場所だったのかもしれないと思っています。

Q3. 静岡で暮らしていて、良かったと思うことは?

食材と自然、そして時間の流れの豊かさです。

静岡に戻ってきて4年。それまでは、大学生の頃から東京に住んでいました。東京時代はディナー営業が終わるのが毎日0時過ぎ、朝も8時には出勤する生活で、常に時間に追われていました。

今は毎日富士山と空を眺め、鳥のさえずりを聞きながら過ごせる環境。時間がゆっくり流れていること自体が、贅沢だと感じています。

この土地のゆったりした時間や四季の変化は、そのまま店の空気づくりにもつながっていると思います

Q4. ママとしての「最近の悩み」は?

仕事と家事と子育てのバランスです。

元気いっぱいの男の子がいます。17時頃に子どもたちと帰宅してから、20時には布団に入る生活なので、お風呂、夕食、宿題の確認、明日の準備⋯…と、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

もっと子どもと関わる時間が欲しいと思いながらも、家事はどうしても後回しに。休日にまとめて片付けることもありますが、「本当は一緒に遊びたいな」と思うことも多いです。

理想は、日常をもう少し整えて、休日はしっかり遊べる時間にすることです。

Q5. 忙しい毎日の、自分なりのリフレッシュ法は?

庭の草取りです。無心で草取りをしていると、達成感と同時に植物に癒されます。

ただ、振り向いたらもう生えているんじゃないかと思うくらい、雑草の成長は早いですが(笑)。 

Q6. お気に入りの「静岡スポット」は?

御殿場市内から見える富士山です。毎日表情が違って飽きることがありませんが、特に好きなのは5月。田植えの時期で、水を張った田んぼにまだ雪が残る“逆さ富士”が映る景色が御殿場市内のあちこちで見られ、本当に美しいです。 

Q7. 仕事でどんなときに喜びを感じる?

お客様に「美味しかった」「また来たい」と言っていただけたときです。

大変なこともありますが、その一言で「また頑張ろう」と思えますし、お客様が庭を眺めながらゆっくり食事を楽しんでくださる姿を見ると、この場所で店を続けていて良かったと思います。

料理だけでなく、その日見頃だった庭の花や、窓から見える景色も含めて、一つの食事体験になればと思っています。

Q8. 「これがあると機嫌が良くなる」という、自分への小さなご褒美は?

月に1回、東京の金継ぎ教室に通っています。

もう10年以上続けているのですが、一人で移動する時間、一人で食事をする時間、そして趣味に没頭する時間。そのすべてが、自分へのご褒美になっています。

壊れたものを直して使い続ける金継ぎの考え方は、お店づくりにもどこか通じている気がします。 

Q9. 1日だけ「ママ」をお休みしていいなら、何をしたい?

何も考えない一日を過ごしてみたいです。

「ママーっ!!」と呼ばれることもなく、「早くーっ!!」と叫ぶこともなく、明日の段取り、夕食の献立…などなど「次は何をしなきゃ」と考えることのない、究極の何にもしない時間を過ごしたい!⋯⋯と言いつつ、子どもが今何をしているのか気になってしまうのかも…⋯。 

Q10. 今日の自分に、何色を塗りたいですか?

ブルー。慌ただしい毎日を表すなら黄色。そこに青を塗って緑⋯⋯植物のように自然の流れに身を任せ穏やかに凛と成長していけたら。それが理想です。

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