【熱海土石流】3人死亡 113人と連絡取れず 救出活動続く(静岡県)

2021/07/05

7月3日、熱海市で起きた大規模な土石流では3人が死亡し、依然、113人と連絡が取れていません。現場では、現在も救出活動が続いています。

<小川慎記者>「こちらの高台からは土砂が流れた道筋がはっきりと確認できます。大量の土砂と川のように流れる水の中で捜索活動が行われています」
 5日も明け方に雨が降った被災地。土砂の混じった水が、川のように流れています。
<柳瀬良太記者>「きょうも救助活動が始まりました。残っている泥の量はかなり少なくなりましたが、救助作業で足をとられる様子も見られます」
 泥に足を取られながら、救助活動を続ける警察官。
<柳瀬良太記者>「警察犬が今、家の2階部分に入っています」
<桑原秀和アナウンサー>「こちらが土石流が襲ったと思われる住宅地です。自衛隊が土砂で埋まってしまった建物でスコップを使って土砂をかき出し、中に人がいないか確認しています」
 現場周辺では今も断水が続いています。
<寺坂元貴記者>「発生から3日目をむかえた熱海市の現場です。こちらからみると、電柱が様々な方向に傾いています。そして、救助現場のすぐ近くに茶色い濁流が確認できます」
 熱海市は土石流が発生した後、連絡が取れなくなっている住民が113人いるとして、確認を急いでいます。
<桑原秀和アナウンサー>「この起点となった部分に盛り土があったとされていて、その盛り土のほぼすべてが土石流として流れ出ました」
 一方、今回の土石流の起点には、開発による盛り土がされていて、その大部分が崩れていたことがわかりました。盛り土は約5.4万立方メートルあり、このうち少なくとも5万立方メートルが崩壊したということです。
<川勝平太知事>「盛り土部分が全部持っていかれたことは極めて重要。大変危険をもたらすような手の加え方ということでございまして、この辺りは少し詳しくどういうような工法で、どういう目的で、どなたがこの盛り土をなさったのか、ここはしっかりと検証するという決意」
 土石流の原因はまだ明確に特定できていませんが、川勝知事が5日午後に現地視察をするなどして「盛り土」と土石流との因果関係を調べる考えです。
 ここでお知らせです。県は熱海市で起きた土石流災害の安否確認を進めるため、土石流の影響のあった範囲に住んでいる人や家などを持っている人はご自身や家族の安否について自治会の役員などに連絡するよう呼びかけています。県によりますと、熱海市は別荘の利用者などが多く居住の実態が把握しにくいことから、住民や家を持つ人の安否確認への協力を呼びかけています。

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