医療従事者らに吹奏楽のエール 静岡県外6高校、浜松商高OB発起人

 医療従事者支援に向けた全国高校吹奏楽部のチャリティーコンサート(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が25日、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれた。

練習の成果を披露する高校生=浜松市中区のアクトシティ浜松
練習の成果を披露する高校生=浜松市中区のアクトシティ浜松

 浜松商業高OBが発起人となり企画し、コロナ禍で演奏の機会を失っていた県外6校が演奏を披露した。
 チケット代の一部は日本赤十字社県支部に寄付する。浜松市内でのクラスター(感染者集団)発生などで出演を断念した学校もあったものの、東京都や大阪府、三重県などの強豪校が出演。迫力ある演奏で来場者から喝采を浴びた。八王子高(東京都)の森勇斗部長は「感謝の気持ちで演奏した。他校の演奏に刺激を受け、来年の全国大会に懸ける思いも強くなった」と喜んだ。
 同コンサートは旅行会社に勤める浜松商OBの小幡大輔さん(46)が「高校生のために何かできないか」と、同校OBで同校吹奏楽部父母の会の斎木隆文さん(45)に呼び掛けたことがきっかけ。吹奏楽の全国大会が相次いで中止となる中、実行委員長を務めた斎木さんは「子どもたちの目や表情を見て、良い機会をつくれたと感じた」と話した。

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