現代アートの流れひもとく企画展 静岡県立美術館

 静岡市駿河区の県立美術館で20日、現代アートの流れをひもとく企画展「パラレル・ヒストリーズ 現代アートの諸潮流」の内覧会が開かれた。21日から、絵画や立体など収蔵品を中心に戦後の作品77点を紹介する。

戦後の現代アートを六つのテーマで紹介する企画展=静岡市駿河区の県立美術館
戦後の現代アートを六つのテーマで紹介する企画展=静岡市駿河区の県立美術館

 多種多様な表現があふれる現代アート鑑賞の手掛かりとして、「空間とのかかわり」「テクノロジー」など題材や表現方法に則した六つのテーマで展示した。
 「地面と重力」ではキャンバスに顔料を滴らせ、液体の特性と重力の関係性によって描いた作品などが並ぶ。塗料の入ったガチョウの卵を水平に置いた画面に投げ付けて表現した画家大庭大介さん=袋井市出身=の「ONE」もある。
 主任学芸員の植松篤さん(41)は「複数のテーマにわたる作品もあり、いろいろな見方ができる。構えることなく見てほしい」と話す。
 会期は来年1月11日まで。

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