アニメ「ゆるキャン△」で観光振興 静岡県がプラン発表「キャンプの聖地に」 マップ配布など幅広く展開へ

 静岡県は25日、静岡県や山梨県を舞台とするキャンプがテーマのアニメ「ゆるキャン△」を活用した観光振興策を発表した。多くのキャンプ場がある静岡県の特色を生かし、新型コロナウイルス禍を受けて高まるアウトドアレジャーの需要取り込みを狙う。

アニメ「ゆるキャン△」の登場キャラクターのパネルや、描き下ろしメインビジュアルを紹介する職員=25日午後、県庁
アニメ「ゆるキャン△」の登場キャラクターのパネルや、描き下ろしメインビジュアルを紹介する職員=25日午後、県庁

 静岡市駿河区の日本平から望む富士山を背景に描き下ろしたイラストを活用。静岡空港を発着地とするレンタカーのキャンペーン、作品ゆかりの地やキャンプ場をまとめたイラスト入りマップの配布など幅広い施策を展開する。
 女子高校生5人が活躍する同作は、来年1月から第2期の放送が始まる。これに合わせ今年12月から、同空港の航空路線とレンタカーを利用して県内に1泊する人を対象に、3千円分のクーポン提供、キャンプ用品一式を空港で借りられるサービスなどを行う。
 今月29日に全国の映画館で作品を先行上映するイベントでは、東京と福岡の会場でマップなどを配布し、周知を図る。
 県スポーツ・文化観光部の植田基靖部長は「キャンプは密にならない環境下で楽しめるレジャー。一年中富士山と海を望める“キャンプの聖地”として提案したい」と話した。マップは「ゆるキャン△×静岡県」特設サイトでも閲覧できる。

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