駿河湾フェリー再開 72日ぶり、3便全て「満船」

 静岡県と一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーは2日、新型コロナウイルスの影響で休止していた駿河湾フェリーの運航を再開した。感染対策を講じたほか、地域経済の活性化を目的とした割引サービスや誘客キャンペーンも開始した。

手すりを消毒するスタッフ=2日午後、駿河湾フェリー船内
手すりを消毒するスタッフ=2日午後、駿河湾フェリー船内
駿河湾フェリー
駿河湾フェリー
手すりを消毒するスタッフ=2日午後、駿河湾フェリー船内
駿河湾フェリー

 船内の混雑を避けるため、乗客定員を半分の200人と設定。予約状況を見て定員を超えそうな場合は予約を一時停止する。外気を取り込んで船内の空気を循環させる換気装置を船内に新たに9台設置した。15分に1度船内の空気が入れ替わるという。乗船前に乗客全員の検温を実施するほか、船が港に停泊する間はスタッフが手すりやテーブルの消毒を行う。
 運航再開に合わせ、3日まで静岡県民は乗船運賃無料、8月31日まで静岡、山梨両県民は半額にする。現在は団体観光客向けに販売している周辺観光地とのセット割引券を9月から個人向けにも拡大する方針。伊豆や静岡地域の観光地へ周遊を促すことで、新型コロナウイルスの影響で冷え込んだ経済への刺激を図る。
 72日ぶりの運航再開となった2日は、運航した3便全てで満船となった。ふじさん駿河湾フェリーの滝浪勇代表理事は「地域の活力を取り戻す一助に、フェリーを利用してほしい」と話した。

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