(SBSラジオ・ゴゴボラケのコーナー「3時のドリル」 2026年9月29日放送)

(山田)今日は静岡市駿河区のイオンセントラルスクエア静岡から公開生放送でお届けしています。十郎さんが大好きなグミがテーマということですが。
(川内)そうなんです。グミ愛全開で深掘りします。掛川市の二の丸美術館で9月6日まで開かれていた話題の「グミの世界展―旅するグミ」にも、もちろん行ってきました。
(山田)静岡新聞でも取り上げていましたね。
(川内)9月3日の「グミの日」には、静岡新新聞1面のコラム「大自在」でグミについて書かせていただきました。グミの日は「9」と「3」の語呂合わせから。このコラム、読者からの反響が結構ありました。「この記者は何歳だろうと思った」という声には、「この欄を書く人はベテランなんだろうけど、中身が若かった」と思ってもらえた気がしてうれしかったです。
(山田)十郎さんのグミ愛が伝わったわけですね。
「グミの世界展」は大盛況
(川内)そのグミ展、8月の終わりの週末に行ったんですが、家族連れなどで大にぎわいでした。ご当地グミの一覧や、お薦めグミ診断、「推しグミ」アンケート、グミマニアクイズなどあり、グミの奥深さを改めて実感した次第です。(山田)推しグミか。
(川内)約2カ月半で、約6万5千人が訪れ、同美術館の1イベントの来館者としては過去最多。通常の2年分以上に相当する来館者で、まさに前代未聞の大盛況。久保田崇市長は「好評だったので続編も考えたい」と話しました。周辺のステンドグラス美術館や掛川城などを訪れる人も増え、経済効果は約4億円に上ったとのことです。
(山田)4億円はすごい。
(川内)なぜ掛川でグミ?と思われる方もいるかもしれませんが、市特産の葛(くず)と食感が似ていることに着想を得たようです。グミ展に合わせ、掛川城公園管理事務所は、城主の山内家の家紋が入った国内初の「城グミ」を発売しました。
(山田)葛は知っていますよ。工芸品にもなるんですよね。
(川内)よくご存じですね。葛布が知られています。
(山田)リスナーから声が届いています。「グミの世界展に行ってきました。駐車場に止めるのが大変だったんですよ」とのこと。
(川内)周囲の道路も混んでいました。
生みの親はドイツの「ハリボー」
(川内)考えてみれば不思議な食べ物のグミですが、ここでグミの歴史をおさらいしてみましょう。生みの親は、ドイツの「ハリボー」社です。社名はハンス・リーゲルさんがボンで創業し、その頭文字から取りました。
(山田)あのハリボーなんですか。テンションが上がってきました。
(川内)1920年に小さい調理場から創業し、1922年には定番の「ゴールドベアー」の原形に当たる「ダンシングベア」が誕生しました。これが世界初のグミとされています。今もゴールドベアの袋には、「1922年誕生のオリジナル」と各国語で誇らしげに書いてあります。
今日はここ、セントラルスクエア静岡で購入したゴールドベアーをお土産に持ってきたので、皆さんで召し上がってください。
(山田)ありがとうございます。スタッフと分けます。ハリボーを食べるのは久しぶりだな。
(川内)私もグミにはまったのは、ゴールドベアに出会ったのがきっかけ。硬さと控えめな甘さに「大人な感じ」もしました。以来、仕事のお供です。いろんなグミを食べますが、やっぱりここに戻ってきます。
(山田)なるほど。オリジナルは強い。
(川内)グミは子どもの「かむ力」を高める目的で生まれ、「ハリボーは子どもたちを幸せにする、そして大人も」の宣伝文も有名です。お菓子に「かむ力を高める」という機能を持たせたのは、いかにもドイツらしいですね。
(山田)それであの硬さになったわけか。
(川内)ハリボーはグミ界の巨人。味や形のちがいなど、その商品ラインアップの豊富さは驚くばかりです。形で言えば、クマをはじめ、カエル、ミミズ、カメ、コウモリ、飛行機や自動車をはじめさまざまな乗り物など。味で言えば、酸っぱさを強調したり、砂糖をまぶしたり、フルーツフレーバーを強めたり。
有名なのは「ラクリッツ・シュネッケン」。シュネッケンはカタツムリの意味。細いひも状のグミがグルグル巻いてあり、真っ黒い色と日本ではなじみがない甘草(リコリス)の味がインパクト十分です。
(山田)皆さん、ハリボーを昔から知っていましたか。僕は結構、大人になってから。
(川内)私もですよ。
国産品の初登場は1980年

(川内)日本のグミの歴史を見ると、国産品は1980年に初登場。明治の「コーラアップ」です。最初は子どもを意識した軟らかめで、オブラートに包んでありました。いったん販売を打ち切った後、かみ応えのある食感で再登場しました。
(山田)コーラ味から始まったんだ。
(川内)そうなんです。以降、さまざまな商品が続々と登場し、2021年には市場規模で、ガムを抜きました。ガムは口から出すことのネガティブなイメージがコロナ禍で強まり、ゴミの処理のわずらわしさもあります。
(山田)なるほど。
(川内)グミはシニア層にも人気が広がっていて、職場でも私のような「グミおじさん」が急増しているようです。
(山田)グミおじさん!
(川内)食べ慣れた世代が大人になり、子や孫に買い与える「世代継承」にも成功した、との分析もあります。
(山田)一緒に食べようということにもなりますよね。
(川内) ここ、イオンセントラルスクエア静岡の売り場を見ても、グミのスペースはガムの5倍はある感じでした。
(山田)そんなに違うんだ。
食べるだけでない「楽しさ」
(川内)グミは手軽に小腹を満たすことができ、「かみ応え」の違いで、集中したい、リラックスしたいなど、その時の気分に合わせて選べるのがいい。今は硬めが市場をけん引しているようで、名前も面白いですね。「忍者めし」シリーズは「鋼(はがね)」や「鉄の鎧(よろい)」など、いかにも硬そう。あと「タフグミ」とか「カンデミーナ」などもあります。(山田)「忍者めし」は人気のようですね。リスナーから次々に反応があります。「十郎さんがここまでグミを熱く語るとは思わなかった」「僕は日本グミ協会に入っているグミおじさんです」など。なんですか、グミ協会って?
(川内)あるんですよ。グミは食べるだけでない、大きな世界が広がっているとつくづく感じます。一言でいえば「楽しさ」でしょうか。透明感もあるさまざまな色や形は、SNS映えし、人気を後押ししています。先ほど話題に上った勝手連の日本グミ協会という組織も生まれ、企業の枠を越えた情報発信やイベント開催でブームをけん引し、グミを介して交流する「グミニケーション」も提唱しています。
(山田)確かに外見がかわいい。グミニケーションは初耳。
(川内)特定の購買層をターゲットにした商品や、健康や美容を意識した「機能性グミ」も生まれています。果肉食感や100%果汁を前面に出した物、シャリシャリ食感、平打ちパスタのアルデンテ食感など本当に多彩。「コロロ巨峰」は表面が皮のようにつるっとむけて、本当のブドウのよう。
全農が展開する「ニッポンエール」シリーズは全国のご当地果物を加工して使用、静岡県の「ルビーグレープフルーツ」をぜひ食べてみたい。
(山田)コロロは僕も食べたことがある。
(川内)日本のグミは世界中から「すごすぎ」と驚かれているそうです。東伊豆町の「熱川バナナワニ園」では昨年8月にワニの形をしたバナナ味の「ワニグミ」を発売し、好評だったため第2弾としてトロピカルフルーツ味も売り出しました。〝ワニの口〟にチョコレートやラムネなどを挟むことで「味変」が楽しめるようです。
(山田)それは面白い。リスナーから声が届いています。「鉄分が補給できるグミサプリもあります」「鉄の鎧、うちにもありますよ」「スッパイ大作戦が好きです」など。
(川内)皆さん、お気に入りがあるようですね。
(山田)僕はガム世代で、ライチやスウィーティーの味はガムで知りました。それが今はグミで、ということになっているのかな。
(川内)そうかもしれませんね。グミの「お菓子」という枠を超えた進化は、果てしなく続きそうです。私たちを驚かせてくれるようなグミが、これからも出てくるでしょう。
(山田)グミの広大な宇宙のようなものを感じました。皆さんも、グミを買ってお帰りになってはいかがでしょうか。今日の勉強はこれでおしまい!













































































