熱海の土石流 4人死亡 安否未確認約80人 つかめぬ被害の全貌(静岡県)

2021/07/05

熱海市で発生した土石流で、7月5日までに4人の死亡が確認されました。未曽有の災害に襲われた現場では必死の救出活動が続きますが、まだ被害の全容はわかっていません。

 警察官に抱きかかえられ、救助される赤ちゃん。母親とともに無事救出することができました。懸命な救出作業が続きますが、安否が確認されていない人は約80人にのぼっています。
 街中の住宅をのみ込む「土石流」の瞬間をとらえた映像です。7月3日、熱海市伊豆山地区で土石流が発生しました。県のまとめでは住宅など130棟が流されました。流れ込んだ土砂が救助活動を難航させます。
<神谷修二記者>「いま警察官と住民が合流しました。〇の合図を出しました」
<桑原秀和アナウンサー>「山と山に挟まれた、まさに谷のようなところにある住宅地。この住宅地の中心部を土石流が襲いました。起点となった場所から全長約2km、伊豆山港まで土石流が流れました」
 土石流は街の景色を一変させました。
<新谷大樹記者>「避難所となっている熱海市内のホテルに物資が届けられています」
 住宅を奪われた市民はホテルへ避難場所を移しました。避難している市民は約560人に上ります。現場で続く救助活動。第三管区海上保安本部が公開した映像です。死亡が確認された女性が見つかった伊豆山港周辺で、取り残されている人がいないか、救助活動が行われました。
<柳瀬良太記者>「警察による救助活動が始まりました。土石流から二日たちましたが、現在の家の一階部分は土に埋もれたままです」
 泥に足を取られながら、救助活動を続ける警察官。
<柳瀬良太記者>「警察犬が今、家の2階部分に入っています」
 川勝知事は5日、初めて現地に入りました。
<川勝平太知事>「泥の中なので、非常にぬかるんでいて作業をはかどらせるのが難しい。灰色の黒い土は盛り土であった可能性が極めて高い。山が水を持ちきれなくなって一部のところでそれが吹き出た。そしてその上にあった盛り土を一気に押し流して被害を大きくした、こういう風に理解している」
 県は人命救助とともに土石流の原因究明を急ぐ考えです。
#オレンジ6 7月5日放送

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