【熱海土石流】専門家に聞く 土石流はなぜ起きた?
2021/07/04
熱海市で発生した土石流の発生直後に現地に入った静岡大学教授・北村晃寿教授に聞きます。
Q.どんな調査をされたんですか?
<北村晃寿教授>「土石流の起きている場所を確認することと、土石流を起こした堆積物がどういうものか調べました。土石流自体は水が大量に含まれていた。発災前と後の写真を比べると、3~4mの厚さがあった土石流が流れていったと推定されます」
Q.なぜ土石流が発生した?
<北村晃寿教授>「熱海市周辺を含め伊豆は火山岩でできていて、急勾配、その場所に長い年月をかけて谷ができている。谷のところに火山性の物質が崩れてきてもろいものがかぶさっている。それが今回の数日間の雨によって一気に水を含んで重たくなって土石流として流れた」
Q.土石流の起点となっているところは、ハザードマップの警戒区域外ですが…。
<北村晃寿教授>「ほかにも警戒区域外のところがあり、今後、ボーリング調査などをして調べる必要がある」
Q.熱海市網代では72時間降水量が7月の観測史上最大で、土砂災害の危険度が極めて高い状況でした。伊豆山地区の地形、急勾配というのも1つのポイントだった、と。県が公開した土石流の起点となった場所の写真からどんなことが言えますか?
<北村晃寿教授>「赤茶けた色をしている。昨日採取した堆積物と同じ色をしていて、そういったものが流れてきたことがわかる」
伊豆山地区と似たような地形は県内に多くあると川勝知事も警戒を呼び掛けています。改めて自分の住んでいる場所がどんなリスクがあるのか?自治体のハザードマップなどで確認をしてください。
7月4日 SBSテレビ「報道特別番組 続報 熱海で土石流」
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