浜松市中区41.1度 県西部、フェーン現象発生か

 静岡県内は17日、西部を中心に日中の最高気温が35度を超える猛烈な暑さとなった。浜松市中区では午後0時10分ごろ、国内観測史上最高気温と並ぶ41・1度を記録。同市天竜区船明で39・6度を観測した。気象庁によると、18日も県内各地で猛暑日になる見込みで、熱中症への警戒を呼び掛けている。

国内最高タイの41.1度を記録した浜松市で、涼を求めて水遊びする子ども=17日午後2時半ごろ、同市中区の馬込川みずべの公園
国内最高タイの41.1度を記録した浜松市で、涼を求めて水遊びする子ども=17日午後2時半ごろ、同市中区の馬込川みずべの公園

 気象庁によると、日中の最高気温はこのほか、天竜区佐久間町で38・7度、磐田市で38度、川根本町37・7度。35度以上を観測した6地点のうち4地点が県西部地域だった。
 静岡地方気象台によると、猛暑の主な原因は列島を覆う「2層」の高気圧。太平洋高気圧の上に大陸から張り出したチベット高気圧が乗るような構造になっている。下降気流が発生して地上の空気が圧縮されることで気温が上がるほか、雲ができにくく、日射が通りやすいことも要因の一つ。県西部では山を越えた暖かく乾いた西風が入り込み、フェーン現象が発生したことでさらに気温が上昇した可能性があるという。
 気象庁によると、向こう2週間は引き続き暖かい空気に覆われ、平年より気温がかなり高くなる予想という。

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