⚽清水エスパルス、富山にPK負け 120分間1点遠く ルヴァン杯1次ラウンド2回戦
JリーグのYBCルヴァン・カップは24日、各地で1次ラウンド2回戦9試合が行われた。J2清水はJ3富山にPK戦で敗れた。先発メンバー総入れ替え 主導権握るも決定機逃す 清水はPK戦にもつれ込む激戦の末、カテゴリーが下の富山に敗れた。秋葉監督は「誰が出ても一定レベル以上の力を出して勝たないといけない」と、ここまで出場機会の少ない選手や若手中心で臨んだが、しぶとい相手の守備をこじ開けられず、苦杯をなめた。 清水は直近のリーグ戦から先発全員を入れ替えた。今季新加入のGK沖が移籍後初先発。けがから復帰した原がCBに入り、左SBは西沢が務めた。 雨でボールを動かすのが難しいコンディションの中、前線の
袴田さん再審、5月22日結審へ 弁護団「無罪判決に自信」
現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審第14回公判が24日、静岡地裁(国井恒志裁判長)で開かれた。犯行着衣とされた「5点の衣類」に付着した血痕と袴田さんのDNA型は「一致しない」と結論づけた鑑定を前回に引き続き主な審理テーマとした。「信頼性に疑問がある」とする検察側は、意見書や捜査報告書などの証拠を提示しながら説明。その後、弁護団が反証し、公判を通じた双方の立証はほぼ終了した。静岡地裁は、5月22日の次回公判で検察側の論告・求刑と弁護団の最終弁論などを実施するとした。 終了後の記者会見で弁護団は、立証活動を振り返り「無
今が旬のイチゴ!新しい技術で進化、現場の課題も解決してよりおいしく?!
春、まさに今の季節、スーパーや青果店の店先にイチゴが所狭しと並び、そのみずみずしい赤い色に目が引き付けられます。静岡県は全国でも有数のイチゴの産地。しかし、栽培者の高齢化等により、栽培戸数や作付け面積は、減少しています。そのような状況の中、新しい生産システムが作り出されたり、環境に工夫したイチゴ狩り園が作られたりするなどさまざまな取り組みがなされています。全国の他の産地の動きとともにまとめました。
藤井聡太八冠、今年も沼津に 7月23日に棋聖戦第5局 山崎隆之八段と対局
沼津市は24日、将棋のタイトル戦「第95期棋聖戦」5番勝負第5局を7月23日に沼津御用邸記念公園東付属邸(同市)で開くこと発表した。山崎隆之八段が、藤井聡太棋聖=竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・叡王との八冠=に挑む。 同市でのタイトル戦は2013年から計9回開催。藤井棋聖が対局し、市制100周年の節目だった昨年は、市が関連イベントを多数企画した。高校生と作成した関連グッズは完売し、商業施設でのパブリックビューイング(PV)には約300人が来場。対局する棋士2人に当日食べてほしい「勝負メシ」を市民公募するグルメ企画も大反響を呼び、経済波及効果やシティプロモーションの効果が大きかったという。
2月の児童事故受け 焼津署や市、通学路などを合同点検
焼津市内で2月に小学生3人が車にはねられた事故を受け、市や焼津署、静岡県島田土木事務所などが、市内の小中学校の通学路や幼稚園・保育園の集団移動経路の合同点検を進めている。24日は中野弘道市長や菊地邦宏署長らが参加し、大富小学区で状況を確認した。 大富中に近い複数の交差点に足を運び、子どもたちが安全に通行する上での課題を洗い出した。参加者からは横断歩道の改良や路面表示の引き直しなどの意見が挙がった。 今回は市が毎年夏に行う点検とは別に、緊急的に実施している。各学校などに意見を求めながら選定した市内23カ所の点検場所を回った上で、26日に対策会議を開く。中野市長は「子どもたちの安全安心のため、し
【政治とカネの問題】自民党離党届を提出 塩谷立氏(比例東海)とは
自民党は4月4日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派の衆院側でトップだった塩谷立衆院議員(比例東海)の離党勧告処分を決めました。塩谷氏は23日に離党勧告を受け入れ、自民党に離党届を提出しました。「政治とカネの問題」について、これまでの流れや過去のインタビューを1ページにまとめました。 ▶解説 政治とカネの問題をおさらい
宮沢博行衆院議員(比例東海)、自民に離党届提出
自らの不祥事を理由に議員辞職願を出している自民党の宮沢博行氏(衆院比例東海)は24日、同党に離党届を提出し、受理された。議員辞職は25日の衆院本会議で許可される見通し。 宮沢氏を巡っては24日の「文春オンライン」が、妻子がありながら、別の女性と金銭援助を伴う同居をしていたなどと報じた。 宮沢氏は辞職願を出した23日、国会内での報道陣の取材に「不祥事が重なり、辞職を決意した。政治不信を増幅しかねないということもあった」と述べた。 ただ、具体的な不祥事の内容は近く週刊誌に掲載されるとして説明を避け、その後は記者会見もしていない。事務所関係者によると、所在が把握できない状態が続いているという。(東
“ゴジラ超え”大谷グッズずらり デコピン、富士山デザインTシャツも 遠鉄百貨店に販売コーナー開設
遠鉄百貨店(浜松市中央区)は24日、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の関連グッズを集めた販売コーナーを本館8階に期間限定で開設した。Tシャツやマグカップなど約30商品が並ぶ。5月6日まで。 Tシャツは大谷選手の背番号や写真、愛犬の「デコピン」などをデザインした6種類、デコピンをあしらった子ども向けサイズの2種類を用意した。今回の会場限定で、富士山を背景に大谷選手がバットを振る姿をあしらったTシャツと巾着も扱う。このほか、マグカップやステッカーを販売している。 価格はTシャツが税込み3980円、マグカップ2200円など。開設初日は、百貨店の開店と同時に約20人の客が詰めかけた。大谷翔平選手
店主の選書光る!個性派独立系書店 熱い思いが文化を支える
ことし、宮島未奈さん=富士市出身=の「成瀬は天下を取りにいく」が大賞に輝いた本屋大賞。「売り場からベストセラーをつくる!」との考えから始まった賞なのだそうですが、残念なことにネット販売や電子書籍の隆盛に押されるなどして、書店の数は減り続けています。国内では10年で3割近い約5千店舗が閉店しました。 一方でこのような苦境の中、「本屋さんのある街を取り戻したい」という熱い思いを持つ人たちが、ユニークな書店を誕生させています。ひと味違う店主の選書で、知的好奇心を刺激し、新しい出合いの場となる個性派独立系書店のお話をまとめました。
浜松の市立小中学校、児童生徒6万人割れ 減少傾向続く
浜松市教委は24日の定例会で、2024年度の市立小中学校の児童、生徒数を報告した。総数は前年度比1133人減の5万9184人と6万人を割り、減少傾向が続いている。 中学校(49校)の生徒数は230人減の1万9847人。新入学生徒は92人減の6575人だった。生徒数は浜名中(浜名区)の965人が最多で、水窪中(天竜区)の17人が最も少なかった。 小学校(97校)の児童数は903人減の3万9337人で、新入学児童は270人減の6045人となった。児童数は最多が内野小(浜名区)の1120人、最少は浦川小(天竜区)の8人だった。 発達支援学級は児童1710人、生徒756人とともに前年度から増加した。
静岡中央銀行、新社長に小森氏 清野社長は会長に
静岡中央銀行(沼津市)は24日の取締役会で、小森博史常務取締役(61)が社長に昇格する人事を内定した。清野真司社長(73)は代表権のある会長に就く。6月27日開催予定の株主総会と取締役会で正式決定する。社長交代は11年ぶり。若返りを図り、物価高に直面する中小企業支援を強化する。 小森氏は愛知県出身、大阪大卒。1985年に三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入行し、融資部中小企業審査室長などを歴任した。東京不動産信用保証専務取締役などを経て、2023年6月に静岡中央銀に入り現職。 三和銀出身の清野氏は13年6月の社長就任後、定期的に顧客を訪ねてニーズを聞き取り業務支援に当たる「訪問頻度管理」を推進。
【静岡県知事選】宮沢氏の議員辞職願に困惑広がるも「影響は限定的」 県内政界や立候補予定者
自民党の宮沢博行氏(衆院比例東海)の議員辞職願提出から一夜明けた24日、静岡県内の政界関係者や知事選の立候補予定者に困惑が広がった。目前に迫った知事選への影響については「限定的」「切り離して考えるべき」など冷静な見方が目立った。 同党県連の城内実会長(衆院静岡7区)は「『政治とカネ』の問題で信頼が大きく失墜する中、極めて残念だ」と記者団に述べた。本人からは電話で「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と連絡があったという。 県連は元副知事大村慎一氏(60)の推薦を党本部に上申している。城内氏は「影響が全くないと言えばうそになるが、自民はオール静岡の一つの支援団体に過ぎない」と大きな影響はないとの見方
茶況(4月24日)盛期入りも買いに温度差 静岡市中、静岡茶市場県産一茶
静岡市中の県産一茶は雨前に摘採を進めた各産地から荷が届き、盛期入りの様相を見せた。上物の人気銘柄は予約完売する一方、大口の荷などは商談に時間を要するなど買い方に温度差がある。磐田は3000円から2000円前後。坂部は3000円台、初倉は2000円台の荷が中心。金谷は6000円台半ばから前半で手堅くまとまった。 静岡茶市場の県産一茶では、本山筋の選別買いが目立つ。手摘み物は1万円台を保つが、足久保や藁科など出荷産地が増えたことから、5000円台の荷では買い疲れの気配も出てきた。初荷を届けた生産者は「相場が厳しい。選別買いが徹底されているため、品質には注意を払いたい」と話した。◇静岡茶市場一番荒
沼津・狩野川花火大会 今年は7月27、28日
「第77回沼津夏まつり・狩野川花火大会」の実行委員会は24日、今年の催事を7月27と28の両日に開くことを決めた。灯籠流しは26日。実行委は来年1月に迎える沼津商工会議所創立100周年に向け、官民で節目を祝いたいとした。 沼津市の同商議所で会合を開き、実行委員長の紅野正裕会頭は「本年度(来年1月)は商議所が誕生して100周年。昨年100周年を迎え、今年は新たな一歩となる市とともに盛り上げたい」と呼びかけた。名誉実行委員長の頼重秀一市長も応じた。 催事は同市中心街の狩野川沿いなどで実施する。昨年は4年ぶりに通常開催となり、2日間で約35万人が来場した。
自民党の宮沢衆院議員が離党届
女性問題とみられる自らの不祥事を理由に議員辞職願を出した自民党の宮沢博行氏(衆院比例東海)が24日、同党に離党届を提出した。
デジタル茶況(4月24日)雨前の荷集中で今期最多の荷
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨前に摘採した荷が集中し、産地と荷口の数がともに今期最多となった。雨後となるあすの取引小休止を見越し、先買いに動く買い手が目立った。 早場所は一茶生産の折り返しを過ぎ、相場が固まってきていて連日500円前後の下げ。2000円台を割る荷も出始め、全体に軟調ムードが漂っている。市中あっせん業者は「値の上下差が激しい。さばくのに苦労する荷が一定数ある」と語る。 これから摘採が本格化する県東部の生産者は「この相場状況を見ていると、例年よりもさらに厳しいシーズンになりそうだ」と懸念する。 藤枝 JA大井川藤枝工場で初取引が行われ、4工場から8口404キロが上場した。最
⚽清水エスパルス ルヴァン杯2回戦 勝利前提に若手起用も 24日に富山戦
JリーグのYBCルヴァン・カップは24日、1次ラウンド2回戦9試合を行う。2回戦から登場するJ2清水は敵地でJ3富山と対戦する。 中3日でリーグ戦の岡山戦を控えているため、ここまで出場機会が少なかった選手や若手にも出番が回ってきそうだ。ただ、秋葉監督は「勝つことが大前提。日常しっかりやれている選手を連れて行く」と一定の水準を求める。 GKは今季新加入の沖の初起用が見込まれる。「どの選手が出てもやることは変わらない。チームの良さを出しつつ、ゴールを守る」と準備を整える。古巣対決となるMF白崎は「カテゴリーは関係ない。若手がのびのびできるように引っ張る」と気を引き締める。
新茶シーズン幕開け 藤枝で初取引 形状物に引き合い
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場で24日、新茶初取引が行われた。前年より7日遅い。茶業関係者ら約80人が新茶シーズンの幕開けを祝った。 市内の4工場から8口計404キロが上場し、最高値はやぶきたの6300円。茶商らが茶葉の形状や水色、香りを吟味し、取引が成立すると威勢のよい手合わせの音が響いた。高値でも形状物は早く片付いた。 初取引に先立ち、式典が開かれた。同JAの杉山芳浩組合長は「一人でも多くの方により良い茶を飲んでいただき、活発な取引につながることを祈念する」とあいさつ。生産者を代表し、同JA茶業協議会藤枝支部の杉村金光支部長は「ここ数日の温かさで一斉に新しい芽が出ている。心配した霜もな
東海道線で倒木 トレーラー接触か 一時運転見合わせ
24日午前6時50分ごろ、静岡市清水区のJR東海道線蒲原-由比間で倒木があった。現場は由比漁港付近で、倒れた木は長さ約6メートル。清水署などによると、トレーラーが立木に接触したとみられる。この影響で沼津-静岡間の上下で一時運転を見合わせた。撤去作業などのため、国道1号富士由比バイパス上りの一部区間で車線規制が行われた。
記者コラム「清流」 まちづくりの主役
磐田市には自治会と別に、各地区のまちづくりを担う「地域づくり協議会」がある。市の交付金を元手に子育て支援や防災・防犯などの活動を展開している。高齢者の移動支援など特徴的な取り組みも多い。 そんな市民自治を加速させようと、学識者や市民団体関係者らでつくる検討委員会が新しい条例を市に提案した。多様な住民が主体的に地域課題の解決に関わるよう促す理念条例案だ。取材でも感じるが、現状では協議会の役員は高齢者が大半を占める。一部の住民に任せきり、負担が集中するのも好ましくない。 ある協議会は今春、40代の女性が会長に就いたという。今までと違った視点が活動を充実させると期待したい。「みんなが主役のまちづく
浜松市、放課後児童会委託 地域の需要捉え 整備を【記者コラム 風紋】
小学生が放課後の時間を過ごす放課後児童会について、浜松市は2024年度から、同一仕様による運営委託化に全面移行した。核家族化、共働き世帯の増加に伴って放課後児童会の需要も高まる中、待機児童を減らし、保護者が子どもを預けられる環境の持続性を担保するのが狙い。現役世代が地域に住み続け、働き続けるためにも、育ち盛りの子どもが安心して過ごせる場の確保は重要だ。 放課後児童会の場合、待機児童につながる需要は年度や地域、子どもが習い事を始める夏休み前後でばらつきがある。待機児童数だけでみれば、同市は20年度の495人から23年度に190人まで減少した。ただ、利用者数の予測を立てにくい点は依然として課題に
記者コラム「清流」 面食らう議会
小山町議会3月定例会で“大きな矛盾”に遭遇した。採決の様子を見た町民はきっと、議会に対して不信感を抱いたことだろう。 2024年度一般会計予算案に対し、一部予算の削除を求める修正動議が発議された。発議者は6人。同議会は定数13で、結果として議長裁決により否決された。しかし、数分後の同予算案の採決は「賛成多数」。ころりと意見を変え、賛成に回った議員がいた。 以前から常任委員会と本議会で賛成、反対の立場を変える議員も散見される。23年9月定例会では、7議案で同様のケースが見られた。「賛否表明を軽視していないか」「委員会審査の重みが薄れる」「議会の仕組みが分かっていない」と
時論(4月24日)「伝わる文章」を書きたい
伝えたいことが伝わっていないことがある。見出し(タイトル)がないためだろうか、1面コラム「大自在」の担当回で指摘されたこともある。 読み方の問題だとスルーせず改めて読み返すと、伝える力不足に気付かされる。そんな時、図書館で「伝わる文章」と表紙にある本に出合えば、思わず手が伸びる。 例えば、向後千春早大教授の「伝わる文章を書く技術」。表紙に「まずは200字から」「型にはめれば、必ず書ける」。半信半疑で開くと、思い当たることばかり。「交流サイトで短いメッセージしか書かないから文章を書く力が落ちる」に同感。「文章を書くと人生が変わる」というのは大げさではないと思う。 この本はコラムやブログの文章だ
【時評】川勝県政15年と本県茶業界 「協創」で次世代へ道開く(小泊重洋/地紅茶学会顧問)
川勝平太静岡県知事が15年に及ぶ知事職を辞する。本県茶業界との関わりを振り返ってみたい。私事だが、21年ほど本欄を書き続けている。時評ゆえに、その時々の出来事を書いているので、日記代わりになる。 2009年、本県で国民文化祭が開かれた。「日本人にとって茶の湯とは何か」というシンポジウムを企画して、基調講演を当時静岡文化芸術大学長であった川勝さんにお願いした。「茶の文化と文明」という題であった。しかし、急に県知事に就任したため、沙汰やみになった。川勝さんは人も知る茶文化の研究者でもある。 すぐに、静岡に日本の理想郷を作ろうと走り出した。お茶では、茶の都構想を打ち出した。どのようなものができるか
静岡人インタビュー「この人」 SPAC作品に携わる劇作家 石神夏希さん(静岡市葵区)
地域やまちを舞台にした演劇を多く手がける。静岡市の「まちは劇場」事業に加え、2022年から県舞台芸術センター(SPAC)の作品に携わる。27日からの「ふじのくに→←せかい演劇祭」では、観客が舞台芸術公園周辺を巡って鑑賞する「かちかち山の台所」を披露する。東京都生まれ、43歳。 ―演劇との関わりは。 「小学生の時に演劇を見て、10代で友人と作った劇団を続けている。劇場に足を運ばない人と出会いたいという気持ちが高まり、まちに滞在してリサーチを重ね、そこで暮らす人と作品をつくるスタイルに軸足を移した。人々の思いやエネルギーが土地の価値を高めると実感し、演劇がその循環に好影響をも
社説(4月24日)知床沈没事故2年 再発防止策まだ道半ば
北海道・知床半島沖で乗客乗員20人が死亡、6人が行方不明になっている観光船「KAZU 1(カズワン)」の沈没事故から2年が経過し、地元の斜里町では追悼式が営まれた。楽しい思い出になるはずだった遊覧の最中に命を奪われた犠牲者や遺族らの無念は察するに余りある。 国の運輸安全委員会による事故調査で、安全管理体制が存在していない状態だったとまで指摘された運航会社と経営者の責任を巡っては、海上保安庁が業務上過失致死などの容疑で捜査を続けているものの、結論は出ていない。冷たい海で多くの犠牲者を出した責任の所在を明確にするため、同庁は捜査に全力を挙げなくてはならない。 国土交通省は一昨年、事故を教訓として
記者コラム「清流」 はしかの恐ろしさ
麻しん(はしか)の感染が3月に相次ぎ、国内の患者は21人と昨年1年の7割を超えた。「まだ全然少ない」との印象は否めないが、国や行政が注意喚起するということが、はしかの怖さを物語っている。 50代以上は幼少期の罹患(りかん)で一定数が免疫を持っているとされ、医師から「記憶がない人は、まず自分の親に確認して、分からない場合は抗体検査を」と聞いた。高齢の親が半世紀近く前のことを覚えているのか疑問だったが「一生忘れられないはず」という。高熱、いったん収まってまた高熱。ぐったりするわが子の体中に「ヒョウのような」発疹が出現―。考えるだけでも恐ろしい。 ワクチンは1歳と「年長」が定期接種のタイミングにな
大自在(4月24日)熱中症特別警戒アラート
きのう発表された気象庁の3カ月予報によれば、5~7月は暖かい空気に覆われやすく全国的に気温は高いという。今年もまた暑くなるのか。覚悟しておいた方がいいだろう。 都道府県内の全ての地点で「暑さ指数」が35以上になると予想されると発表する熱中症特別警戒アラートの運用が、きょうから始まる。33以上で出ていた現行の警戒アラートの上位に新設された。暑さ指数は気温、湿度、放射熱などから算出する指標。28を超えると熱中症発生率が急増するといわれる。 現行のアラートは昨年、全国で延べ1232回。2021年の613回から2年で2倍になるなど、リスクは高まっている。特別警戒アラートは、熱中症に気づくだけでなく、
コラム窓辺 ウィーン留学(宮澤敏夫/富士山静岡交響楽団専務理事)
オーストリアのウィーンに2度留学しました。1度目は27歳の時。外国に行くのは初めてで、不安いっぱいで飛行機内の人になりました。もちろん、現地で世話をしてくれる人たちを確保しての生活でした。若いこともあって、ひたすらコントラバスを弾いていました。 2度目は文化庁の海外派遣研修員として。国からの派遣となり、家族にも外国生活を見せたくて、家内と子供3人を連れての留学でした。前回と同じウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者が先生で、通う学校も同じだったので、余裕がありました。国からの派遣ということで、私費留学生の手前もあり、よく勉強しました。 現地の演奏者との競争でもありましたが、最初は決して
スポーツ、観光にも便利 竜洋海洋公園(磐田市)【キャンプ場めぐり】
磐田市の遠州灘沿いにある竜洋海洋公園オートキャンプ場。フリーサイトは全面芝生で広々としている。生け垣で囲ったAC電源付きの区画サイトは全てに流し台が設置され、快適に過ごせる。隣接するレストハウス「しおさい竜洋」は、入浴や食事、地場産品の直売が楽しめる施設として人気だ。 キャンプ場のある同公園は、テニスコートや野球場、体育館が設置されスポーツの拠点としても親しまれている。スタッフの木田真由美さんは「園内の『竜洋富士』は小高い丘のような展望スポット。海まで見渡せてきれいです」と話す。夏場はプールが営業するため、家族連れでにぎわうという。 週末を中心に県外からもキャンパーが来場するという。車で少し
GW(ゴールデンウイーク)は家族でアスレチックへ【しずおかアウトドアファン】
間もなくゴールデンウイーク(GW)が始まる。コロナ禍が明け、今年は家族や仲間同士で行楽に出かける人もさらに増えそうだ。静岡県内には、幅広い世代が体を使って楽しめる野外のアスレチック施設が各地にある。大型連休に遊びに行きたくなる魅力的な施設を紹介する。(生活報道部・草茅出)ロープ伝い空中散歩 熱海 熱海市の熱海港から定期船で約30分。相模灘に浮かぶ初島には複合リゾート施設「PICA[ピカ]初島」や新鮮な海の幸を味わえる食堂街、宿泊施設があり、年間を通じて多くの観光客でにぎわう。 PICA初島内のアスレチック「SARUTOBI[サルトビ]」は、地上からの高さ6メートルの場所にロープや木製の踏み
産業の歴史たどる道 清水港周辺(静岡市清水区)【ゆるっと自転車散歩】
静岡市清水区は、三保半島に囲まれた天然の良港として古くから栄えてきた。海岸沿いは自然だけでなく、産業の変遷を映す見どころも多い。JR清水駅を発着点に、同半島を一周するルートを巡ってみよう。 清水駅東口を出発し、「しみずマリンロード」の高架に沿って延びる歩行者自転車専用道を走る。かつての国鉄清水港線跡で、1984年の廃線まで清水駅と三保駅の間を結び乗客や貨物を運んでいた。廃線跡は一部区間を除いて三保まで続いている。 複合商業施設のエスパルスドリームプラザに着いたら、少し寄り道。晩年は清水港の振興に尽力した清水次郎長の姿を紹介する同港船宿記念館「末広」や次郎長生家がある。フェルケール博物館は、茶
スケボー・根附(島田市出身)「パリ 優勝狙える」 「静岡魂!」 青木と高め合い
スケートボード男子ストリートで20歳の根附海龍(DC Shoes、島田市出身)が、パリ五輪の金メダル候補に急浮上した。昨年12月の世界選手権で自身初の表彰台となる銀メダル、3月の五輪予選第6戦で初優勝と絶好調。26日で五輪開幕3カ月前となるのを前にインタビューに応じ「(パリでも)優勝を狙えると思う」と手応えを口にした。 8戦中6戦を終えた五輪予選で、日本勢2番手のランキング5位と好位置につける。3戦目までは全て準々決勝止まりで、悔しさを押し殺して決勝で滑るライバルの映像を徹底的に研究。45秒間に技を連発する課題の「ラン」で、多様なトリック(技)を途切れることなく繰り出すことが高得点の鍵だと気
⚽ジュビロ磐田 昨季J2ライバル 雪辱の1戦 リカルドグラッサ 町田封じ
J1磐田のDFリカルドグラッサ(27)が次節27日ホームで対戦する首位町田の封じ込めに意欲を燃やしている。開幕から9試合連続で先発し、京都戦を除きフル出場する守備の要は「相手は縦に速くフィジカルが強い。リスク管理して守備で貢献したい」。昨季J2での対戦でPKを献上した雪辱を誓う。 昨年8月12日、J1昇格を争う町田との天王山はU―23(23歳以下)日本代表の藤尾に二つのPKを与え1―2で惜敗。後半の2失点目はグラッサがロングボールで背後を取られ、たまらず後ろから接触する形で反則を取られた。「勉強になった面もある。次はどれだけ相手に危険なプレーをさせないか」と反省を生かす。 1年目はJ1で22
⚽ジュビロ磐田 桐蔭横浜大GK・西沢、加入内定
J1磐田は23日、桐蔭横浜大4年のGK西沢翼(21)=磐田ユース出=の来季加入が内定したと発表した。 函南町出身の西沢は189センチ、84キロ。函南サッカースポーツ少年団、アスルクラロ沼津ジュニアユース、磐田ユースを経て同大では全日本大学選抜にも名を連ねた。体格を生かしたシュートストップとリーダーシップが持ち味。クラブを通じ「ユースの時にお世話になったクラブでプロキャリアをスタートでき大変うれしい」とコメントした。
生育進み、品質良好 市内8工場から上場 掛川で新茶初取引
掛川茶市場は23日、掛川市千羽のJA掛川市本所で初取引を行った。3月の冷え込みを受けて前年より8日遅い開幕となった。生産者と茶商、行政関係者が式典に出席し、取引の活況を願った。 市内南部、東部などからの8工場から11口計1066・8キロが持ち込まれ、やぶきたやさえみどりが上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると3回手をたたく「手合わせ」の音を各所で響かせた。最高値は3万円だった。 市は今期から、生産者と茶商が連携して適正価格を形成する「茶業版フェアトレード」を推進する。取引に先立ち行われた式典で、取引運営委員会の堀内尚委員長は「農家と茶商は一蓮托生(いちれんたくしょう)。情
競歩の池田向希(浜松日体高出)「目標クリアできた」 五輪出場枠を獲得し帰国
陸上の世界競歩チーム選手権(トルコ)の混合団体でパリ五輪の出場枠二つを獲得した日本代表が23日、成田空港に帰国した。女子の岡田久美子(富士通)とペアを組んで2位の池田向希(旭化成、浜松日体高出)は「2枠を目標にしていたので、クリアできたところは良かった。お互いの強みを生かせた」と充実感を漂わせた。 パリで新種目となる混合団体は42・195キロを男女が交互に2度ずつ歩くリレー形式で実施され、出番の間に40分程度時間がある。岡田は「どんどん体が固まってくるので、しっかり動いて2本目に備えたところは良かった」と収穫を挙げた。 五輪代表は今後選ばれる。男子20キロで代表の池田は、混合団体との両立につ
静岡県内上場企業 25日から3月期決算発表 円安、物価高 影響は
静岡県内に本社や主要拠点を置く上場企業の2024年3月期決算の発表が25日に始まる。長期化傾向にある円安が輸出型企業の収益を下支えする一方、記録的な物価高に伴う消費者の節約志向の高まりは内需型企業に痛手になっている。各社の業績にどう反映されているかが焦点となる。 金融機関や国際会計基準(IFRS)採用企業などを除く県内31社の23年4~12月期決算は基幹産業の自動車関連が好調を持続し、売上高合計が前年の約5兆1千億円から約5兆7千億円へと伸長した。昨夏以降140円台後半で推移した円安や半導体不足の解消がプラスに寄与した。一方、非製造業は新型コロナウイルス禍特需の揺り戻しに苦戦し、小売や通販で
⚽清水エスパルス 23年度決算 売上高51億円で過去最高 5期連続黒字
J2清水の運営会社エスパルスは23日、第29期となる2023年度決算(23年2月~24年1月)を発表した。売上高は前期比0・3%増の51億100万円で、過去最高。純利益は7500万円で5期連続の黒字だった。オンラインで記者会見した山室晋也社長は、鈴与グループの協賛金を除く広告収入や物販収入が増加したことから「クラブの経営力強化が着実に現れた」との見方を示した。 興行収入は前期比15・5%増の8億3500万円で過去最高となった。23年シーズンの主催試合来場者数は33万人9699人で、歴代3位。10年シーズン以来の30万人突破を記録した。 広告収入は前期比3・5%減の29億1千万円。引き続き鈴与
静岡県内の通園バス安全装置 3月末までに「設置完了」
子どもが車内に置き去りになるのを防ぐため、幼稚園や認定こども園などの通園バスに設置が義務づけられた安全装置について、静岡県は23日、今年3月末までに全ての車両で設置が完了したとみられると明らかにした。現在、確認作業を進めている。 安全装置は牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の事件をきっかけに、2023年4月に義務化され、1年間の経過措置を設けた。エンジン停止後に車両後方のスイッチを押して警報を解除する装置や、センサーで子どもを検知するタイプなどがある。 県内の対象車両は約1800台。設置率は23年10月末時点で70・0%、同12月末時点で84・2%だった。県は早期に100%を達成するよう、
静岡県の能登復興支援に「感謝」 穴水町長が知事に 「応急対策職員」派遣、5月で区切り
静岡県は23日、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県穴水町で包括的な災害マネジメントや住家被害認定調査などを担う「応急対策職員」の派遣を5月6日で終了すると発表した。発災から間もなく4カ月を迎え、同町では仮設住宅建設が着々と進むなど復興の段階に入りつつある。23日には吉村光輝町長が静岡県庁に川勝平太知事を訪ね、感謝の意を伝えた。県は引き続き技術職員を中長期的に派遣し、復興を後押しする。 応急対策職員派遣は、2016年の熊本地震後に始まった総務省の制度。都道府県や政令市が担当する被災自治体を決めて一対一の「対口(こう)支援」を行う。本県の支援は1月3日に始まり、避難所運営や罹災(りさい)証明
静岡県人口 353万3214人 4月1日推計 大幅な社会減
静岡県がこのほど公表した4月1日現在の推計人口は353万3214人で、前月より8737人減少した。推計人口の減少は22カ月連続。年度替わりで大幅な社会減が影響したとみられる。 転入数から転出数を引いた社会動態は5862人減(転入2万2178人、転出2万8040人)。前年同期に比べて転入数、転出数ともに減少したが、特に転入数が2千人余り少なく社会減の幅が拡大した。社会減は6カ月ぶり。 出生数から死亡数を引いた自然動態は2875人減(出生1412人、死亡4287人)だった。 市町別でみると、人口が増加した市町はなく、全35市町で減少した。減少数が多かったのは、浜松市が1408人、静岡市997人、
茶況(4月23日)上場量の低迷続く 静岡市中、県産一茶
静岡市中の県産一茶は、顔ぶれに前日と変化は見られず、雨後のつゆを懸念して操業を見送った工場があったため荷口は少なかった。磐田は3000円台が中心。初倉は摘期終盤でも3000円台後半を保つ品もあったが、主流は3000円前後。坂部は4000円台半ばから3000円台後半、品種物は2000円台後半で取引された。 静岡茶市場でも県産一茶の取扱数量が前日比約6割となった。12日の初取引以来、いまだに5000キロを超える開場日がない。市中問屋は「24日の雨予報に備えて明日は一斉に荷が出てくるだろうが、ここまで低調なムードで盛期を迎えるのは初めて」と話した。◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)▽成立 5,3
牧之原の悲劇「自分事に」 傍聴者、再発防止願う【園児置き去り死初公判】
誰か一人でも確認していれば救えた命では―。当時3歳の園児だった河本千奈ちゃんが送迎バスに置き去りにされ死亡した事件で、静岡地裁で23日に開かれた初公判を傍聴した人たちからは、園の安全意識の希薄さを悔やんだり、同様の事件が繰り返されないよう願ったりする声が聞かれた。 ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト 隣接する牧之原市で起きた事件に「人ごととは思えない」と初めて裁判傍聴に足を運んだ菊川市の主婦堀祐華さん(43)は「当時の状況を聞き、思い込みが重大な結果を招いてしまうと痛感した。(バスを運転していた増田被告
前園長「全て私の責任」「先を急いでいた」 牧之原園児置き去り死初公判・被告人質問
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件の初公判で、前園長の増田立義被告(74)の被告人質問での主なやりとりは次の通り。 ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト 【弁護側】 -川崎幼稚園ではバスの乗り降りで園児の人数確認をしていたか。 「運転手と補助員で確認していると思っていた」 -事件当時、車内に園児は残っていないと思ったのか。 「補助員がスライドドアをバタンと閉めたので、いないと思った」 -自身が21年に手術
【牧之原・園児バス置き去り死初公判】冒頭陳述要旨
【被告人の職務】 増田立義被告は2002年から榛原学園理事長兼川崎幼稚園長として園全体の業務を統括し、保育や安全管理を行っていた。年に数回程度、送迎バスの運転手の不在時などにバスを運転することがあった。西原亜子被告は事件当時、河本千奈ちゃんを含む19人が在籍する組の担任として、園児の保育、教育、安全管理などの業務に従事していた。 【川崎幼稚園の安全管理の状況】 21年7月に福岡県内で発生した同種の園児死亡事件を受け、関係省庁から安全管理の徹底についての通達が出された。子どもの出欠状況を保護者に速やかに確認することや職員間の情報共有、送迎バスの乗車時と降車時に座席や人数の確認を徹底することなど
自民・塩谷氏が離党 議員活動は無所属で継続【裏金事件】
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派の座長を務めた塩谷立氏(衆院比例東海)は23日、党から科された離党勧告処分に従って離党した。離党届が受理された後、国会内で記者会見した塩谷氏は「無所属の議員として、政治活動を続けていく」との意向を表明した。次期衆院選には「しっかり挑戦していこうという気持ちだ」と出馬に意欲を示した。 塩谷氏は会見の冒頭で「国民の皆さんをはじめ、多くの方々に大変ご迷惑をかけた。改めて心から深くおわびする」と陳謝した。「約30年間、自民党議員として努めてきた。誠に残念だ」と党への愛着をにじませる一方、「事実に基づいた公平公正な判断がされなかった」「(処分決定まで
自民・宮沢氏(衆院比例東海)が議員辞職願「不祥事重なり決意」 女性問題原因か
自民党安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)は23日、額賀福志郎衆院議長に議員辞職願を提出した。自身の女性問題が原因とみられる。辞職願提出後、国会内で記者団の取材に「私の不祥事が重なり、辞職を決意した。政治不信を増幅しかねないということもあった」と語った。不祥事の内容については、政治資金収支報告書の不記載とは別だと主張。近く週刊誌に掲載されるとして、詳細な説明を避けた。辞職は25日の衆院本会議で許可される見通し。 宮沢氏は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、昨年12月に防衛兼内閣府の副大臣を辞任していた。裏金事件に関し「多くの仲間は身の潔白を証明したいと思っているが、派閥からしゃべるなと言
「修善寺時之栖」誕生 「伊豆温泉村」を改装 サウナや古民家ヴィラ新設
伊豆市の複合施設「伊豆温泉村」が23日までに「修善寺時之栖」に名称変更し、リニューアルオープンした。地元住民に親しまれている温泉「百笑の湯」に加え、アウトドアサウナや古民家を改修した宿泊施設などを新設した。楽しみ方が選べる複合リゾート施設と位置付けて外国人を含む観光客を呼び込む。 運営する時之栖(御殿場市)の庄司政史社長は御殿場高原時之栖(同市)に次ぐ集客規模の施設にしたい考え。観光拠点として地域活性化の一助になるよう願って新名称を決めた。隣接する大仁金山跡は現在、利用していないが「将来的には遊べる場所にしたい」と構想を語る。 アウトドアサウナ「クルタ」は、まきストーブや電気ストーブを備える
【静岡県知事選】自民、選挙戦略見直し論も 塩谷氏離党と宮沢氏辞職願提出受け
自民党の塩谷立氏(衆院比例東海)が離党し、宮沢博行氏(同)が議員辞職願を提出したことを受け、県内の自民党関係者からは目前に迫った知事選(5月9日告示、26日投開票)への影響を懸念する声が上がった。23日には党県連が元副知事大村慎一氏(60)の推薦を党本部に上申したが、選挙戦略の見直しを迫られる可能性もある。 大村氏は特定の党派に偏らない「オール静岡」を掲げる。県連内には「国政と地方選挙は別問題で、影響はない」との見方がある一方、県連幹部は「自民推薦が候補者のマイナスイメージにならないようにする必要がある」と指摘し、「自民色」を抑えて選挙戦を展開すべきとの認識を示した。 塩谷氏の離党が既定路線
千奈ちゃん「バス来てるよ」車内で声も 前園長は気付かず施錠【牧之原置き去り死初公判】
「ケーキバス、後ろから来てるよ」-。静岡地裁で23日に開かれた牧之原市の送迎バス園児置き去り事件の初公判。検察は冒頭陳述で、河本千奈ちゃんがバスに取り残される直前、別の送迎バスの存在に気付き、車内で声を上げていたことを明らかにした。そのとき車内には千奈ちゃんと運転席の園長だけ。その言葉は園長に向けられていたのだろうか。しかし、増田立義被告(74)はその声に気付くことなく、バスを施錠。増田被告は最後に車内を確認しなかったことについて「補助員がスライドドアを閉めたので、いないと思った」「(私用で)先を急いでいた」などと語った。 ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト &rA
牧之原園児バス置き去り、前園長ら業過致死罪認める 「苦しい思いさせた」 静岡地裁初公判
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件で、業務上過失致死の罪に問われた前園長の増田立義被告(74)、元クラス担任の被告(48)の初公判が23日、静岡地裁(国井恒志裁判長)で開かれた。国井裁判長の「あなたがやったことに間違いはないか」との問いに対し、増田被告は「はい」、元クラス担任の被告は「間違いありません」といずれも起訴内容を全面的に認めた。 ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト 事件を機に、国
自民浜松中央支部市議団 鈴木康友氏の支援決定【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の知事選で、自民党県連浜松市浜松中央支部の市議団は23日、独自に前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する方針を正式決定した。党県連は22日に元県副知事の大村慎一氏(60)の推薦を決定しているが、同市議会最大会派「自民党浜松」(24人)では以前から鈴木氏を推す声が多かった。 同支部は塩谷立氏(衆院比例東海)が支部長を務めていた衆院静岡8区全域がエリアで、自民党浜松の市議は12人。同日、緊急会合を開き、鈴木氏を支援する方針を決めた。 支部長の花井和夫市議は「(鈴木氏は)浜松のことを熟知している。これまで経済界といろいろなことを連携して進めてきた経緯もある。経済界と一緒に
立憲民主、鈴木康友氏の推薦決定【静岡県知事選】
立憲民主党は23日の常任幹事会で、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に無所属で出馬表明している前浜松市長鈴木康友氏(66)の推薦を決めた。19日に県連から上申があった。 岡田克也幹事長は、常任幹事会後の記者会見で「同じ旧民主党議員であり、その後も交流がある。浜松市長として実績を残し、知事に最適」と理由を述べた。 知事選では、国民民主党も19日に鈴木氏への推薦を決定している。
伊豆市・フィッシングパークTOI 大破から「復活」 昨年強風と高波被害 26日営業再開
伊豆市の土肥湾上の釣り堀「フィッシングパークTOI(土肥)」が、昨年1月の強風と高波で壊れた施設の復旧工事を終え、23日に同所で竣工(しゅんこう)式を開いた。26日から営業を再開する。 伊豆漁協関係者らが玉串奉奠(ほうてん)などを行った。釣り堀を管理する同漁協土肥支所の鈴木雅俊運営委員長は「大型連休もあるので、多くの方に釣りを身近に感じてほしい」と話し、「伊豆市に海は土肥地区にしかない。観光客にも来てもらい、伊豆を盛り上げたい」と期待を寄せた。 施設の修復には県、市から補助金を得たほか、クラウドファンディング、漁協組合員からも資金を募った。総事業費は約2300万円という。 約10メートル四方
子どもの健康祈り祭典 富士宮・杉田子安神社
富士宮市杉田の杉田子安神社で21日、恒例となっている春の祭典が行われた。地元住民らがさまざまな催しを企画して市内外からの参拝客をもてなした。 同神社の犬の木彫りには、なでると子宝に恵まれるとの言い伝えがある。祭典に訪れた子どもには菓子や富士宮やきそばが無料で振る舞われた。神事の後は安産などのお守りをたき上げ、子どもたちの健やかな成長を祈願した。
華やか着物ショー 沼津の着付け学院
沼津市の藤きもの着付け学院(堀内しげこ家元)は21日、着物ファッションショーを市内で開いた。門下生ら16人が華やかな着物姿を披露した。 春の交歓会の一環。門下生らは、白一色で清楚(せいそ)な印象の振り袖や、藤の花をあしらった加賀友禅の訪問着などを身にまとって舞台を歩いた。堀内家元は「多くの方に着物の美しさを知ってもらいたい」と話した。
按針祭の計画案 市議会で説明 伊東市
伊東市議会は23日、常任観光建設委員会協議会を開き、市当局が8月上旬に予定する同市最大の観光イベント「第78回按針祭」の執行計画の概要案を説明した。5月に開く執行委員会で計画を決定する。 概要案によると、8月8~10日の3日間、花火を打ち上げて祭典の雰囲気を演出する。10日に式典や伊東海岸一帯での花火大会を行う予定。協議会ではそのほか、市が昨年11月に公表した伊東駅前広場の整備計画案について質疑を行うなどした。
新会長に二見氏 「商売繁盛目指す」 熱海商議所青年部 総会
熱海商工会議所青年部は22日、2024年度総会を熱海市内のホテルで開き、新会長に二見一輝瑠氏(釜鶴代表)を選出した。 二見氏は24年度の活動テーマに「和をもって商いをなす」を掲げ、会員同士の交流や連携を通じて「商売繁盛を目指す」と意欲を語った。議事では委員会活動の情報発信と組織強化、地域課題解決への取り組みと行政への提言などを盛り込んだ事業計画を決めた。
犯罪被害者支援 連携強化へ協定 吉田町、牧之原署など
吉田町は22日、犯罪被害者の支援に関する協定を牧之原署、NPO法人静岡犯罪被害者支援センターと結んだ。 被害者からの相談に基づいて連携して支援することや、個人情報の扱いについて盛り込んだ。必要な情報の共有や共同での対応などを想定する。町役場で行った締結式で、田村典彦町長、舘山浩行署長、白井孝一理事長が協定書に署名した。
日本平ロープウェイ GW土日祝 運行延長 静岡市
静岡鉄道(静岡市葵区)は27日から、日本平と久能山を結ぶ日本平ロープウェイの運行時間を従来比で1時間延長し、午前9時10分から午後6時までとする。大型連休中の需要増加に対応する。5月6日までの土日祝日のみ。 5月5日は小学6年生まで利用無料(団体客は除く)。大型連休中はロープウエーの駐車場付近や展望台で、路上ライブアーティストが出演する野外ライブも開催する。
住吉小新入生の下校見守り 交通ルール指導 吉田町の住民有志
吉田町住吉の住民有志が26日まで、下校する住吉小の新入生に付き添って見守り活動を行っている。 同地区の自治会員ら約40人がボランティアで参加し、新1年生に「左右をよく確認して横断歩道を渡ろう」などと交通ルールを教えながら同行している。通学路のうち交通量の多い箇所も伝えている。同地区の自治会長を務める黒田康弘さん(71)は「最初の1カ月で安全に下校する意識を高めてほしい」と話した。 (榛原支局・沢口翔斗)
公明県本部が対応発表延期【静岡県知事選2024】
公明党静岡県本部は23日、知事選対応について発表するとしていた24日の記者会見を延期すると発表した。「党内手続きの日程の都合」が理由としている。
人事=伊藤ハム米久ホールディングス(6月下旬予定)
取締役 常務執行役員管理本部長兼経営戦略部経営企画室長コンプライアンス担当野沢克己▽社外取締役 小林秀司
業績予想を修正 エンチョー
エンチョーは23日、2024年3月期の通期連結業績予想を修正し、前回発表予想で1億円の赤字としていた純損益は4億1500万円の赤字とした。店舗など固定資産の減損処理など3億9700万円を特別損失に計上する。 経常損益は品ぞろえの強化で売上総利益率が向上するなど6千万円の赤字を5千万円の黒字とした。売上高は343億3千万円。営業利益は66・7%増の2億円とした。
1小学校学級閉鎖 静岡県内インフルエンザ
静岡県は23日、焼津市の小学校1校でインフルエンザに感染したとみられる患者が8人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。
不同意わいせつの疑い 浜松東署
浜松東署は23日、不同意わいせつの疑いで袋井市湊、塗装工の男(26)を逮捕した。逮捕容疑は2月2日午後10時半ごろ、静岡県西部地区で県西部の20代女性にわいせつな行為をした疑い。
東京・新島沖で貨物船航行不能
23日午前2時40分ごろ、東京都の新島東沖約15キロ付近で韓国船籍の貨物船「ANNA」(1972トン)のかじが故障し、航行不能となった。下田海上保安部によると、乗組員13人にけがはなかった。同海保の巡視船がえい航して神奈川県に向かった。
窃盗未遂容疑で逮捕 藤枝署
藤枝署は23日、窃盗未遂の疑いで島田市中央町、自称建設作業員の男(44)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は同日午後3時ごろ、藤枝市内の一般住宅の駐車場に駐車していた同市の男性(76)の無施錠の車両から金品を盗もうとした疑い。同署によると、容疑者と男性は面識がないという。男性の関係者が発見した。
浜名湖ウナギつかんで味わおう かば焼き作り体験 27日から湖西・新居観光協会
一般社団法人湖西・新居観光協会は27日から、湖西市新居町の観光施設「海湖館」で浜名湖産の養殖ウナギのつかみ取りとかば焼き体験を開始する。大型連休のほか7~9月の休日や夏休み期間に実施する。 ウナギを池に放流し、手づかみで捕まえてかば焼き作りを体験する企画。定置網漁で水揚げされた魚をつかむ体験とシラスの釜揚げ体験も行う。昨年は延べ約4500人が参加した。初日の27日午前10時~午後4時には、浜名湖花博2024に合わせた「海の見えるマルシェ」も開く。特産品販売ブースやキッチンカーが並ぶほか、フラワーアレンジメントやアウトドアの体験も行う。小雨決行。 うなぎつかみ・かば焼き体験は午前10時半~午後
倒れた高齢男性の救助貢献 磐田・博報堂新聞店の配達員 是賀さんに実行章 「小さな親切」運動
「小さな親切」運動県本部は23日、高齢者の救助に貢献したとして、磐田市中泉の博報堂新聞店の新聞配達員是賀翼さん(39)に実行章を贈った。 是賀さんは昨年12月上旬の未明、朝刊配達中に住宅の玄関先で意識を失い倒れている高齢男性を発見し、119番した。救急隊が到着するまでの間、消防に症状を伝えたり、屋内に運んで毛布を掛けたりした。肩をたたきながら声をかけているうちに男性の意識が戻ったという。 是賀さんは同市二之宮東の静岡銀行磐田支店で、同本部磐田支部長を務める山越弘晃支店長から実行章を受け取り、「今後も何かあったときには手を差し伸べられるように配達をしていきたい」と話した。
被災地など支援へ演奏会 浜松出身・中嶋さん、洸斗さん出演 会場盛り上げ
NPO法人夢プロジェクト・浜松は21日、チャリティー演奏会「夢コンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中央区の市福祉交流センターで開いた。 同市出身の中嶋美弥さんらで編成するピアノトリオ「Dear Blues(ディア・ブルース)」と、同市出身のバイオリニスト洸斗さんが出演。「情熱大陸」やオリジナル曲など12曲を披露し、約400人の聴衆を楽しませた。リズミカルな曲では聴衆も手拍子。会場は盛り上がりを見せた。 演奏会の収益や会場で集めた募金は、能登半島地震の被災地やウクライナからの避難者への支援、同法人の慈善活動などに役立てる。
安全・安心な暮らし実現へ 菊川市と日本郵便が連携協定
菊川市は22日、日本郵便と包括連携協定を結んだ。互いの人的、物的資源を有効活用して住民サービスの向上や地域活性化を図る。 協定では安全・安心な暮らしの実現、地域経済活性化など4項目を連携事項に定めた。連携事業として、市制20周年記念事業を周知するため、市内のポストや郵便車両に記念ステッカーを貼る予定。 市役所東館プラザきくるで開かれた締結式で長谷川寛彦市長は「ノウハウを市政に生かしたい」とし、日本郵便東遠江地区連絡会の大村英行地区統括局長は「柔軟な発想で、できることからコツコツと取り組みたい」と話した。
吉田拓郎ソング 巧みな演奏披露 名倉バンドが公演 浜松市浜名区
浜松市の旧浜北区を拠点に活動するアマチュアバンド「名倉バンド」は21日、コンサートを同市浜名区のサーラ音楽ホールで開いた。吉田拓郎さんの曲を中心に歌い上げ、来場者を楽しませた。 吉田さんの「いつか夜の雨が」「春だったね」など20曲を披露した。来場者は巧みな演奏に合わせて、手を振ったりたたいたりして楽しんだ。アンコールは「落陽」で締めくくった。 名倉バンドは、名倉マコトさん(69)が率いるアマチュアバンド。1999年から活動を続けている。
イースター、楽しいね 親子でゲームなど挑戦 湖西市
湖西市の表鷲津多目的ホールで21日、外国の文化を体験するイベント「親子イースターパーティー」が開かれた。米国や英国などで春の祝祭として盛んなキリスト教の復活祭を題材に、約35人が英語の歌やゲームに挑戦し、家族や友達と一緒に楽しみながら外国の文化を学んだ。 イベントは地元の英語講師白井晶子さんが、昨年から2カ月に1回をめどに開催している。参加者は白井さんや米国出身のボランティアスタッフからイースターの象徴であるウサギの歌やダンスを学んだ。卵の殻に模様を描いたり、ニンジン型の菓子袋を獲得するゲームに挑戦したりもした。雨天のため、卵の飾りを探す「エッグハント」は室内で行い、子どもたちは笑顔で会場を
自転車モデル校に浜松湖南高を指定 本年度、浜松西署
浜松西署は23日、本年度の「高校生自転車マナーアップモデル校」に浜松市中央区の浜松湖南高を指定した。同校の交通委員を中心に同署と連携し、自転車の交通マナー啓発やルール徹底を呼びかける。 同校で行われた交付式では全校生徒約970人の前で、浅井千尋交通委員長(18)と荒井つぐみ副委員長(17)が堀内公明交通課長から指定証を受け取った。堀内課長は県内の高校生の交通事故状況について説明し「頭を守るためにぜひヘルメットをかぶってほしい」と呼びかけた。 浅井委員長らは、学校付近の交差点や横断歩道での呼びかけ活動を通して、「交通安全を呼びかけ、意識を高めていければ」と話した。
【BOOK】ベストセラー(14~20日、浜松谷島屋書店調べ)
①成瀬は天下を取りにいく(宮島未奈、1705円、新潮社)②変な家2(雨穴、1650円、飛鳥新社)③変な家(雨穴、1400円、飛鳥新社)④変な絵(雨穴、1540円、双葉社)⑤成瀬は信じた道をいく(宮島未奈、1760円、新潮社)⑥書いてはいけない(森永卓郎、1650円、三五館シンシャ)⑦レーエンデ国物語 夜明け前(多崎礼、2530円、講談社)⑧道をひらく(松下幸之助、1210円、PHP研究所)⑨頭のいい人が話す前に考えていること(安達裕哉、1650円、ダイヤモンド社)⑩「老けない人」の習慣、ぜんぶ集めました。(ホームライフ取材班、1100円、青春出版社)
フタバアオイ240株 1年かけて育成へ 西遠女子学園中・高 浜松市
浜松市中央区の西遠女子学園中・高は23日、京都三大祭りの葵祭で使うフタバアオイの苗240株を市民団体「葵の会遠州」から受け取った。生徒会や自然科学部の生徒ら約30人を中心に、同園の庭園で1年かけて育てる。 校内で贈呈式が開かれ、同会の真木仁顧問が代表生徒にフタバアオイの苗を手渡した。生徒たちは日陰の花壇に苗を丁寧に植えた。 同会はフタバアオイを育てるプロジェクトに取り組んでいて、同校が苗を育てるのは3年目。自然科学部の杉山花那部長(16)は「調子をよく見て、力強く育てられたら」と話した。 昨年4月に同会から託され育てた100株は会員が京都の上賀茂神社に運ぶ。
特殊詐欺被害防止 5店舗 署長感謝状 浜松中央署
特殊詐欺被害を未然に防いだとして浜松中央署は23日、浜松市中央区の金融機関など計5店舗と、対応に当たった従業員らに署長感謝状を贈った。5店舗はスルガ銀行浜松追分支店、ファミリーマート浜松高林店、浜松いわた信用金庫森田支店・東伊場支店、セブン-イレブン浜松中央署南店、静岡銀行住吉支店。 各店舗で3月、来店客が高額の振り込みや電子プリペイドカードの購入をしようとした。従業員らが客の言動などから詐欺と見抜き、警察に連絡するなどした。セブン-イレブンの村田かをりさんと静岡銀行の中村祐子さんは、1年間で2回の詐欺被害防止に貢献したとして、特殊詐欺被害防止マイスターの認定証も受け取った。
天竜川の河川整備 降雨増踏まえ議論 国の流域委、計画変更案 浜松市
国土交通省はこのほど、有識者らでつくる天竜川水系流域委員会(委員長・辻本哲郎名古屋大名誉教授)を浜松市中央区とオンラインで開いた。気候変動による降雨量の増加などを考慮し、目標流量など河川整備計画の変更について意見を交わした。 約35人の委員が参加し、事務局側が、整備計画変更案の骨子を示した。具体的には、土砂流出の多い河川の特性を踏まえ、降雨の増大を見込んだ目標流量に変更する。流域治水の対策も追加する。 事務局の担当者は、台風被害の雨量推移などを参考に、データを示しながら近年の洪水について説明。天竜川水系の流域と氾濫域について「平均降水量は中流部で多いが、流域が南北に細長いため、さまざまな降雨
安全運転管理推進へ事業所指定 御殿場署と地区安管協
御殿場署と御殿場地区安全運転管理協会は23日、御殿場市の自動車部品製造「住電装プラテック」(山本祐司社長)を安全運転管理推進事業所に指定した。任期は1年間。 同署で行われた交付式で山田祐三署長と長田忠臣会長が、同社の安全運転管理者の土屋正紀さんに指定証などを手渡した。同社は従業員703人で営業車両13台、通勤車両約630台と多くの車を利用している。運転前や帰社後のアルコールチェックの義務化、連休前の交通教育など職員の交通安全意識の向上に努めている。土屋さんは「地域の模範になれるように、一人一人が安全運転を心がけて事故防止につなげるよう職員に呼びかけたい」と話した。
スポーツで御殿場を巡って 推進協が冊子配布
スポーツタウン御殿場推進協議会はこのほど、スポーツ観光促進や市民の健康増進を図り、市内のランニングやウオーキング、サイクリングの関連施設やコースをPRする冊子「スポットごてんば」を製作した。 御殿場地区広場(パレットごてんば)、友愛パーク原里など富士山の眺望を楽しみながら汗を流せる運動施設10カ所を掲載した。各施設の周回コースの長さや勾配、地面の素材なども載せ、体調や練習内容に合わせた施設を選択できるよう配慮した。サイクリングは富士山1周を含む6コースを地図付きで勧めている。スポーツと親和性の高い温泉施設も、景色や施設内の写真付きで10カ所を紹介している。冊子は1万部を作成し、市内の観光案内
みどりの少年団 決意新た 環境保全取り組む 松崎町で入団式
松崎町の小中学生が自然や郷土に親しみ環境保全に取り組む「みどりの少年団」の入団式がこのほど、同町の牛原山で行われた。子どもたちは緑色の制服を身に着け、今後の活動への決意を新たにした。参加児童は「花とロマンのふるさとを愛し、心身ともに健康で明るく実践力のある人間に成長します」と宣誓。ヤブツバキ3本を植樹した後、町内のスーパーマーケットで緑化推進を呼びかける募金活動を行った。 2024年度は児童17人が入団し、石部棚田で稲作体験や町内を巡るウオーキングなどに取り組む。
菜の花畑 出口どっち? 富士の迷路 園児が挑戦
富士市大淵の遊休農地で23日、地元の住民団体が整備した菜の花畑の迷路の攻略に園児が挑戦した。 富士市の藤田幼稚園と、富士宮市の杉田幼稚園の園児約80人が訪れた。高さ1・5メートルほどに伸びた菜の花に囲まれ、細く張り巡らされた道を駆けたり戻ったりしながらゴールを目指した。20分ほどかけて脱出すると「菜の花がきれいだった」「もう一度回りたい」などと声を弾ませた。 農地は「次郎長ネットワーククラブ」が7年ほど前からヒマワリ畑として管理してきた約3500平方メートル。菜の花を育て始めた昨年、子どもや地域の人に見てもらうためにルートになる部分を根元から刈り取って迷路を造った。今回は難易度を上げ、行き止
電線復旧想定 東電、中電が合同訓練 機器などの違い確認 沼津市
東京電力パワーグリッド(PG)静岡総支社は22日、沼津市の同社研修施設で、中部電力PG静岡支社と合同訓練を行った。両社の配電保守員16人が、災害復旧の応援時に使用する可能性が高い機器や部品の違いを確認した。 切断された電線を復旧する想定で、中電PGの社員が東電PGの社員から説明を受けながら、仕様の違う部品を使って実際に作業をした。停電時、避難所などに電気を送る高圧発電機車でも両社の社員がそれぞれ違う会社の車で、電線への接続方法を確認した。 両社の合同訓練は2回目。中電PGの高山純静岡支社長は「能登半島地震も踏まえ、普段から訓練を通じて協力できるよう備えたい」と話した。
松本さん(飛龍高出)伊勢ケ浜部屋入門へ 「夢は関取、精進」 先輩の翠富士、熱海富士在籍
今春、飛龍高(沼津市)を卒業した富士宮市出身の松本莉音さん(18)が大相撲伊勢ケ浜部屋への入門を決め、同校を訪れた伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と23日に報告会を開いた。幕内翠富士関、熱海富士関が卒業生の飛龍高から同部屋への入門は6人目。松本さんは「関取という夢を持ち、厳しい稽古に精進したい」と意気込んだ。 松本さんは身長175センチ、体重145キロ。小学4年生から地元のクラブで相撲を始めたという。下から前に出る押し相撲が持ち味で、全国高校総体に個人や団体メンバーで出場した。 松本さんは「関取が多く、稽古が充実している伊勢ケ浜部屋に決めた」と入門の動機を語った。左足首のけがもあり、同校から一足
大地震想定訓練 幹部98%参集 函南町
函南町は23日、南海トラフ大地震を想定した参集訓練を行った。対象となった課長補佐級以上の51人中50人(98%)が発生想定の1時間後に町役場に駆け付けた。 午前6時50分に町内で最大震度5強の地震が発生したとの想定で実施。幹部職員はヘルメットや防災服を身に着けて集結し、災害対策本部を即座に立ち上げられる態勢までを確認した。1人は所用があり、参集が不可能だったという。 幹部を含む町職員255人を対象に安否確認メールも発出し、230人(90・2%)が1時間後までに返答した。人事異動を受けたこの時期に毎年行う訓練で、幹部職員の参集や安否確認の返答の状況は前年度と同水準だった。
皇室献上茶、熟練の技で手もみ 浜松で謹製式典
静岡県茶手揉保存会と県茶業会議所は23日、皇室に新茶を贈るための手もみ作業と「献上茶謹製式典」を浜松市天竜区上野の下阿多古ふれあいセンターきずな館で行った。同会県内18支部から集まった会員が熟練の技で新芽をもみこみ、針のような形状に仕上げた。 献上茶を育てた指定園主は天竜区の太田昌孝さん、太田勝則さん、清水友久さん。焙炉(ほいろ)5台に蒸した茶葉が約2・5キロずつ投入され、技術者たちが加熱しながら6時間ほど、ほぐしたりもんだりした。同会の沢村章二会長は「良く育った新茶をもみ込み、満足いく出来に仕上がった」と話した。 謹製した手もみ茶は5月下旬、保存会などが宮内庁に届ける予定。謹製式典には浜松
新茶取引、間近に 静岡茶市場で場内見学ツアー 27日から5月6日
静岡茶市場(静岡市葵区)で27日~5月6日、場内見学ツアーが行われる。一般客が普段入れない市場内を見て回り、最盛期の新茶取引を体感できる。 製茶問屋と仲介人らがそろばんをはじいて価格交渉する「相対取引」を見学したり、産地や製法が異なる茶を比べて鑑定方法を学んだりすることができる。市場の内野泰秀社長が厳選した茶を味わうコーナーもある。 全日午前6時から同8時20分。定員は各日10人で、参加費は1人4000円。旅行企画のそふと研究室(同区)のウェブサイトから申し込める。 問い合わせはそふと研究室<電054(272)0525>へ。
「感動届ける庭園に」 21世紀倶楽部 浜松でセミナー 塚本理事長講演
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の4月例会セミナーが23日、浜松市中央区のプレスタワーで開かれ、はままつフラワーパーク(同区)を運営する市花みどり振興財団の塚本こなみ理事長が「感動をお渡しするために」と題してフラワーパークの魅力を紹介した。 日本初の女性樹木医で、2013年に理事長に就任した。「世界一美しい」と称して整備を進めたサクラとチューリップの庭園、フジの第一人者としても知られる塚本さんが力を入れてきた藤棚などを写真とともに紹介した。足腰の不自由な高齢者らのためにエレベーター、モノレールの設置に奔走したことにも触れ「全ての人に楽しんでほしいとの思いで取り組んできた」と語った。 同園な
伝統のかつお節 若手学ぶ 焼津で製造技術研さん会
焼津鰹(かつお)節水産加工業協同組合は23日、伝統的なかつお節の製造技術を伝承する研さん会を焼津市の県水産・海洋技術研究所で開いた。若手組合員16人が参加し、ベテランの職人から技術を学んだ。 焼津港で水揚げされたカツオ65匹が用意され、参加者は指導員の鈴木慎二さん(48)=柳屋本店=の手ほどきでカツオに包丁を入れた。頭と内臓を取り除き、四つの切り身にする「生切り」の工程に取り組み、形の良いかつお節にするためのこつなどを習得。切り身を釜に入れる「煮熟」、乾燥作業の「焙乾」などの過程も教わった。 今回仕込んだかつお節は秋に完成し、一部は11月に皇居で行われる新嘗祭(にいなめさい)に献上する。 (
ボールなど寄贈 プロジェクト始動 バスケ元ベルテ静岡・大沢さん
バスケットボール男子Bリーグベルテックス静岡のOBで元主将の大沢歩さん(33)=静岡市清水区出身=がバスケットボールとゴールを贈るプロジェクトを始めた。初回の23日、出身学区にある同区入江南町のさくら幼稚園に寄贈した。 子どもでも安全に楽しめる小さめで軟らかいボール5個と室内でも使いやすいゴール2台を贈った。寄贈後は早速ボールとゴールを使って園児と交流し、楽しさを伝えた。 大沢さんは「バスケはチームスポーツ。仲間のことを思う気持ちの大切さに気づく機会を平等に得るとともに、スポーツの楽しさを感じてもらえれば」とプロジェクトに込めた願いを語った。今後、県内各所で活動を続けていく予定。
静岡市に2000万円寄付 信金中金に褒章伝達
静岡市は22日、市の地域活性化事業に2000万円を寄付し、紺綬褒章を受けた信金中央金庫(本店・東京都中央区)への伝達式を市役所静岡庁舎で開いた。 信金中金はしずおか焼津信用金庫と静清信用金庫と連携し、2021年度に企業版ふるさと納税として2000万円を寄付した。市は使途の希望に基づき中小企業の成長のための高度人材活用とデジタル化の推進事業に1000万円、市北部の中山間地「オクシズ」の振興事業に1000万円を充てた。 難波喬司市長から褒章を受け取った信金中金静岡支店の高木恵証支店長は「信金中金の顧客は中小企業がほとんどで、どこも人手不足が深刻。地元信金や自治体とともに課題解決や地域の発展に取り
災害時、ドローンで活動協力 NPOと協定締結 川根本町
川根本町は22日、藤枝市のNPO法人「無人航空機(ドローン)活動支援協会」と災害時におけるドローンによる活動協力に関する協定を結んだ。 協定には、災害時に同法人がドローンで上空から被害状況を撮影・録画し、町に情報提供を行うことなどが盛り込まれた。同法人が所有するドローンには録画やスピーカー機能が備わっていて、避難を呼びかける広報などを放送することもできる。 同町役場で締結式が行われ、同法人の中村佳晴理事長と薗田靖邦町長が参加した。中村理事長は「災害時に人々の助けになるために活動を続けている。連絡をもらえれば、すぐに対応したい」とあいさつした。
「終活ノート」静岡市配布 介護や終末医療「希望を整理して」 市HPでダウンロードも
静岡市は自身の望む介護や終末医療などについて書き込む「市版エンディングノート」を1万部発行し、市内の地域包括支援センターや医療機関などで配布している。市ホームページでダウンロードもできる。 終活支援の一環で初めて作成した。ノートには住所や既往歴といった基本情報、これまでの人生を振り返る「自分史」のほか、病気を患った場合に延命処置や臓器移植を望むか、介護は自宅で家族にお願いしたいか―などの希望を書き込む。介護や福祉の相談窓口の一覧や大切な人へのメッセージを記すページ、葬儀や墓に関する希望の記入欄も設けた。 状況に応じて意向が変わることを想定し、ノートはページごとに切り離して新しい用紙を挟める仕
造形作家の大沢さん個展 27日まで 静岡市葵区
静岡市葵区の造形作家大沢仁さん(69)による初の個展が27日まで、同区駿府町のギャラリーTERUSAで開かれている。 知的障害を抱え、現在は同区の社会福祉法人「ラルシュかなの家」のグループホームや生活介護を利用する大沢さん。以前から絵を描いてきたが、2年前から立体物の創作を始めた。 会場には、介護施設で交流した大学生との思い出をポスターカラーで描いた絵画や、自らが所属するバンドのステージを段ボールや木材の廃材を組み上げて表現した作品など、力作16点が並ぶ。 大沢さんは「今まで作ったさまざまな作品を集めた。多くの人に見てもらいたい」と話した。
部活動地域移行 課題を意見交換 静岡県都市教育長協議会
静岡県内23市の教育長でつくる県都市教育長協議会(会長・奥村篤沼津市教育長)が22日、同市で開かれた。「競技志向型」と「生涯志向型」のすみ分けや指導者確保など、部活動の地域移行に関する課題について意見交換した。 同市教委、市スポーツ協会と民間クラブ「アスルクラロ」の担当者が取り組み状況を紹介後、各市の教育長が現状を報告した。2026年度中に地域クラブに移行する掛川市は、子どもへの調査で要望が大きかったバドミントンの公認クラブを新設し、競技レベル別に3クラス設けるなど、具体的な運用方針を紹介。「96%以上の教員が部活動から離れたい意向を持っていた」と、市内教員への調査結果も示した。 指導者の認
駐日インド大使 知事や議連と面会 交流深化誓う
シビ・ジョージ駐日インド大使がこのほど、静岡県庁を訪れ、川勝平太知事や、県議全員でつくる「日印友好議連」のメンバーらとそれぞれ面会し、交流の加速を誓った。 5月10日に辞職する川勝知事は、富士山麓に国際大学を設置したいとの持論を展開し、留学生の受け入れなど学生の相互交流について提案した。 中沢公彦議長は「人材の宝庫であるインドと本県の交流を深化させたい」と歓迎し、同議連の杉山盛雄会長は「本県との経済的つながりも深いインドと一層の関係強化を期待している。相互の企業進出などを促進したい」と述べ、地方政府との友好提携締結を目指すことや、年度内に同国を視察する予定を伝えた。 ジョージ大使は「1500
真富士屋食品を完全子会社化 焼津水産化学工業
焼津水産化学工業(YSK)は23日、麺つゆなどを製造販売する真富士屋食品(静岡市駿河区)を完全子会社化したと発表した。経営再建を目指すYSKは6月にも非上場化した上で、いなば食品(同市清水区)のグループ会社となる方向で手続きが進行している。真富士屋食品を傘下に置くことで中期経営計画に位置づけた中食・外食分野の事業拡大を図る。 真富士屋食品の100%親会社の清酒メーカー大関(兵庫県西宮市)から全株式を取得した。取得額は非公表。買収協議はYSKが非上場化に向け動き出した昨年8月以前から進めてきたという。 真富士屋食品は1954年創業。静岡市と焼津市に本社、工場を持ち、麺つゆのほか、おでんやカレー
スズキ 軽トラ市仕様車や特定小型原付 ジャパントラックショーに出展 5月、横浜で開催
スズキは5月9~11日に横浜市のパシフィコ横浜で開かれる日本最大級のトラック関連総合展示会「ジャパントラックショー」に出展する。軽トラック「スーパーキャリイ」や、多様な用途に対応する参考出品の電動小型モビリティ「SUZU―CARGO(スズカーゴ)」など4点を紹介する。 軽トラ市の認知度向上や、消費者宅までの最後の1区間「ラストワンマイル」物流を担う小口配送業者などの課題解決がテーマ。 荷台に純正テント「軽テン」を設置して軽トラ市出店仕様に仕立てたスーパーキャリイや、昨年の道交法改正で設定された特定小型原動機付自転車に対応するスズカーゴを展示する。スズカーゴは全長190センチで大型の荷台を備え
小規模企業DI 2月は4.0ポイント上昇
静岡県商工会連合会がまとめた2月の静岡県内小規模企業の景気動向調査によると、全産業の業況DI(景気動向指数)は、前月比4・0ポイント上昇のマイナス15・9だった。 業種別DIは、サービス業が11・7ポイント上昇のマイナス1・0、小売業が6・9ポイント上昇のマイナス17・6、建設業が2・9ポイント下降のマイナス29・4だった。製造業は前月比変動なしのマイナス15・7だった。 サービス業では、旅館などで行楽シーズンに向けた期待感が高まる一方で、光熱費の高騰が収益に影響しているという。
余剰電力を地域通貨で調達 静岡ガス、島田で新事業 公共施設に供給、経済循環促進
静岡ガスは23日、一般家庭の太陽光発電で生じる余剰電力を買い集め、地元の公共施設に送るサービスを島田市で開始したと発表した。各家庭への電気料金は、地元商店で活用できるデジタル地域通貨「しまだペイ」で支払う。通常よりも割高な買い取り価格を設定し、エネルギーと経済の地域循環を促進する。 調達した電力は市役所庁舎や小中学校、公民館など同市所有の47施設に分散して送る計画。同社によると、10年の固定買い取り制度(FIT)適用期間後は1キロワット時当たり7~9円程度で買い取られるのが通常だが、同サービスは同13・2円分のしまだペイを付与する。一般家庭の余剰電力は年間3千~4千キロワット時とされ、月換算
人事=焼津水産化学工業(23日)
品質保証本部長を兼ねる 社長山田潤▽真富士屋食品社長(品質保証本部長兼品質保全部長)友田行道▽真富士屋食品取締役(掛川工場長)宮内浩紀▽真富士屋食品監査役を兼ねる 取締役監査等委員長沢芳裕▽品質保証本部品質保全部長(同本部品質監査部長)石川和志▽品質保証本部品質監査部長(同本部品質監査部表示監査グループ長)三ッ石純子▽生産本部製造部掛川工場長(同本部製造部大東工場長)横山充▽生産本部製造部大東工場長を兼ねる 同本部製造部大東第5工場グループ長杉田宣行
地域引力向上へ「質の観光を」 中部地域経営会議が静岡で総会
静岡県中部地域の首長や経済団体、大学のトップが地域活性化に向けて意見を交わす中部地域経営会議(議長・大坪檀静岡産業大総合研究所特別教授)は23日、本年度総会と会合を静岡市内で開いた。2023年度の研究テーマ「地域引力を高める観光ブランドづくり」について、県立大経営情報学部の岩崎邦彦教授が報告し、県中部の地域資源を生かした「質の観光」の重要性を強調した。 観光客を呼び込む地域のブランドは「売り手ではなく買い手の心の中にある」と述べ、選ばれる観光地には明確なイメージが必要と指摘した。海鮮やウナギなど他県の消費者が思い描く県中部の「食」との出会いが地域引力を向上させ、「リラックス」「出会い・交流」
⚾阪神・高橋(常葉橘高出)「ブランク感じない」 故障から2年半 2軍戦登板
マウンドで左腕を振る姿が戻って来た。度重なる手術とリハビリを乗り越えた阪神の28歳、高橋(常葉橘高出)が17日の2軍戦で2021年以来となる登板を果たした。「緊張はした。1日そわそわしていた」と笑った。 オリックスを相手に1回を投げ1安打無失点。待ち望んでいた実戦を終えての感想は「(ブランクが)2年半という感覚はあまりなかった」と頼もしかった。 亜大からドラフト2位で18年に入団。切れと威力を備えた150キロに迫る直球が武器で、スケールの大きさがある。21年秋には2完封をマークして期待が膨らんでいたが、故障でつまずいた。22年4月に肘の靱帯(じんたい)を再建する通称トミー・ジョン手術、昨年6
バスケ・B1ライセンス 三遠などに交付
バスケットボールのBリーグは23日、理事会で2度目の資格審査を行い、今季1部(B1)の三遠、FE名古屋について、来季のB1ライセンスの交付を決めた。三遠は財務、FE名古屋は施設で基準を満たしていることを確認した。今季2部(B2)のクラブでは、神戸にB1ライセンスを追加交付した。 B2ライセンスを申請した青森、山形、奈良についても交付を認めた。 1度目の審査分と合わせ、B1ライセンスは今季B1の全24クラブと、今季B2の7クラブの計31クラブに交付された。 B1最下位の富山の来季B2降格が確定したことも発表した。新潟、岩手は3部(B3)に降格する。
清水区「誠心会」贈収賄事件 2被告、追起訴内容認める 静岡地裁公判
静岡市清水区の社会福祉法人「誠心会」の法人資金が着服されたとされる事件で、業務上横領の罪などに問われた元理事長で団体役員(43)=埼玉県新座市=と団体職員(52)=東京都中央区=の第2回公判が23日、静岡地裁(国井恒志裁判長)で開かれ、2人はともに追起訴内容を認めた。 2人は3月の初公判で、誠心会の口座から約4400万円を横領したとする起訴内容を認めていた。その後、同会の役員改選を巡り理事や監事、評議員を指定した人物に変更できるよう権限の行使を当時の理事長(48)=社会福祉法違反(収賄)の罪で起訴=に依頼して現金2千万円の供与を約束し、同会の口座から計3千万円を横領したとして社会福祉法違反(
子どもの初めてのスマートフォン。安全に使わせるにはどうしたらいい?【静岡県警 防げ!ネットトラブル】
春から子どもにスマートフォンを持たせたが、正しい使い方ができているか心配だ。子どもに安全にスマホを使わせるにはどうしたらいいだろう。 A 子どもを信じて好きなように使わせてみる B スマホの機能を活用し、使用制限や使用状況を管理する※正答、解説は下部へ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 正解はB「スマホの機能を活用し、使用制限や使用状況を管理する」です。 子どもでもスマホを持つようになっている一方で、ネット犯罪の被害に遭うケースが増えています。子どもが持つスマホなどの利用方法を保護者
側溝ふた盗難被害 函南町で累計47枚 約115万円相当
函南町の仁科喜世志町長は23日の記者会見で、町道の側溝に設置された金属製のふたの盗難被害について累計で47枚(約115万円相当)に及んでいると明らかにした。 町は2月、昨年末から2月にかけて17枚が盗まれたと発表。3月中旬ごろから再び被害が確認され、今月9日までに計10カ所で盗まれた。内訳は格子状のグレーチングが44枚、表面に滑り止め加工されたしま鋼板が3枚。いずれも三島署に被害届を提出した。 同署は11日、県道の側溝に設置されたグレーチングを盗んだ疑いで同町の男を逮捕している。
西伊豆町、宿泊施設支援3億円貸し付けへ 町議会は紛糾「観光拠点守る」「回収に疑問」
経営難に陥っている民間宿泊施設の再建に3億円を貸し付ける西伊豆町の方針を巡り23日、同町議会臨時会が紛糾した。貸付金の財源を盛り込んだ2024年度一般会計補正予算案を原案通り可決したが、賛成と反対が同数となり議長裁決に至る事態に。「観光拠点として守らなくてはならない」「資金回収に疑問を呈する」などと賛否がくっきり分かれた。 町は、宿泊施設が立地する景勝地の堂ケ島(同町仁科)を観光産業の重要拠点と位置づけ、外国資本による土地取得防止や町内経済維持のために直接的な支援を決断した。万が一、施設が再建不能になった場合に備えて、土地の所有権を優先的に得るための手続きも検討しているという。 反対議員は「
焼津で廃棄物処理工場全焼 けが人なし
22日午後11時10分ごろ、焼津市利右衛門、廃棄物リサイクル業「環境のミカタ」のアースプロテクションセンター第2工場から出火し、鉄骨平屋建ての工場約1300平方メートルを全焼した。けが人はいなかった。 同社のホームページによると、同工場は廃プラスチックを破砕、溶解して再原料化する施設。焼津署によると、工場は当時稼働中で、機械から出火したという。現場は大井川港に近く工場や事業所が立ち並ぶ地域。同署や志太消防本部が詳しい原因を調べている。
自民・宮沢氏(衆院比例東海)が議員辞職願を提出 「不祥事重なり決意」
自民党安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)は23日、額賀福志郎衆院議長に議員辞職願を提出した。提出後、国会内で記者団の取材に「私の不祥事が重なり、辞職を決意した。政治不信を増幅しかねないということもあった」と語った。不祥事の内容については「週刊誌に出る」とだけ話し詳細な説明を避けた。自身の女性問題が原因とみられる。 宮沢氏は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、昨年12月に防衛兼内閣府の副大臣を辞任していた。裏金事件に関し「多くの仲間は身の潔白を証明したいと思っているが、派閥からしゃべるなと言われている」などと派閥幹部を公然と批判し、注目を集めた。 磐田市議などを経て、2012年に初当選し
自民安倍派の宮沢博行衆院議員が辞職意向
自民党安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)が23日、議員辞職する意向を固めた。自身の女性問題が原因とみられる。複数の関係者が明らかにした。
袋井、森の新茶初取引 質良し、手合わせ響く 前年より9日遅く
袋井市と森町で23日、新茶初取引が行われた。いずれも前年より9日遅い。両市町の取引所で開所式が開かれ、茶業関係者やJA、市町の職員らが新茶シーズンの到来を祝った。 同市岡崎の茶ピア取引所での式典には約100人が出席した。7口52キロが持ち込まれ、最高値は例年、袋井茶の語呂合わせで2万9618円だったが、今年は質が高く3万円で取引された。売り手と買い手が一対一で価格交渉する相対取引が行われ、JA職員と茶商の商談が成立すると手合わせの音が響いた。 同町森の町茶業センターでは関係者約60人が手締めを行い、茶業のさらなる発展を祈願した。式典終了後の取引には例年より多い16口67キロが上場。町内の茶商
園児が「熊野の長藤」見物 磐田・行興寺
磐田市豊田地区の保育園、こども園児が23日、国の天然記念物「熊野(ゆや)の長藤」がある地元の行興寺(同市池田)で、見頃を迎えているフジの花を見物した。 豊田北、豊田西保育園、子育てセンターとみがおかの園児計約130人がそれぞれ訪れた。長藤は花房が1メートル以上に伸び、ほぼ満開。子どもたちは〝藤色のトンネル〟になった藤棚の下を歩き、かれんな花が連なったフジを見上げたり、境内に漂う甘い香りを楽しんだりした。 行興寺によると、5月初旬ごろまで花を楽しめるという。
明応地震の津波など記録 海長寺、静岡市教委に書籍寄贈
静岡市清水区の龍水山海長寺は23日、室町時代の明応地震(1498年)の被害を紹介する書籍「日海記の世界」(静岡新聞社制作)138冊を静岡市教育委員会に寄贈した。 書籍はA4判392ページ。同寺の第9世貫首(住職)の十如院日海が残した記録「日海記」の原文写真に現代語訳を添え、地震発生時の様子や大浪(津波)被害について記した。「大浪又競い来たり」「悉(ことごと)く水に没し」など、地震の甚大な被害がつづられている。歴史や防災の識者の寄稿も掲載し、同時代の文化も解説した。 市役所清水庁舎で行った贈呈式で、書籍を編集した同寺の中條曉秀貫首は書籍の内容を「後世の我々への遺訓といえる内容」と説明した。目録
自民・塩谷氏が離党届提出へ 浜松の地元支援者らに説明【裏金事件】
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、離党勧告処分が確定している塩谷立氏(衆院比例東海)は23日、浜松市中央区で地元支援者向けの会合を開き、近く離党届を提出する意向を伝えた。複数の出席者への取材で分かった。 会合は非公開で約1時間にわたって行われた。出席者によると、塩谷氏はこれまでの経緯を説明し、離党届を期限の25日までに提出することを明らかにした。出席者から次期衆院選への対応について質問が出たが、明確には答えず、さらに支援者らと相談して決める方針を伝えたという。 党紀委員会は4日に安倍、二階両派の計39人に対し、党則に基づく処分を決定。塩谷氏と安倍派参院側会長だった世耕弘成氏の2人
デジタル茶況(4月23日)出回りまばら 活気に欠ける
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、雨後のつゆを気にして操業を取りやめた工場が多かった影響で、入荷がまばらだった。市中は坂部、磐田、初倉が中心で、順調に商談が成立。平均価格帯は3000円台半ばで推移した。初荷の上級品では7000円台~6000円台があった。 市中問屋は「品質は悪くないが、活気に乏しい」と語る。あっせん業者も「それほど買い気が強いわけではない。今日は入荷が少なく苦労しなかったが、明日一気に荷が増えたときにどうなるか」と気をもむ。 島田、金谷、川根 川根地域の初取引が行われ、下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。40888~10800円で取引された。平均単価は15920
牧之原の園児バス置き去り死、前園長ら認める
牧之原市の認定こども園で2022年、通園バスに園児を放置し熱中症で死亡させたとして業務上過失致死罪に問われた前園長と元クラス担任は23日、静岡地裁の初公判でいずれも起訴内容を認めた。
大規模地震想定し初動態勢確認 三島市で職員参集訓練
三島市は23日、突発型大規模地震を想定した職員参集訓練を行った。被害状況の把握や情報収集など初動態勢を確認した。 マグニチュード(M)9・1の地震が午前7時に発生し、市内で震度6弱を観測したとの想定で実施。訓練メールを受けた職員が徒歩や自転車、バイクで次々職場に駆け付けた。 発災想定45分後には市総合防災センターで災害対策本部会議を開始。幹部職員が市内の被害状況を共有し、対策を協議した。職員によるオフロードバイク隊が2隊に分かれて出動し、市内の被災状況を報告した。 豊岡武士市長は「初動が市民の命を救うために重要。災害時の役目をしっかりと確認してほしい」と指示した。
川根で新茶初取引 生産者ら開始祝う
川根地域の新茶初取引が23日、川根本町地名の農林業センターで開かれた。生産者や茶商ら約50人が集まり、シーズンの始まりを祝った。 下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。茶商が茶葉の形状や、水色、香りなどを確認した後、取引がスタートした。高木郷美さん(67)=同町下長尾=の手摘みのやぶきたが、最高値となる4万888円で手合わせとなると、会場から歓声が上がった。落札した山関園製茶=島田市川根町=の山下真臣社長は「例年より全体的に完成度が高かった。良いものはしっかり評価していきたい」と話した。
【TRY!ANGLE】「浜名湖花博2024」開幕1カ月 花のリレーに笑顔咲く【動画あり】
満開のソメイヨシノとチューリップの共演、“青いじゅうたん”が広がるネモフィラ畑-。「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)のはままつフラワーパーク会場(浜松市中央区)は23日、開幕から1カ月を迎えた。 スタート時につぼみだった桜は4月上旬に満開を迎え、同園が「世界一美しい」と称する華やかな庭園が来場者を魅了した。6日には浜名湖ガーデンパーク会場(同区)もオープンし、約1600種の花々に包まれる「花美の庭」や、先端技術を駆使したデジタルアート「イマーシブミュージアム浜名湖」が人気を集めている。 桜が散ると、両会場でフジやバラの花が徐々に開花を始
記者コラム「清流」 朝のチャイム問題
これまでの居住地ではほとんど耳にする機会がなかった同報無線が、袋井市に来てから身近になった。 正午に流れる袋井市歌。着任するまでは当然聞いたことがなかったが、今では鼻歌を歌えるほどに。ようやく「袋井市民」になれたようでうれしい。 一方で、朝のチャイムだけは意義を見いだせていなかった。起きたい時間より前に鳴る日はいら立ちすら覚えた。思い切って市危機管理課に聞くと、点検の意味があるという。有事のときに鳴らなくては致命的。容易に廃止にしていいものではないと反省した。 ただ、苦情の声もやはり少なくないそう。他の自治体では時刻の変更や廃止を決めた例もある。働き方や生活様式が多様化する昨今。市民にアンケ
社説(4月23日)ガザで相次ぐ餓死 最悪の人道危機止めよ
イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘で壊滅的な被害を受けたパレスチナ自治区ガザで、子どもの餓死が相次いでいる。国連人道問題調整室(OCHA)は今月上旬、栄養失調や水分不足で28人が死亡したと発表した。このまま戦闘が続けば、大人も含め餓死者が急増する恐れがある。 飢餓が広がったのは、イスラエルが支援物資の陸路搬入をガザ南部の検問所だけに制限してきたためだ。米軍などは3月に物資の空中投下を始め、イスラエルは今月に入ってガザ北部の検問所を一時的に開放する方針を決めたが、事態の改善は見通せない。 複数の国連機関などは5月にもガザ北部が飢饉[ききん]に襲われると警告する。最悪の人道危機を止めるために国
【時評】男性育休時代の同僚・先輩像 将来の社会担い手応援を(高橋恭文/ITサービス事業家)
年度初めの4月。みなさんの身の回りでも、新入社員を迎え入れることがあるかもしれない。今月に育児や介護と仕事との両立を支援する「育児・介護休業法」の改正案が国会で審議され改正の見込みだ。これまで大企業中心に推進されていた男性育休を中小企業に広げる内容で、県内においても、子育てへの男性参画が一気に進むと予測される。今回はこの中で、男性育休取得率公表義務の拡大と看護休暇の適用拡大に着目。県内の労働環境がどう変わるのか、周囲は育休取得者にどう向き合うべきかについて取り上げたい。 まず、男性育休取得率の公表義務の対象企業が、従業員1000人以上の企業から300人以上の企業にまで拡大することについて。な
記者コラム「清流」 静岡のための議論を
川勝平太知事が御殿場市をやゆしたとされる「コシヒカリ発言」が騒動になった当時、同市で市民の声を聞いた。発言への批判は当然聞かれたが、発言に絡んで知事を批判する勢力への苦言も多かった。「政争の具にするな」「あなたたちは御殿場のために何をしてくれたのか」と。 新規採用職員に向けた訓示での職業差別と受け取れる知事の発言に対し、静岡県外からも批判の声が上がる。インターネット上では発言に絡めて静岡県や県の施策への批判も散見される。発言内容への非難はやむを得ないが、騒動に乗じて静岡を陥れ、県が関わる議論を優位に進める姿勢は感心できない。 川勝氏を県政トップの座に押し上げたのは県民だということを肝に銘じ、
記者コラム「清流」 お母さんなら
2年前に元交際相手の女性を殺害した罪などに問われた男の裁判員裁判で、静岡地裁は3月、懲役18年の判決を言い渡した。一貫して無罪を主張していた男の主張を、全面的に退けた。 女性は当時、中学1年の息子と同居していた。息子は朝起きて母親がいないことに驚き、不安になってスマホに何度も電話をかけたが、つながらなかった。裁判長はその時間に女性が生きていたら「着信に気付いて連絡するはず」と指摘。女性から息子に折り返しの連絡がなかった事実が犯行時刻の決め手となり、無罪の主張を打ち破った。 息子は「お母さんに会いたい。死んだら会えるかな」と今も悲しみに暮れる日々という。これほどの絆で結ばれた母親が息子の電話を
静岡人インタビュー「この人」 5教科を教えないプロジェクト型学習教室「あむラボ」を運営する 小森史靖さん(静岡市葵区)
小中学生向けのプロジェクト型学習教室「あむラボ」(静岡市駿河区)の代表。2022年10月から始め、法人化を目指し準備している。不登校の児童などが通うフリースクールや、本県発のアイドルグループ「フィッシュボウル」の運営にも関わる。静岡大を休学中。23歳。 -どのような学習教室か。 「子ども一人一人に学生メンターが伴走し、好きなことに夢中になれる環境や社会とつながる体験を提供する。これまでに9人の小中学生が通い、映像制作や作曲、釣り、菓子販売などそれぞれが興味ある企画を数カ月かけて仕上げてきた」 -教室を開設した目的は。 「フリースクールに通う子や親と話す中で、学校の5教科や運動で評価されない子
本格的な日本茶 手軽に 「つゆひかり」のプレミアムティーバッグ 山亜里製茶(御前崎市)【静岡ものづくり最前線】
湯を注ぐだけで家庭や職場、アウトドアなど幅広い場面で本格的な日本茶が楽しめる。深蒸しした御前崎市特産の茶品種「つゆひかり」の茶葉を1袋5グラム詰めた。まろやかな味わいと豊かな香りが特徴。茶の味や魅力を競う「日本茶アワード2023 煎茶ティーバッグ部門」で入賞した。 湯の適温は80度前後。注いでから30~60秒ほど茶葉が広がるのを待つ。取り出す際、袋の中にうまみ成分が残らないように少し揺らすのがポイント。つゆひかり茶の色は抹茶のように濃いが、のどごしはスッキリ爽やか。渋みも少ないため、お菓子づくりの材料としても人気が高い。 近年、日本茶を取り巻く環境は多様化した。急須で茶を入れる家庭が減った一
コラム窓辺 父への思い(曽根原容子/Woman’sサポート理事長)
先日、久しぶりにお墓の掃除に行ってきました。5年前に亡くなった父は元々肺気腫があり、2カ月に1回、通院していました。ある時、次の病院は一緒に行ってほしいと言われ付いて行くと、病院から肺がんの末期と言われました。 私としてはさまざまな思いがありましたが、そこは気持ちを抑え、今後の治療を父の思う形にしてほしいと病院に伝え、病院も最大限にやってくれ、私も満足しています。 父の葬儀には多くの人が参列し、父の生きてきた結果がここにあると誇りにも思えました。しかし、その後もあれで良かったのか、もっと父に対してできることがあったのではないかとか自問自答をする日が続きました。 父が息を引き取った10分後くら
大自在(4月23日)ウオーキング
二俣川、逆川、狩野川、瀬戸川-。ほぼ毎早朝、赴任先の近くを流れる河川の堤防を30年以上、歩いている。近年は「ウオーキング」としゃれた言葉も聞くが、眠気や前夜の酔い覚まし。無理せず歩数も気にせず、ただ歩いてきた。 人類の祖先が初めて二足歩行をしたのは600万年ほど前とされる。それまでは、猿のように木登りや四足歩行などを組み合わせ、移動していたようだ。ただ、四足歩行のチーターは推定で時速110キロとも。二足では四つ足に比べ明らかにスピードでは劣る。 「進化」の過程で、なぜ木から下りたヒトの祖先は、動物界の中でも異端ともいえる二足歩行となったのか。「エネルギーの消費を抑えるため」。諸説あるようだが
未手術の性別変更、静岡家裁認める 静岡市の安池さん「最初の一歩」
生殖機能をなくす性別適合手術をせずに戸籍上の性別変更を申し立てた静岡市駿河区の会社社長安池中也さん(54)の家事審判で、静岡家裁は22日までに、安池さんの性別を女性から男性に変更することを認めた。決定は18日付。 安池さんは幼少期から女性として扱われることに違和感を覚え、31歳の時に性同一性障害と診断された。その後、ホルモン治療を受け、名前を変更。性別適合手術はせず、男性として社会生活を送る。最高裁や静岡家裁浜松支部が昨年10月、性別変更の際に生殖機能をなくす手術を求める性同一性障害特例法の規定を、違憲で無効と判断する決定を出したことを受け、今年2月に性別変更を申し立てていた。 安池さんは決
素材にいのちを吹き込む 針金とフェルトの世界 27日から駿府博物館
針金人形作家MASASHIさんと、立体フェルト刺しゅう作家PieniSieniさんによる作品展「素材にいのちを吹き込む-針金とフェルトの世界」(駿府博物館、静岡新聞社・静岡放送主催)が27日、静岡市駿河区の同館でスタートする。身近な素材を使って地道な作業を繰り返し、特徴を生かした独創的な世界を繰り広げる2人に、制作の過程や作品の見どころを聞いた。 (聞き手=教育文化部・名倉佐記)色や質感 実物のように立体フェルト刺しゅう作家 PieniSieniさん 家のあれこれをハンドメードでそろえているうちに立体フェルト刺しゅうにたどり着きました。図鑑をじっと観察して、どうやったら表現できるか、何度も頭
地域の絆 救助の支えに 消防団員減 初動遅れ危惧【伊豆半島沖地震50年 教訓 後世へ㊥】
「誰かいないか!」。1974年5月9日。生まれ育った南伊豆町中木地区を埋め尽くした土砂に消防団の同僚と2人で立ち、萩原作之さん(79)は無我夢中で叫んでいた。父の清次さんとまだ2歳の息子の清之ちゃんがのみ込まれた土砂崩れの上で-。伊豆半島沖地震から50年を迎え、当時現場で活動した町民たちは郷里の防災力強化を願い、それぞれの教訓を通じて課題を今に伝える。 当時29歳の萩原さんは、崩壊現場近くの郵便局に勤務していた。かつてない揺れから屋外に避難し、中木地区の城畑山の崩壊を目撃した。一目散に駆け付けたが、当初は同僚と2人だけ。萩原さんは大けがを負った年配の男性を背負って土砂の山を登ったという。 そ
⚾丸刈り紅林(オリックス、駿河総合高出)好調 不振、失策で心機一転
心機一転、出直しを期したホープが好調だ。オリックスの紅林(駿河総合高出)は18日の楽天戦、19日のソフトバンク戦と続けて3安打を放つなど打率は2割7分3厘まで上昇。「バットの出がいい。自分の間でボールを見られている」と現状を分析した。 開幕から6試合はわずか1安打。昨季日本シリーズで打率4割をマークした22歳の遊撃手に、中嶋監督も「もっといい感じで入るのかなと思っていた」と首をかしげた。4月中旬まで打率1割台の低空飛行だった。 転機は13日。同期入団で同い年の宮城が今季初勝利を挙げた日本ハム戦で、3失策を犯した。難しい体勢からの送球が乱れたものもあったが「練習不足」と言い訳はせず、試合後、宮
「急須ない」首都圏20代男性の8割超 静岡県が飲用実態調査 オフィス需要掘り起こし狙う
20代男性の8割以上は急須を持っていない-。静岡県が首都圏の消費者を対象に行った茶の飲用実態調査で、若年層のリーフ茶離れの傾向が明らかになった。県は、ペットボトルやティーバッグなどへの飲用形態の多様化が消費低迷の一因と分析。「消費拡大には、オフィスでの消費や新たな飲用習慣の提案が必要」と指摘する。 調査は首都圏のオフィスワーカー500人(男女各250人)に実施。家庭におけるドリンクの飲用種別や職場での緑茶の消費実態を調べた。年代別・性別の急須所持率は、50代女性の60・3%が最高で、40代女性46・0%、50代男性41・3%と続く。女性は20代(25・8%)が最も低く、男女ともに若年層の急須
自民県連、大村氏推薦を全会一致で決定 城内会長「決まった以上は一致団結」【静岡県知事選】
自民党静岡県連は22日、常任選挙対策委員会と総務会を静岡市葵区で開き、知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した元副知事大村慎一氏(60)の推薦を全会一致で決めた。23日にも党本部に上申する。浜松市の支部内には前浜松市長鈴木康友氏(66)を推す声もあったが、大村氏への一本化で決着した。短期決戦に向けた準備も本格化し、選挙モードに突入した。 総務会では、浜松市の複数の支部から「これまで経済界と連携してきた。地域事情を考慮してほしい」「大村氏と鈴木氏で意見が割れ、自主投票を求める声もある」との意見が出た。大村氏の推薦に反対する声はなかったという。 城内実県連会長(衆院静岡7区)は記者
「何を撮り 何を撮らないか」 映画「キャメラを持った男たち」 井上実監督 静岡でイベント
1923年の関東大震災直後の現地を撮影したカメラマン3人とその映像やフィルムに着目したドキュメンタリー映画「キャメラを持った男たち-関東大震災を撮る-」(2023年)の県内初上映を前に、井上実監督が21日、静岡市葵区の登録有形文化財「鈴木邸」でトークを行った。古書店が集まる催し「春の探書会」の一環。 同作品は映画誌「キネマ旬報」の23年ベスト・テンで文化映画部門1位に選ばれた。トロフィーを持参した井上監督は「公開以降、自分が考えたコンセプト以上のレファレンス(言及)をいただいた。映画の作り手がその映画の一番の理解者ではないことがよく分かった。見た方も含め、関わった全員でこのトロフィーの重みを
真相究明の約束 川勝知事 果たさず 遺族への説明ないまま辞職へ【熱海土石流】
4期目の途中で辞職することになった川勝平太知事が4選を決めた直後の2021年7月に熱海市で発生したのが不法盛り土崩落に伴う土石流だった。川勝県政4期目は、盛り土が適切に規制されずに住民28人が死亡、住宅約100軒が損壊した大惨事に揺れ、復旧や検証作業に多くの時間を割いた。ただ、トップの川勝知事は最後まで職員任せで法的責任を認めず、遺族に約束した真相究明を果たさないまま退任する。 「真実が知りたい」―。土石流発生から丸2年を迎えた昨年7月3日の追悼式直後、帰り際の川勝知事を呼び止めたのは土石流で太田和子さん=当時(80)=を亡くした長男の朋晃さん(58)だった。「母がなぜ亡くならなければならな
伊豆市長選出口調査 投票理由「防災」わずか5% 最多回答は「実績」24%
21日に投開票された任期満了に伴う伊豆市長選の期日前投票に合わせ、静岡新聞社が実施した出口調査で、候補者に投票した理由を選択式で回答してもらったところ、「防災」は5%にとどまった。能登半島地震後の伊豆半島での初の首長選で、防災対策は主要争点の一つだった。 5選した菊地豊氏(65)は選挙戦で、「災害死者ゼロを目指す。地域コミュニティーの力も借りつつ、市民の命を守り、支援していく」と訴えた。菊地氏は当選後の22日、取材に対し「遊説では意識して呼びかけたが浸透しなかったという自覚がある。地域コミュニティー、地域医療、観光客の帰宅のためのインフラ整備など、引き続き充実を図る」と述べた。 調査は「防災
ビアガーデンで一足先に「夏」の乾杯! 静岡駅ビル屋上、今年もオープン
静岡市葵区のJR静岡駅ビル「パルシェ」屋上で23日から、ビアガーデン「アオイ ザ バンケット」が始まる。10種類以上のビールの飲み比べや、豊富な素材のビュッフェを用意する。9月29日まで。 今年は昨年より50席増の最大約380席を用意し、規模を拡大した。品ぞろえを強化したバーベキューやビュッフェを食べ放題で、ビールをはじめとした酒類やソフトドリンクなどを飲み放題で楽しめる。営業時間は午後5~10時で、期間中は5月7~9日を除き無休。 22日に行われたプレオープンのイベントでは、関係者らがさまざまな銘柄のビールで乾杯。一足先に夏の夜の雰囲気を堪能した。 パルシェを運営する静岡ターミナル開発(同
浜名湖花博、1カ月で来場30万人 河合さん夫妻「見頃のフジを楽しみに」
浜松市中央区のはままつフラワーパークと浜名湖ガーデンパークで開催中の「浜名湖花博2024」(実行委員会主催)の来場者数が22日、30万人に到達した。実行委はフラワーパークでセレモニーを開き、愛知県田原市の河合正明さん(74)、保世さん(71)夫妻に記念品を贈った。 フラワーパークの塚本こなみ園長らが、花束や農産物の詰め合わせをプレゼントした。節目に立ち会った河合さん夫妻は「見頃を迎えているフジの花を見るのが楽しみ」と語った。 3月23日に開幕した花博は4月7日に来場者10万人を達成し、ガーデンパーク会場もオープンして9日後の15日(開幕24日目)には20万人を突破した。2会場になってからは、
SNSで投資の勧誘受け、3000万円詐欺被害 富士宮の男性
富士宮市の60代無職男性が22日、投資名目で約3千万円をだまし取られたと富士宮署に届けた。同署がSNS型投資詐欺事件として調べている。 同署によると、男性は2023年12月中旬ごろ、SNSを通じて知り合った人物から投資を勧誘され、24年1月上旬から3月中旬までの間に計約3千万円を十数回に分けて指定された口座に振り込んだという。 男性は身に覚えのない人物から間違いを装ったメッセージを受け取り、SNS上で身の上話などを交わすうちに仮想通貨の取引を持ちかけられた。資金の変動がアプリで確認できたため出金しようとしたところ、相手と連絡が取れず被害が発覚した。
推薦か、自主投票か 24日判断 公明党県本部の対応 自民注視【静岡県知事選】
自民党静岡県連が大村氏の推薦を正式決定したことで、注目されるのが公明党県本部の動向だ。24日の役員会で大村、鈴木両氏のいずれかの推薦か自主投票かを判断する見通しで、県議会で協力関係にある自民は秋波を送る。 自民県連の増田享大幹事長は22日、「今まで情報共有してきた。まずは今日の結果を報告し、連携を図っていきたい」と記者団に述べた。 自民、公明両党は国政で連立を組み、県議会では連携して川勝平太知事と対峙(たいじ)してきた。自民県議は「新人対決とはいえ、知名度では市長経験のある鈴木氏が上。公明党がどちらを推すかで状況は大きく変わる」と対応を注視する。 公明県本部は20日に幹事会を開いて対応を協議
浜松出身の俳優田中道子さん ⚽アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手と結婚
浜松市出身の俳優田中道子さん(34)と、サッカー元日本代表でJ3アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手(34)が22日、結婚したと所属事務所やクラブを通して発表した。 2人もそれぞれのSNSで結婚を報告した。「未熟な2人ではありますが、互いに支え合い、仲むつまじい家庭を築いていきたいと思います」とメッセージを寄せた。関係者によると、田中さんがアスルクラロ沼津の試合に応援に来ていたこともあったという。 田中さんは静岡文化芸術大(同市)を卒業。芸能活動の傍ら2022年に1級建築士試験に合格した。同年10~12月には静岡新聞のコラム「窓辺」を執筆した。浜松市の魅力をPRする親善大使「市やらまいか大使」
静岡県内経済「回復に一服感」 静岡財務事務所 4月総括判断 2年半ぶり下方修正
東海財務局静岡財務事務所は22日発表した4月の静岡県内経済情勢で、総括判断を「回復に向けた動きに一服感がみられる」とし、前回(1月)の「総じて回復しつつある」から2年6カ月ぶりに下方修正した。一部自動車メーカーによる認証不正問題で生産や販売活動に影響が出ているほか、消費者の節約志向が響いて百貨店や家電販売の売れ行きも伸び悩んだ。 個別項目で個人消費の判断を「回復に向けたテンポが緩やかになっている」に引き下げた。スーパーでプライベートブランドの販売が好調な一方、コンビニでは値上げにより購入点数の減少がみられる。百貨店では円安で割高となる海外ブランド商品の動きが悪く、家電販売も新型コロナウイルス
静岡県知事選 立候補予定者説明会に出馬表明2陣営出席 共産など5陣営も
静岡県選挙管理委員会は22日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の立候補予定者説明会を県庁で開いた。立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を含めた7陣営の関係者が出席した。 説明会に出席した共産党の陣営関係者は取材に「候補者が決まり次第、発表したい」と話した。市民団体「リニアを争点にする会」の関係者は「現在候補者を探している」と答えた。政治団体代表の菊川市の男性(56)ら3人も説明を聞いた。 県選管の山岸達生書記長は「非常に短期間の準備になるが、県の針路を選択する極めて重要な選挙」と述べ、公正な選挙活動を呼びかけた。出席者は選挙運動用自動車や選挙郵
自分たちで作ったお茶、いい匂い! 静岡・大川小中生が「手もみ」体験 5時間かけ完成【動画あり】
静岡市葵区日向の小中一貫校大川小中で22日、児童生徒が茶の手もみを体験した。同市茶手揉(もみ)保存会の牧野力雄会長ら3人に指導を受け、前日に手摘みされた「やぶきた種」約1・5キロを手もみした。 同校で毎年この時期に行われている行事。3、4、8年の児童生徒や教諭ら計10人ほどが参加。枝先の新しい芽とその下の2枚の葉を摘む「一芯二葉」で丁寧に摘まれた生葉を蒸し上げた後、「ホイロ」を使い手のひらですり合わせる「もみ切り」、手で押し出すようにして葉の水分を飛ばす「でんぐり」などの製茶の全工程に取り組んだ。 5時間ほどの作業で、300グラム弱の新茶が完成した。児童らは早速味見をして、新茶特有のすがすが
河津桜まつり駐車場料金、課税対象なら「制度に従う」 未納問題巡り町長
「河津桜まつり」の実行委員会内で過去の収入に関し消費税未納が指摘されている問題で岸重宏河津町長は22日の定例記者会見で、課税対象となった際の対応について「仮定の話」と強調した上で「制度に従う」と述べた。 これまで町議会や会見で問われた際は「明確な答えは出ない」「分からない」などとしていた。ただ、課税対象となった場合の納税の財源については、「仮定の話なので言えない。実行委の問題だ」とした。実行委は観光協会や町などで組織している。 元々実行委は2月の開幕前に「まつりが終わったら税務署と“相談”する」としていた。進展がないことについて、岸町長は「日がたっているのは事実で、で
茶況(4月22日)早場所、盛期入りへ 静岡市中、静岡茶市場
静岡市中の県産一茶は、早場所からやぶきたが届いた。各産地とも雨後で出荷数量が限られ、取引はスムーズだった。あっせん業者は「早場所はわせ品種が片付いてきた。今週からようやく盛期入り」とみる。県中部の生産者は「芽伸びがまばらで、収量が昨年の半分ほどになる可能性もある」と警戒する。 静岡茶市場でも、わせ品種中心だった磐田や初倉の荷がやぶきたへと切り替わった。色味と芽合い重視の買いが続き、水色に難がある荷では2000円台の取引も見られた。◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)▽成立 16,135キロ(県内4,159キロ、県外11,976キロ)清水 18,000~6,000美和 12,000