「周辺のまちづくりや賑わいを創出しなければいけない」静岡県営の野球場建設めぐり県と浜松市による協議会が初会合 スズキ鈴木修相談役の死去で“キーマン不在”の中...本格的議論始まる

静岡県が浜松市に計画している県営野球場について1月28日、県と浜松市でつくる協議会の初会合が開かれました。県政が抱える大きな課題ですが旗振り役でもあったスズキの鈴木修相談役が2024年12月に亡くなり、キーマン不在の中、本格的な議論に入りました。

1月28日に初会合を迎えたのは、浜松市の篠原地区に建設を目指す新野球場計画などについて議論する協議会です。県の増井浩二副知事や浜松市の長田繁喜副市長など、県と浜松市から担当者が参加し、1月28日は、これまでの経緯や今後の議論の進め方などが話し合われました。

<増井浩二 副知事>
「単に野球場を作るだけではなくて、野球場を含む周辺のまちづくりや賑わいを創出しなければいけない。民間から幅広く提案を求めまして、集客力のある、稼働力比率の高い、実現性のある公園全体の利活用の構想をしていく」

議論のポイントとなるのは「建設する球場の規模や構造」と「費用負担」です。

新たな野球場をめぐり、県は、1万3000人規模の屋外型(70億)、2万2000人規模の屋外型(100億)、2万2000人規模の多目的ドーム型(370億)の3案に絞り検討しています。浜松市長時代から関わる鈴木康友知事は「多目的ドーム型」に意欲的な考えを示す一方、費用面での課題を指摘します。

<鈴木康友 静岡県知事>
「ドームにすれば、かなり色々な使い方が非常に広がるということも理解できますけれども、一方でですね、相当に費用がかかるということで、おそらく再算定すれば370億、想定以上の費用がかさむ可能性もありますし、その辺をどうクリアするかが最大の課題」

一方、計画当初から状況が変わる部分もー。2024年12月下旬に亡くなった自動車メーカー・スズキの鈴木修相談役の存在です。野球場建設のために浜松市に5億円を寄付するなど、建設を目指し積極的に動いてきた鈴木相談役。

「キーマン」不在となり議論への影響が予想される中、浜松市の中野祐介市長は。

<浜松市 中野祐介市長>
「鈴木修相談役が亡くなった事は、応援団という点で、これからの先行きについてどうなるのかというのはある。期成同盟会に経済界も入って頂いて、しっかりと体制出来上がっているので、引き続きこれまでのご遺志を踏まえつつ、地域一丸となって実現に向けた取り組みを進めていきたい」

また中野市長は建設の費用負担について、「野球場の整備ついては基本、県でやって頂けるものと思っている」との考えを示しました。

協議会では、2月から民間事業者にヒアリングを始め、2026年度中には利活用案の公募を開始したいとしています。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1