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牧之原園児置き去り死、前園長と元担任が起訴内容認める 静岡地裁初公判
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件で、業務上過失致死の罪に問われた前園長の増田立義被告(74)、元クラス担任の西原亜子被告(48)の初公判が23日、静岡地裁(国井恒志裁判長)で開かれた。国井裁判長の「起訴内容に間違いはないか」との問いに対し、増田被告は「はい」、西原被告は「間違いありません」といずれも全面的に認めた。 事件を機に、国は全国の園児送迎バスに置き去りを防ぐ安全装置の設置を義務化。保育現場の子どもの安全管理に対する市民の関心も高まった。社会に影響を与えた事件の刑事責任を裁判所がどう
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自民・宮沢氏(衆院比例東海)が議員辞職願「不祥事重なり決意」 女性問題原因か
自民党安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)は23日、額賀福志郎衆院議長に議員辞職願を提出した。自身の女性問題が原因とみられる。辞職願提出後、国会内で記者団の取材に「私の不祥事が重なり、辞職を決意した。政治不信を増幅しかねないということもあった」と語った。不祥事の内容については、政治資金収支報告書の不記載とは別だと主張。近く週刊誌に掲載されるとして、詳細な説明を避けた。辞職は25日の衆院本会議で許可される見通し。 宮沢氏は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、昨年12月に防衛兼内閣府の副大臣を辞任していた。裏金事件に関し「多くの仲間は身の潔白を証明したいと思っているが、派閥からしゃべるなと言
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【政治とカネの問題】自民党離党届を提出 塩谷立氏(比例東海)とは
自民党は4月4日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派の衆院側でトップだった塩谷立衆院議員(比例東海)の離党勧告処分を決めました。塩谷氏は23日に離党勧告を受け入れ、自民党に離党届を提出しました。「政治とカネの問題」について、これまでの流れや過去のインタビューを1ページにまとめました。 ▶解説 政治とカネの問題をおさらい
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伊豆に新たな複合施設「修善寺時之栖」 アウトドアサウナや古民家改修
伊豆市の複合施設「伊豆温泉村」が23日までに「修善寺時之栖」に名称変更し、リニューアルオープンした。地元住民に親しまれている温泉「百笑の湯」に加え、アウトドアサウナや古民家を改修した宿泊施設などを新設した。楽しみ方が選べる複合リゾート施設と位置付けて外国人を含む観光客を呼び込む。 運営する時之栖(御殿場市)の庄司政史社長は御殿場高原時之栖(同市)に次ぐ集客規模の施設にしたい考え。観光拠点として地域活性化の一助になるよう願って新名称を決めた。隣接する大仁金山跡は現在、利用していないが「将来的には遊べる場所にしたい」と構想を語る。 アウトドアサウナ「クルタ」は、まきストーブや電気ストーブを備える
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自民・塩谷氏が離党届提出 地元浜松市民「当然」「遅すぎる」【裏金事件】
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、離党勧告処分を受けた塩谷立氏(衆院比例東海)が勧告を受け入れて離党届を提出した23日、地元の浜松市民からは「当然だ」「遅すぎる」などと厳しい声が飛んだ。一方で、長年の支援者からは依然、党執行部に対する怒りもにじむ。次期衆院選への対応は支援者で意見が分かれた。 「裏金は事実なのだから金額は関係なく、離党は当然。議員も辞めるべきだ」。50代の男性会社員は厳しい口調で訴えた。これまでは自民党を支持してきたが、裏金事件を通じて「政治と塩谷さんへの不信感が高まった。責任は大きい」と切り捨てた。会社経営の60代女性も「収支不記載は一般ではあり得ない。再審査を
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店主の選書光る!個性派独立系書店 熱い思いが文化を支える
ことし、宮島未奈さん=富士市出身=の「成瀬は天下を取りにいく」が大賞に輝いた本屋大賞。「売り場からベストセラーをつくる!」との考えから始まった賞なのだそうですが、残念なことにネット販売や電子書籍の隆盛に押されるなどして、書店の数は減り続けています。国内では10年で3割近い約5千店舗が閉店しました。 一方でこのような苦境の中、「本屋さんのある街を取り戻したい」という熱い思いを持つ人たちが、ユニークな書店を誕生させています。ひと味違う店主の選書で、知的好奇心を刺激し、新しい出合いの場となる個性派独立系書店のお話をまとめました。
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立憲民主、鈴木康友氏の推薦決定【静岡県知事選】
立憲民主党は23日の常任幹事会で、知事選(5月9日告示、26日投開票)に無所属で出馬表明している前浜松市長鈴木康友氏(66)の推薦を決めた。19日に県連から上申があった。 岡田克也幹事長は、常任幹事会後の記者会見で「同じ旧民主党議員であり、その後も交流がある。浜松市長として実績を残し、知事に最適」と理由を述べた。 知事選では、国民民主党も19日に鈴木氏への推薦を決定している。
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⚽ルヴァン杯2回戦 清水エスパルス、勝利前提に若手起用も 24日の富山戦
JリーグのYBCルヴァン・カップは24日、1次ラウンド2回戦9試合を行う。2回戦から登場するJ2清水は敵地でJ3富山と対戦する。 中3日でリーグ戦の岡山戦を控えているため、ここまで出場機会が少なかった選手や若手にも出番が回ってきそうだ。ただ、秋葉監督は「勝つことが大前提。日常しっかりやれている選手を連れて行く」と一定の水準を求める。 GKは今季新加入の沖の初起用が見込まれる。「どの選手が出てもやることは変わらない。チームの良さを出しつつ、ゴールを守る」と準備を整える。古巣対決となるMF白崎は「カテゴリーは関係ない。若手がのびのびできるように引っ張る」と気を引き締める。
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自転車競技のパリ五輪切符獲得に貢献! 三島市拠点の「チームブリヂストン」の歩み
2018年から三島市を拠点に活動する自転車競技の「チームブリヂストンサイクリング」。所属選手による単独編成で、パリ五輪出場枠を争う選考レースを戦い抜き、その中で日本記録を何度も更新。ついには、東京五輪では手にできなかった男子団体追い抜きの出場枠獲得に貢献しました。これまでの歩みを振り返ります。
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茶況(4月23日)上場量の低迷続く 静岡市中、県産一茶
静岡市中の県産一茶は、顔ぶれに前日と変化は見られず、雨後のつゆを懸念して操業を見送った工場があったため荷口は少なかった。磐田は3000円台が中心。初倉は摘期終盤でも3000円台後半を保つ品もあったが、主流は3000円前後。坂部は4000円台半ばから3000円台後半、品種物は2000円台後半で取引された。 静岡茶市場でも県産一茶の取扱数量が前日比約6割となった。12日の初取引以来、いまだに5000キロを超える開場日がない。市中問屋は「24日の雨予報に備えて明日は一斉に荷が出てくるだろうが、ここまで低調なムードで盛期を迎えるのは初めて」と話した。◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)▽成立 5,3
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自民浜松中央支部市議団 鈴木康友氏の支援決定【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の知事選で、自民党県連浜松市浜松中央支部の市議団は23日、独自に前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する方針を正式決定した。党県連は22日に元県副知事の大村慎一氏(60)の推薦を決定しているが、同市議会最大会派「自民党浜松」(24人)では以前から鈴木氏を推す声が多かった。 同支部は塩谷立氏(衆院比例東海)が支部長を務めていた衆院静岡8区全域がエリアで、自民党浜松の市議は12人。同日、緊急会合を開き、鈴木氏を支援する方針を決めた。 支部長の花井和夫市議は「(鈴木氏は)浜松のことを熟知している。これまで経済界といろいろなことを連携して進めてきた経緯もある。経済界と一緒に
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自民・塩谷氏が離党 次期衆院選出馬に意欲も【裏金事件】
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で離党勧告処分を受けた塩谷立元文部科学相(比例東海)が23日、離党届を提出した。処分を不服として再審査を請求したが却下されていた。離党届が受理された後、国会内で記者会見し「今後は無所属議員として、政治活動を続けていきたい」と述べ、次期衆院選への出馬意欲も示した。塩谷氏は、解散方針を決めた安倍派の事実上のトップである座長を務めた。 塩谷氏は会見で、離党届を提出した理由について「再審査請求が却下された。党の最終決定に従う」と説明した。 自民の党紀委員会は4日、裏金事件を受けて安倍、二階両派の計39人を党則に基づき処分した。塩谷氏と安倍派参院側会長だった世耕弘
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高品質の新茶に期待 掛川で初取引
掛川茶市場は23日、掛川市千羽のJA掛川市本所で初取引を行った。3月の冷え込みを受けて前年より8日遅い開幕となった。生産者と茶商、行政関係者が式典に出席し、取引の活況を願った。 市内南部、東部などからの8工場から11口計1066・8キロが持ち込まれ、やぶきたやさえみどりが上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると3回手をたたく「手合わせ」の音を各所で響かせた。最高値は3万円だった。 市は今期から、生産者と茶商が連携して適正価格を形成する「茶業版フェアトレード」を推進する。取引に先立ち行われた式典で、取引運営委員会の堀内尚委員長は「農家と茶商は一蓮托生(いちれんたくしょう)。情
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焼津で廃棄物処理工場全焼 けが人なし
22日午後11時10分ごろ、焼津市利右衛門、廃棄物リサイクル業「環境のミカタ」のアースプロテクションセンター第2工場から出火し、鉄骨平屋建ての工場約1300平方メートルを全焼した。けが人はいなかった。 同社のホームページによると、同工場は廃プラスチックを破砕、溶解して再原料化する施設。焼津署によると、工場は当時稼働中で、機械から出火したという。現場は大井川港に近く工場や事業所が立ち並ぶ地域。同署や志太消防本部が詳しい原因を調べている。
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自民・宮沢氏(衆院比例東海)が議員辞職願を提出 「不祥事重なり決意」
自民党安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)は23日、額賀福志郎衆院議長に議員辞職願を提出した。提出後、国会内で記者団の取材に「私の不祥事が重なり、辞職を決意した。政治不信を増幅しかねないということもあった」と語った。不祥事の内容については「週刊誌に出る」とだけ話し詳細な説明を避けた。自身の女性問題が原因とみられる。 宮沢氏は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、昨年12月に防衛兼内閣府の副大臣を辞任していた。裏金事件に関し「多くの仲間は身の潔白を証明したいと思っているが、派閥からしゃべるなと言われている」などと派閥幹部を公然と批判し、注目を集めた。 磐田市議などを経て、2012年に初当選し
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競歩の池田向希(浜松日体高出)「目標クリアできた」 五輪出場枠を獲得し帰国
陸上の世界競歩チーム選手権(トルコ)の混合団体でパリ五輪の出場枠二つを獲得した日本代表が23日、成田空港に帰国した。女子の岡田久美子(富士通)とペアを組んで2位の池田向希(旭化成、浜松日体高出)は「2枠を目標にしていたので、クリアできたところは良かった。お互いの強みを生かせた」と充実感を漂わせた。 パリで新種目となる混合団体は42・195キロを男女が交互に2度ずつ歩くリレー形式で実施され、出番の間に40分程度時間がある。岡田は「どんどん体が固まってくるので、しっかり動いて2本目に備えたところは良かった」と収穫を挙げた。 五輪代表は今後選ばれる。男子20キロで代表の池田は、混合団体との両立につ
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自民安倍派の宮沢博行衆院議員が辞職意向
自民党安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)が23日、議員辞職する意向を固めた。自身の女性問題が原因とみられる。複数の関係者が明らかにした。
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土肥のフィッシングパーク 26日営業再開へ 昨年強風と高波で全壊、1年3カ月ぶり
伊豆市の土肥湾上の釣り堀「フィッシングパークTOI(土肥)」が、昨年1月の強風と高波で壊れた施設の復旧工事を終え、23日に同所で竣工(しゅんこう)式を開いた。26日から営業を再開する。 伊豆漁協関係者らが玉串奉奠(ほうてん)などを行った。釣り堀を管理する同漁協土肥支所の鈴木雅俊運営委員長は「大型連休もあるので、多くの方に釣りを身近に感じてほしい」と話し、「伊豆市に海は土肥地区にしかない。観光客にも来てもらい、伊豆を盛り上げたい」と期待を寄せた。 施設の修復には県、市から補助金を得たほか、クラウドファンディング、漁協組合員からも資金を募った。総事業費は約2300万円という。 約10メートル四方
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袋井、森の新茶初取引 質良し、手合わせ響く 前年より9日遅く
袋井市と森町で23日、新茶初取引が行われた。いずれも前年より9日遅い。両市町の取引所で開所式が開かれ、茶業関係者やJA、市町の職員らが新茶シーズンの到来を祝った。 同市岡崎の茶ピア取引所での式典には約100人が出席した。7口52キロが持ち込まれ、最高値は例年、袋井茶の語呂合わせで2万9618円だったが、今年は質が高く3万円で取引された。売り手と買い手が一対一で価格交渉する相対取引が行われ、JA職員と茶商の商談が成立すると手合わせの音が響いた。 同町森の町茶業センターでは関係者約60人が手締めを行い、茶業のさらなる発展を祈願した。式典終了後の取引には例年より多い16口67キロが上場。町内の茶商
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園児が「熊野の長藤」見物 磐田・行興寺
磐田市豊田地区の保育園、こども園児が23日、国の天然記念物「熊野(ゆや)の長藤」がある地元の行興寺(同市池田)で、見頃を迎えているフジの花を見物した。 豊田北、豊田西保育園、子育てセンターとみがおかの園児計約130人がそれぞれ訪れた。長藤は花房が1メートル以上に伸び、ほぼ満開。子どもたちは〝藤色のトンネル〟になった藤棚の下を歩き、かれんな花が連なったフジを見上げたり、境内に漂う甘い香りを楽しんだりした。 行興寺によると、5月初旬ごろまで花を楽しめるという。
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明応地震の津波など記録 海長寺、静岡市教委に書籍寄贈
静岡市清水区の龍水山海長寺は23日、室町時代の明応地震(1498年)の被害を紹介する書籍「日海記の世界」(静岡新聞社制作)138冊を静岡市教育委員会に寄贈した。 書籍はA4判392ページ。同寺の第9世貫首(住職)の十如院日海が残した記録「日海記」の原文写真に現代語訳を添え、地震発生時の様子や大浪(津波)被害について記した。「大浪又競い来たり」「悉(ことごと)く水に没し」など、地震の甚大な被害がつづられている。歴史や防災の識者の寄稿も掲載し、同時代の文化も解説した。 市役所清水庁舎で行った贈呈式で、書籍を編集した同寺の中條曉秀貫首は書籍の内容を「後世の我々への遺訓といえる内容」と説明した。目録
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自民・塩谷氏が離党届提出へ 浜松の地元支援者らに説明【裏金事件】
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、離党勧告処分が確定している塩谷立氏(衆院比例東海)は23日、浜松市中央区で地元支援者向けの会合を開き、近く離党届を提出する意向を伝えた。複数の出席者への取材で分かった。 会合は非公開で約1時間にわたって行われた。出席者によると、塩谷氏はこれまでの経緯を説明し、離党届を期限の25日までに提出することを明らかにした。出席者から次期衆院選への対応について質問が出たが、明確には答えず、さらに支援者らと相談して決める方針を伝えたという。 党紀委員会は4日に安倍、二階両派の計39人に対し、党則に基づく処分を決定。塩谷氏と安倍派参院側会長だった世耕弘成氏の2人
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デジタル茶況(4月23日)出回りまばら 活気に欠ける
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、雨後のつゆを気にして操業を取りやめた工場が多かった影響で、入荷がまばらだった。市中は坂部、磐田、初倉が中心で、順調に商談が成立。平均価格帯は3000円台半ばで推移した。初荷の上級品では7000円台~6000円台があった。 市中問屋は「品質は悪くないが、活気に乏しい」と語る。あっせん業者も「それほど買い気が強いわけではない。今日は入荷が少なく苦労しなかったが、明日一気に荷が増えたときにどうなるか」と気をもむ。 島田、金谷、川根 川根地域の初取引が行われ、下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。40888~10800円で取引された。平均単価は15920
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自民県連、大村氏推薦を党本部に上申【静岡県知事選】
自民党静岡県連は23日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を予定する元副知事大村慎一氏(60)の推薦を党本部に上申した。城内実会長(衆院静岡7区)や増田享大幹事長ら県連三役、県内選出の同党国会議員が党本部に茂木敏充幹事長を訪ね、早期の決定を要請した。城内会長らは午後に小渕優子選対委員長とも面会する予定。
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牧之原の園児バス置き去り死、前園長ら認める
牧之原市の認定こども園で2022年、通園バスに園児を放置し熱中症で死亡させたとして業務上過失致死罪に問われた前園長と元クラス担任は23日、静岡地裁の初公判でいずれも起訴内容を認めた。
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大規模地震想定し初動態勢確認 三島市で職員参集訓練
三島市は23日、突発型大規模地震を想定した職員参集訓練を行った。被害状況の把握や情報収集など初動態勢を確認した。 マグニチュード(M)9・1の地震が午前7時に発生し、市内で震度6弱を観測したとの想定で実施。訓練メールを受けた職員が徒歩や自転車、バイクで次々職場に駆け付けた。 発災想定45分後には市総合防災センターで災害対策本部会議を開始。幹部職員が市内の被害状況を共有し、対策を協議した。職員によるオフロードバイク隊が2隊に分かれて出動し、市内の被災状況を報告した。 豊岡武士市長は「初動が市民の命を救うために重要。災害時の役目をしっかりと確認してほしい」と指示した。
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川根で新茶初取引 生産者ら開始祝う
川根地域の新茶初取引が23日、川根本町地名の農林業センターで開かれた。生産者や茶商ら約50人が集まり、シーズンの始まりを祝った。 下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。茶商が茶葉の形状や、水色、香りなどを確認した後、取引がスタートした。高木郷美さん(67)=同町下長尾=の手摘みのやぶきたが、最高値となる4万888円で手合わせとなると、会場から歓声が上がった。落札した山関園製茶=島田市川根町=の山下真臣社長は「例年より全体的に完成度が高かった。良いものはしっかり評価していきたい」と話した。
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【TRY!ANGLE】「浜名湖花博2024」開幕1カ月 花のリレーに笑顔咲く【動画あり】
満開のソメイヨシノとチューリップの共演、“青いじゅうたん”が広がるネモフィラ畑-。「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)のはままつフラワーパーク会場(浜松市中央区)は23日、開幕から1カ月を迎えた。 スタート時につぼみだった桜は4月上旬に満開を迎え、同園が「世界一美しい」と称する華やかな庭園が来場者を魅了した。6日には浜名湖ガーデンパーク会場(同区)もオープンし、約1600種の花々に包まれる「花美の庭」や、先端技術を駆使したデジタルアート「イマーシブミュージアム浜名湖」が人気を集めている。 桜が散ると、両会場でフジやバラの花が徐々に開花を始
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記者コラム「清流」 朝のチャイム問題
これまでの居住地ではほとんど耳にする機会がなかった同報無線が、袋井市に来てから身近になった。 正午に流れる袋井市歌。着任するまでは当然聞いたことがなかったが、今では鼻歌を歌えるほどに。ようやく「袋井市民」になれたようでうれしい。 一方で、朝のチャイムだけは意義を見いだせていなかった。起きたい時間より前に鳴る日はいら立ちすら覚えた。思い切って市危機管理課に聞くと、点検の意味があるという。有事のときに鳴らなくては致命的。容易に廃止にしていいものではないと反省した。 ただ、苦情の声もやはり少なくないそう。他の自治体では時刻の変更や廃止を決めた例もある。働き方や生活様式が多様化する昨今。市民にアンケ
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社説(4月23日)ガザで相次ぐ餓死 最悪の人道危機止めよ
イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘で壊滅的な被害を受けたパレスチナ自治区ガザで、子どもの餓死が相次いでいる。国連人道問題調整室(OCHA)は今月上旬、栄養失調や水分不足で28人が死亡したと発表した。このまま戦闘が続けば、大人も含め餓死者が急増する恐れがある。 飢餓が広がったのは、イスラエルが支援物資の陸路搬入をガザ南部の検問所だけに制限してきたためだ。米軍などは3月に物資の空中投下を始め、イスラエルは今月に入ってガザ北部の検問所を一時的に開放する方針を決めたが、事態の改善は見通せない。 複数の国連機関などは5月にもガザ北部が飢饉[ききん]に襲われると警告する。最悪の人道危機を止めるために国
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【時評】男性育休時代の同僚・先輩像 将来の社会担い手応援を(高橋恭文/ITサービス事業家)
年度初めの4月。みなさんの身の回りでも、新入社員を迎え入れることがあるかもしれない。今月に育児や介護と仕事との両立を支援する「育児・介護休業法」の改正案が国会で審議され改正の見込みだ。これまで大企業中心に推進されていた男性育休を中小企業に広げる内容で、県内においても、子育てへの男性参画が一気に進むと予測される。今回はこの中で、男性育休取得率公表義務の拡大と看護休暇の適用拡大に着目。県内の労働環境がどう変わるのか、周囲は育休取得者にどう向き合うべきかについて取り上げたい。 まず、男性育休取得率の公表義務の対象企業が、従業員1000人以上の企業から300人以上の企業にまで拡大することについて。な
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記者コラム「清流」 静岡のための議論を
川勝平太知事が御殿場市をやゆしたとされる「コシヒカリ発言」が騒動になった当時、同市で市民の声を聞いた。発言への批判は当然聞かれたが、発言に絡んで知事を批判する勢力への苦言も多かった。「政争の具にするな」「あなたたちは御殿場のために何をしてくれたのか」と。 新規採用職員に向けた訓示での職業差別と受け取れる知事の発言に対し、静岡県外からも批判の声が上がる。インターネット上では発言に絡めて静岡県や県の施策への批判も散見される。発言内容への非難はやむを得ないが、騒動に乗じて静岡を陥れ、県が関わる議論を優位に進める姿勢は感心できない。 川勝氏を県政トップの座に押し上げたのは県民だということを肝に銘じ、
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記者コラム「清流」 お母さんなら
2年前に元交際相手の女性を殺害した罪などに問われた男の裁判員裁判で、静岡地裁は3月、懲役18年の判決を言い渡した。一貫して無罪を主張していた男の主張を、全面的に退けた。 女性は当時、中学1年の息子と同居していた。息子は朝起きて母親がいないことに驚き、不安になってスマホに何度も電話をかけたが、つながらなかった。裁判長はその時間に女性が生きていたら「着信に気付いて連絡するはず」と指摘。女性から息子に折り返しの連絡がなかった事実が犯行時刻の決め手となり、無罪の主張を打ち破った。 息子は「お母さんに会いたい。死んだら会えるかな」と今も悲しみに暮れる日々という。これほどの絆で結ばれた母親が息子の電話を
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静岡人インタビュー「この人」 5教科を教えないプロジェクト型学習教室「あむラボ」を運営する 小森史靖さん(静岡市葵区)
小中学生向けのプロジェクト型学習教室「あむラボ」(静岡市駿河区)の代表。2022年10月から始め、法人化を目指し準備している。不登校の児童などが通うフリースクールや、本県発のアイドルグループ「フィッシュボウル」の運営にも関わる。静岡大を休学中。23歳。 -どのような学習教室か。 「子ども一人一人に学生メンターが伴走し、好きなことに夢中になれる環境や社会とつながる体験を提供する。これまでに9人の小中学生が通い、映像制作や作曲、釣り、菓子販売などそれぞれが興味ある企画を数カ月かけて仕上げてきた」 -教室を開設した目的は。 「フリースクールに通う子や親と話す中で、学校の5教科や運動で評価されない子
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本格的な日本茶 手軽に 「つゆひかり」のプレミアムティーバッグ 山亜里製茶(御前崎市)【静岡ものづくり最前線】
湯を注ぐだけで家庭や職場、アウトドアなど幅広い場面で本格的な日本茶が楽しめる。深蒸しした御前崎市特産の茶品種「つゆひかり」の茶葉を1袋5グラム詰めた。まろやかな味わいと豊かな香りが特徴。茶の味や魅力を競う「日本茶アワード2023 煎茶ティーバッグ部門」で入賞した。 湯の適温は80度前後。注いでから30~60秒ほど茶葉が広がるのを待つ。取り出す際、袋の中にうまみ成分が残らないように少し揺らすのがポイント。つゆひかり茶の色は抹茶のように濃いが、のどごしはスッキリ爽やか。渋みも少ないため、お菓子づくりの材料としても人気が高い。 近年、日本茶を取り巻く環境は多様化した。急須で茶を入れる家庭が減った一
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コラム窓辺 父への思い(曽根原容子/Woman’sサポート理事長)
先日、久しぶりにお墓の掃除に行ってきました。5年前に亡くなった父は元々肺気腫があり、2カ月に1回、通院していました。ある時、次の病院は一緒に行ってほしいと言われ付いて行くと、病院から肺がんの末期と言われました。 私としてはさまざまな思いがありましたが、そこは気持ちを抑え、今後の治療を父の思う形にしてほしいと病院に伝え、病院も最大限にやってくれ、私も満足しています。 父の葬儀には多くの人が参列し、父の生きてきた結果がここにあると誇りにも思えました。しかし、その後もあれで良かったのか、もっと父に対してできることがあったのではないかとか自問自答をする日が続きました。 父が息を引き取った10分後くら
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大自在(4月23日)ウオーキング
二俣川、逆川、狩野川、瀬戸川-。ほぼ毎早朝、赴任先の近くを流れる河川の堤防を30年以上、歩いている。近年は「ウオーキング」としゃれた言葉も聞くが、眠気や前夜の酔い覚まし。無理せず歩数も気にせず、ただ歩いてきた。 人類の祖先が初めて二足歩行をしたのは600万年ほど前とされる。それまでは、猿のように木登りや四足歩行などを組み合わせ、移動していたようだ。ただ、四足歩行のチーターは推定で時速110キロとも。二足では四つ足に比べ明らかにスピードでは劣る。 「進化」の過程で、なぜ木から下りたヒトの祖先は、動物界の中でも異端ともいえる二足歩行となったのか。「エネルギーの消費を抑えるため」。諸説あるようだが
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未手術の性別変更、静岡家裁認める 静岡市の安池さん「最初の一歩」
生殖機能をなくす性別適合手術をせずに戸籍上の性別変更を申し立てた静岡市駿河区の会社社長安池中也さん(54)の家事審判で、静岡家裁は22日までに、安池さんの性別を女性から男性に変更することを認めた。決定は18日付。 安池さんは幼少期から女性として扱われることに違和感を覚え、31歳の時に性同一性障害と診断された。その後、ホルモン治療を受け、名前を変更。性別適合手術はせず、男性として社会生活を送る。最高裁や静岡家裁浜松支部が昨年10月、性別変更の際に生殖機能をなくす手術を求める性同一性障害特例法の規定を、違憲で無効と判断する決定を出したことを受け、今年2月に性別変更を申し立てていた。 安池さんは決
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素材にいのちを吹き込む 針金とフェルトの世界 27日から駿府博物館
針金人形作家MASASHIさんと、立体フェルト刺しゅう作家PieniSieniさんによる作品展「素材にいのちを吹き込む-針金とフェルトの世界」(駿府博物館、静岡新聞社・静岡放送主催)が27日、静岡市駿河区の同館でスタートする。身近な素材を使って地道な作業を繰り返し、特徴を生かした独創的な世界を繰り広げる2人に、制作の過程や作品の見どころを聞いた。 (聞き手=教育文化部・名倉佐記)色や質感 実物のように立体フェルト刺しゅう作家 PieniSieniさん 家のあれこれをハンドメードでそろえているうちに立体フェルト刺しゅうにたどり着きました。図鑑をじっと観察して、どうやったら表現できるか、何度も頭
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地域の絆 救助の支えに 消防団員減 初動遅れ危惧【伊豆半島沖地震50年 教訓 後世へ㊥】
「誰かいないか!」。1974年5月9日。生まれ育った南伊豆町中木地区を埋め尽くした土砂に消防団の同僚と2人で立ち、萩原作之さん(79)は無我夢中で叫んでいた。父の清次さんとまだ2歳の息子の清之ちゃんがのみ込まれた土砂崩れの上で-。伊豆半島沖地震から50年を迎え、当時現場で活動した町民たちは郷里の防災力強化を願い、それぞれの教訓を通じて課題を今に伝える。 当時29歳の萩原さんは、崩壊現場近くの郵便局に勤務していた。かつてない揺れから屋外に避難し、中木地区の城畑山の崩壊を目撃した。一目散に駆け付けたが、当初は同僚と2人だけ。萩原さんは大けがを負った年配の男性を背負って土砂の山を登ったという。 そ
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⚾丸刈り紅林(オリックス、駿河総合高出)好調 不振、失策で心機一転
心機一転、出直しを期したホープが好調だ。オリックスの紅林(駿河総合高出)は18日の楽天戦、19日のソフトバンク戦と続けて3安打を放つなど打率は2割7分3厘まで上昇。「バットの出がいい。自分の間でボールを見られている」と現状を分析した。 開幕から6試合はわずか1安打。昨季日本シリーズで打率4割をマークした22歳の遊撃手に、中嶋監督も「もっといい感じで入るのかなと思っていた」と首をかしげた。4月中旬まで打率1割台の低空飛行だった。 転機は13日。同期入団で同い年の宮城が今季初勝利を挙げた日本ハム戦で、3失策を犯した。難しい体勢からの送球が乱れたものもあったが「練習不足」と言い訳はせず、試合後、宮
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「急須ない」首都圏20代男性の8割超 静岡県が飲用実態調査 オフィス需要掘り起こし狙う
20代男性の8割以上は急須を持っていない-。静岡県が首都圏の消費者を対象に行った茶の飲用実態調査で、若年層のリーフ茶離れの傾向が明らかになった。県は、ペットボトルやティーバッグなどへの飲用形態の多様化が消費低迷の一因と分析。「消費拡大には、オフィスでの消費や新たな飲用習慣の提案が必要」と指摘する。 調査は首都圏のオフィスワーカー500人(男女各250人)に実施。家庭におけるドリンクの飲用種別や職場での緑茶の消費実態を調べた。年代別・性別の急須所持率は、50代女性の60・3%が最高で、40代女性46・0%、50代男性41・3%と続く。女性は20代(25・8%)が最も低く、男女ともに若年層の急須
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自民県連、大村氏推薦を全会一致で決定 城内会長「決まった以上は一致団結」【静岡県知事選】
自民党静岡県連は22日、常任選挙対策委員会と総務会を静岡市葵区で開き、知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した元副知事大村慎一氏(60)の推薦を全会一致で決めた。23日にも党本部に上申する。浜松市の支部内には前浜松市長鈴木康友氏(66)を推す声もあったが、大村氏への一本化で決着した。短期決戦に向けた準備も本格化し、選挙モードに突入した。 総務会では、浜松市の複数の支部から「これまで経済界と連携してきた。地域事情を考慮してほしい」「大村氏と鈴木氏で意見が割れ、自主投票を求める声もある」との意見が出た。大村氏の推薦に反対する声はなかったという。 城内実県連会長(衆院静岡7区)は記者
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「何を撮り 何を撮らないか」 映画「キャメラを持った男たち」 井上実監督 静岡でイベント
1923年の関東大震災直後の現地を撮影したカメラマン3人とその映像やフィルムに着目したドキュメンタリー映画「キャメラを持った男たち-関東大震災を撮る-」(2023年)の県内初上映を前に、井上実監督が21日、静岡市葵区の登録有形文化財「鈴木邸」でトークを行った。古書店が集まる催し「春の探書会」の一環。 同作品は映画誌「キネマ旬報」の23年ベスト・テンで文化映画部門1位に選ばれた。トロフィーを持参した井上監督は「公開以降、自分が考えたコンセプト以上のレファレンス(言及)をいただいた。映画の作り手がその映画の一番の理解者ではないことがよく分かった。見た方も含め、関わった全員でこのトロフィーの重みを
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真相究明の約束 川勝知事 果たさず 遺族への説明ないまま辞職へ【熱海土石流】
4期目の途中で辞職することになった川勝平太知事が4選を決めた直後の2021年7月に熱海市で発生したのが不法盛り土崩落に伴う土石流だった。川勝県政4期目は、盛り土が適切に規制されずに住民28人が死亡、住宅約100軒が損壊した大惨事に揺れ、復旧や検証作業に多くの時間を割いた。ただ、トップの川勝知事は最後まで職員任せで法的責任を認めず、遺族に約束した真相究明を果たさないまま退任する。 「真実が知りたい」―。土石流発生から丸2年を迎えた昨年7月3日の追悼式直後、帰り際の川勝知事を呼び止めたのは土石流で太田和子さん=当時(80)=を亡くした長男の朋晃さん(58)だった。「母がなぜ亡くならなければならな
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伊豆市長選出口調査 投票理由「防災」わずか5% 最多回答は「実績」24%
21日に投開票された任期満了に伴う伊豆市長選の期日前投票に合わせ、静岡新聞社が実施した出口調査で、候補者に投票した理由を選択式で回答してもらったところ、「防災」は5%にとどまった。能登半島地震後の伊豆半島での初の首長選で、防災対策は主要争点の一つだった。 5選した菊地豊氏(65)は選挙戦で、「災害死者ゼロを目指す。地域コミュニティーの力も借りつつ、市民の命を守り、支援していく」と訴えた。菊地氏は当選後の22日、取材に対し「遊説では意識して呼びかけたが浸透しなかったという自覚がある。地域コミュニティー、地域医療、観光客の帰宅のためのインフラ整備など、引き続き充実を図る」と述べた。 調査は「防災
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ビアガーデンで一足先に「夏」の乾杯! 静岡駅ビル屋上、今年もオープン
静岡市葵区のJR静岡駅ビル「パルシェ」屋上で23日から、ビアガーデン「アオイ ザ バンケット」が始まる。10種類以上のビールの飲み比べや、豊富な素材のビュッフェを用意する。9月29日まで。 今年は昨年より50席増の最大約380席を用意し、規模を拡大した。品ぞろえを強化したバーベキューやビュッフェを食べ放題で、ビールをはじめとした酒類やソフトドリンクなどを飲み放題で楽しめる。営業時間は午後5~10時で、期間中は5月7~9日を除き無休。 22日に行われたプレオープンのイベントでは、関係者らがさまざまな銘柄のビールで乾杯。一足先に夏の夜の雰囲気を堪能した。 パルシェを運営する静岡ターミナル開発(同
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浜名湖花博、1カ月で来場30万人 河合さん夫妻「見頃のフジを楽しみに」
浜松市中央区のはままつフラワーパークと浜名湖ガーデンパークで開催中の「浜名湖花博2024」(実行委員会主催)の来場者数が22日、30万人に到達した。実行委はフラワーパークでセレモニーを開き、愛知県田原市の河合正明さん(74)、保世さん(71)夫妻に記念品を贈った。 フラワーパークの塚本こなみ園長らが、花束や農産物の詰め合わせをプレゼントした。節目に立ち会った河合さん夫妻は「見頃を迎えているフジの花を見るのが楽しみ」と語った。 3月23日に開幕した花博は4月7日に来場者10万人を達成し、ガーデンパーク会場もオープンして9日後の15日(開幕24日目)には20万人を突破した。2会場になってからは、
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SNSで投資の勧誘受け、3000万円詐欺被害 富士宮の男性
富士宮市の60代無職男性が22日、投資名目で約3千万円をだまし取られたと富士宮署に届けた。同署がSNS型投資詐欺事件として調べている。 同署によると、男性は2023年12月中旬ごろ、SNSを通じて知り合った人物から投資を勧誘され、24年1月上旬から3月中旬までの間に計約3千万円を十数回に分けて指定された口座に振り込んだという。 男性は身に覚えのない人物から間違いを装ったメッセージを受け取り、SNS上で身の上話などを交わすうちに仮想通貨の取引を持ちかけられた。資金の変動がアプリで確認できたため出金しようとしたところ、相手と連絡が取れず被害が発覚した。
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推薦か、自主投票か 24日判断 公明党県本部の対応 自民注視【静岡県知事選】
自民党静岡県連が大村氏の推薦を正式決定したことで、注目されるのが公明党県本部の動向だ。24日の役員会で大村、鈴木両氏のいずれかの推薦か自主投票かを判断する見通しで、県議会で協力関係にある自民は秋波を送る。 自民県連の増田享大幹事長は22日、「今まで情報共有してきた。まずは今日の結果を報告し、連携を図っていきたい」と記者団に述べた。 自民、公明両党は国政で連立を組み、県議会では連携して川勝平太知事と対峙(たいじ)してきた。自民県議は「新人対決とはいえ、知名度では市長経験のある鈴木氏が上。公明党がどちらを推すかで状況は大きく変わる」と対応を注視する。 公明県本部は20日に幹事会を開いて対応を協議
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浜松出身の俳優田中道子さん ⚽アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手と結婚
浜松市出身の俳優田中道子さん(34)と、サッカー元日本代表でJ3アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手(34)が22日、結婚したと所属事務所やクラブを通して発表した。 2人もそれぞれのSNSで結婚を報告した。「未熟な2人ではありますが、互いに支え合い、仲むつまじい家庭を築いていきたいと思います」とメッセージを寄せた。関係者によると、田中さんがアスルクラロ沼津の試合に応援に来ていたこともあったという。 田中さんは静岡文化芸術大(同市)を卒業。芸能活動の傍ら2022年に1級建築士試験に合格した。同年10~12月には静岡新聞のコラム「窓辺」を執筆した。浜松市の魅力をPRする親善大使「市やらまいか大使」
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静岡県内経済「回復に一服感」 静岡財務事務所 4月総括判断 2年半ぶり下方修正
東海財務局静岡財務事務所は22日発表した4月の静岡県内経済情勢で、総括判断を「回復に向けた動きに一服感がみられる」とし、前回(1月)の「総じて回復しつつある」から2年6カ月ぶりに下方修正した。一部自動車メーカーによる認証不正問題で生産や販売活動に影響が出ているほか、消費者の節約志向が響いて百貨店や家電販売の売れ行きも伸び悩んだ。 個別項目で個人消費の判断を「回復に向けたテンポが緩やかになっている」に引き下げた。スーパーでプライベートブランドの販売が好調な一方、コンビニでは値上げにより購入点数の減少がみられる。百貨店では円安で割高となる海外ブランド商品の動きが悪く、家電販売も新型コロナウイルス
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静岡県知事選 立候補予定者説明会に出馬表明2陣営出席 共産など5陣営も
静岡県選挙管理委員会は22日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の立候補予定者説明会を県庁で開いた。立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を含めた7陣営の関係者が出席した。 説明会に出席した共産党の陣営関係者は取材に「候補者が決まり次第、発表したい」と話した。市民団体「リニアを争点にする会」の関係者は「現在候補者を探している」と答えた。政治団体代表の菊川市の男性(56)ら3人も説明を聞いた。 県選管の山岸達生書記長は「非常に短期間の準備になるが、県の針路を選択する極めて重要な選挙」と述べ、公正な選挙活動を呼びかけた。出席者は選挙運動用自動車や選挙郵
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自分たちで作ったお茶、いい匂い! 静岡・大川小中生が「手もみ」体験 5時間かけ完成【動画あり】
静岡市葵区日向の小中一貫校大川小中で22日、児童生徒が茶の手もみを体験した。同市茶手揉(もみ)保存会の牧野力雄会長ら3人に指導を受け、前日に手摘みされた「やぶきた種」約1・5キロを手もみした。 同校で毎年この時期に行われている行事。3、4、8年の児童生徒や教諭ら計10人ほどが参加。枝先の新しい芽とその下の2枚の葉を摘む「一芯二葉」で丁寧に摘まれた生葉を蒸し上げた後、「ホイロ」を使い手のひらですり合わせる「もみ切り」、手で押し出すようにして葉の水分を飛ばす「でんぐり」などの製茶の全工程に取り組んだ。 5時間ほどの作業で、300グラム弱の新茶が完成した。児童らは早速味見をして、新茶特有のすがすが
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河津桜まつり駐車場料金、課税対象なら「制度に従う」 未納問題巡り町長
「河津桜まつり」の実行委員会内で過去の収入に関し消費税未納が指摘されている問題で岸重宏河津町長は22日の定例記者会見で、課税対象となった際の対応について「仮定の話」と強調した上で「制度に従う」と述べた。 これまで町議会や会見で問われた際は「明確な答えは出ない」「分からない」などとしていた。ただ、課税対象となった場合の納税の財源については、「仮定の話なので言えない。実行委の問題だ」とした。実行委は観光協会や町などで組織している。 元々実行委は2月の開幕前に「まつりが終わったら税務署と“相談”する」としていた。進展がないことについて、岸町長は「日がたっているのは事実で、で
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茶況(4月22日)早場所、盛期入りへ 静岡市中、静岡茶市場
静岡市中の県産一茶は、早場所からやぶきたが届いた。各産地とも雨後で出荷数量が限られ、取引はスムーズだった。あっせん業者は「早場所はわせ品種が片付いてきた。今週からようやく盛期入り」とみる。県中部の生産者は「芽伸びがまばらで、収量が昨年の半分ほどになる可能性もある」と警戒する。 静岡茶市場でも、わせ品種中心だった磐田や初倉の荷がやぶきたへと切り替わった。色味と芽合い重視の買いが続き、水色に難がある荷では2000円台の取引も見られた。◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)▽成立 16,135キロ(県内4,159キロ、県外11,976キロ)清水 18,000~6,000美和 12,000
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伊藤氏が出馬を正式表明 静岡市清水区県議補選
川勝平太知事の辞職に伴う知事選と同時実施される静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1、5月26日投開票)で食品販売会社役員の伊藤高義氏(48)=同区幸町=が22日、県庁で会見を開き正式に出馬を表明した。伊藤氏は「清水港や巴川の防災対策を進めたい。安心・安全で魅力あるまちづくりを進めたい」などと抱負を述べた。 会見には地元選出の自民党国会議員や県議、市議らも同席した。同補選には税理士で公認会計士の山田新氏(43)=同区辻1丁目=が無所属での出馬を表明している。自民が伊藤氏公認を決定 自民党県連は22日の役員会で、5月26日投開票の静岡市清水区選挙区の県議補選に出馬する伊藤高義氏(48)の公認を決
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伝統神楽・舞楽を奉納 北海道森町と文化交流 森町・小国神社で例祭行事
森町一宮の小国神社で21日、例祭行事が執り行われた。恒例の同神社古式舞楽保存会による国指定重要無形民俗文化財「古式十二段舞楽」に加え、北海道森町から招いた松前神楽北海道連合保存会による同文化財「松前神楽」が奉納された。文化交流を通じて舞楽の伝承や人々の安寧に願いを込めた。 松前神楽は、作法に厳格で折り目正しい神事芸能として伝わる。500年以上前に武田信広(1431~94年)が蝦夷(えぞ)を平定して松前藩の基礎を作った際、蝦夷地開拓の祈りを込めて社人に舞を舞わせたことが起源とされる。 祭典では、神楽鈴と白扇を持って天女が降りる様子を表した「鈴上舞」や雄雌の瑞鳥(ずいちょう)の形をしたかぶとをか
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伊豆市長5選 菊地氏に当選証書「課題再確認。すぐにでも着手」
任期満了に伴う21日投開票の伊豆市長選で5選を果たした現職の菊地豊氏(65)への当選証書付与式が22日、市役所で開かれた。 市選挙管理委員会の小長谷隆二委員長が菊地氏に当選証書を手渡し、「投票者は少子高齢化など伊豆市の諸問題の解決を求めている。5期目を伊豆市の発展のために尽くしてほしい」と呼びかけた。市議会の青木靖議長も祝辞を述べた。 菊地氏は「1週間遊説しながら市内を見て、課題を再確認した。災害対策、観光振興など、伊豆広域で進めるものはすぐにでも着手したい」と抱負を語った。
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JA職員が特殊詐欺を未然防止 袋井署が感謝状
袋井署は22日、特殊詐欺被害防止に貢献したとしてJA遠州中央袋井南支店の職員鈴木佳緒利さん(47)に署長感謝状を贈った。同署で贈呈式を行った。 鈴木さんは3月11日、同支店の窓口で出金手続きをしようとした80代女性から出金の理由を聞き取り、内容から特殊詐欺を疑い警察に通報した。鈴木さんは昨年3月にも、詐欺被害を未然に防いだとして同署から表彰を受けた。
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災害時の交番協力員に 元警察官17人 浜松、浜北署で委嘱式
浜北署はこのほど、浜松市浜名区の元警察官17人を大規模災害等交番協力員に委嘱した。同署で委嘱式を開き、成岡智署長が代表者の大串欽一さん(67)=同区新原=に委嘱状を手渡した。 大規模災害等交番協力員は、同署員が災害時などの応援で同署管内を離れているとき、代理で交番に常駐する。成岡署長は「身の安全を守りつつ交番のバックアップをしていただきたい」と呼びかけた。
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美しい音色 1400人を魅了 浜名高吹奏楽部が浜松で定期演奏会
浜名高吹奏楽部は21日、第45回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中央区のアクトシティ浜松で開いた。2、3年生を中心に部員約50人が出演し、美しい音色で約1400人の聴衆を魅了した。 クラシックやミュージカル曲、アニメソングなど計15曲ほどを演奏し、日頃の練習の成果を披露した。2023年に同部の卒業生で発足した楽団との合同演奏もあった。
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新知事の資質「バランス感覚大事」 菊川市長が言及
菊川市の長谷川寛彦市長は22日の定例記者会見で、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に関連し、新知事に求める資質について「バランス感覚が大事。県内各地に目を配り、国と地域の連携を進め、現場の話を受け止めてもらいたい」と述べた。 大井川流域市としてリニア問題で望むことについては「水量と水質に何かあっては困る。何もないということを前提に動いてもらいたい」とした。
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自民が伊藤氏公認
自民党県連は22日の役員会で、5月26日投開票の静岡市清水区選挙区の県議補選に出馬する伊藤高義氏(48)の公認を決めた。
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四季の風景や花、油彩で立体的に 焼津の教室作品展
焼津市石津港町の港地域交流センターで活動する油彩画教室の作品展が23日まで、同市東小川の柳屋ギャラリーで開かれている。 講師の古永敏子さん(84)=藤枝市=と、70~80代の生徒6人が計28点を出品した。年に1度の披露の場に、大小さまざまな作品を用意した。四季の風景や花、人物などを題材に、油彩で立体的に描いた力作が来場者の目を引いている。23日は午前10時~午後4時。
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香る新茶 輝く新芽 川根本町で手摘み丁寧に
川根本町下長尾の茶農家高木郷美さん(67)の茶園で22日、新茶の手摘みが行われた。地元住民約20人が参加し、丁寧に新芽を摘み取った。 大井川沿いの茶畑で育ったやぶきたの生葉約90キロを収穫した。手摘みすることで切り口が酸化しにくくなるとともに、柔らかい新芽だけを選んで摘採するため雑味の少ないお茶に仕上がるという。高木さんは「適度な気温と雨で生育は順調」と話した。
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静清信金藤枝支店 特殊詐欺被害防ぐ 藤枝署が感謝状
藤枝署はこのほど、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、静清信用金庫藤枝支店(高田剛弘支店長)に署長感謝状を贈った。 同署によると、3月8日、来店した藤枝市内の高齢夫婦が土地購入の頭金として現金300万円を出金しようとした。職員が不動産会社名や連絡先を聞き、返答に困っていた夫婦を不審に思い同署に通報するなどして被害を防いだ。 同署で贈呈式が行われ、高田支店長は坂田幸隆署長から感謝状を受け取った。
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摘みたて「山の息吹」 来庁者へ新茶振る舞う 島田市役所
島田市は22日、市役所1階ロビーで来庁者向けの新茶の呈茶サービスを開始した。24日まで。 20日に市内で摘採したばかりの甘みとうまみの強い「山の息吹」が提供された。日本茶インストラクターが急須でお茶を入れ、茶娘が来庁者に配った。 新型コロナウイルス禍の影響で中止が続いていたが、5年ぶりに開催した。
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三島の80代女性 カード詐取被害
三島市の80代女性が22日、郵便局長を名乗る男らに郵便貯金のキャッシュカード2枚をだまし取られたと三島署に届けた。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、女性は3月下旬ごろ、男から「キャッシュカードに防止器を取り付ける必要があるので預かる」などと電話を受け、その後に女性宅に訪れた郵便局員を名乗る女にカードを手渡した。カードの口座からは現金が引き出されたという。
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恐喝容疑で逮捕 富士宮署など
富士宮署と静岡県警人身安全少年課は22日までに、恐喝の疑いで、富士宮市在住の会社員の男(18)を逮捕し、同容疑で静岡地検沼津支部に送致した。逮捕容疑は12日午後8時ごろ、同市内で県東部の会社員男性(18)に「全財産よこせ」などと脅迫し、現金約5万円を脅し取った疑い。同署によると、2人はSNSを通じて知り合ったとみられる。
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健康被害の疑い 静岡県内新たに2人 紅こうじ問題
静岡県は22日、小林製薬の「紅こうじ」サプリメントを巡り、県内で健康被害の疑いのある患者が新たに2人確認されたと発表した。県内の患者は計52人になった。
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痴漢行為の疑い 島田署
島田署は22日、県迷惑防止条例違反の疑いで島田市金谷天王町、会社員の男(57)を逮捕した。逮捕容疑は13日午後11時ごろ、市内の小売店内で20代女性に抱きつくなど痴漢行為をした疑い。容疑者は「抱きついていない」と容疑を否認している。
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大麻所持の疑い 富士宮署など
富士宮署と県警人身安全少年課は22日までに、大麻取締法違反(所持)の疑いで、富士宮市在住の解体作業員の男(18)を現行犯逮捕し、同容疑で静岡地検富士支部に送致した。逮捕容疑は18日、自宅で乾燥大麻約0・1グラムを所持した疑い。同署によると、自身が使う目的で所持していたとみられる。同署が入手ルートなどを調べている。
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他人名義通帳で7万円詐取疑い 牧之原署、男逮捕
牧之原署は22日、詐欺の疑いで、いずれも自称の住所不定、無職の男(41)を逮捕した。 逮捕容疑は同日、吉田町の金融機関の窓口で、不正に入手した他人名義の通帳などを使って「頼まれた者だけど」などと他人から委託されたように装って、現金7万円をだまし取った疑い。
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車上狙いの疑い 熱海署
熱海署は22日、窃盗の疑いで自称埼玉県春日部市、無職の男(53)を逮捕した。逮捕容疑は同日午前9時ごろ、熱海市内の寺院駐車場で、市内の女性会社員(30)が止めていた車の中から現金入り財布など(計7万円相当)を盗んだ疑い。
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⚽神戸・増矢(JFAアカデミー福島出)が引退へ
女子サッカーWEリーグのINAC神戸は22日、MF増矢理花(JFAアカデミー福島出)が今季限りで引退すると発表した。増矢は3度の皇后杯優勝に貢献。なでしこジャパンでは27試合に出場し6得点を記録した。クラブを通じ「たくさんの方々への感謝の気持ちでいっぱい。常に周りの人達に恵まれ本当に幸せだった」などとコメントした。
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短鎖脂肪酸で持久力向上【未来は腸内細菌とともに⑬】
前回ご紹介した便通改善や免疫増強以外にも、短鎖脂肪酸が腸内で十分に作られていると得られるうれしい効果はまだまだあります。例えば私たちは、短鎖脂肪酸が持久力を高めることを研究で明らかにしました。 青山学院大陸上競技部の長距離選手の腸内環境を調べたところ、腸内細菌の一種、バクテロイデス・ユニフォルミスが多く、さらにこの菌が多いほどタイムが良い相関関係がありました。この菌が腸内で作り出すプロピオン酸が持久力向上に寄与していたのです。 プロピオン酸は腸管から吸収され、門脈を通ってたどり着いた肝臓の代謝を高めます。その結果、エネルギー源として利用されるグルコースの肝臓から筋肉への供給が増え、持久運動が
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ステロイド外用剤 塗り方や部位に注意【もっと広がる クスリの世界】
炎症性皮膚疾患の治療に用いるステロイド外用剤は、炎症を抑える働きのある副腎皮質ホルモンを化学的に合成し、薬効成分として配合した薬剤です。副腎皮質ホルモンの持つ抗炎症作用や抗アレルギー作用を局所で発揮し、また全身への影響が少ないことから、治療には欠かせない薬の一つとなっています。 ステロイド外用剤を使う場合は、一般的には次の点に気をつけながら使いましょう。①優しく塗る。薬を擦り込まず、優しく伸ばす②適量を塗る。大人の人さし指の先から第1関節まで薬を載せた量(25~50グラムチューブの場合で約0.5グラム)を大人の手のひら約2枚分の範囲に塗る③長期使用しない。5、6日間使用しても症状が改善しない
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湖西7団体で海岸清掃 「合同絆感謝運動」JCなど連携、交流深め
浜名湖青年会議所(JC)は20日、地域の青年団体などと協力した海岸清掃を湖西市新居町の表浜海岸で実施した。同JCを含め7団体約80人が集まり、海岸に漂着したごみを拾いながら団体間の交流を深めた。 例年は単独で清掃活動を行っていたが、他団体と連携する場をつくろうと「合同絆感謝運動」と題して初めて実施した。市と新居町の両商工会青年部や湖西ライオンズクラブ、海岸清掃に取り組む地元のNPO法人などが集まり、参加者はごみ袋を手に海岸を歩き、漁具や生活用品のごみなどを拾って分別した。 終了後には異業種交流会も開き、地域の課題について意見交換した。
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乾燥シイタケ品質安定 浜松・天竜区で入札会 販売量は最少水準
浜松市天竜区山東のJA遠州中央光明農産物集出荷場でこのほど、乾燥シイタケの入札が行われた。近隣市町の生産者が搬入し、豊かな香りや味わいの品物を求める業者が評価していった。販売量は2~3月の天候不順やサル、シカなどによる食害の影響で429キロと過去最少水準だった。 ビニール袋に入った乾燥シイタケが会場に並び、買い付け人が手に取り、形状や色合いを確認して希望価格を決めた。取引の平均価格は前年より600円ほど高い5352円だった。 同区や森町、磐田市は県西部有数の原木シイタケの産地。同JA天竜営農センターの担当者は「今年は広域でサルなどによる被害が出た。品質は総じて安定している」と話した。
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ミカン生産者に営農指導「座談会」 浜松・浜名区でJAみっかび
浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびは22日、柑橘(かんきつ)指導員が「三ケ日みかん」の生産者に営農指導を行う本年度1回目の「青空座談会」を同町で始めた。25日までに、生産者約630人を対象に町内25カ所で実施する。 約50人が参加した駒場地区では、同JA柑橘指導課の佐藤祥さん(27)が、収穫量の多い年と少ない年を繰り返す「隔年結果」を是正する対策を紹介。「老木には見切りをつけて改植する」「適正葉果比を守り、木に無理をさせない」などと助言した。 佐藤さんは、園地でつぼみの処理や幼木の管理方法なども実演し、「ことしは(収穫量の多い)表年に当たる。着花量の調整を意識して」と呼びかけた。
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「失敗恐れず行動を」 現役大学生の起業家が講演 浜松・中央区
在学中に起業した現役大学生による講座「アントレプレナーシップ(起業家精神)のすすめ」が20日、浜松市中央区の「スタートアップクロスはままつ」で開かれた。 武蔵野大アントレプレナーシップ学部4年の宇野瑚太郎さん(21)が講師を務め、同市などの学生約10人が聴講した。 宇野さんは1年前、「教育」に関する事業を始めた。アントレプレナーシップのプログラム販売や指導を行うサービスなどを展開し、現在は中高3校と契約しているという。自らの経験から、受講者に「失敗を恐れず行動し、自分を信じよう」と呼びかけた。
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磐田の認可保育園で新園舎完成 「優しく包み込める園に」
社会福祉法人浜松児童福祉園(浜松市中央区)が建設していた磐田市一言の認可保育園「リーザプレスクール」の新園舎が完成し、20日に竣工(しゅんこう)式が開かれた。関係者約70人が完成を祝った。5月に供用を開始する。 旧豊田南第3保育園として1980年に開設された旧園舎が老朽化したため、敷地内で建て替えた。新園舎は鉄骨2階建てで、延べ床面積は約1100平方メートルと1.4倍になった。定員は3人増の93人とし、地元住民と触れ合う地域交流室や、保護者の悩みなどを聞く相談室を新設した。 竣工式で、寺沢達也園長は「子どもたち、保護者、地域の方々を優しく包み込めるような保育園でありたい」とあいさつした。
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かつて浜松一大産地「ヘチマ知って」 環境負荷軽減 市民グループが普及へキックオフ会
環境に優しいとされ、かつて浜松市内で盛んに生産されていたというヘチマを知ってもらおうと市民グループ「浜松へちま・ミライ」が21日、普及プロジェクトのキックオフ会を中央区村櫛町の空調設備メーカーで開いた。 同グループによると、ヘチマをたわしとして使えばウレタン製たわしのようにプラスチックごみを出さずに済み、環境への負荷を減らせる。昭和40年代まで、浜松地域は全国有数の産地だったという。キックオフ会では五明三佳代表がこうした経緯を説明し、参加者に種などを配った。 今後は加工体験会や情報交換会などを予定している。
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愛犬と触れ合い 飼い主同士交流 御前崎でイベント 露店も並ぶ
愛犬と触れ合いながら買い物やグルメを楽しむイベント「シーサイドピクニック」(御前崎市商工会主催)が20、21の両日、同市のマリンパーク御前崎で開かれた。 会場の芝生広場には30メートル四方のドッグランが2面用意され、来場者は連れてきた犬を囲いの中に放った。犬たちは縦横無尽に走り回り、他の犬と戯れた。飼い主同士も犬の名前や年齢を教え合うなど交流を深めた。 飲食店やペット用品を販売する露店も並び、多くの来場者が海風を感じながら愛犬とともに充実した時間を過ごした。
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不要な製品プラ回収実験開始 掛川市のカインズ 再び製品原料に
不要になった衣装ケースやバケツなどの製品プラスチックを店頭回収する掛川市の実証実験が20日、同市上西郷のカインズ掛川店で始まった。9月末まで、駐車場に設置したコンテナで回収し、再び製品原料として流通させる資源循環モデルの構築を目指す。 ホームセンター大手カインズ(埼玉県本庄市)と廃棄物処理業の太洋サービス(浜松市中央区)、リサイクルプラスチック製造販売のプラニック(御前崎市)との共同事業。式典で久保田崇市長は「どのくらいの量が集まり、どのような製品に生まれ変わるのか。見定めながら取り組みを広めていきたい」と述べた。 衣装ケースをコンテナに入れる実演も行い、重量に応じてポイントをもらう回収の流
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作業所利用者と住民、カラオケ交流 浜松・浜名区「草の根フェス」
浜松市浜名区引佐町の障害者通所事業所「引佐草の根作業所」の利用者と地域住民らがカラオケを通して交流する「第26回草の根カラオケフェスティバル」が20日、同町の竜ケ岩洞やまびこホールで開かれた。 44組約80人が参加し、演歌やアニメソングなどを披露した。同事業所の利用者とスタッフらはダンスを交えて「ソーラン節」を歌い上げ、会場を盛り上げた。利用者が親類にいる縁で、歌手の三城由起子さんによる特別ステージも行われた。 イベントは、事業所を運営する社会福祉法人引佐すみれの会の支援を目的に、住民らが実行委を組織して開催する恒例行事。毎年、参加費の一部を同法人に寄付している。
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新浜松市美術館の整備を 美術協会が市に要望書提出
浜松美術協会は22日、新たな浜松市美術館の整備を求める要望書を中野祐介市長宛てに提出した。 1971年開館の現在の市美術館(中央区)は老朽化が進んでいる上、市民からはカフェや図書コーナーの設置、駐車場の拡大などを求める声も出ている。要望書では市制施行120周年の2032年度をめどに、政令市にふさわしい新市美術館の設置を求めた。 同協会の根岸英会長ら役員5人が市役所を訪問し、「浜松市の文化がもっと豊かになるような、核となる施設を整備してほしい」と山名裕副市長に要望書を手渡した。山名副市長は「昨年度から具体的検討を始めている。皆さんの意見も聴きながら庁内全体で考えていきたい」と答えた。
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「私の好きな菊川」PR動画を募集 市制20周年記念
菊川市は市制20周年を記念した市のPR動画コンテストの募集を始めた。市の魅力の再発見と郷土愛の醸成が狙い。22日の定例記者会見で、長谷川寛彦市長が明らかにした。 募集テーマは「私の好きな菊川」。風景やイベント、食べ物などを通して市の魅力を広く伝える作品を募る。動画は15秒以上90秒以内で、コンピューターグラフィックス(CG)やアニメーションも可能。最優秀作品には賞金10万円を贈るほか、市のプロモーションビデオとして活用する。長谷川市長は「市民をはじめ全国、世界の多くの方々に応募してほしい」と呼びかけた。 市ホームページの専用フォームから応募する。データ入りのDVDの持参、郵送も可能。11月2
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浜松市が省エネ設備補助金 30日まで受け付け 中小企業など対象
浜松市は市内の中小企業や農林水産業者が省エネ設備・機器などを導入する際の事業費補助事業を行っている。エネルギー価格・物価高騰の影響を受ける事業者のコスト削減や、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの取り組みを後押しする。30日まで申請を受け付けている。 対象は、中小事業者や個人事業主、認定農業者、FSC認証取得事業体や同認証関連の林業家、漁船保険などに加入済みの水産業協同組合・同組合員など。高効率空調や高性能ボイラ、LED照明設備、農林水産業に関連する省エネ機器などの導入や機器更新などに要する費用の半額(上限50万円、下限10万円)を補助する。 既に着工済
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「まちをどう守るか考えて」 湖西市消防、能登活動伝える市民講座
湖西市の表鷲津生涯学習推進懇談会は20日、能登半島地震の被災地に派遣された市消防本部職員による市民講座を、同市の表鷲津多目的ホールで開いた。約40人が緊急消防援助隊の役割や被災地での活動を学び、大規模災害に対する地域の備えを考えた。 同本部消防署の救急救命士宍井一滋さん(43)らが講師を務め、1月1日の発災から同21日まで、全国から延べ約5万9千人が派遣された緊急消防援助隊の動きを解説した。静岡県大隊の一員として被害が大きかった石川県珠洲市で活動した様子を紹介し、道路の隆起や土砂崩れのため現地へ入るまでに時間がかかったことや、厳しい寒さや雪の中での活動に苦労したことを振り返った。 宍井さんは
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綿の種まき「大きくなあれ」 浜松・中央区で園児、遠州織物理解へ
浜松市中央区の雄踏ちゅうりっぷこども園の年長園児16人が22日、同園で綿の種まきを体験した。 遠州織物のアパレルメーカー「HUIS(ハウス)」(同区)が、久留女木の棚田(浜名区)で取り組む綿花栽培プロジェクトの一環。地場産業への理解を深めてもらおうと、棚田で収穫した綿の種を活用し、織物メーカーの古橋織布(中央区)と企画した。 園児は人さし指で土に穴を開け、長さ1センチ程度の小さな種を植えた。大きく成長することを願い、やさしく土をかぶせた。 9月ごろに実った綿を収穫する。鈴木紗和ちゃん(5)は「種もふわふわしていた。大きくなるのが楽しみ」と笑顔で話した。 (浜松総局・池田悠太郎)
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かやぶき職人の技法解説 裾野の旧植松家、修復機にワークショップ
裾野市は20日、かやぶき屋根をテーマにしたワークショップを中央公園で開いた。園内にある国指定重要文化財の旧植松家住宅の修復工事に合わせ、請け負っているかやぶき屋根職人の峯正也さん(44)=御殿場市=が日本の伝統文化について解説した。 峯さんはかやの種類や代表的なススキの生態などを紹介。「東の富士、西の阿蘇が日本の二大かや場と呼ばれ、世界遺産の白川郷でも富士山麓のススキが多く利用されている」と話し、実演を交えながら修復道具の使い方を説明した。 市民や近隣自治体の職員ら約20人が参加。竹を割ったりかやを切ったりする作業を体験し、江戸時代中期の代表的な平地農家である旧植松家住宅のかやぶき屋根を足場
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JA営農センターと支店、一体施設オープン 裾野、倉庫や工房も
裾野市御宿のJAふじ伊豆すその営農経済センターとすその富岡支店が22日、グランドオープンした。老朽化に伴い、約5千平方メートルの敷地内に一体となった施設を段階的に建て替えた。 センターと支店は2階建て、延べ917平方メートルの新しい事務棟を合同で利用。資機材置き場や農産物の出荷場として利用する288平方メートルの倉庫、産直市に出すみそを造る110平方メートルの工房を整備した。前田栄一センター長は「支店とセンターが一つになり、総合的なサービスを提供していきたい」と話した。 グランドオープンを記念して同日、地元産の野菜とイチゴ、園芸資材などを特別価格で販売。抽選会やゲームなどを行い、多くの地域住
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富士宮発信 母親ライター集団「ハハラッチ」知って 市役所で展示
富士宮市の魅力発信に取り組む母親ライター集団「ハハラッチ」の活動を紹介する展示が22日、同市役所1階市民ホールで始まった。26日午前まで。 市内の店舗やイベントを掲載している公式サイトの案内や活動記録の他、エクササイズやイベント運営などで活躍するライターたちの横顔も取り上げている。同事業リーダーの佐野かおりさん(52)は「子育てで忙しい中でも充実した活動や出会いがあることを伝えたい」と話した。 市とNPO法人の連携で、2016年にスタートし、現在は56人が地域の取材や勉強会などに参加している。今回はウェブを見ない人にも活動を知ってもらうため、初めて会場展示を企画した。
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資産活用テーマにセミナー 沼津でスルガ銀とクレディセゾン
スルガ銀行とクレディセゾンは20日、資産活用をテーマにした金融セミナー「セゾンマネースクール」を沼津市のららぽーと沼津で開いた。昨年5月に結んだ資本業務提携の一環で、共催は初。 ファイナンシャルプランナーなどの資格を持つ同銀行の陸奥田高明さんが講師を務め、参加者17人に生活に役立つ資産活用のポイントなどを解説した。 陸奥田さんは、インフレが進むと同じ金額で買える物が減るため、実質的にお金の価値が下がると説明。夫婦2人が趣味や旅行を楽しみつつ、ゆとりある老後を過ごすためには9000万円以上が必要とされていることを紹介し、資産運用の重要性を強調した。新NISA制度の特徴なども解説した。
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三島の栄養士冨岡さん「バヌアツの力に」 赴任前に市長に意気込み
三島市文教町の冨岡愛子さん(25)はこのほど、国際協力機構(JICA)青年海外協力隊の一員としてバヌアツに赴任するのを前に、市役所へ豊岡武士市長を訪ね意気込みを語った。 冨岡さんは、青年海外協力隊に派遣された経験を持つ両親の影響を受け、幼少時代から「いつか海外でいろんな人を助けたい」と夢を持っていたという。大学卒業後の約3年間、都内の病院で栄養士として働き、応募資格を得たことを機に満を持して参加を決めた。 バヌアツは国民の約6割が肥満といい、外来患者の食事指導や学校での栄養指導などに取り組む。現地での活動に向け「楽しいことならやってくれるはず。力になりたい」と語った。
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西伊豆町地域おこし協力隊 丸山さん新たに任命 空き家利活用推進
西伊豆町は、都市部から移住して過疎地の活性化に取り組む地域おこし協力隊に、さいたま市出身の丸山里奈さん(25)を委嘱した。空き家の利活用や移住定住促進に努める。任期は最長で2027年3月31日までの3年間。 丸山さんは学生時代、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)に所属し、安良里地区の夏祭りの運営などに携わった。地域住民の人柄や自然の魅力に引かれ、隊員になることを決めたという。 任命式が町役場で行われ、星野浄晋町長が丸山さんに委嘱状を手渡した。丸山さんは「前職の不動産関連の営業経験や移住者の視点を生かし、地域に貢献できるよう励みたい」と意気込んだ。
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帯状疱疹ワクチン一部助成 御殿場市、50歳以上対象
御殿場市は22日までに、帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種を希望する50歳以上の市民に対し、費用の一部を助成すると発表した。 助成は1回限りで、助成額は1回接種の生ワクチンが4千円、2回接種の不活性化ワクチンが各1万円。事前申請が必要で、市保健センターの窓口か予約専用ダイヤル<電080(6653)7859>、電子申請のいずれかの方法で申し込む。 帯状疱疹は加齢や疲労、ストレスなど体の免疫力が低下した際に発症し、水ぶくれを伴う発疹が帯状に現れる。50歳以上で発症率が高まり、そのうち約2割は帯状疱疹後神経痛と呼ばれる長い痛みが続くことがある。
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小中学校建て替え構想、こども園も一体に 長泉町の企業跡地活用計画 議会臨時会で補正予算案可決
長泉町が老朽化に伴う小中学校の建て替えに中心街にある企業跡地(同町下土狩)を活用する計画で、町がこども園も一体となった事業構想を進めていることが22日、関係者への取材で分かった。子育て支援策の拡充につなげる狙い。跡地に長泉中の新校舎を移転建設し、幼稚園と保育園を再編したこども園を併設する方針を示している。 町議会は同日の臨時会で、企業跡地取得の関連費44億円を追加した特別会計補正予算案を全会一致で可決した。5月下旬までに企業と仮契約を締結し、町議会6月定例会に契約に関する議案を提出する予定。 契約が成立すると、大規模な事業展開となるため、来年度には専門部署の設置を検討している。長泉中の建て替
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沼津市、ふるさと納税55億円目標 ラブライブで新規返礼品
沼津市は22日、ふるさと納税戦略会議を開き、2024年度のふるさと納税の目標寄付額を前年度比1・2倍の55億円に決めた。若手職員の発案によるフェンシング体験や、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の新規返礼品、新規サイト導入で達成を目指す。 会議では若手職員の2チームが発表した。日本代表の合宿地でもある同市でのフェンシング体験や、沼津港の競り見学、アニメのシーンを追体験する“聖地巡礼”ツアーなどの返礼品を提案した。沼津港での飲食を返礼品とする現地寄付型のサイト「ふるさとGO」を25日から活用する方針も示した。 同市のふるさと納税は21年度以降、寄
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浸水被害認定受けやすい判定基準に緩和 沼津市が方針
沼津市は22日の市議会総務委員会で、本年度から見直した水災害で床上浸水した住家の被害認定調査の判定方法に関する基本方針を報告した。床下、柱、内壁といった目視で確認できない損傷箇所の判定基準を緩和するなど、被害認定を受けやすい基準に変更した。 調査員による判定のばらつきを防ぎ、公平で迅速な判定を行うため、基本方針を設けた。内壁面の取り外しが必要な工事などを想定。目視で確認できない箇所の被害認定は、他の部位の損傷程度からの推測を可能にするための基準を明文化した。 判定方法は基本方針を基に見直した。被害が重く判定される床下の汚泥堆積は現場確認が必要だったが、今後は浸水があれば、一律に堆積を認めると
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情熱のフラメンコ、県内12教室生が披露 静岡で「フェス」
静岡フラメンコフェスティバルがこのほど、静岡市葵区で開かれた。フラメンコを学ぶ県全域12教室の生徒たちが、本場さながらの演出を施したステージ上で練習の成果を披露した。 生ギター演奏と歌に合わせ、足を踏みならして情熱的な踊りを繰り広げた。観客は曲の合間にかけ声をしたり、手拍子を送ったりした。スペインのセビリアの春祭りなどで踊られる「セビジャーナス」の時間は自由参加で、教室の枠を超えて盛り上がった。 8回目を迎えた今年は西部地区の教室も加わり、開催規模とともに日程も2日間に拡大した。フェスティバル会場は入場無料で、大勢の親子らが近隣で催されていた青空市とともに楽しんだ。
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女性2人のレーシングチーム始動 御殿場出身ドライバー川合さん総監督 アニメともコラボ
御殿場市出身のレーシングドライバー川合孝汰さん(29)が総監督を務める女性2人のレーシングチーム「ハイスピード エトワール レーシング」が今春、発足した。昨年「スーパーGT GT300」や「スーパー耐久ST-Z」でシリーズチャンピオンを獲得するなどトップ選手として活躍する川合さん。今季は監督業との“二刀流”への挑戦となり、「決して簡単ではないが、モータースポーツ界を盛り上げるために頑張りたい」と意気込む。 同チームは、都内で医療や健康関連事業を展開する企業が母体の「プラチナムファクトリー」が設立した。4月からテレビ放映が始まった女性レーシングドライバーが主人公のアニメ
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「ダイヤモンド富士」観賞お勧めスポットは 御殿場市がガイドマップ作製
富士山の山頂部分に太陽が沈む「ダイヤモンド富士」が御殿場市で4~8月に楽しめる。同市は天体観望愛好家らでつくる「御殿場星の会」と協力して22日までに、お勧めのスポットと各地点で観賞できる日時を紹介するガイドマップを作製した。 ガイドマップには、標高千メートルから夕焼けに染まる市街地とダイヤモンド富士を眺めることができる乙女峠や、電車との共演が期待できるパレット御殿場など14スポットを掲載した。春から梅雨入り前までが観賞に最も適しているといい、市の担当者は「2分間程度の幻想的で神秘的な光景。心に残してほしい」と話す。 直近では24日午後5時35分ごろ、同市中丸の市・小山町広域行政組合衛生センタ
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生きがいづくり活動支援、推進員8人委嘱 しずおか健康長寿財団
しずおか健康長寿財団はこのほど、財団と地域住民との連絡調整や活動のサポートを担う本年度の「健康・生きがいづくり推進員」の委嘱状交付式を、静岡市葵区の静岡県総合社会福祉会館で行った。 2024年度の推進員は8人。担当地域の住民ニーズを収集し、財団が主催するイベントでの運営補助や、ホームページでの活動報告などに取り組む。 委嘱状交付式では、佐古伊康理事長が推進員に委嘱状を手渡した。東部地域を担当する浅賀勢津子さん(65)は「地域の方の生きがいづくりを支えるとともに、活動の中で自分自身の生きがいなどについても考えていけたら」と話した。 その他の推進員は次の通り。 東部 佐々木成子、三輪智美▽中部
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出野前副知事、退職金受給へ 静岡県に請求書提出
任期満了で18日に副知事を退任した出野勉氏(71)が静岡県に退職手当請求書を提出したことが22日までに、県への取材で分かった。提出は19日付。川勝平太知事のもとで副知事を務めた県職員出身の3人が過去に退職金の請求を辞退していて、出野氏の対応が注目されていた。 県職員出身3人の退職金辞退を巡っては、自民会派の県議が2023年の県議会9月定例会で「知事が辞退を強要したと受け取られかねない」とただした経緯がある。川勝知事は強要を否定し、県を退職したOBが県出資団体に再就職した際には、退職金を受給しないよう要請していると説明。自らの意思で辞退しているとして「副知事の判断を尊重する」と答弁した。 出野
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掛川で東海北陸7県議会議長会議 再審法改正 国に要望へ 静岡県提起
圏域の共通課題を協議する東海北陸7県議会議長会議(座長・中沢公彦静岡県議会議長)が22日、掛川市内で開かれた。静岡、愛知、三重、岐阜、富山、石川、福井の各県議会が提出した10議案を審議し、いずれも原案通り決定した。議決事項は要望書として各省庁に提出する。 本県は刑事訴訟法の再審規定(再審法)改正を提起した。再審請求手続きでの証拠開示に制度的保障がないことや、再審開始決定後も再審公判に移行するまで長期間を要している実情などを問題視し、国に議論の加速を求める内容。鈴木澄美副議長による提案理由説明の後、中沢議長が袴田事件に言及し「県内では関心が非常に高い。袴田巌さんが再審請求に長年、苦労されたこと
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川勝氏再出馬求め市民団体 署名活動 静岡市【静岡県知事選】
市民団体の「南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡」と「大井川の水を守る62万人運動」は22日、辞職届を出した川勝平太知事に知事選への再出馬を求める署名活動を静岡市葵区の青葉シンボルロードで行った。 両団体は、リニア中央新幹線建設工事に伴う大井川の水問題に関する川勝知事のJR東海や国への厳しい姿勢を評価。既に立候補を表明している2氏について「リニアと環境保全の両立と言っているが、具体策が示されていない。(政策を)評価できない」として、川勝知事の再出馬を求めることにした。 関係者が22日午前に川勝知事と面会して署名活動の実施を報告し、立候補を求めた。川勝知事は自身への評価に感謝を伝えた
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遠足にぴったり いなりずし作ったよ 静岡、清水区で親子向け教室
静岡市清水区の市こどもクリエイティブタウンま・あ・るは20日、杏林堂薬局とコラボした親子クッキング講座を開いた。 同薬局の管理栄養士3人が講師を務め、年少から年長児の親子7組が春の遠足やピクニックに合う彩り豊かな「お花のいなり寿司」作りに挑戦した。参加者は親子で協力してご飯を詰めたり、枝豆や卵、ハムなどで飾り付けたりしながら調理を楽しんだ。 調理後には、食べ物が消化される仕組みなどについて絵や模型を使いながら講師が解説した。消化の過程で食べ物が体の中のさまざまな臓器を通る様子を“旅”に例えた説明に、子どもたちは真剣に聞き入った。 (清水支局・大村花)
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自転車事故再現 怖さ実感 静岡・中島中でスタントマン招き教室
静岡県交通安全協会静岡南地区支部がこのほど、スタントマンを招いた交通安全教室を静岡市駿河区の中島中で開いた。全校生徒約200人が、自転車が絡む交通事故の再現を目にし、交通ルール順守の大切さを学んだ。 講師を務めたスーパードライバーズ(東京)のスタントマンが、一時不停止の自転車とオートバイが出合い頭に衝突したり、トラックが左折時に自転車を巻き込んだりする事故を再現した。進行役は「誰一人として加害者にも被害者にもならないでほしい」と呼びかけた。交通安全指導員は自転車乗車時のヘルメット着用や県自転車条例で義務化されている保険加入の重要性を訴えた。3年の海野潤さん(14)は「周囲に気をつけて、危機感
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静岡駅と山犬段登山口、送迎タクシー往復 川根本町が5月の土日祝
川根本町は5月、蕎麦粒(そばつぶ)山や高塚山などへの登山拠点となる山犬段登山口駐車場への送迎タクシーの運行を行う。同月中の土日祝日に、静岡駅―山犬段登山口を往復する。 送迎タクシーは予約制で川根本町役場やウッドハウスおろくぼ、大札山肩登山口にも停車する。相乗り制で最大8人まで乗車可能。料金は片道6500円で往復は1万2千円。川根本町役場と山犬段登山口の往復便もあり、片道3千円で往復は5千円。同町の担当者は「山に詳しい地元住民も保安官として同乗するので、山にまつわる小話も楽しめる」と魅力を話す。 山犬段登山口への林道は2019年に発生した大規模なのり面の崩落によって通行止めになっている。
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清水区創業のタイカ 静岡市へ3000万円 企業版ふるさと納税
静岡市は22日、企業版ふるさと納税として市に3千万円を寄付した清水区創業の介護、福祉用品製造販売タイカ(東京)への感謝状贈呈式を市役所静岡庁舎で開いた。 寄付金は、タイカの意向でサッカーJリーグ2部清水エスパルスと連携した地方創生事業に活用する。鈴木大登社長は「スポーツの力を地域づくりに生かしてもらいたい」と話し、老朽化が進むIAIスタジアム日本平の改修などへの活用を希望した。難波喬司市長は「大事に使わせてもらう。エスパルスを一緒に盛り上げていけたら」と話し、感謝状を手渡した。
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新社会人がマナーや言葉遣い学ぶ 藤枝商議所、会員事業所向け講座
藤枝商工会議所はこのほど、会員事業所を対象にした新入社員講座を同商議所で開いた。16事業所から新入社員45人が参加し、フリーアナウンサーの海野圭子さんが講師を務めた。 参加者は、学生時代とは異なる社会人としてのマナーや心得、言葉遣い、服装、コミュニケーションについて理解を深めた。お辞儀やあいさつの仕方なども練習し、立ち振る舞いと基本所作を学んだ。海野さんは「根底にあるのは相手への優しさと思いやり。何が正解か分からないと思うので、まずは基本を知ってほしい」と呼びかけた。
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枕、小銭入れ、印籠 江戸時代の旅道具の一堂に 島田市博物館
島田市博物館で6月30日まで、旅にまつわる江戸時代の品々を集めた収蔵品展「旅の道連れ~矢立・道中記・浮世絵~」が開かれている。 筆筒と墨つぼを組み合わせた携帯用の筆記用具「矢立(やたて)」を中心に、当時の旅行案内「道中記」や浮世絵など約90点を展示している。銅や木、陶器でできた急須やだるま、竜などさまざまな形の矢立が一堂に並んだ。 折りたたみ式の旅枕や財布、早道と呼ばれた小銭入れ、印籠などを展示し、当時の旅の持ち物も紹介している。 5月25日に「江戸時代 庶民の旅」と題した博物館講座を開催する。6月15日には学芸員によるギャラリートークも行う。
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島田・藤枝・焼津の企業魅力紹介 5月に25年卒向けウェブ説明会
島田、藤枝、焼津の3市と各地域の商工会議所、商工会は5月21、24、28日の3日間、2025年卒業予定の学生らに地元企業の魅力を紹介する合同企業ウェブガイダンスを行う。 3市役所をはじめ、製造業や小売業など29の企業・団体が参加する。事業内容を説明し、質疑応答も行う。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」のオンライン形式で開く。 開催はいずれも午前10時20分~午後4時45分を予定。希望者は公式ホームページから申し込む。タイムテーブルを公開している。 問い合わせは島田商工会議所<電0547(37)7155>へ。
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海外剣士が稽古体験「ツアー」 7カ国12人静岡県中部の道場巡り
海外で剣道の人気が高まる中、世界各国の剣士が静岡県に集まって稽古や伝統文化を体験する「剣道ツアー」が24日まで、県中部で行われている。中国、米国、英国など7カ国から20~70代の有段者12人が参加し、本場の道場を巡りながら日本の歴史や地域産業を学んでいる。 20日は静岡市葵区の県護国神社の道場で朝稽古をした後、駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」で藍染めを体験した。ツアー中は町道場を訪ねて技を磨きつつ、焼津市、藤枝市、島田市、川根本町を回って座禅体験や博物館見学などを楽しむ。 ツアーは元ニュージーランド剣道連盟会長で島田市に住まいがあるグレアム・セイヤさん(66)が企画した。
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企業のCO2算定、排出削減後押し 金融など静岡県内9機関の連携会議発足 行政とも協力
企業の二酸化炭素(CO2)排出量を算定し、脱炭素に向けた取り組みを推進する静岡県内の7金融機関と2公共機関による連携会議が22日、静岡市で発足した。静岡銀行が他行や信用金庫と展開するクラウド算定サービス「しずおかGXサポート」の普及を図り、取引先各社の現状把握と排出削減を後押しする。成功事例などを情報共有し、行政とも連携しながら地域で脱炭素社会の実現を目指す。 参加機関は静岡、スルガ、清水の3銀行と静清、浜松いわた、三島、島田掛川の4信金、県産業振興財団企業脱炭素化支援センター、県信用保証協会。電力などのエネルギー使用量を表計算ソフトに入力、可視化するGXサポートの活用を取引先企業に促し、脱
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清水港、3月輸出減 輸入ともに2カ月連続減
名古屋税関清水税関支署がこのほど発表した3月の清水港貿易概況(速報値)によると、輸出は前年同月比2・0%減の1910億円と2カ月連続の減少となった。輸入も23・2%減の980億円と2カ月連続の減少。差引額は930億円の輸出超過だった。 輸出はプラスチック(63・2%増)や写真用・映画用材料(57・7%増)が増加。一方、加熱用・冷却用機器(74・7%減)や原動機(9・4%減)、電気計測機器(39・7%減)は減少した。輸入はアルミニウムおよび同合金(51・5%増)や自動車の部分品(31・8%増)が増えた一方、玩具および遊戯用具(90・2%減)や液化天然ガス(50・0%減)、科学光学機器(70・8
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「下方への局面変化」 静岡県の1月景気動向
静岡県がまとめた1月の景気動向指数(CI、2020年=100)は、一致指数が前月比0・8ポイント下降の110・5と3カ月連続で下降した。基調判断を前月まで2カ月続いた「足踏み」から「下方への局面変化」へと引き下げた。 鉱工業生産指数(総合)、人件費比率(製造業、逆サイクル)など4指標がマイナスに作用した。プラスに寄与したのは輸入通関実績(清水港分)など3指標。 数カ月先の景気を映す先行指数は1・7ポイント下降の122・3と2カ月連続で下降した。
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静岡県東部DI、マイナスに転じる 1~3月期 製造業が大幅低下
企業経営研究所(長泉町)がこのほど発表した静岡県東部にある企業の2024年1~3月期業況判断指数(DI)はマイナス6・0だった。製造業の大幅な低下で前期(23年10~12月期)から10・4ポイント悪化し、3四半期ぶりにマイナス水準に転じた。 トヨタ自動車グループの生産停止などの影響が県東部の製造業にも波及。非製造業では、物価高に伴う消費者の節約志向などが景況感の悪化につながったとみられる。 1~3月期の製造業の業況DIはマイナス11・1で、前期の10・7から大幅に低下した。非製造業の業況DIは前期の0・0からマイナス2・5に下がった。 4~6月期の業況DIは13・0と、再びプラス水準に転じる
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浜松市の松川電気など表彰 都内で「大切にしたい会社大賞」
日本でいちばん大切にしたい会社大賞(人を大切にする経営学会など主催)の表彰式がこのほど、都内で開かれた。社員や顧客の幸せを重視した経営を実践する全国30社の功績をたたえた。電気設備工事などを手がける松川電気(浜松市中央区)が中小企業基盤整備機構理事長賞に輝いた。 同社は充実した福利厚生や長年にわたる地域貢献活動が高く評価された。賞状と記念の盾を受け取った小沢邦比呂社長は「今後も地域から必要とされ、地域に応援してもらい、地域の役に立てる企業を目指すとともに、社員がいつまでも働ける会社づくりを続けていきたい」と喜びを述べた。 静岡県内関係ではこのほか、審査委員会特別賞にエネジン(浜松市中央区)、
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小型浄水装置1基 長崎の施設に寄贈 ヤマハ発動機 国内初導入
ヤマハ発動機はこのほど、小型浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」1基を、長崎県五島市の福江島で宿泊施設を運営するモンテカーザに寄贈した。国内での本格導入は初めてという。 ヤマハ発は2022年10月から、上水道施設がない小規模集落への水インフラ導入実証事業として、福江島半泊地区の廃校舎を活用した宿泊施設「めぐりめぐらす」で同装置の運用と水の供給を行った。実証事業は完了したが、モンテカーザが継続して利用したいとの意向を示したため、寄贈を決めた。同施設や近隣住民に利用してもらう。 同装置は「緩速ろ過」という自然界の水浄化機能をベースにしたシンプルな構造で、住民による自主運営が可能。国外では
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人事=エフ・シー・シー(6月21日)
上席執行役員(執行役員経理部長)長坂三樹伸▽生産技術センター長(生産技術センター技師)川戸裕和▽渡ケ島工場長(FCCベトナム取締役社長)北野智洋▽経理部長(経理部経理課長)原田哲宏▽情報システム部長(総務部長)渥美和之▽総務部長(情報システム部長)酒井靖夫▽FCCベトナム取締役社長(FCCベトナム工場長)堤元樹▽FCCブラジル取締役社長(FCCクラッチインディアヴァイスプレジデント)藤井伸弥▽台湾富士離合器股〓有限公司総経理(愛富士士=中国=投資有限公司副総経理)浜根偉 ※〓は人ベンに分
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浜岡 核燃料プール 破損防止策を確認 原発定期点検 静岡県と御前崎市
静岡県と御前崎市は22日、中部電力浜岡原発(同市佐倉)を定期点検した。地震に備え、4号機の使用済み核燃料プールの破損を防ぐ取り組みを確認した。 新規制基準では、燃料プールに重量物が落下しても機能を損なわない対策を求めている。中電はプール脇に燃料集合体の保護容器を着脱するためのクレーン型装置「チャンネル取扱ブーム」を設置しているため、地震で倒れないように支柱と壁をワイヤロープでつなぎ留めた。県と同市の職員は中電社員の説明を受けながら、落下防止対策の実施状況を見て回った。 中電によると、4号機のプール内には、最大貯蔵可能量の約8割を占める1977本の使用済み核燃料が入っている。県危機管理部の滝明
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殺人未遂容疑の男性ら不起訴に 掛川の切りつけ
掛川市紺屋町で2月に発生した殺人未遂事件で、静岡地検浜松支部は22日、殺人未遂などの疑いで逮捕、送検されたとび職の男性(22)=袋井市=を傷害と大麻取締法違反の罪に切り替えた上で不起訴処分にした。同支部は処分理由を明らかにしていない。 男性は2月10日、掛川市内の路上で20~30代の男性2人を刃物で切りつけたなどとして掛川署に逮捕された。 同支部は4月22日、事件当時とび職の男性と一緒にいて、大麻取締法違反と麻薬取締法違反容疑で逮捕、送検された建設作業員の男性(20)=袋井市=についても不起訴処分にした。同じく現場にいた無職の男(20)=掛川市=については、1日に大麻取締法違反の罪で静岡地裁
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「覚悟の問われる年」 静新会総会で内浦会長
静岡新聞を取り扱う販売店でつくる「静新会」は22日、第73回定時総会を静岡市葵区で開催し、2024年度事業計画や役員の新体制を承認した。再任となった内浦正夫会長(浜松市中央区、あさがお新聞店)は「今年は生き残りのための覚悟が問われる年」と強調し、協力を呼びかけた。 販売店主のほか静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長、静岡放送の谷口智康代表取締役ら約100人が出席した。アプリを活用した定期購読者向け新サービス「静岡新聞DIGITAL(デジタル)」のスタートに合わせて昨年新設されたデジタルサポート委員会では、事業計画で新規コンテンツの提案や新聞販売店を通じたサービスの立案構築などに取り組むとした
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警官を名乗る人物に1200万円 沼津の女性 詐欺被害
沼津市の70代女性が22日までに、警察官などを名乗る人物に現金約1200万円をだまし取られたと沼津署に届けた。同署は詐欺事件として調べる。 同署によると、3月上旬に女性宅に警察官や検察官をかたる男の声で「詐欺で逮捕した犯人があなたから口座を買ったと言っている。無罪を証明するために協力してください」などと電話があった。女性が指示に従い、相手が申請したインターネットバンキングの口座に預金を集めたところ、4月中旬までの4回にわたり、計約1200万円を他人の口座に移し替えられたという。
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JA富士市元職員3人に懲役3年求刑 虚偽口座開設と不正利益 静岡地裁公判
JA富士市(現JAふじ伊豆)で2680万円の預け入れがあったと虚偽の情報で口座を作り、不正に利益を得たとして、電子計算機使用詐欺の罪に問われたいずれも同JA元職員で無職の60歳の男(富士市)、72歳の男(同)、67歳の男(同)の論告求刑公判が22日、静岡地裁(国井恒志裁判長)であり、検察は3被告にそれぞれ懲役3年を求刑した。弁護側はいずれも「犯罪は成立しない」として無罪を主張した。判決は6月12日。 検察は論告で、顧客の預金を被告らが使い込み、事実を隠す目的で共謀してうその定期貯金の電磁的記録を作り、預金が存在するように装っていた―と事件の構図を説明。その上で、うその電磁的記録を作成した時点
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詐取のカードで50万円窃盗容疑 静岡南署、男再逮捕
静岡南署と静岡県警捜査4課は22日、窃盗の疑いで大阪府泉大津市、自称とび職の男(19)=詐欺容疑で逮捕済み=を再逮捕した。再逮捕容疑は2月5日、静岡市駿河区の無職女性=当時(88)=宅で逮捕済みの男=当時(21)=が金融機関職員を装いだまし取ったキャッシュカードを使用して、静岡市内のコンビニ店のATMから現金50万円を引き出して盗んだ疑い。何者かが銀行職員などをかたって「キャッシュカードが古いため交換が必要」などと女性宅に電話をかけていたという。
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子どもや高齢者 守る対策強化へ 静岡県警交通官・課長会議
静岡県警は22日、県下交通官・交通課長会議を県警本部で開いた。津田隆好本部長は、今年に入って交通事故死者数が前年同期比で増えている情勢を踏まえ、高齢者と子どもを中心とした事故防止対策の推進を求め、3カ月ごとに見直すPDCA(計画、実行、検証、改善)サイクルに基づいた効果的な指導取り締まりやパトロール強化も訓示した。 県警交通企画課によると、春の全国交通安全運動期間中(6~15日)に死亡事故は起きなかったが、21日時点の今年の死者は22人と前年同期比8人増。津田本部長は新入学期の4~6月は小学生の歩行中事故が増加する傾向だとして「歩行者への街頭指導や横断歩行者妨害違反をはじめとする取り締まりを
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住居侵入や窃盗で元警官求刑2年6月 地裁沼津支部公判
静岡県東部の2人の女性宅に侵入して盗撮したなどとして、住居侵入と窃盗、県迷惑防止条例違反の罪に問われた牧之原市、元三島署刑事課の警部補の男(37)=懲戒免職処分=の論告求刑公判が22日、静岡地裁沼津支部(奥山雅哉裁判官)で開かれ、検察側は懲役2年6月を求刑した。判決は5月17日。 被告は被告人質問で「希望部署への異動がかなわず、周囲への劣等感や仕事のストレスを発散するため」と動機を語った。検察側は「警察官の知識を悪用して合鍵を作成するなど犯行態様は悪質」と指摘。弁護側は「示談が成立し、再犯の可能性が低い」と執行猶予が相当と訴えた。 起訴状によると、被告は2022~23年、県内の建物の女性用ト
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マダニ媒介感染症 静岡県内で今年初確認 中部60代女性
静岡県は22日、中部保健所管内在住の60代女性が、マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に感染したと発表した。県内では今年初。女性は快方に向かっている。 県によると、女性は10日ごろから全身の倦怠(けんたい)感や発熱、発疹がみられ、17日に同保健所管内の医療機関を受診し入院した。マダニにかまれた跡は見つからなかったが、広範囲に発疹があり検査した結果、日本紅斑熱の病原体遺伝子を検出した。畑での作業中、マダニにかまれて感染したと推定される。 県内では昨年、7人の患者が確認され、うち1人が亡くなった。同感染症は人から人には感染しない。マダニが小さいと、刺されたことが分からないケースもある。春から秋に
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「よそ者目線」で活気再び 沼津・アーケード名店街 再開発控え将来像模索 移住者主導のフェス 地元民連携
JR沼津駅の南側に位置し、日本初の防火建築・共同建築様式の商店街といわれ、今夏に再開発事業が始まる沼津市町方町の「アーケード名店街」で、将来のあり方を模索する動きが本格化している。店舗の移転や閉業に伴ってまちづくりを担う人材確保が課題となる中、名店街に移住したグラフィックデザイナー君山正好さん(51)が4月上旬、再開発の節目を記念するイベントを初開催した。「よそ者目線」に、名店街に残る地元住民も交え、名店街の将来像を探る。 「このまま歴史ある建築物を壊してほしくない」。4月上旬、「ネオ温故知新」をテーマに初開催した沼津アーケード名店街フェス。2年前、建築物を気に入り、長泉町から名店街南東側の
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池田(浜松日体高出)、岡田組2位 五輪出場枠獲得 混合団体 陸上・世界競歩チーム選手権
陸上の世界競歩チーム選手権は21日、トルコのアンタルヤで行われ、パリ五輪予選を兼ねるリレー形式の混合団体は、日本が二つの五輪出場枠を獲得した。 池田向希(旭化成、浜松日体高出)岡田久美子(富士通)組が2位となり、22位以内に与えられる出場枠を得た。高橋和生(ADワークスグループ)渕瀬真寿美(建装工業)組が17位で、各国2チーム目の上位5カ国以内に入って2枠目を獲得した。川野将虎(旭化成、御殿場南高出)梅野倖子(順大)組は27位だった。
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新副会長 小野田氏ら 静岡県高体連
静岡県高体連はこのほど、静岡市内で2024年度代表者会兼評議員会を開き、新役員などを決めた。会長は丹生敬人・浜松東校長が引き続き務める。副会長には小野田秀生・静岡中央校長、花崎武彦・磐田南校長、杉本芳和・浜松日体校長が新たに就任した。朝倉徹・富士東校長は再任。 会長、副会長以外の主な役員は次の通り。○は新任。 【理事長】○片山直恵(静岡) 【県理事】会長指名理事 織田敦(静岡)栗林俊輔(県教委)大川和男(県教委)石川大介(浜松東)▽東部支部代表理事 ○黒田幸司(富士東)○黒田恭介(沼津城北)▽中部支部代表理事 ○石川健太郎(静岡中央)○鈴木洋平(静岡城北)▽西部支部代表理事 ○榎本好孝(磐田
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デジタル茶況(4月22日)雨後で小口出荷 やぶきたに切り替え
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、品種物からやぶきた中心に切り替わった。前日の降雨の影響で、少量出荷の工場が多く見られた。取引は円滑に進んだものの、各産地とも相場は軟調。品質差が目立ち、価格幅が2000円ほど開いた産地もあった。 市中のあっせん業者は「産地と量が増えてくると、下物の荷さばきが一段と難しくなる」と懸念する。 雨による土壌の水分量や芽伸びの不均衡に悩む生産農家の声が多く聞かれた。県中部の生産者は「今年は特に摘採の見極めが難しい。欠点があると一気に値が崩れるため、難しい状況が続きそうだ」と話した。 島田、金谷、川根 初倉地区では、わせ品種が片付き始め、明日からやぶきたの摘採が本格化
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南伊豆の水難事故、意識不明の男性死亡
21日午前10時半ごろ、南伊豆町湊の逢ケ浜の沖合で、同町湊の無職の男性(82)が潜水中に意識不明の重体となった。下田署は22日、搬送先の病院で男性の死亡が確認されたと発表した。同署によると、男性らは漁業権のある十数人で貝を取っていたという。
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こども食堂に遊び、学びの場 磐田のボランティア団体 ユニットハウス2棟常設 保護者の交流拠点にも
磐田市川袋で「竜洋こども食堂」を運営するボランティア団体「食でつながる心の輪の会」(中村浩之代表)が、敷地内にユニットハウス2棟を常設した。子どもたちの遊びや学びの場として活用するほか、子育て世代が気軽に立ち寄って語り合える居場所づくりを目指す。 静岡県のクラウドファンディング型ふるさと納税制度を利用して整備した。1棟あたり6畳程度の室内に木製玩具やカードゲームなどを用意し、子どもが自由に遊べるスペースを確保した。保護者向けにヘッドスパやハンドスパ、喫茶コーナーを設けて疲れを癒やしてもらい、心の余裕を持って子どもと向き合えるよう支援する。 中村代表はこれまで、里親活動を通じて子どもに対する虐
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今週の予定(静岡・全国)【4月22日~28日】
4月22日(月) ▽小林製薬のサプリメントを巡る健康被害問題の発表から1カ月▽静岡県知事選挙立候補予定者説明会(静岡県庁)▽衆院予算委員会で岸田文雄首相が出席し集中審議▽カルチュア・ コンビニエンス・クラブと三井住友フィナンシャルグループがポイント事業の「Tポイント」と「Vポイント」を統合▽「頂き女子」を名乗って恋愛詐欺のマニュアルを販売し、自身も詐欺罪などに問われた被告の判決(名古屋地裁)▽国の天然記念物ツシマヤマネコ絶滅を防ぐため「ツシマヤマネコ野生順化ステーション」が訓練した雄1匹を野生に戻す初の「放獣」実施(長崎県対馬市)▽米比両軍の合同演習「バリカタン」(~5月10日、フィリピン)
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社説(4月22日)この夏も猛暑か 早い段階での対策必要
昨夏、日本の平均気温は平年を示す基準値を1・76度上回り、1898年の統計開始から最も高かったと気象庁が発表している。世界も観測史上、2023年は最も暑い夏だった。米国では一部で気温が50度を超え、欧州や中国でも史上最高気温を記録した。 温室効果ガスやエルニーニョ現象などで、大気全体の温度がかなり高まっているとみられ、これらが今夏の気温にも影響を与える可能性は強い。まだ春半ばだが、各個人、行政とも対策を早い段階から進めたい。 今年の夏については、既に研究機関が梅雨明け後の猛暑を予想。太平洋高気圧の張り出しが強まり、暖かい空気に覆われやすいため、全国的に平年より気温が高いとみられている。 太平
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大自在(4月22日)三遠
男子プロバスケットボールの最高峰B1リーグ中地区で、三遠ネオフェニックスが初優勝を果たした。略称は「三遠」。2016年のリーグ発足後、本拠地戦は愛知県東三河を中心に静岡県遠州でも組まれている。 ただ、「三遠」と聞いてもバスケファン以外では、どこのチームか見当がつかない人が多いのでは。「三遠」を知らなければ、「三遠南信」も分からない。 地元でも「三遠南信」の認知度が高くないのは、19年度に浜松市が、21年度には愛知県豊橋市が実施した市民アンケートの結果が示している。質問の仕方は異なるが、「三遠南信」を知らなかったとの回答が浜松市でほぼ3割。豊橋市では4割を超えた。 三遠南信は東三河、遠州、長野
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コラム窓辺 宇宙デブリ(能見公博/静岡大工学部教授=宇宙工学)
14日付の窓辺で「浮いて止まれば1時間もかからずに種子島から浜松まで戻れる」と書いたが、自転の方向を考えると戻れずに離れていく。間違いであったため訂正させていただく。 ところで、赤道よりの地上は時速千キロ以上で動いていることは間違いない。さらに地球の公転速度は時速約10万キロ。これらの数字を見ていると、地球を周回する人工衛星は秒速約8キロ、時速3万キロだが、驚く速度ではないと思えてくる。だが、弾丸の速度(一般的に秒速1キロ以下)をはるかに超えていて、衝突は非常に危険、微小なものでも無視できない。 地球周回の10センチ以上の物体は2万個以上あるが、監視されていて衝突する可能性があると警告が出る
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源馬謙太郎氏(立民、衆院静岡8区)外交方針厳しく指摘へ【とうきょうウオッチ 永田町便り】
衆院外務委員会の野党筆頭理事。安全保障政策について現実路線の重要性を説く。18日の衆院本会議では米国を公式訪問し、共同声明でグローバルパートナーシップへの深化を表明した岸田文雄首相に外交方針を質問した。 「強固な日米関係が確認できたのは評価できるが、日本が今までより踏み込んだ立場から国際秩序に関与することは莫大(ばくだい)なコストや責任を伴う。準備は整っているのか。自衛隊員数は横ばいだが、どこまで積極的に関わるのか、自衛隊が米軍の指揮統制下に入る可能性はないのか。あいまいな部分が多く、厳しく指摘していく」
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発信力で社会に変化を 国内スポーツ界がプラごみ削減企画【とうきょうウオッチ 取材ノートから 記者余論】
競技を問わず、国内のスポーツ界が一丸となって使い捨てプラスチックごみの削減を目指す新たなプロジェクトが3月下旬、スタートした。環境問題の解決に向けて、知名度の高いアスリートやチームが社会の中でどのような役割を果たしていけるのか。今後の展開に注目している。 名称は「HEROs PLEDGE(ヒーローズ・プレッジ)」。日本財団が中心となり、まずは33人のアスリートと10団体がパートナーとして参画した。競泳の岩崎恭子さん(沼津市出身)、ラグビーの五郎丸歩さん(静岡ブルーレヴズCRO)ら、県民になじみの深い顔も並ぶ。 スポーツと環境問題は決して無関係ではない。温暖化は既に、さまざまな大会の運営やアス
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伊豆半島沖地震 5月に50年 慰霊祭区切りも 記憶継承に課題 活断層「調査必要」
1974年に南伊豆町の石廊崎沖でマグニチュード(M)6・9の規模で発生し、同町で30人が犠牲となった伊豆半島沖地震から5月9日で50年を迎える。同町は能登半島地震の被災地と同様に半島先端部に位置し、活断層が動くなど共通性も指摘される。被災地区の自治会は毎年開いてきた慰霊祭を今年で一区切りとして終了し、被災者の高齢化も重なり記憶の継承も課題となっている。 気象庁によると、伊豆半島地震は午前8時33分、石廊崎沖の深さ9キロの浅い震源で発生した。南伊豆町沿岸部に延びる「石廊崎断層」がずれ動き、同町中木地区では城畑山が崩壊。高さ約100メートルから5万立方メートルの土砂がなだれ込んだとされ、27人が
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山崩壊 地区埋めた土砂 記憶つなぐ 遺族の決意【伊豆半島沖地震50年 教訓 後世へ㊤】
5月9日、南伊豆町に甚大な被害を及ぼした伊豆半島沖地震の発生から50年を迎える。静岡県では南海トラフ巨大地震の危険性が叫ばれ、年明けの能登半島地震を受けた「半島防災」の備えも大きな課題となっている。新たな地震の犠牲者を生まないために、何ができるのか。当時の被災者の経験と思いをたどり、防災への教訓を探る。 空にはどんよりとした雲が広がり、時折小雨がぱらつく朝だったと伝えられている。半世紀前に発生した伊豆半島沖地震。半島最南端の南伊豆町で祖母るやさんと母良子さんを失った山口柳二さん(55)、一実さん(53)兄弟は当時、5歳と3歳だった。生き抜いた最も若い世代として、悲劇を後世に伝えたいとの思いを
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富士・吉原商店街“名物” 「十四番」唐揚げ金賞 全国「塩だれ部門」初応募で受賞
富士市吉原の「唐揚げ十四番」が今月、人気投票企画「第15回からあげグランプリ」(日本唐揚協会主催)の塩だれ部門に初応募で金賞を獲得した。吉原商店街にかつて存在したビアガーデンの名物だった味が、全国の唐揚げファンをうならせた。 全国から753店の応募があり、本戦には174店が進んだ。同部門28店の中からネット投票で、金賞の15店が選ばれた。同協会によると、初応募で本戦に進む店は少ないという。 十四番の唐揚げはニンニクやショウガなどを使わず、複数の塩を配合した味付けで鶏のうまみを引き出す。片栗粉に塩を混ぜた衣の二度揚げがザクザクとした食感を生み、商店街の店舗のほかイベント会場でも行列を作るほど、
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⚾東海大翔洋・入江は緩急で完封 春季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(掛川第2試合)東海大翔洋 001100000―2常葉大菊川 000000000―0▽本塁打 宮田(東)▽三塁打 山下(常)▽二塁打 川島(東)▽試合時間 1時間41分 【評】東海大翔洋がロースコアの展開を粘り、常葉大菊川を振り切った。 東海大翔洋は三回、岸川の適時打で先制。四回には宮田が自身初となる本塁打を放ち、追加点を挙げた。先発入江は走者を背負っても冷静に後続を断ち、完封した。 常葉大菊川は7安打したものの、好機に1本が出なかった。無四球 背番号1の自信に 東海大翔洋の右腕入江は緩急をつけた投球で常葉大菊川打線を完封。九回の1死満塁のピンチにも集中を切らさず、無四球で投げ抜き
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⚾磐田東 赤堀監督初陣飾る 春季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(浜松第1試合)静岡学園00000―024022x―10磐田東(5回コールド)▽三塁打 吉沢、堅持(磐)▽二塁打 白石(静)原、堀場(磐)▽試合時間 1時間21分 【評】磐田東が静岡学園に五回コールド勝ちした。 磐田東は初回1死一、二塁で吉沢が適時三塁打を放ち2点を先制。二回は鈴木、寺田、堀場の3連打を含む5安打などで4点を追加した。主戦寺田は被安打3、6奪三振の好投で完封した。 静岡学園は投手陣が相手の勢いを止められなかった。今春センバツVの健大高崎から就任 13安打10点 コールド 打っては13安打10得点、守りでは主戦寺田が無失点投球。磐田東が静岡学園を攻守で圧倒し、健大高崎(