浜松日体
000 200 001 1 =4
100 200 000 2x=5
富士市立
(延長10回タイブレーク)
9回2死から同点
九回2死から追い付く粘りを見せた浜松日体。延長十回タイブレークでサヨナラ負けを喫したが、2番手で救援した鈴木僚真選手は潔かった。
「自分は調子にむらがないタイプ。いつも通り調整していつも通り投げました。最後はインコース真っすぐ。ボール球だったので(打った)バッターがうまかった。打たれたけれど、悔いはないです」
地元軟式出身
私学ながら、メンバーは地元浜松市内の公立中軟式野球部出身者ばかり。杉田享監督は「部員の7~8割が地元の軟式出身です。浜松は野球がすごく盛んな地域なのでいい選手がたくさんいます」と話す。
鈴木選手のほか堀越慶司選手、佐藤泰瑛選手、坂野健心選手ら5人が浜松曳馬中出身で中学から同じチームでプレーしてきた。中でも鈴木選手と佐藤選手は保育園からの幼なじみという。
3年生の一体感
浜松水窪中出身の遠見石侑平主将は、他の部員と示し合わせて進学先を決めたわけではなかったが、気心の知れた顔ぶれが集まり心強かった。「3年生14人は全員軟式出身。同じボールを触っていたからこそ考えることが分かり、一体感もあった。(軟式ならではの)1点の重み、1球、ワンプレーの大きさを大事にしてきた。一人も欠けることなく、同じ方向を向いてやり切ることができたと思います」
厳しさの中に楽しさを
チームで共有してきた〝約束事〟は「厳しさの中に、楽しさを見つけてやろう」。浜松三方原中出身の河村怜勇選手は「高校野球は中学と違って強度が高く、最初は厳しいなと感じることも多かったです。でもやっていく中でその厳しさが楽しいというところまで来て、こうして最後、力を出し切れたと思う。負けたのは悔しいですけど」と、高校野球に打ち込んだ日々を総括した。
秋の快進撃とコールド敗戦
今年の3年生は、1学年上が部員9人と少なかったこともあり、多くの選手が1年の秋から公式戦の出場機会に恵まれた。その経験を生かして昨秋は県大会2回戦で飛龍、3回戦で常葉大橘、準々決勝で御殿場西と強豪私学を撃破する快進撃を見せた。ただ、準決勝で掛川西、3位決定戦では常葉大菊川というともに甲子園出場経験のある難敵に歯が立たず、コールドで敗れた。
「勝ち上がるためには、こんな(高い)レベルまでいかないと無理なんだってことを身に染みて感じました」と遠見石主将。力の差を痛感したが、悔しさを共有する仲間がいたから、勝負を諦めなかった。
21世紀枠候補校に
文武両道を重んじる同校では、週2日は7時間授業(特別進学クラスは毎日7時間)があり、午後7時の下校時刻まで約2時間半しか練習時間を確保できない日もある。そうした境遇で成し遂げた昨秋の県4強が評価され、県高野連から21世紀枠候補校に推薦された。杉田監督は「本当に真面目にやる子たち。(秋の4強は)誇り、自信になったけれど、慢心することは一切なかったです」と、選手の取り組み姿勢をたたえた。
野球で育んだ絆
高校最後の試合で3安打の活躍だった佐藤選手は「九回に2アウトから粘って粘って、みんなが一つになって(4番の)遠見石につなげた。(普段)楽しくない時にどれだけみんなで一つになってやれるか、という経験を乗り越えてきたのが、今日の最終回に出せたと思う。今日の試合はすごい楽しかったです」とすがすがしかった。
鈴木選手も「(仲間に)ありがとうと伝えたい。でも野球が終わっても、これからも(関係は)変わらないです」と、野球を通じて育んだ絆を大切にしていく。
(編集局ニュースセンター・結城啓子)












































































