​<高校野球静岡大会>「エースを休ませたい」富士市立・遠藤の2点三塁打で先行も 常葉大菊川に秋の雪辱ならず

全国高校野球選手権静岡大会は7月23日に準々決勝を行い、富士市立は昨秋の県大会2回戦でコールド負けを喫した常葉大菊川を相手に中盤まで同点で食い下がったが、終盤に押し切られ3―7で敗れた。

富士市立
200 100 000=3
002 011 21x=7
常葉大菊川

最高の立ち上がり

初回、死球と臼井遥都投手の単打で2死一、二塁と広げた好機に打席に立ったのは5番遠藤悠陽選手。
「(エース)臼井の負担を考えると一分、一秒でも長くベンチで休ませてあげたい。遥都がランナーに出た時は、自分が絶対に、すぐにかえしてあげたいという気持ちでした」

初戦(2回戦)から全試合で先発完投し、疲労がたまるエースを援護したい一心でとらえた打球は、左中間を破る2点適時三塁打に。最高の立ち上がりとなった。

秋のコールド負け

昨秋の県大会2回戦で、常葉大菊川に4―11で8回コールド負け。
赤平大和主将は「チームを立て直すきっかけになった」と振り返る。

寮のトイレの壁には、その時のコールド敗戦を報じた新聞記事が張られている。
当時、打撃不調で4番から9番に下がった菊川・小柳祥太郎選手の活躍を伝える内容だった。遠藤選手は夏の4番から秋の8番に打順を下げていた自分の境遇と重ね合わせ、雪辱を期した。「秋は3回チャンスが回ってきてヒット1本も打てず、チーム迷惑を掛けてしまった。次は絶対に、やり返してやるぞっていう気迫を持って臨みました」

中盤、相手ペースに

「序盤は思い通り、攻撃的に入れたけれど、中盤から相手の圧力に対して守りに入ってしまったかな」と戸栗和秀監督が振り返るように、徐々に相手にペースを握られていった。

赤平主将は三回に背中に死球を受けて負傷離脱。遠藤選手も四回の守備で「これまでの疲労が抜けきれない中で、今日の暑さもあって」と右脚にけいれんを起こした。

渾身の直球で三振

最後までマウンドに立ち続けた臼井投手は八回、菊川の佐藤大介選手に対峙し「悔いが残らないように、一番いいバッターに真っすぐで押し切りたい」と渾身の137キロの直球で、11個目の三振に仕留めた。

敗戦の悔しさをかみしめながらも「菊川から二桁三振取れるくらいに成長したのかな」と次の舞台への意欲も口にした。
(編集局ニュースセンター・結城啓子)
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