浜名湖周辺でミカン産地を支えるユニークな試み

2021/10/12

浜名湖周辺が名産の果物といえばミカンですが、近年、人出不足などから生産に影が差しています。そこで、ユニークなやり方で地場産業のミカン作りを支えようという試みが始まっています。

 <農家 樽井徹さん>「初めてということですのでミカンの収穫のやり方を経験してもらって、生かしてもらいたいなと思います。よろしくお願い致します」
 浜松市北区ではいまミカンの収穫期を迎えています。10月11日、収穫を手伝ったのは舘山寺のホテル、開華亭の従業員でした。
 <農家 樽井徹さん>「かなりの数とりますので、ミカンの収穫は人手がどうしても必要ですので、とる人が集まってくれると本当に助かりますね」
 ミカン農家は高齢化が進み、耕作放棄地も少なくありません。収穫の時期にパートを募集しても思うように集まらない時もあります。
 <JAとぴあ浜松営農指導課 金原夏海さん>「ミカンの収穫作業は短期間。その後の仕事をしたいという人は(期間が)短いかなという人も多い」
 一方、ホテル業界は、コロナ禍で休業や従業員の待機を余儀なくされています。
 <開華亭若女将 櫻井理子さん>「休業補償はある程度ありますけれども、ちょっとでも(従業員の)足しになれば。地元の力になって、なおかつ従業員も少しでも収入が得られれば」
 <参加した従業員>「室内で接客することが多いので、外へ出てお手伝いさせていただけるといつもと違う感じで楽しくやらせていただいています」
 11日の収穫はボランティアでしたが、これをきっかけにホテル従業員が副業で、ミカンの収穫を手伝う流れができればという意図があります。
 一方、同じく北区の三ケ日町では2021年8月、家族連れがまだ青いミカンを摘果するイベントが開かれました。良いミカンを作るために間引く青ミカンは、これまで捨てられていました。
 <ブルーレイクプロジェクト 夏目記正さん>「子どもの頃から落ちていたミカンがもったいないと思っていて、これを何か価値にしたいなと」
 有効活用を思いついたのが、地元の町おこしの企業ブルーレイクプロジェクトです。青いミカンからオイルを抽出し、シャンプーを製造する段取りを整えました。
 <打ち合わせ>「すごいこれ、めっちゃいい香りしますね」「去年預かったのよりいい香り」「違いますね」
 オイルが完成し10月12日、製造を委託する業者と打ち合わせがありました。約350キロの青ミカンから取れるオイルは600ミリリットルほど。しかし、これで400リットルのシャンプーが作れるといいます。
 <プロデュースするアロマテラピスト 池永ちこさん>「フレッシュな一番軽くてさわやかな香りはどこかにいってしまう。 精油は分子なので飛んでいってしまう。それがなぜかここにとどまっている感じです」
 <ブルーレイクプロジェクト 夏目記正さん>「雹だとか台風だとかいろんな危機に直面するので、年によっては収入がものすごく少ない時もあります。 その時に青ミカンが収入化できれば、もし台風でダメだった時もこちらの収入で賄える」
 足りない人手を呼び込む。成熟したミカン以外からも収入を生む。多角的にミカン産地を支える動きです。

10月12日 SBSテレビ「ORANGE」放送
#オレンジ6

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