音楽のまち浜松、生演奏おかえり ビアホールが週末ライブ

 新型コロナウイルスの影響で激減している演奏と音楽鑑賞の機会を提供しようと、浜松市中区中央の地ビールレストラン「マイン・シュロス」が9月半ばから、ビアホールコンサートを始めた。11月1日までの毎週末、感染防止対策を徹底しながら出演者を募ってライブを開く。店内での鑑賞とともに、動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信する。

ビアホールで演奏を披露する出演者。11月1日までの毎週末、コンサートを企画する=20日、浜松市中区のマイン・シュロス
ビアホールで演奏を披露する出演者。11月1日までの毎週末、コンサートを企画する=20日、浜松市中区のマイン・シュロス

 世界的な楽器メーカーが集積し、国際コンクールが開かれる浜松市は「音楽のまち」として知られるが、今年はイベントやコンサートの中止が相次いでいる。市などが主催する秋の「ハママツ・ジャズ・ウイーク」も中止が決まった。同店の宮津義之支配人(52)は「演奏者から発表の場所がないとの声が上がっていた。来店者にもBGMとして楽しんでほしい」と話す。
 9月20日夜はトロンボーン奏者の白井宏司さん(49)=浜北区=とピアニストの大軒聖子さん(55)=中区=が出演した。「A Weaver of Dreams」などジャズナンバーを中心に、二重奏で11曲を披露した。白井さんと大軒さんは「音楽を披露する機会が大幅に減った。人前で演奏すると、生の反応が分かるのでうれしい」と笑顔を見せた。
 同店は感染防止策として演奏者を1日1組に限定。出演は5人以内で歌唱は控え、ステージに飛まつ防止のついたてを設ける。来店者には消毒と検温、飲食時以外のマスク着用を呼び掛ける。
 コンサートは毎週金、土、日曜夜の開催予定で、出演はプロ、アマを問わない。ジャンルはクラシックやジャズ、ラテン、民族音楽など。金曜を中心に、出演者を募集している日もあるという。

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