ゾウ舎を新設へ 日本平動物園、最短で22年度設計に着手 静岡

 静岡市立日本平動物園(駿河区)にタイからアジアゾウの導入を目指す静岡市は21日、園内にゾウ舎を新設する計画を明らかにした。新ゾウ舎は早ければ2022年度に設計に着手することを想定し、整備費などは約26億円と試算している。

静岡市役所
静岡市役所

 同園のアジアゾウは54歳のダンボと51歳のシャンティで、いずれも高齢の雌。市は繁殖を目的に新たに雄1頭、雌3頭のアジアゾウの導入を目指し、交流のあるタイに2018年に要望書を提出して交渉を続けている。
 市の計画では新ゾウ舎は約3千平方メートルで、レストハウスを移設し、園内の東側に設置する。最も早い場合で25年度に完成、26年度に新たなゾウの導入を目指す。
 市は19年1月から計3回、タイを訪れ、導入に向けた直接交渉に臨んできた。ただ、タイにはゾウの輸出について、1年間に1機関2頭以下という制度があり、交渉は難航しているという。
 田辺信宏市長は21日の定例記者会見で、他の原産国からの導入も視野に検討していることを明かし「今後も粘り強く交渉を深め、信頼関係を構築したい」と述べた。

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