小ぶりな盆栽にツツジやカエデ 愛好家が展示 21日まで浜松市浜名区
静岡県西部の盆栽愛好家による作品展「秋葉路小品盆栽連合展」(実行委主催)が19日、浜松市浜名区のJAとぴあ浜松浜北営農緑花木センターで始まった。21日まで。 20~90代の愛好家18人が小ぶりな盆栽を中心に一人1席ずつを出品した。ツツジやカエデなどの風情ある作品が会場を彩る。 実行委の市川博昭事務局長は「手のひらサイズの作品から大自然を感じてほしい」と話した。
自民静岡市4支部、大村慎一氏に推薦状交付【静岡県知事選】
自民党の静岡市内4支部と同党市議団は19日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した元副知事の大村慎一氏(60)に推薦状を交付した。市町など地域単位である県内の自民支部で大村氏に推薦状を交付したのは初めて。 党県連が18日、大村氏の推薦を内定したことを受けた対応。4支部のうち清水、由比、蒲原と市議団は19日までの総務会で推薦を決定し、静岡支部は同日、同市葵区で開催した総務会で出席者の満場一致で推薦を決めた。 市議団の役員は大村氏を推薦した理由について「総務省などで豊富な行政経験があり、県域全体の均衡ある発展や国、市町との緊密な連携が期待できる」と説明した。鈴木和彦市議団会長は「
卓越したリーダーシップ⚽長谷部誠選手(藤枝市出身)引退 活躍を振り返ります
サッカー元日本代表の長谷部誠選手(40)が17日、今季限りでの現役引退を表明しました。藤枝市出身で、藤枝東高卒業後に浦和レッズへ入団。08年に活躍の場をドイツに移し、ワールドカップ(W杯)には主将として3大会連続で出場。10年と18年には、グループリーグ予選突破に大いに貢献しました。そんな長谷部選手のキャリアの中で垣間見えた人柄と、地元から応援する父親や友人の思いを1ページにまとめます。
デジタル茶況(4月19日)早場所の品種物で荷口増加 静岡市中・静岡茶市場 県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、早場所を中心に工場の顔ぶれが増え、茶商の関心が高まり始めた。産地は磐田、初倉、坂部、相良など。わせ品種の荷が多い。初倉や磐田で稼働を重ねている工場の荷は、前日から500~1000円下げて商談が成立した。 市中では、引き続き県内物のやぶきたを求める声が強い。JA職員は「市況を見る限り、芽合い重視の仕入れ姿勢が強い。適期を見極めるよう農家に呼びかけている」と話す。 島田、金谷、川根 島田地域の初取引が行われ、初倉と湯日から3口90キロが上場した。平均単価は8311円、最高値は1万2千円。出回り量は限られたが、品質は良好でスムーズな取引となった。 榛原、相良 市内
菊川で新茶初取引、手合わせ威勢よく やぶきた、おおいわせが上場
菊川市和田のJA遠州夢咲茶業振興センター「サエリア」で19日、新茶初取引が行われた。3月の冷え込みを受けて前年よりも4日遅い幕開け。生産者と茶商、行政関係者約130人が式典に出席し、新茶シーズンの到来を祝った。 持ち込まれた荷は1工場2口32・8キロ。「やぶきた」と「おおいわせ」が上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると手をたたく「手合わせ」の音を響かせた。 同JAによると、2、3月の降水量は十分で、気象災害はなかったという。取引に先立ち行われた式典で河原崎友二組合長は「日増しに茶園の緑がのり始めて、生育も良好で最高の品質が期待できる。明るい茶業にしていきましょう」とあいさ
4月19日公開「陰陽師0」も撮影 「すごいロケ地」裾野とは
山﨑賢人さんが主演を務める4月19日公開の映画「陰陽師0」。平安時代を生きた安倍晴明が陰陽師になる前の物語を映画化したこの作品ですが、実は裾野市でもロケが行われています。映画やテレビドラマ、CMなど映像作品のロケーション撮影を支援するフィルムコミッションが設立10年を迎え、ますます誘致に盛り上がりを見せる裾野。さまざまな作品に登場し続ける「すごいロケ地」の活躍ぶりを1ページにまとめました。
島田地域で新茶初取引 初倉、湯日から90キロ
島田地域の新茶初取引式が19日、島田市中河町のJA大井川島田支店で行われた。生産者や茶商ら約200人が集まり、今期の茶の活発な取引に期待を込めた。 初取引は生育が早かった昨年より4日遅く、例年並みとなった。初倉と湯日から、つゆひかり、さえみどり、やぶきたの3口90キロが持ち込まれた。買い手側は、荒茶の形状や色を吟味。鐘の音で取引が始まると、スムーズに進行し、各所で成立を告げる「手合わせ」の音が響いた。平均単価は8311円で、最高値は1万2千円だった。 湯日第一茶農協の古沢義晴組合長(65)は「4月に入って一気に暖かくなったことで、色の良いお茶に仕上がった」と喜びを口にした。
金谷地域で新茶初取引 わせ「山の息吹」ごく少量上場
金谷地域の新茶初取引が19日、島田市のJA大井川五和支店で行われた。生産者や茶商ら関係者が新茶シーズンの幕開けを祝った。 わせ品種の「山の息吹」がごく少量上場し、1キロ当たり8888円で取引された。買い手側は荒茶の形状や色、香気などを吟味し、取引が成立すると威勢よく手合わせした。茶商の一人は「形状や水色がよい」と評価した。 初取引に先立ち、開所式が行われた。同JAの板谷隆輝常務理事は「茶価の低迷など状況は厳しいが、品質を第一に生産者と歩んでいきたい」とあいさつした。
島田に開校「静岡県立ふじのくに国際高」どんなところ?
静岡県教委は2024年度、島田市の金谷高所在地に整備してきた新構想高校「静岡県立ふじのくに国際高」を開校しました。多様な生き方を尊重して生徒の個性を伸ばすことを重視した、通学時間帯や科目選択の自由度が高い「フレックスハイスクール」ーというのが特徴と謳われていますが、いったいどのような学校なのでしょうか。1ページにまとめました。
静岡県警、山岳遭難防止へ啓発強化 地図や防寒着、照明、計画書提出「十分準備を」
静岡県警は大型連休中(27日~5月6日)の山岳遭難を防ごうと、南アルプスを中心に登山者への啓発活動を強化している。春山は汗ばむほどの陽気の後、天候の急変で気温が真冬並みに下がる場合があり、2千メートル以上など標高が高くなれば積雪や凍結で冬山装備も必要になる。山岳遭難救助隊員が実地訓練を重ねて発生に備えると同時に、SNSなどを通じて「十分な装備品の携行を」と呼びかける。 昨年の連休中の県内事故は5件(重軽傷者計3人)。前年同期比で大きな増減はなかったが、今年は新型コロナウイルスの5類移行も影響し、南アを中心に登山者の増加は予想される。 県警は、地図やアプリの活用▽レインウエアや防寒着の携行▽ヘ
静岡市舞台に映画、市民巻き込み 監督山本起也さん、故郷で製作「地域見つめ直す機会に」
静岡市出身の映画監督山本起也[たつや]さん(58)が、地元静岡で映画の製作を進めている。これまで市井の人の暮らしを追ったドキュメンタリーや過疎化する地域を舞台にした劇映画を手がけてきた。「地域を見つめ直し、それぞれの生活を豊かにするきっかけに」と、市民を巻き込みながら準備している。 熊本県天草市で撮影し、2021年に公開した「のさりの島」では、構想段階から約5年間現地に通って地元住民との関係を築いた。公開後に自主上映会やロケ地を巡るスタンプラリー、観光ツアーなど住民主体の取り組みが拡大。「狙ってできるものではないが、映画製作が、人口減少が問題となっている地域のコミュニティーを再び接着させられ
愛媛、高知震度6弱 南海トラフ「変化見られず」 政府地震本部臨時会
政府の地震調査研究推進本部地震調査委員会(委員長・平田直東京大名誉教授)は18日、17日深夜に発生した豊後水道を震源とするマグニチュード(M)6・6の地震を受けて都内で臨時会を開いた。平田委員長は会合後の記者会見で、南海トラフ巨大地震との関連について「地震後の地殻変動に有意な変化は見られず、発生の可能性が平時と比べ高まったとは考えていない」との見解を示した。 同委によると、地震発生後に近傍のひずみ計の観測データや低周波地震活動に有意な変化はみられなかった。平田委員長は「南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくないことに変わりはない。普段からの対策が重要」とした。 (東京支社・武田愛一郎)
記者コラム「清流」 忍者の資質
「忍者って陽キャなのか?」。忍者研究の第一人者として知られる三重大の山田雄司教授の講演会を取材した。テーマは「現代に活かす忍術」。現代社会で忍術をどのように活用するのか、興味を引かれた。 山田教授によると、忍者の主な役割は情報収集。姿を変えたり、池を渡ったりするのは忍術の末端に過ぎないといい、抱いていたイメージを覆された。忍術書では真に大事な資質として、コミュニケーション術や状況に応じた対応能力、人との付き合い方などが挙げられているという。 「これ、新聞記者の仕事に似てますよね」。教授の言葉にはっとした。記者として働き始めて9年目。日々の仕事に追われ、素養を磨くことをおろそかにしていた。優秀
静岡人インタビュー「この人」 ジビエ産業振興で地域活性化に挑む 高林麻里さん(浜松市天竜区)
浜松市天竜区春野町杉で2022年から、野生鳥獣肉(ジビエ)加工施設「ジビエ工房ジミート」を営む。異業種との連携を盛んにし、産業の裾野拡大や地域活性化に挑む。44歳。 -ジビエに関心を持ったきっかけは。 「地域の食材を扱う料理店をめぐる団体の活動で、ジビエの魅力を知った。耕作放棄地の増加などを要因にシカの生息圏は広がっており、農家に及ぼす食害の深刻さを痛感した。担い手の高齢化などで閉鎖を余儀なくされた工場を再開させ、食肉の需要を広げることで森林環境保全に貢献できればと考えた」 -活動に賛同してくれる事業者が増えた。 「地域で活動する猟師の理解を得て、シカの個体の提供を受けている。販売面では、シ
記者コラム「清流」 若手漁師の活躍に注目
食卓に並ぶなじみの海産物、いつまで安定供給できるか。沼津市静浦地区で長らく漁業を支えてきたベテラン漁師によれば、今の担い手は全盛期の5分の1程度かもしれないという。 自然を相手にする仕事は想像以上に難しい。4月、シラス漁に同行した。朝5時半ごろ多比港を出発、魚群探知機や漁師の感性を頼りに海を駆け回るも、この日は運に見放された。それでも約10年前に始めた養殖ワカメの収穫を実施。当時の青壮年部の「次世代の漁師のため」という思いが着実につながれていた。 今の時代は需要に合わせて漁業を多様化するのが主流。「魚が減っている」と言われる中、同地区の若手漁師は釣船、ワカメ、シラス、ナマコなど多岐にわたって
社説(4月19日)災害用トイレ車両 県内市町に配備促進を
能登半島地震で被災した石川県の奥能登地域で、富士市と西伊豆町が導入した「トイレトレーラー」など、全国の自治体が派遣した災害用トイレ車両が活動している。被災地での悲惨なトイレ事情は詳しく伝えられることはあまりないが、深刻な問題だ。 地震発生から3カ月以上を経ても上下水道が復旧していない被災地が多い。排せつが不自由だと日常生活に支障があるだけでなく、健康にも影響する。災害関連死を防止する意味でも被災者の排せつ支援は極めて重要だ。 災害用トイレ車両にはトラックや商用車を改造した自走式の「トイレカー」もある。大規模災害が頻発して関連死の防止が重視される中、全国でトイレ車両を整備する自治体が増えてきた
記者コラム「清流」 ブームの先に
コロナ禍をきっかけに注目されたアウトドア。キャンプを筆頭に、屋外で密を避けられるとして一躍人気となった。一方で昨年あたりから行動制限の緩和で競合するレジャーに人が流れ、「ブームは曲がり角を迎えた」との声を聞くようになった。 静岡県内でも、首都圏や中京圏からのアクセスの良さを生かしてキャンプ場の新規開設が相次いだ。異業種の企業がアウトドア関連のギア製造に参入する動きも広がった。ブームが去れば、厳しい競争が待っていると身構える事業者もいる。 この数年で多様なニーズに応えるアクティビティーと製品が充実し、アウトドアの裾野自体は大きく拡大したとも感じる。今後も質の高いサービスや他にない個性を磨き、愛
大自在(4月19日)長谷部誠選手
「整う」は、手でそろえる行動を表す「トト(取々・手々)」と「ナフ(行う)」が合わさった言葉という。即興なぞかけの芸人は「整いました」と決め台詞。「ととのう」はサウナ愛好者が使うなどして2021年「新語・流行語大賞」の候補にもなった。 国語辞典や古語辞典には「ととのう」「ととのえる」の語釈や用例が並ぶ。なじみ深い言葉だが、その状態になるには、時に、額に心に汗もかかなければならないようだ。 「心を整える。」。08年からドイツで活躍し、今季限りでの現役引退を表明したサッカー元日本代表主将で藤枝市出身の長谷部誠選手(40)の著書である。ワールドカップ南アフリカ大会後の11年に刊行され150万部のベ
コラム窓辺 新茶の季節に思うこと(久保田香里/静岡理工科大法人本部広報部長)
先日、静岡茶市場の新茶初取引の場に行ってきました。市場開設以来、一番早い日とのことで、活気ある雰囲気を拝見できました。 私は子どもの頃から日本茶が大好きです。祖母からは「お米とお茶はいいものを選びなさい。その二つがおいしければおかずは工夫でどうにでもなる」と言われて育ちました。その教えに忠実に、朝はまず家族分のお茶をできるだけおいしく入れることから始まります。 15年ほど前、茶葉の消費低迷に対し、デザイン学生がアイデア提案するプロジェクトに数年間取り組みました。そのとき、とても印象に残ったシーンがあります。茶業関係者の「ペットボトルに押されてしまって」という説明を聞き、学生たちは「ペットボト
専門家「防災対策見直し、臨時情報再確認を」 愛媛、高知で震度6弱
17日深夜に発生し高知県などで震度6弱を観測した地震。震源が南海トラフ地震の想定震源域内だったとして関連を心配する声がある中、専門家は「南海トラフ地震臨時情報」の再確認や、防災対策の見直しを呼びかける。 気象庁の南海トラフ地震に関する評価検討会の委員で東京大地震研究所の古村孝志教授は、今回の地震について「プレート内部で発生し、プレート境界地震とはメカニズムが違う」と説明。臨時情報については「地震の規模が大きいほど、南海トラフ地震との関連を検討する必要がある」ものの、今回はマグニチュード(M)6・6で調査の基準(M6・8)には達しなかった。その上で「臨時情報が発表される基準やどう行動するのかを