函南でひき逃げ 自転車の中学生軽傷
19日午後6時20分ごろ、函南町間宮の路上で自転車に乗っていた同町の男子中学生に黒色っぽい車両が接触し、そのまま逃走した。三島署によると、中学生は右腕を打つ軽傷を負った。現場は十字路で、同署はひき逃げ事件として捜査している。
閉館の「あわしまマリンパーク」 運営会社新社長に放送作家・今村クニト氏
2月に閉館した沼津市の離島・淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」について、放送作家の今村クニト氏(54)は19日、運営会社「淡島マリンパーク」の株式の大半を取得して新社長に就任したことを明らかにした。 閉館後、一部従業員が再開を目指し、動物を飼育しながら新しいオーナーを探していた。今村氏は同水族館が舞台になった人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のファンといい、「正直、水族館が守れるなら僕でなくてもいい。でも任せてもらえるなら、地元の皆さんと協力し、世界に誇る宝島にしたい」とコメントした。株式取得額は非公表とした。 同水族館は2019年ごろから名古屋市の保証会社がオーナーとなり、経営
⚾春季高校野球静岡県大会 あすから39校熱戦 見どころは?
第71回春季高校野球静岡県大会が20日、草薙など5球場で開幕します。予選を勝ち抜いた39校が出場し、夏大会のシード権を目指し戦います。今大会の見どころ、注目校や昨年からの変更点をまとめます。 あなたの静岡新聞では試合結果を随時速報します。
⚾くふうハヤテ逆転サヨナラ勝ち 9回に猛攻、阪神に5-4
プロ野球2軍ウエスタン・リーグのくふうハヤテは19日、ちゅ~るスタジアム清水で阪神に5-4でサヨナラ勝ちした。 くふうハヤテは4点を追う八回、代打福田の適時打で1点を返すと、九回には無死二、三塁からB・バスケスが適時打を放ち詰め寄った。さらに無死満塁と好機を広げ、代打倉本の2点適時打で追い付き、最後は福田が左中間へはじき返し試合を決めた。福田が大仕事 WBC右腕を攻略 3点を追う最終回、くふうハヤテ打線が食らい付き、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。四球や安打で粘り強く攻め立て、最後は体調不良から7試合ぶりに復帰した福田が左中間へ運びゲームセット。さすがの大仕事に「みんながつないで良い場面で回して
「幸福度日本一の静岡県へ」 産業力強化など重点 鈴木康友氏が政策骨子を発表【県知事選】
知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)は19日、政策骨子の発表記者会見を県庁で開いた。産業力強化や行財政改革など9項目を重点に掲げ、4期16年の市長時代に実績を挙げた施策を県全域に波及させることで人口減などの課題解決につなげる方針。「オール静岡で幸福度日本一の静岡県を目指す」と決意を語り「2期8年で全力で仕事したい」と期限を切って結果を出す考えを示した。 浜松市は都市部と山間地の双方を抱える「国土縮図型都市」だとし「あらゆる行政課題があった。その経験は全県的に生かせる。自信を持って実現できる」と強調。住民の暮らしやすさや幸福感を数値化した国の指標
卓越したリーダーシップ⚽長谷部誠選手(藤枝市出身)引退 活躍を振り返ります
サッカー元日本代表の長谷部誠選手(40)が17日、今季限りでの現役引退を表明しました。藤枝市出身で、藤枝東高卒業後に浦和レッズへ入団。08年に活躍の場をドイツに移し、ワールドカップ(W杯)には主将として3大会連続で出場。10年と18年には、グループリーグ予選突破に大いに貢献しました。そんな長谷部選手のキャリアの中で垣間見えた人柄と、地元から応援する父親や友人の思いを1ページにまとめます。
春季高校野球静岡県大会⚾20日開幕 夏のシードかけ39校激突
第71回春季高校野球県大会が20日、開幕する。予選を勝ち抜いた39校が参加。上位16校に今夏の全国選手権静岡大会のシード権が与えられる。上位2校は東海大会(5月18~21日、岐阜県)に出場する。 20、21日は1、2回戦を行い、東海大翔洋―常葉大菊川、聖隷クリストファー―飛龍、静岡市立―加藤学園などの好カードが予定されている。昨秋優勝の藤枝明誠は韮山―湖西の勝者と21日に対戦する。 注目選手の筆頭は知徳の151キロ右腕小船。昨秋準優勝の浜松開誠館は左腕松井、右腕伊波を軸に投手力がある。予選の上位決定戦で常葉大菊川を完封した磐田東の寺田も評価が高い。日大三島は1年の夏に全国選手権を経験した左腕
陸上1万m五輪代表選考 高瀬さん、萩原さんPR 5月3日、エコパ
5月3日にエコパスタジアム(袋井市)で開かれるパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権1万メートル(日本陸上競技連盟主催、静岡新聞社・静岡放送など後援)で、大会アンバサダーを務める五輪2大会連続出場の高瀬慧さん(35)=静岡西高出=と2014年アジア大会1万メートル銅メダルの萩原歩美さん(31)=常葉大菊川高出=が19日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、大会をPRした。 男子は日本記録を持つ塩尻和也選手(富士通)や太田智樹選手(トヨタ自動車、浜松日体高出)、女子は東京五輪7位入賞の広中璃梨佳選手(日本郵政グループ)らが出場する予定。優勝した上で、五輪参加標準記録(男子27分0秒00
4月19日公開「陰陽師0」も撮影 「すごいロケ地」裾野とは
山﨑賢人さんが主演を務める4月19日公開の映画「陰陽師0」。平安時代を生きた安倍晴明が陰陽師になる前の物語を映画化したこの作品ですが、実は裾野市でもロケが行われています。映画やテレビドラマ、CMなど映像作品のロケーション撮影を支援するフィルムコミッションが設立10年を迎え、ますます誘致に盛り上がりを見せる裾野。さまざまな作品に登場し続ける「すごいロケ地」の活躍ぶりを1ページにまとめました。
茶況(4月19日)芽合い重視の取引 静岡市中県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、磐田の荷口が増え、初倉、清水小島から初荷があった。さえみどりなどのわせ品種が中心。芽合い重視で商談に臨む買い手が多く、棒などが混じる荷は厳しく値押しされた。やぶきたの良品は足早に取引が成立する傾向が連日続いている。清水小島の手摘みの上級品で30000円台の取引があった。◇ 静岡市中の県産一茶は、相良と坂部から初荷が届いた。磐田は5000円台~3000円台で軟調気味。相良はやぶきたの上物で7000円台後半の取引があった。初荷は各産地、おおむね前年同額でスタートしている。◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)▽成立 16,904キロ(県内2,109キロ、県外14,795キロ
増井氏、副知事に着任「静岡県政発展のため一緒に仕事を」 臨時幹部会議であいさつ
任期満了で副知事を退任した出野勉氏の後任の増井浩二氏(66)が19日、川勝平太知事から辞令を受け、就任した。増井副知事は臨時幹部会議で「県政の発展と県民生活の向上のために一緒に仕事をしよう」とあいさつした。 増井氏は「5年ぶりに戻ってきた。知っている方も多く、心強い」と述べ、「県職員や外部での仕事で得た経験を、新しい仕事に生かしたい」と抱負を語った。知事直轄組織、危機管理部、くらし・環境部(環境局除く)、経済産業部、交通基盤部、がんセンター局などを主に担当する。 森貴志副知事が筆頭副知事として知事不在時の職務を代理し、経営管理部、くらし・環境部観光局、スポーツ・文化観光部、健康福祉部、出納局
浜松や磐田など今年最高気温 静岡県内、20日も夏日予想
静岡県内は19日、東シナ海に中心を持つ高気圧に覆われた影響で暖気が流れ込み、日照にも恵まれて気温が上昇した。県内各地で夏日となり、浜松や磐田など県西部の4地点では今年の最高気温を記録した。 磐田市池田の行興寺では国の天然記念物「熊野(ゆや)の長藤」が見頃を迎えた。暖かな日差しの中、帽子をかぶったり半袖姿になったりして、境内に広がる〝藤色のカーテン〟を楽しむ家族連れらの姿が見られた。 各地の気温は、浜松で26・8度、佐久間で26・1度、磐田で25・9度、天竜で25・8度。それぞれ5月下旬から6月下旬並みとなった。静岡地方気象台によると、20日も各地で夏日が続く見込みで、21日以降は低気圧の通過
静岡空港のGW予約状況 FDA53・2%、ANA61・0%
フジドリームエアラインズ(FDA)と全日本空輸(ANA)静岡支店は19日、大型連休期間中(4月27日~5月6日)の静岡空港発着便予約状況を発表した。FDAの予約率は前年比14・6㌽減の53・2%、ANAの予約率は同17・9㌽増の61・0%だった。 FDAの予約数は同19・7%減の6664人。6路線のうち予約率が最も高かったのは鹿児島線(58・4%)で札幌・丘珠線(57・6%)、札幌・新千歳線(55・3%)と続いた。予約率のピークは静岡発が5月3日、静岡着が5月6日となっている。担当者は「日の並びから連休をまとまって取れる人が少なく、予約率が昨年より低下した」と述べた。 札幌・新千歳と那覇の2
世界の「こねこ」、磐田に集合だニャン 写真家・岩合光昭さん作品展
世界各地のネコを撮り続ける動物写真家岩合光昭さんの作品展「こねこ」(静岡新聞社・静岡放送後援)が6月23日まで、磐田市立野の香りの博物館で開かれている。子猫の愛らしい姿を現地の景色とともに楽しめる約70点を展示した。 日本やスイス、ジャマイカなど国内外で出合った子猫が大集合。犬とじゃれ合う様子やバナナの葉の上で眠る表情など、世界各地の環境の中で元気に生きる小さな姿を捉えた。「肉球の香り」「おなかの香り」といったネコにまつわる12種類の香りも展示している。 4月21日、5月19日、6月9日の午前10時半から、猫のイラストを記した缶バッジを作るイベントを開く。問い合わせなどは同館<電0538(3
⚽ジュビロ磐田、福岡の堅守崩せるか 20日に敵地戦【J1見どころ】
J1磐田は20日、敵地で12位福岡と対戦する。前節名古屋に0-1で敗れ、13位に後退した磐田は順位の近い相手を退け、2試合ぶりの白星を目指したい。 福岡は直近3試合が1勝2分けで、わずか1失点のみと堅守を誇る。磐田は退場者を出し10人となった名古屋に攻め込みながらも得点できなかった苦い経験を生かしたい。先発メンバーは名古屋戦がベースになりそう。FWジャーメインは「先に点を取られず先制点を取る」と強調する。 17日のルヴァン杯J2長崎戦でも中央を固めた相手を攻めあぐねた。MF古川は「局面の打開が鍵になる。縦の突破を意識したい」と意気込む。横内監督は「我慢していれば後半にチャンスが来るはず」とに
⚽藤枝MYFC、「裏天王山」で必勝誓う 20日、ホームで徳島戦【J2見どころ】
降格圏の18位まで順位を落としたJ2藤枝が20日、ホームに迎えるのは最下位徳島。MF榎本は「ターニングポイントになるはず。勝ちにこだわる」と〝裏天王山〟で必勝を誓う。 今週は攻撃のスピードアップをテーマに練習してきた。WBシマブクが「3人目の動きを意識し、いいボールが来るのを信じて裏を突いて走りたい」と得点に絡むイメージを膨らませれば、榎本も「前を向いてチャレンジし、シュートで終わらせることが大事」と指摘する。 相手は監督交代や主力選手の退団などチーム内に混乱がありそうだが、ボランチ西矢は「信念を持ち、ぶれずにやるだけ。超攻撃的スタイルを貫き、上に行く」と決意を固める。
⚽清水エスパルス、堅守崩し複数得点を 20日、ホームで仙台戦【J2見どころ】
J2清水は20日、3連勝をかけてホームに仙台を迎える。アウェー2連戦は苦しみながら1点差の試合をものにした。勝負強さを維持し、相手の守備をこじ開けて複数得点を狙いたい。 昨季の対戦は1勝1分け。仙台は第10節終了時点でリーグ最少の失点6と堅守が光る。古巣対決のMF松崎は「多くのチャンスをつくって得点の確率を上げる。先に取られると簡単ではなくなる」と先制点の重要性を強調する。 前節いわき戦で負傷したMF乾の出場は不透明。カップ戦を含め中2~4日の6連戦が始まる。秋葉監督は「総力を結集して戦う。システムの引き出しも持ちながらやっていきたい」とメンバーや布陣を使い分けて勝ち抜く姿勢を示した。
袋井市「スポーツ飯」に6品認定 選手支援へ、栄養と量を専門家監修 合宿誘致に活用
袋井市は19日、市内でスポーツをするアスリートを食でサポートする「袋井スポーツ飯」の第1弾に、市内5事業所の6メニューを認定したと発表した。各事業所で販売している。 袋井スポーツ飯は、スポーツに励む選手を支援するため栄養バランスと量に配慮した食事メニュー。昨年12月にメニューの募集を開始し、市内在住の公認スポーツ栄養士が監修した後に認定した。今後、スポーツ合宿の誘致やプロスポーツチームとの連携事業などに活用して広くPRし、スポーツツーリズムの魅力向上や地域の活力創出を狙う。 第1弾に認定されたのは、タンパク質豊富な「スポーツどまん中弁当」や疲労回復に適した「ローストポーク弁当」、けがの回復・
小ぶりな盆栽にツツジやカエデ 愛好家が展示 21日まで浜松市浜名区
静岡県西部の盆栽愛好家による作品展「秋葉路小品盆栽連合展」(実行委主催)が19日、浜松市浜名区のJAとぴあ浜松浜北営農緑花木センターで始まった。21日まで。 20~90代の愛好家18人が小ぶりな盆栽を中心に一人1席ずつを出品した。ツツジやカエデなどの風情ある作品が会場を彩る。 実行委の市川博昭事務局長は「手のひらサイズの作品から大自然を感じてほしい」と話した。
自民静岡市4支部、大村慎一氏に推薦状交付【静岡県知事選】
自民党の静岡市内4支部と同党市議団は19日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した元副知事の大村慎一氏(60)に推薦状を交付した。市町など地域単位である県内の自民支部で大村氏に推薦状を交付したのは初めて。 党県連が18日、大村氏の推薦を内定したことを受けた対応。4支部のうち清水、由比、蒲原と市議団は19日までの総務会で推薦を決定し、静岡支部は同日、同市葵区で開催した総務会で出席者の満場一致で推薦を決めた。 市議団の役員は大村氏を推薦した理由について「総務省などで豊富な行政経験があり、県域全体の均衡ある発展や国、市町との緊密な連携が期待できる」と説明した。鈴木和彦市議団会長は「
デジタル茶況(4月19日)早場所の品種物で荷口増加 静岡市中・静岡茶市場 県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、早場所を中心に工場の顔ぶれが増え、茶商の関心が高まり始めた。産地は磐田、初倉、坂部、相良など。わせ品種の荷が多い。初倉や磐田で稼働を重ねている工場の荷は、前日から500~1000円下げて商談が成立した。 市中では、引き続き県内物のやぶきたを求める声が強い。JA職員は「市況を見る限り、芽合い重視の仕入れ姿勢が強い。適期を見極めるよう農家に呼びかけている」と話す。 島田、金谷、川根 島田地域の初取引が行われ、初倉と湯日から3口90キロが上場した。平均単価は8311円、最高値は1万2千円。出回り量は限られたが、品質は良好でスムーズな取引となった。 榛原、相良 市内
菊川で新茶初取引、手合わせ威勢よく やぶきた、おおいわせが上場
菊川市和田のJA遠州夢咲茶業振興センター「サエリア」で19日、新茶初取引が行われた。3月の冷え込みを受けて前年よりも4日遅い幕開け。生産者と茶商、行政関係者約130人が式典に出席し、新茶シーズンの到来を祝った。 持ち込まれた荷は1工場2口32・8キロ。「やぶきた」と「おおいわせ」が上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると手をたたく「手合わせ」の音を響かせた。 同JAによると、2、3月の降水量は十分で、気象災害はなかったという。取引に先立ち行われた式典で河原崎友二組合長は「日増しに茶園の緑がのり始めて、生育も良好で最高の品質が期待できる。明るい茶業にしていきましょう」とあいさ
島田地域で新茶初取引 初倉、湯日から90キロ
島田地域の新茶初取引式が19日、島田市中河町のJA大井川島田支店で行われた。生産者や茶商ら約200人が集まり、今期の茶の活発な取引に期待を込めた。 初取引は生育が早かった昨年より4日遅く、例年並みとなった。初倉と湯日から、つゆひかり、さえみどり、やぶきたの3口90キロが持ち込まれた。買い手側は、荒茶の形状や色を吟味。鐘の音で取引が始まると、スムーズに進行し、各所で成立を告げる「手合わせ」の音が響いた。平均単価は8311円で、最高値は1万2千円だった。 湯日第一茶農協の古沢義晴組合長(65)は「4月に入って一気に暖かくなったことで、色の良いお茶に仕上がった」と喜びを口にした。
金谷地域で新茶初取引 わせ「山の息吹」ごく少量上場
金谷地域の新茶初取引が19日、島田市のJA大井川五和支店で行われた。生産者や茶商ら関係者が新茶シーズンの幕開けを祝った。 わせ品種の「山の息吹」がごく少量上場し、1キロ当たり8888円で取引された。買い手側は荒茶の形状や色、香気などを吟味し、取引が成立すると威勢よく手合わせした。茶商の一人は「形状や水色がよい」と評価した。 初取引に先立ち、開所式が行われた。同JAの板谷隆輝常務理事は「茶価の低迷など状況は厳しいが、品質を第一に生産者と歩んでいきたい」とあいさつした。
静岡県警、山岳遭難防止へ啓発強化 地図や防寒着、照明、計画書提出「十分準備を」
静岡県警は大型連休中(27日~5月6日)の山岳遭難を防ごうと、南アルプスを中心に登山者への啓発活動を強化している。春山は汗ばむほどの陽気の後、天候の急変で気温が真冬並みに下がる場合があり、2千メートル以上など標高が高くなれば積雪や凍結で冬山装備も必要になる。山岳遭難救助隊員が実地訓練を重ねて発生に備えると同時に、SNSなどを通じて「十分な装備品の携行を」と呼びかける。 昨年の連休中の県内事故は5件(重軽傷者計3人)。前年同期比で大きな増減はなかったが、今年は新型コロナウイルスの5類移行も影響し、南アを中心に登山者の増加は予想される。 県警は、地図やアプリの活用▽レインウエアや防寒着の携行▽ヘ
静岡市舞台に映画、市民巻き込み 監督山本起也さん、故郷で製作「地域見つめ直す機会に」
静岡市出身の映画監督山本起也[たつや]さん(58)が、地元静岡で映画の製作を進めている。これまで市井の人の暮らしを追ったドキュメンタリーや過疎化する地域を舞台にした劇映画を手がけてきた。「地域を見つめ直し、それぞれの生活を豊かにするきっかけに」と、市民を巻き込みながら準備している。 熊本県天草市で撮影し、2021年に公開した「のさりの島」では、構想段階から約5年間現地に通って地元住民との関係を築いた。公開後に自主上映会やロケ地を巡るスタンプラリー、観光ツアーなど住民主体の取り組みが拡大。「狙ってできるものではないが、映画製作が、人口減少が問題となっている地域のコミュニティーを再び接着させられ
愛媛、高知震度6弱 南海トラフ「変化見られず」 政府地震本部臨時会
政府の地震調査研究推進本部地震調査委員会(委員長・平田直東京大名誉教授)は18日、17日深夜に発生した豊後水道を震源とするマグニチュード(M)6・6の地震を受けて都内で臨時会を開いた。平田委員長は会合後の記者会見で、南海トラフ巨大地震との関連について「地震後の地殻変動に有意な変化は見られず、発生の可能性が平時と比べ高まったとは考えていない」との見解を示した。 同委によると、地震発生後に近傍のひずみ計の観測データや低周波地震活動に有意な変化はみられなかった。平田委員長は「南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくないことに変わりはない。普段からの対策が重要」とした。 (東京支社・武田愛一郎)
記者コラム「清流」 忍者の資質
「忍者って陽キャなのか?」。忍者研究の第一人者として知られる三重大の山田雄司教授の講演会を取材した。テーマは「現代に活かす忍術」。現代社会で忍術をどのように活用するのか、興味を引かれた。 山田教授によると、忍者の主な役割は情報収集。姿を変えたり、池を渡ったりするのは忍術の末端に過ぎないといい、抱いていたイメージを覆された。忍術書では真に大事な資質として、コミュニケーション術や状況に応じた対応能力、人との付き合い方などが挙げられているという。 「これ、新聞記者の仕事に似てますよね」。教授の言葉にはっとした。記者として働き始めて9年目。日々の仕事に追われ、素養を磨くことをおろそかにしていた。優秀
静岡人インタビュー「この人」 ジビエ産業振興で地域活性化に挑む 高林麻里さん(浜松市天竜区)
浜松市天竜区春野町杉で2022年から、野生鳥獣肉(ジビエ)加工施設「ジビエ工房ジミート」を営む。異業種との連携を盛んにし、産業の裾野拡大や地域活性化に挑む。44歳。 -ジビエに関心を持ったきっかけは。 「地域の食材を扱う料理店をめぐる団体の活動で、ジビエの魅力を知った。耕作放棄地の増加などを要因にシカの生息圏は広がっており、農家に及ぼす食害の深刻さを痛感した。担い手の高齢化などで閉鎖を余儀なくされた工場を再開させ、食肉の需要を広げることで森林環境保全に貢献できればと考えた」 -活動に賛同してくれる事業者が増えた。 「地域で活動する猟師の理解を得て、シカの個体の提供を受けている。販売面では、シ
記者コラム「清流」 若手漁師の活躍に注目
食卓に並ぶなじみの海産物、いつまで安定供給できるか。沼津市静浦地区で長らく漁業を支えてきたベテラン漁師によれば、今の担い手は全盛期の5分の1程度かもしれないという。 自然を相手にする仕事は想像以上に難しい。4月、シラス漁に同行した。朝5時半ごろ多比港を出発、魚群探知機や漁師の感性を頼りに海を駆け回るも、この日は運に見放された。それでも約10年前に始めた養殖ワカメの収穫を実施。当時の青壮年部の「次世代の漁師のため」という思いが着実につながれていた。 今の時代は需要に合わせて漁業を多様化するのが主流。「魚が減っている」と言われる中、同地区の若手漁師は釣船、ワカメ、シラス、ナマコなど多岐にわたって
社説(4月19日)災害用トイレ車両 県内市町に配備促進を
能登半島地震で被災した石川県の奥能登地域で、富士市と西伊豆町が導入した「トイレトレーラー」など、全国の自治体が派遣した災害用トイレ車両が活動している。被災地での悲惨なトイレ事情は詳しく伝えられることはあまりないが、深刻な問題だ。 地震発生から3カ月以上を経ても上下水道が復旧していない被災地が多い。排せつが不自由だと日常生活に支障があるだけでなく、健康にも影響する。災害関連死を防止する意味でも被災者の排せつ支援は極めて重要だ。 災害用トイレ車両にはトラックや商用車を改造した自走式の「トイレカー」もある。大規模災害が頻発して関連死の防止が重視される中、全国でトイレ車両を整備する自治体が増えてきた
記者コラム「清流」 ブームの先に
コロナ禍をきっかけに注目されたアウトドア。キャンプを筆頭に、屋外で密を避けられるとして一躍人気となった。一方で昨年あたりから行動制限の緩和で競合するレジャーに人が流れ、「ブームは曲がり角を迎えた」との声を聞くようになった。 静岡県内でも、首都圏や中京圏からのアクセスの良さを生かしてキャンプ場の新規開設が相次いだ。異業種の企業がアウトドア関連のギア製造に参入する動きも広がった。ブームが去れば、厳しい競争が待っていると身構える事業者もいる。 この数年で多様なニーズに応えるアクティビティーと製品が充実し、アウトドアの裾野自体は大きく拡大したとも感じる。今後も質の高いサービスや他にない個性を磨き、愛
大自在(4月19日)長谷部誠選手
「整う」は、手でそろえる行動を表す「トト(取々・手々)」と「ナフ(行う)」が合わさった言葉という。即興なぞかけの芸人は「整いました」と決め台詞。「ととのう」はサウナ愛好者が使うなどして2021年「新語・流行語大賞」の候補にもなった。 国語辞典や古語辞典には「ととのう」「ととのえる」の語釈や用例が並ぶ。なじみ深い言葉だが、その状態になるには、時に、額に心に汗もかかなければならないようだ。 「心を整える。」。08年からドイツで活躍し、今季限りでの現役引退を表明したサッカー元日本代表主将で藤枝市出身の長谷部誠選手(40)の著書である。ワールドカップ南アフリカ大会後の11年に刊行され150万部のベ
コラム窓辺 新茶の季節に思うこと(久保田香里/静岡理工科大法人本部広報部長)
先日、静岡茶市場の新茶初取引の場に行ってきました。市場開設以来、一番早い日とのことで、活気ある雰囲気を拝見できました。 私は子どもの頃から日本茶が大好きです。祖母からは「お米とお茶はいいものを選びなさい。その二つがおいしければおかずは工夫でどうにでもなる」と言われて育ちました。その教えに忠実に、朝はまず家族分のお茶をできるだけおいしく入れることから始まります。 15年ほど前、茶葉の消費低迷に対し、デザイン学生がアイデア提案するプロジェクトに数年間取り組みました。そのとき、とても印象に残ったシーンがあります。茶業関係者の「ペットボトルに押されてしまって」という説明を聞き、学生たちは「ペットボト
専門家「防災対策見直し、臨時情報再確認を」 愛媛、高知で震度6弱
17日深夜に発生し高知県などで震度6弱を観測した地震。震源が南海トラフ地震の想定震源域内だったとして関連を心配する声がある中、専門家は「南海トラフ地震臨時情報」の再確認や、防災対策の見直しを呼びかける。 気象庁の南海トラフ地震に関する評価検討会の委員で東京大地震研究所の古村孝志教授は、今回の地震について「プレート内部で発生し、プレート境界地震とはメカニズムが違う」と説明。臨時情報については「地震の規模が大きいほど、南海トラフ地震との関連を検討する必要がある」ものの、今回はマグニチュード(M)6・6で調査の基準(M6・8)には達しなかった。その上で「臨時情報が発表される基準やどう行動するのかを
静岡県知事選、与野党対決の構図に 自民が大村氏の推薦内定、立民は鈴木氏
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、自民党県連は18日、元副知事大村慎一氏(60)の推薦を内定した。立憲民主党県連は前浜松市長鈴木康友氏(66)の推薦を決め、与野党対決の構図が固まった。早期の衆院解散・総選挙が取り沙汰される中、前哨戦の様相を帯びる可能性もある。 川勝平太知事の辞任に伴う超短期決戦となる中、両氏はともに、主要政党や政治団体に推薦を依頼するなど「オール静岡」の態勢構築を目指した。与野党相乗りを模索する動きもあったが、実現には至らなかった。 川勝知事と対立してきた自民県連は独自候補擁立を見送り、両氏に対する政策ヒアリングなどを踏まえて推薦候補を一本化した。22日の総務会な
PFAS、大気で拡散か 土壌と結合で長期残留 静岡・清水区
発がん性との関連が報告されている有機フッ素化合物(PFAS、読みはピーファス)が、静岡市清水区三保の化学工場から2~3キロも離れた飲用の井戸水からも高濃度で検出されている実態が明らかになった。この工場は2013年までPFASの一種PFOA(ピーフォア)を使用していたことが明らかになっている。自然界で極めて分解されにくいため〝永遠の化学物質〟と呼ばれるPFAS。拡散の原因について行政関係者は首をひねるが、静岡新聞社が入手した内部資料からは工場の煙突から放出されたPFOAが大気により散らばった可能性が浮上。1970年代後半まで工場敷地内の穴にPFOAを“投棄”していたことが
なくなる学校。地域にできることは?③ 先行地区の自治会長インタビュー【賛否万論】
「なくなる学校。地域にできることは?」と題し、少子化時代の学校統廃合と地域の在り方をテーマにしています。前週までは4月に小学校が統廃合された静岡市葵区の藁科川上流域を取り上げましたが、今週は3小学校(旧中河内小、旧西河内小、旧和田島小)と1中学校(旧両河内中)を統合して2022年度に両河内小中が開設された同市清水区両河内地区の先行事例を紹介します。賛否の意見があった住民をまとめ、スクールバスの運営も担う同地区連合自治会長の中山治己さん(76)のインタビューを掲載します。 (社会部・大橋弘典)学校統合は地域づくりの“道具” 静岡市清水区両河内地区連合自治会長中山治己さん
自民県連、大村氏支援一本化 政策見極め重視、‘’一枚岩‘’見通せず【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、自民党県連は18日、元副知事大村慎一氏(60)の推薦を内定し、支援先の一本化にこぎ着けた。2人の候補者がともに「オール静岡」を掲げる中、政策を見極めるプロセスを重視。所属県議による独自の県民アンケートの結果も加味して判断した。ただ、前浜松市長鈴木康友氏(66)を推す声はなおくすぶり、一枚岩で戦えるかは見通せない。 議員総会と役員会後に取材に応じた増田享大幹事長は、大村氏の推薦内定に至った理由について、全県的な視点で県政課題を認識している点や対話を重視する姿勢、危機管理・防災に対する元総務官僚としての知見などを挙げた。各県議による5千人規模のアンケー
⚽フランクフルト時代「助けられた」 清水エスパルスの乾、引退表明の長谷部に感謝
サッカードイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトに所属する元日本代表主将の長谷部誠(藤枝東高出)が今季限りでの現役引退を表明したことを受け、代表などで一緒にプレーしたJ2清水の乾貴士が18日、クラブハウスで取材に応じ、「偉大な選手がやめるのはすごく残念。あれだけずっと海外でやっていて尊敬しかない」と長年の活躍をねぎらった。 乾はフランクフルトで長谷部とともにプレーした。ドイツ語が堪能な長谷部が通訳をしたり、食事に連れて行ってもらったりしたことがあったそうで、「お兄ちゃん的存在で、かなり助けられた」と感謝した。 印象に残っている試合はともに先発した2018年ロシアワールドカップ初戦のコ
静岡県内の4月景気判断、2年1カ月ぶり下方修正 日銀支店、車認証不正など要因
日銀静岡支店が18日発表した4月の県内金融経済動向は、全体の景気判断を「一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している」とし、3月の「緩やかに回復している」から引き下げた。下方修正は2022年3月以来、2年1カ月ぶり。自動車関連メーカーによる認証不正の影響で一部製造業の受注が落ち込み、海外経済の停滞も下押し要因になった。 生産動向は、3月の「幾分持ち直している」から「一時的な下押し圧力を受けて、持ち直しの動きが足踏みしている」へと11カ月ぶりに下方修正した。1月の鉱工業生産指数が前月比8・0%減に悪化するなど自動車業界の認証不正の影響は大きく、自動車・同部品の評価を引き下げた。長引く中国
全国学力テスト、202万人参加 静岡県内は6万人 小6と中3対象
小学6年と中学3年の全員を対象にする文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が18日、一斉に行われた。国語と算数・数学の2教科を実施し、国公私立の小中計約2万8千校の約202万人が参加。複数の資料を読み解く出題を重視し、デジタル機器といった身近な題材に引きつけて課題を考察させた。都道府県別平均正答率などの結果は7月末に公表する。 児童生徒の生活や学習の習慣を尋ねるアンケートは今回から学習端末を通じて答える方式を導入。全員に配られている端末が勉強に役立っているかといった質問項目があった。テストは従来通り紙の問題冊子と解答用紙を使用し、2025年度から一部教科で端末を使った新方式
沼津発「ゲーミングラーメン」 誠恵高eスポーツ部と2店舗開発へ 食材で疲労回復効果狙う
沼津市の誠恵高eスポーツ部と市内の2店の人気ラーメン店が、ゲーム中の集中力を高めるオリジナルの「ゲーミングラーメン」の商品化を進めている。競技中にパソコンにこぼさないよう汁の少ないまぜそばとし、疲労回復などの効果があるとされる食材を盛り込む。今夏には冷凍での一般販売も目指す。 ラーメンは「麺百式」店主で、ゲーム好きの佐藤貴彦さん(44)が企画した。競技者は集中力を高めるため、カフェインの多く入った飲料を飲むことが多く、「自然の食材で効果が出せないか」と「真卓朗商店」の亀山卓朗さん(50)に相談。亀山さんが高麗人参などを加えたメニューを提供した経験を生かし、開発した。 17日は同校でeスポーツ
清水区PFAS検出問題 飲用井戸から指針の7倍超 工場の2~3キロ圏に拡散か
静岡市清水区三保の化学工場周辺の地下水から高濃度の有機フッ素化合物(PFAS、読みはピーファス)が検出されている問題で、半径2~3キロ圏内の飲用の井戸からも最高で国の指針値の7・2倍となる1リットル当たり360㌨グラムのPFASが市の調査で検出されたことが18日までに明らかになった。静岡新聞社の情報公開請求で分かった。 公開された資料によると、市は昨年11月、希望する市民に対し、PFASの一種で、すでに国が製造・輸入を禁止したPFOA(ピーフォア)とPFOS(ピーフォス)について井戸水の調査を呼びかけ、68件の希望があった。このうち、飲用にしていたのは約1割の7件。市の聞き取りに対し調査希望
【静岡県知事選】立民県連も鈴木氏推薦 野党系4者でサポートへ
立憲民主党静岡県連は18日、静岡市駿河区で臨時幹事会を開き、知事選に立候補を表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦を決めた。22日に党本部に上申し、23日に正式決定する見通し。連合静岡、国民民主党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブを合わせた野党系4者で鈴木氏の選挙戦をサポートする。 幹事会は非公開。立候補予定者の鈴木氏と元副知事の大村慎一氏(60)からリニア中央新幹線整備や浜岡原発の再稼働などに対する考え方を聞き取った上で、推薦候補者を選定した。 源馬謙太郎県連代表は幹事会終了後の取材に「鈴木氏は市政運営や国会議員としての経験が豊富。大村氏も素晴らしいが、議会運営の経験がない
富士山5合目への県道3ルート 26日に冬季閉鎖解除
静岡県は18日、富士山5合目に通じる県道3ルートの冬季閉鎖(全面通行止め)を26日午前11時に解除すると発表した。除雪作業が完了する見通しが立ったため。 対象は富士宮口の富士山スカイライン(全長13キロ)、御殿場口の富士公園太郎坊線(同1・7キロ)、須走口のふじあざみライン(同11・5キロ)。富士山スカイラインは夜間に路面が凍結する恐れがあるため、当面は午後5時から翌日午前8時まで通行止めにする。 3ルートとも5合目より上の登山道は積雪で危険なため冬季閉鎖を継続する。
富士山麓に響くさえずり 夏鳥キビタキ飛来【動画あり】
春の終わり、富士山麓の公園のサクラが舞い落ちる。芽吹き始めた新緑に黄色の羽毛がひときわ映える夏鳥のキビタキが飛来しました。(写真部・二神亨)
茶況(4月18日)形状物に引き合い 静岡市中県産一茶
静岡市中の県産一茶は、磐田と初倉から連日入荷した。やぶきたの形状物が高評価だったが、わせ品種は出来栄えにばらつきが見られた。初倉は前日からほぼ横ばいの値で商談がまとまった。あっせん業者は「まだ相場が立つ段階ではない。19日以降に産地が増えるので、買い手の傾向と値がはっきりしてくる」と見通す。 静岡茶市場の県産一茶は磐田の工場の顔ぶれが増えたほか、本山筋の賤機と浜松から初荷が届いた。1000キロに満たない上場が続くが、荷口は増加傾向にある。19日は初倉、島田、美和などが入荷する。県外産一茶は現荷が少量で、鹿児島県本土物と宮崎県児湯の見本売りが中心だった。◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)▽成
焼津の住宅地でシカ目撃相次ぐ
18日午前9時半ごろ、焼津市田尻北の長久寺付近で、体長1メートルほどの角のある雄のシカを通行人が目撃し、焼津署に通報した。 市によると、市内でシカは14、17日にも確認された。市は幼稚園・保育園や小中学校を通じて、子どもたちに見かけても近づかないよう注意を促した。市は同一個体の可能性が高いとみている。 18日に目撃された長久寺付近は海岸線から約800メートルの住宅地。同寺の武藤照代さん(66)は「40年ほどこの場所に住んでいるがシカを見るのは初めて」と驚いていた。
全国の国分寺跡、柔らかく表現 21日までスケッチ画展 磐田
磐田市中泉地区の有志でつくる遠州中泉祭研究会主催の「全国国分寺跡スケッチ画展」が21日まで、同市見付の市立中央図書館で開かれている。 会員の判治直記さん(69)が2020年から約3年間、全国69カ所の国分寺跡を巡りながら描いた82点を一堂に紹介。磐田市の国指定特別史跡「遠江国分寺跡」をはじめ、大分県の豊後国分寺跡など、鉛筆と水彩絵の具特有の柔らかいタッチをベースに表現した。
アマ音楽家が演奏会 天竜区佐久間で27、28日 浜松
浜松市天竜区佐久間町の飲食店「あい川」は27、28の両日、春の音楽会を開催する。県内外のアマチュア音楽家約20組が出演する。 中南米の打楽器スティールパンやインドの弦楽器シタールなどの演奏が披露されるほか、チンドンのパフォーマンス、ジャズなどさまざまな音楽が楽しめる。入場無料で飲食は有料。 問い合わせは同店<電053(967)3736>へ。土、日、月曜のみ連絡できる。
二俣の名所、歩いて巡る 40人満喫 浜松市天竜区
浜松市はこのほど、天竜区の二俣地域で「第42回天竜歩け歩こう会」を開いた。市内外の家族連れら幅広い年代の約40人が参加し、晴天の下で散歩を満喫した。 天竜区役所を発着点に、鳥羽山城跡や二俣城跡などを巡る約8キロのコース。気温20度を上回る中、休憩をこまめに取りつつ地域の名所を回った。参加者はゆっくりとしたペースを保ち、自然の心地よさを感じている様子だった。
災害時の物資供給 富士宮市とオギノが協定締結
富士宮市と総合小売業のオギノ(甲府市)が18日、災害時の物資供給に関する協定を締結した。地震や豪雨など大規模災害時、富士宮市の要請に基づき物資を供給する。食品や衣類、日用品などを想定している。 同市役所で行った締結式で須藤秀忠市長と荻野寛二社長が協定書を交わした。荻野社長は「被災地でも需要は地域や時期によって変わる。企業としてできることを考えたい」と話した。
歌謡大会で130人出演 浜松市天竜区
歌謡大会「春の歌まつり」(島育子とニュースター音研主催)がこのほど、浜松市天竜区二俣町の天竜壬生ホールで開かれた。市内外から約130人が出演し、日頃の練習の成果を披露した。 参加者は着物やドレスを身にまとい、「海峡わかれ町」「風雲二俣城」など自慢の一曲を歌った。会場では能登半島地震への義援金を募り、浄財約4万8千円が集まった。
洋服やバッグなどの手作り品ずらり 菊川、21日まで作品展
NPO法人菊川まちいきが主催する手芸作品展が19日、菊川市堀之内の菊川赤レンガ倉庫で始まる。21日まで。 同市周辺の30人が洋服や小物など約450点を出品した。遠州織物を使った浴衣や前かけをリメークしたバッグ、手ぬぐいを縫い合わせたブラウスなど丁寧に仕上げた作品が並ぶ。メンバーは18日夕、作品の搬入、設置作業を行った。 午前10時~午後4時に開く。
ヒツジなのにパンダ? 模様ちなみ命名 袋井・デンマーク牧場
袋井市山崎のデンマーク牧場でこのほど、目の周りの毛が黒くパンダのような柄をした雄のヒツジが誕生し、人気を集めている。 ヒツジは2月中旬に誕生した。白と黒の毛の模様がパンダに似ていることから、「パンダ」と命名された。4月から公開が始まった。牧場の担当者は「土日祝日は売店が立ち並ぶ。ぜひ家族などで、会いに来てほしい」と呼びかける。 (袋井支局・北井寛人)
5来月3日に筆供養まつり 静岡市葵区・臨済寺
静岡市葵区の臨済寺は5月3日午前11時から、「筆供養まつり」を同所で開く。 1972年に書家の故沖六鵬氏の案で境内に筆塚観世音像が建立されたことを機に始まった行事。使い込んだ筆のほか写経や書の作品を納め、道具へ感謝し書の上達を祈る。まつりの運営担当者の沖好朗さんは「若者にも参加していただき、長く続けていきたい」と話した。雨天決行。 参加無料。申し込み不要、直接会場へ。問い合わせは沖好朗さん<電054(397)6679>へ。
トクラス、温室ガス削減目標 国際団体から認定
住宅設備メーカーのトクラス(浜松市中央区)はこのほど、直接・間接的に排出する温室効果ガスを2031年度までに21年度比で46・2%削減するなどとした目標が、国際環境団体「SBTイニシアチブ」の認定を取得したと発表した。 環境問題に対する取引先の意識を高め、脱炭素に向けた取り組みの促進を図る。23年3月までに世界で2310社、国内は369社が認定を受けている。
ギターアンプ新製品3機種 5月発売 ヤマハ子会社
ヤマハミュージックジャパン(東京)は5月、ヤマハギターグループ(米国)が開発したギターアンプの新製品「Catalyst(カタリスト)CXシリーズ」を発売する。 旧モデルの倍となる12種類のオリジナルアンプサウンドを搭載した。60、100、200ワットの3機種。販売価格は5万9400~10万2300円。
⚽ジュビロ磐田の植村がA契約
J1磐田は18日、MF植村洋斗(22)とプロA契約を結んだと発表した。入団1年目の植村は開幕からスタメン出場を続け、4月3日の新潟戦で契約条件の通算出場時間に達した。
⚽ジュビロ磐田藤田氏、日本サッカー協会技術委員会入り
日本サッカー協会は18日、東京都内で理事会を開いて各委員会のメンバーを選定し、技術委員会には元日本代表MFでJ1磐田の藤田俊哉スポーツダイレクター(52)らが入った。
張本美が8強 世界3位破る 卓球シングルスW杯
卓球のシングルスのワールドカップ(W杯)は18日、マカオで決勝トーナメント1回戦が行われ、女子は世界ランキング12位の張本美和(木下グループ)が同3位の王芸迪(中国)を4-1で破り、準々決勝に進んだ。 平野美宇(木下グループ、沼津市出身)は田志希(韓国)に4-3で競り勝った。 (共同)
小林製薬「紅こうじ」健康被害疑い 静岡県内で新たに1人 患者48人に
静岡県は18日、小林製薬の「紅こうじ」サプリメントを巡り、県内で健康被害の疑いのある患者が新たに1人確認されたと発表した。県内の患者は計48人になった。
100万円詐取容疑で17歳少女再逮捕 静岡南署
静岡南署と県警捜査4課は18日、詐欺の疑いで横浜市の無職少女(17)を再逮捕した。 再逮捕容疑は3月28日、何者かと共謀し、静岡市葵区の無職女性(88)宅に息子や郵便局職員をかたり「書類を間違って送ってしまった」「遠くて取りに行けない」などと電話をかけた後、女性宅を訪れて現金100万円をだまし取った疑い。少女は同日に静岡市内で起きた別の詐欺未遂事件で同署などに現行犯逮捕されている。
静岡県内3施設で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は18日、県内の小学校、幼稚園3施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計18人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設10人、清水町1施設5人、御殿場市1施設3人
署員を客引きした疑い 静岡中央署、社交飲食店店員を逮捕
静岡中央署と県警生活保安課は17日、風営法違反の疑いで静岡市葵区常磐町1丁目の社交飲食店店員の男(56)=同区千代1丁目=を現行犯逮捕した。逮捕容疑は同日午後8時35分ごろ、同区常磐町の路上で、私服で取り締まり中の署員に「キャバクラどうですか」などと言って客引きした疑い。
11万円脅し取った疑い 静岡中央署、男女を逮捕
静岡中央署は18日、恐喝の疑いで静岡市駿河区手越原、会社員の男(35)=暴行容疑で逮捕=を再逮捕し、同市居住、自称会社員の女(19)を逮捕した。逮捕容疑は3月上旬ごろ、共謀して、同区内で同市葵区の男性会社員(29)に対し「このままじゃ山に連れて行くぞ」などと脅迫し、同月25日に同市内の金融機関から2回にわたり合計11万円を入金させて脅し取った疑い。同署によると、男と女は交際関係にあった。
酒酔い運転の疑いで逮捕 静岡中央署
静岡中央署は18日、道交法違反の疑いで静岡市清水区西高町、職業不詳の容疑者(26)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は同日午前7時半ごろ、同市葵区内でミニバイクを酒酔い運転した疑い。同署によると、同区長沼の国道1号で単独事故を起こして発覚した。
大麻を譲渡した疑い 浜松中央署、ブラジル人を逮捕
浜松中央署は18日、大麻取締法違反の疑いでブラジル国籍、磐田市福田、揚重工の男(25)を逮捕した。逮捕容疑は2023年4月22日、浜松市中央区の駐車場で大麻約0・5グラムを譲渡した疑い。同署によると、男は磐田市を拠点に活動するヒップホップグループ「グリーンキッズ」のメンバー。容疑を否認している。
伊豆で住宅火災 2階部分焼く
18日午後3時20分ごろ、伊豆市松ケ瀬の男性方から出火し、木造2階建て住宅の2階部分を焼いた。男性方は4人暮らしで、出火当時、男性含め3人が在宅していたが無事だった。伊豆中央署などが出火原因を調べている。
【おいじまん】夢のような世界
今更ながら、デジタル社会である。いろんなものがデジタル化され、それが常識化していく。 私自身はスマホも使うし、パソコンでメールもするし、漫画の制作も、今はシナリオや下描きの段階から、すべてパソコンでやっている。紙にペンで描くなどということは、もうサイン色紙ぐらいではないか。 なぜそうなったかというと、東京はともかく、地方都市では画材店や文房具店が、次々となくなったからだ。よって漫画家はデジタルへ移行することになったわけだが、当然、そのメリットもある。なにしろ画材がなくなることはないし、手や机の上も汚れないし、消しゴムカスなどが出ることもない。終わったらパソコンの電源を切るだけである。 それに
家族、職場の問題抱える 一人で悩まず状況整理を【女性の相談室】
問 これまで家族のことで苦労してきました。誰にも相談せずにやってきましたが、最近、職場でも問題が起こり、状況はひどくなるばかりです。この先、どうしていいのか分かりません。(40代、会社員) 答 ここまでお一人でよくやってこられましたね。ただ、これ以上一人で何とかしようとするのは、もう限界だと感じているのではないでしょうか。 「あざれあ女性相談」に悩みを寄せる相談者の中には、大変な状況にもかかわらず「自分の悩みは人に相談するほどではない、大したことではない」と思っている方が少なくありません。特に、家族に関わる問題の場合は、「(妻や母、子どもである)私が至らないからだ」と自分をひどく責めて苦しん
タケノコ掘り体験で春満喫 新1年生「採れた!」 浜松・西都台小
浜松市中央区の西都台小の1年生40人が18日、学校裏の竹林でタケノコ掘りを体験した。同校児童の愛称「竹っ子」の仲間入りを果たした新入生を祝う毎年恒例の行事。 児童はタケノコを傷つけないように慎重にスコップで掘り進めた。ボランティアの保護者や民生委員らの手を借りながら、最後は「せーの」のかけ声で引っ張り出し、「採れた!」と大きな声で喜んだ。 タケノコは家に持ち帰るという。矢島絢音さん(6)は「土の中から取り出すのが大変だったけど、楽しかった」と笑顔だった。 同校は竹林の地主の協力で、竹炭づくりの授業や竹細工に取り組むクラブ活動など、竹を活用した教育に力を入れている。 (浜松総局・池田悠太郎)
脱炭素化実現へ連携協定 袋井市と島田掛川信金
袋井市と島田掛川信用金庫は18日、「ゼロカーボンシティ」の実現に向けた連携協定を締結した。 袋井市は2021年度に、50年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言し、23年度は「市地球温暖化対策実行計画」を策定した。協定には、同信金の取引先事業者の温室効果ガス排出量可視化や脱炭素経営のノウハウの提供、促進などについて盛り込まれた。同信金が自治体とゼロカーボンシティに関する協定を結ぶのは初めて。 大場規之市長と同信金の千葉靖史理事長が市役所で協定書に署名した。千葉理事長は「脱炭素化は地域の重要課題。持続可能なまちづくりに貢献していきたい」と話した。
方広寺の“宝”30点公開 市有形文化財の絵画など 浜松・引佐町
浜松市浜名区引佐町の方広寺で5月6日まで、寺宝を紹介する「宝物展」が開かれている。同寺を開山した無文元選(むもんげんせん)禅師の肖像画など、3月に市有形文化財に指定された絵画を含む掛け軸や書状、木彫像など計約30点を公開している。 有形文化財は「絹本著色二祖慧可像(けんぽんちゃくしょくにそえかぞう)」と、「紙本著色(しほんちゃくしょく)無文元選像 文明十二年友勝の賛がある」の2点。二祖慧可像は中国・元時代の仏画の優品で、無文元選像は室町時代にさかのぼる禅師の肖像画として貴重という。 松浦正淳庶務部長は「昨年に生誕700年を迎えた開山さま(無文元選禅師)を多くの人に知ってほしい」と話した。
ミス・ユニバース静岡大会グランプリ・植田さん 日本大会へ菊川市長に抱負
ミス・ユニバース世界大会に通じる地方大会「ベスト・オブ・ミス静岡」でグランプリに輝いた接客業植田真菜さん(22)=菊川市出身=がこのほど、市役所に長谷川寛彦市長を訪ね、大会の結果や抱負を伝えた。 大会は3月に開かれ、容姿や内面の美しさ、社会への貢献度などの審査で評価された。植田さんは、ミスユニバース2007で静岡市出身の森理世さんに憧れて、挑戦を決めた。身長158センチとこれまでの受賞者と比べると小柄だが、コンテストのための自身の“武器”として英語を習得し、2度目の挑戦で栄光をつかんだ。 7月に開かれる日本大会に臨む。植田さんは「どんな人でも希望を持って努力すればかな
曳馬川の治水巡り市長と意見交換 中央区の地元自治会長 浜松
浜松市中央区の曳馬川流域7自治会でつくる「曳馬川浸水対策協議会」(会長・鈴木芳次曳馬地区自治会連合会長)はこのほど、市役所に中野祐介市長を訪ね、曳馬川の治水対策について意見交換した。 同協議会はここ数年の豪雨災害で曳馬川が氾濫し、道路冠水や床上・下浸水などの被害が相次いだことを受け、防災意識や治水知識を高めようと2023年8月に発足した。市の担当職員を招いて勉強会を開いたり、住民に自助を啓発したりしている。 7自治会の会長7人は曳馬川の構造や浸水被害などについて説明。市が曳馬小と曳馬中の校庭に雨水を一時的にためる「校庭貯留」を推進していることに感謝し、「将来的には地下貯留施設ができれば」「取
花博来たら奥浜名湖も訪れて! 6月2日まで「グルメラリー」浜松
浜松市浜名区の奥浜名湖商工会は、同市中央区で開催中の「浜名湖花博2024」の来場者に奥浜名湖地域まで足を運んでもらおうと、イベント「奥浜名湖観光グルメラリー」を実施している。6月2日まで。 期間中に花博会場を訪れるほか、商工会加盟の観光地や飲食店など取扱店1店舗を利用する。花博の入場券と取扱店のレシートを応募用紙に添付して店舗内の応募箱に入れると、抽選でうなぎや地元ブランド肉、銘菓などの特産品が当たる。対象店舗は計54店舗。 応募用紙は同商工会本所や取扱店で入手できる。花博会場や取扱店で専用のQRコードを読み込めばスマホなどでも応募可能。担当者は「風光明媚(めいび)な奥浜名湖の地域資源に着目
新会長に彦坂氏選出 湖西市自治会連合会
湖西市自治会連合会はこのほど、2024年度の定期総会を市健康福祉センターで開いた。24年度の新たな役員5人と会計監査2人を選ぶ議案などを承認し、板倉福男会長に代わる新会長に彦坂昇副会長(市場自治会)が就いた。 23年度と24年度の各自治会長ら約80人が出席し、23年度の事業報告と23年度の事業計画案を承認した。彦坂新会長は「各地域の課題を共有しながら、円滑に自治会活動を進めたい」とあいさつした。 ほかの役員と会計監査は次の通り。 副会長 酒井憲一(南上の原第1)山本光紀(大知波)尾崎晴之(橋本)▽会計 久米好之(表鷲津)▽会計監査 鈴木富志(大森)牧田行正(新居中央)
安全運転管理推進へ 新聞販売店「MISH」指定 三島署と地区安管協
三島署と三島地区安全運転管理協会は18日、三島市一番町の新聞販売店「MISH」(渡辺幸一郎社長)を安全運転管理推進事業所に指定した。任期は1年間。 同署で行われた交付式で、森正晴署長と矢岸貞夫会長が、同社の安全運転副管理者の天野修一さんに指定証を手渡した。同社は配達で使うバイクのドライブレコーダーの映像を使った安全運転教育に取り組んでいて、天野さんは「日頃から常に安全を意識しているが、指定を機に新たな試みもしていきたい」と語った。 森署長は管内で事故が増加傾向にあると触れ、「事故防止に向けて連携し、社員一人一人の意識高揚を図ってほしい」と期待した。
今期タマネギ「生育良好」 JAふじ伊豆なんすん部会が確認
JAふじ伊豆なんすん玉葱(たまねぎ)部会は17日、沼津市など管内で生産する今期のタマネギの生育状況などを確認し、出荷量は昨年より約10トン増の約60トンを見込むとした。営農アドバイザーの中村善昭さんは「生産者の増加に加え、全体的に生育状態が良い」と指摘した。 主力品種「アドバンス」の収穫は例年より1、2週間早い大型連休後から始まる見通し。地元の学校給食用として早めに提供してほしいとの要望を受け、昨年から栽培するわせ品種「ボルト」の収穫は既に始め、総じて品質は良いという。機械化による作業効率の向上なども出荷量増につながっている。 中村さんや生産者ら25人ほどが同市大平の畑4カ所を巡回し、アドバ
母国に本場の味 メキシコ出身のホセさん、清水町でラーメン修業
外国人向け料理学校「日本和食学園」(熱海市)に通うメキシコ出身のホセ・トレドさん(34)が、清水町のラーメン店「ラーメンろたす」で4月から店舗研修に励んでいる。ホセさんは母国でラーメン店開業を目指し来日中。店によるとコロナ禍以降、ラーメンの海外人気が加速している。 ホセさんの初来日は2009年。「帰国後、ラーメンの作り方を学んだが、おいしくない。本物を作りたい」と、ラーメンコースがある同校に今年1月、入学した。同校で講師を担当した縁で、店主高梨樹一さん(42)が研修を引き受けた。 ラーメンや丼の仕込みを中心に勉強中。ホセさんは「魚や味玉はメキシコ人に受けない。豚骨や辛いラーメンと、カレーを提
全国大会での好成績報告 御殿場西高空手道部 市長表敬、夏へ抱負
3月に広島県で開かれた全国高校空手道選抜大会で優秀な成績を収めた御殿場西高空手道部の生徒らがこのほど、御殿場市役所に勝又正美市長を訪ね、結果を報告した。 個人種目では、女子主将の成沢美咲さん(3年)が組手66キロ以下級で優勝したほか、男子組手76キロ以下級の三浦拓己さん(同)、女子組手59キロ以下級の岡田颯さん(同)、同66キロ超級の山中心愛さん(2年)が3位に輝いた。団体種目は男子形、女子組手でそれぞれ3位入賞となった。 訪問した生徒11人は、夏のインターハイに向けた意気込みなどを勝又市長に伝えた。成沢さんは「応援の力で優勝できた。自分も人を勇気づけられる人間になりたい。夏は団体組手でも優
富士山の安全ガイドに理解 御殿場・国立中央青少年交流の家など
富士山須走口の大自然ガイド集団「やまぼうし」と御殿場市の国立中央青少年交流の家はこのほど、富士山の歴史や安全なガイドなどについて理解を深める合同研修会を同施設で開いた。 多くの青少年らを富士山に案内する両団体が、歴史や安全登山の共通認識を持って活動に取り組もうと実施した。県警山岳救助隊員を招いた講習では、クライミングロープや登山用のリュックサックを用いた背負い搬送を実践。なるべく腰より高い位置で背負うことで、搬送者がつえをつきやすいなどの利点があることなどを学んだ。 県富士山世界遺産センターの大高康正教授は富士山の信仰の歴史や普遍的な価値などに関して講演し、小山町職員は富士山における自然災害
風間新団長「地域安全に尽力」 三島市消防団、10年ぶり交代
三島市消防団はこのほど、市民文化会館で入退団式を行った。辞令交付を受けた風間浩新団長は能登半島地震をはじめ多発する災害を踏まえ「消防団の災害対応力がこれまで以上に求められている。消防署や防災機関とこれまで以上に連携を図り、地域の安全を守れるよう消防団活動に尽力する」と訓示した。 団長交代は10年ぶり。水口勇前団長をはじめ退団者に感謝状が贈られた。長年の団員活動の功績をたたえる消防庁長官表彰なども伝達された。 新入団員や階級変更者への辞令交付も行われた。新入団は16人。本年度の団員数は同日時点で362人となった。
日本画家坂本さん 教室生が力作50点 三島、橋幸夫さん作品も
熱海市の日本画家坂本武典さんが主宰する「アトリエブデン絵画教室」三島校の受講生による「春の作品展」が18日、三島市本町のみしまプラザホテルギャラリープラザで始まった。23日まで。 同市のみしま未来研究所を拠点に月1度活動する三島校の開校から3年がたち、作品を披露する場をつくろうと初めて開催した。生徒5人が描きためた約50点を展示。旅行の風景や自宅で収穫した野菜、趣味の酒器などそれぞれの心に残る情景や物が鮮やかに描かれ、来場者の目を引いている。 坂本さんに絵画指導を受ける熱海市在住の歌手橋幸夫さんの作品も特別出品している。
認知症理解へステッカー 沼津商高生と清水町が制作 地域で支援
認知症への理解を促進しようと、清水町の沼津商高の生徒8人が町とともに制作した「認知症サポーター」のステッカーが完成した。18日、同校で披露された。認知症の人が町内を安心して歩けるよう、認知症サポーター養成講座の受講者がいる事業所の出入り口などに掲示を呼びかける。 ステッカーは4種類で、同校情報ビジネス科マルチメディアコースの3年生がデザインを考案した。認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジを基調とした温かみのある図柄がそろった。8デザインあり、残りの四つはほかの啓発品などに活用する。 地域全体で認知症当事者やその家族を支援する仕組み「チームオレンジ」の一環として昨年、町が同校に協力を依頼し
抜き打ち大地震訓練 御殿場市、初動対応など確認
御殿場市は18日、大規模地震の発生を想定した職員動員訓練を市役所で実施した。新年度に入り、危機管理体制の早期確立が目的。抜き打ち形式の訓練で緊急時の初動対応を確認した。 紀伊半島沖を震源とするマグニチュード(M)8の大規模地震が発生し、市内で震度6弱を観測した-との想定。午前7時に同報無線やメール、電話で連絡を受けた職員は市役所東館や各地の支所などに集まり、災害対策本部の会議に臨んだ。参集率は通知から1時間以内で58・7%を目標としていて、今回は達成できたという。勝又正美市長は「迅速な災害対策本部の設置が最重要で、訓練の積み重ねが大切」と強調した。 能登半島地震の教訓などに理解を深める職員の
漆喰鏝絵の看板で商店PR 松崎高生、左官職人と制作
松崎町の松崎高美術部の生徒と町内の左官職人が18日までに、地元商店をPRする漆喰鏝絵(しっくいこてえ)の看板を共同制作し、同町の白井呉服店に贈った。伝統のしっくいの文化継承や商店街のにぎわい創出を目指し、町振興公社が2021年度から続けている事業の一環。 看板の設置は今回で5件目。白い和服と赤いはかまをまとった女性を、縦約90センチ、横約70センチの枠内いっぱいに描いた。松崎出身の左官の名工入江長八が手がけた代表作「春暁の図」に着想を得たという。佐藤ほのかさん(2年)の図案を、左官職人の高橋恒彦さんが忠実に再現した。 贈呈式が同日行われ、佐藤さんらが届けた。店主の白井由美子さん(65)は「た
ネモフィラ見頃、心も彩る 沼津・愛鷹広域公園
沼津市の愛鷹広域公園で見頃を迎えたネモフィラを楽しもうと、多くの花の愛好家らが訪れている。園内はシバザクラやツツジ、フジなども咲き始め、人出が見込まれる5月の大型連休に向け、季節を彩る多彩な花に囲まれる。 ネモフィラは園内の南駐車場付近に植栽。直径約20メートルの円形花壇にぎっしりと敷き詰められ、深まる春を演出している。18日には、鮮やかに咲き誇る青色の花を写真に収める人の姿があった。公園の関係者によると、ネモフィラは5月上旬まで楽しめる見込み。
アワビ稚貝、成長願い放流 熱海沖で漁協
熱海市の大熱海漁協は18日、水産資源の安定供給に向け、熱海沖でアワビの稚貝3200個を放流した。 放流したのはクロアワビとメガイアワビ各1600個。市の補助金を活用し、県温水利用研究センター沼津分場から仕入れた。3~4センチの稚貝がびっしりと付着したコンクリート片を船で沖合に運び、海中の岩場に沈めた。順調に育てば、3~4年で漁ができる大きさに成長するという。 アワビの放流は19日までに熱海沖の各所で行われ、初島漁協が3300個、いとう漁協網代支所が1400個を受け持った。
サーフィン・ジュニア大会優勝の小野さん 世界へ意気込み 伊東
伊東市の通信制高校3年の小野里弦さん(17)が、12~14日に高知県で開かれた「第32回ジュニアオープンサーフィン選手権大会」(日本サーフィン連盟主催)で、昨年の同大会に続いて優勝した。17日、市役所で小野達也市長に結果報告し、5月の国際大会に向けた意気込みを伝えた。 プロも混じる約40人の同世代が集う男子ジュニアのクラスで頂点に立った。数人のグループごとに上位者が勝ち上がる方式で、4人での決勝を制した。通信制高校で学ぶ傍ら、技術を磨く小野さん。今大会を「連続優勝できるとは思わなかった」としながら「調子は良く、いつも通りにできた。得意技も決まった」と振り返った。 小野さんは、5月上旬から中米
聖隷浜松病院に消化器センター 小児から成人へ移行期医療、適切に
聖隷浜松病院(浜松市中央区)は2024年度、消化器疾患に関する診療科が連携を強める消化器センター(鈴木一史センター長)を開設した。消化器診療の症例数が県内でも多い同病院が、小児期医療と成人期医療をつなぐ移行期医療をより適切に行えるようになったのが特徴という。 上部消化管外科、消化器内科、小児科、小児外科、胆管膵(すい)外科、大腸肛門科を中心に医師、看護師、臨床工学技士ら医療スタッフが連携する。これまでも複数の診療科によるカンファレンス(診療についての話し合い)は行ってきたが、より横断的に診療を行うようにし、患者にとってこれまで以上に最適な医療を提供する。 同病院は22年度、内視鏡検査数が69
インクルーシブ社会考えて 6月にイベント 実行委が浜松市長訪問
障害の有無や年齢、性別、国籍にかかわらず誰もが楽しめるイベント「チャレンジ・トゥ・インクルーシブin浜松2024」(浜松市共催、静岡新聞社・静岡放送後援)の実行委メンバーらが18日、市役所を訪れ、中野祐介市長に開催趣旨や概要を説明した。 イベントは6月23日に浜名区の浜北総合体育館「サーラグリーンアリーナ」で開催する。多様な参加者が一緒にスポーツや遊び、浜松産食材で作った健康食などを楽しむ。互いの特性を理解した上で自分たちでルールなどを考えて遊んだり、ブースを設けて企業・団体のインクルーシブの取り組みを紹介したりする。県内12のスポーツチームも協力する。参加無料。 訪れたのは実行委員長の中川
湖西の金原さん100歳 誕生日会に市長ら祝福
湖西市新所の軽費老人ホーム「ケアハウス燦光(さんこう)」で18日、100歳を迎えた入居者金原美代志さんの誕生日会が開かれた。影山剛士市長が市民を代表して祝福に訪れ、家族や入居者、施設職員と共に金原さんの長寿を祝った。 誕生日会には金原さんの娘から生後3カ月のやしゃごまで家族6人が駆けつけた。施設職員らも花束や手紙を贈り、金原さんはケーキのろうそくを吹き消した。長寿を祝う賞状や花束を手渡した影山市長は、「これからも元気で長生きしてください」と声をかけた。 磐田市出身の金原さんは、10代後半から湖西市新居町の新聞店で働き始め、太平洋戦争で夫を亡くしながらも新聞配達の仕事を約50年間続けて家族を支
堀文子が描いた生命の形 回顧展、20日開幕 三島・佐野美術館
世界中を旅してさまざまな動植物の生命の形を描いた日本画家堀文子(1918~2019年)の回顧展「没後5年 いのちの鼓動を描く―日本画家・堀文子」(佐野美術館、静岡新聞社・静岡放送など主催)が20日、三島市の同美術館で開幕する。搬入作業が18日に行われ、日本画やスケッチなど約110点が展示された。 堀は厳しい環境に適応する動物や時季に必ず花を咲かせる花木、何億年も変わらぬ姿で生きる微生物まであらゆる生き物を題材に描いた。目にした動植物の姿に畏敬の念と人知を超えた美しさを見いだし、表現したという。 作品展は堀の生涯を3章に分けて構成。全国の水族館を渡り歩いた晩年に描いた「妖精(クリオネ)と遊ぶ」
静岡県交通安全協会に園児向け絵本寄贈 県トヨタ販売店グループ
静岡県トヨタ販売店グループは18日、幼児に交通安全を呼びかける絵本「たのしい はくらんかい」7万7400部を県交通安全協会に寄贈した。協会を通じて県内の年長園児らに届ける。 絵本ではニワトリの親子が登場し、道路への飛び出しや幼児の一人歩きの危険性を伝え、横断歩道の正しい渡り方を紹介している。 静岡市駿河区で行われた贈呈式で、ネッツトヨタ静浜の竹林栄吉社長が同協会の大村和寿総務部長に目録を手渡した。園児代表で参加した静岡豊田幼稚園(同区)年長の堀江順太君(5)と堀川奏音ちゃん(5)に絵本を贈った。 同グループは1969年から同活動を続けている。長年の取り組みを受け、同協会は感謝状を贈った。
外国人店員も特殊詐欺防止 講習で防犯力向上へ 静岡中央署
特殊詐欺被害の防止に向け、静岡中央署が静岡市内のコンビニ店で外国人店員が多い点に着目し、外国人を対象にした特殊詐欺の防犯講習に力を入れている。コンビニチェーンとも連携し、日本の特殊詐欺の手口や被害を防ぐポイントを理解してもらうことで来店者に積極的な声かけを促し、被害の未然防止につなげるのが狙い。外国人店員に特化した特殊詐欺の講習は県内でも珍しい取り組み。 同署でこのほど開かれた講習会には、市内のコンビニ8店舗から外国人店員12人が参加した。同署生活安全課担当者が、コンビニが使われる可能性がある架空請求詐欺や還付金詐欺、おれおれ詐欺について手口を解説した。来店客がギフトカードを大量に買いたいと
着物、浴衣で花畑散策いかが? 21日までレンタルサービス 浜名湖花博
「浜名湖花博2024」(実行委員会主催)を開催中の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)で21日まで、着物や浴衣のレンタルサービスが行われている。来場者は和装姿で花畑での記念撮影や散策を楽しんでいる。 貸し出しを行うのは中古着物の販売、手作り体験工房などを手がけるカラフルスタジオ(同区)。子どもや大人用に加え、犬用の衣装も用意。手ぶらで申し込めることから、外国人観光客にも人気があるという。 18日は、市内の南米系外国人学校に通う高校生3人が浴衣姿で花見を満喫していた。ジュリア・ユカリさん(16)は「初めて浴衣を着た。すごくかわいくて、印象的な思い出になる」と笑顔を見せた。 受け付けはカラフ
静岡県清酒鑑評会5年連続最高賞 焼津・磯自慢酒造「蔵人11人でつかむ」
焼津市の蔵元「磯自慢酒造」(寺岡洋司社長)が、静岡県酒造組合主催の県清酒鑑評会で最高賞の知事賞に5年続けて選ばれた。同組合によると、鑑評会が現在の2部門での審査となった2000年度以降で最多の連続受賞記録となった。 23年度に製造された清酒の鑑評会は3月に開かれた。吟醸酒と純米吟醸酒の2部門に県内20の蔵元から63点が出品され、審査員13人が香りや味のバランスを評価した。吟醸酒の部は磯自慢酒造の「磯自慢」、純米吟醸酒の部は土井酒造場(掛川市)の「開運」がそれぞれ最高賞に輝いた。 73回の歴史を持つ同鑑評会は、00年度から吟醸と純米吟醸の2部門で行っている。磯自慢酒造は19年度から純米吟醸で3
ぼんぼり設置で祭り心待ち 地元民手作り、島田駅内に4基 蓬莱橋
島田市の蓬莱橋で5月25、26の両日に開催される「蓬莱橋ぼんぼり祭り」を前に、実行委員会は18日、JR島田駅南北自由通路にぼんぼりを飾り付け、祭りへの機運を高めた。 実行委の6人が地元の絵手紙愛好家らが手がけたぼんぼり4基を改札前に設置した。5月6日まで展示予定。実行委相談役の越渕三千雄さん(82)は「コロナ禍を経て祭りを楽しみにしている人も多いので、盛り上げたい」と話した。 祭りは蓬莱橋に約150基のぼんぼりを飾り、周辺で三味線や和太鼓、フラダンスなどを披露する。日没後はライトアップも行う。祭りに合わせ、JR東海は5月25日に三島駅発島田駅行きの臨時快速「島田ぼんぼり祭り号」を運行する。
ゼロカーボンシティ実現へ協定 島田掛川信金と袋井市
袋井市と島田掛川信用金庫は18日、「ゼロカーボンシティ」の実現に向けた連携協定を締結した。 袋井市は2021年度に、50年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言し、23年度は「市地球温暖化対策実行計画」を策定した。協定には、同信金の取引先事業者の温室効果ガス排出量可視化や脱炭素経営のノウハウの提供、促進などについて盛り込まれた。同信金が自治体とゼロカーボンシティに関する協定を結ぶのは初めて。 大場規之市長と同信金の千葉靖史理事長が市役所で協定書に署名した。千葉理事長は「脱炭素化は地域の重要課題。持続可能なまちづくりに貢献していきたい」と話した。
茶業振興と地域発展を祈願 静岡市葵区足久保、農家ら献茶式
静岡市葵区足久保地区の茶農家でつくる「足久保茶研究会」は17日、同区足久保奥組の法明寺で献茶式を行った。地域住民ら約20人が集まり、茶業振興と地域の発展を祈願した。 鈴木清貴会長(71)らが同寺の観音堂に祭られている千手観世音菩薩(ぼさつ)に新茶を供えた。参加者は一人ずつ焼香し、観音像の前で手を合わせた。式典後、参加者は14日に摘んだばかりの新茶を菓子とともに味わった。 聖一国師が中国から持ち帰った茶の種をまいたと伝わる足久保地区は、静岡茶の発祥の地とされる。鈴木会長は「これから今年の茶取引が本格化していく。茶農家だけではなく地域住民にも、足久保茶やその歴史に親しんでもらえたらうれしい」と話
花や野菜の苗 特支学校へ 静岡東RC 児童ら丁寧に植栽
静岡東ロータリークラブ(RC、川口尚宜会長)は18日、社会奉仕活動として静岡市駿河区の静岡南部特別支援学校に花や野菜の苗を贈った。同校小学部3人、中学部5人が早速植栽に取り組んだ。 贈ったのはミニトマトやピーマンなどの苗や、マリーゴールドやアジサイといった色鮮やかな草花など。児童らは教員やRC会員に手伝ってもらいながら、培養土をプランターに敷き詰め、大きく育つように思いを込めて苗を植えた。 RC会員が児童らと一緒に作業するのは5年ぶり。川口会長は「皆さん上手に植えられた。収穫して食べたら、感想をぜひ聞かせてほしい」と呼びかけた。
静岡の食とビール発信 20日に葵区でイベント
静岡の食とビールを楽しむイベント「ホリノテラスホリデー」が20日午前11時から午後8時まで、静岡市葵区の駿府ホリノテラスで開かれる。 市外から同市への移住者ら有志が静岡の食の魅力を発信しようと企画し、今回で3回目。食の地産地消をテーマに、県内で作られたクラフトビールや焼津産のかつお節のだしを使ったおでん、清水港で水揚げされたマグロのカレーなど8店が出店する。ミニゲームなどが楽しめる「こども縁日」スペースも設ける。 主催者の1人で同市葵区の小沢祥子さん(32)=横浜市出身=は「静岡のおいしい食や温かい人の魅力を発信したい」と来場を呼びかけている。
聖母像を装飾「歴史感じて」 解体の清水教会、葵区で資材展示
静岡市清水区のカトリック清水教会の移築に取り組む一般社団法人「清水の木造ゴシック聖堂を活かす会」は5月10日まで、教会で実際に使用されていた資材の展示会を葵区の松坂屋静岡店で開催している。 聖堂に設置していた十字架やマリア像、港町の教会らしくいかりのモチーフがデザインされた祭壇など、普段は間近で見ることのできない貴重な約40点を並べた。1月から始まった解体作業で職人が傷を付けずに丁寧に取り外す「生かし取り」をした柱の装飾が来場者の目を引いている。 会場ではその作業風景を動画で紹介している。SNSを介して同会に寄せられた、教会での思い出の写真175枚も展示した。
英語サロン受講生募集 島田市国際交流協会
島田市国際交流協会は5月と9月から始まる英語サロンの受講生を募集している。対象は中学生以上で、初心者から中級者向け。各回テーマに沿って実践的な会話表現を学ぶ。米国出身のロイ・ヒルさんが講師を務める。レベルに合わせ、グループ分けを行う予定。 前期が5月17日~7月12日、後期が9月20日~11月15日のいずれも計5回。金曜日の午後7時~8時半に開催する。会場は同市のプラザおおるり。定員先着18人。受講料は全10回で1万円(中高生8千円)、同協会の会員は9千円(中高生7千円)。半期のみの参加は半額。 申し込み、問い合わせは同協会<電0547(36)7814>へ。
風景、名所を鮮やかに 清水区・「風の会」水彩画展
静岡市清水区で活動する水彩画同好会「風の会」が6月4日まで、同区の飯田生涯学習交流館で作品展を開いている。 月2回、各3時間ほど集まって水彩画を学び合ってきた60~80代の会員7人が18点を出展した。地元清水の風景や県内外の名所などを鮮やかに描いた個性豊かな作品が並ぶ。 会員の江川保隆さん(87)は「絵を見て水彩画に興味を持ってもらい、一緒に楽しむきっかけにしてほしい」と来場を呼びかけた。 作品展は2期に分けて行い、前期は4月30日まで。後期は作品を入れ替えて5月1日から6月4日まで開く。
藤枝セレクション3品認定 「最中」や柿の和菓子など 地域の逸品、市が販促支援
藤枝市はこのほど、地域を代表する逸品を紹介する「藤枝セレクション2024」に、「サッカーエース最中」(フォンテーヌ府中屋)と「長寿柿」(紅家)、「玉露娘」(御菓子處桜屋)の3品を認定した。 サッカーエース最中は、小豆あんと市之瀬産の抹茶を使った抹茶あん、沖縄県宮古島市の特産品の紅芋を使用した紅芋あんの3種類。上品な味わいと皮の香ばしさが好評を得ている。長寿柿は長野県産の市田柿に白あんを詰め、ようかんをかけて氷餅をまぶした。柿のうまみと程よい甘さが特徴。玉露娘は玉露を練り込んだバター生地で甘さを控えたこしあんを包み焼き上げた。玉露の風味とほんのりとした苦み、しっとりとした味わいを楽しめる。 市
新社会人向けマナー講習 名刺交換や話し方実践 島田商議所
島田商工会議所などは18日、新社会人と若手社員のためのビジネスマナー講習会を島田市地域交流センター歩歩路(ぽぽろ)で開いた。市役所や地元企業から44人が参加し、名刺交換やメールの書き方などを実践的に学んだ。 ビジネスマナー研修事業を展開するハルソラ合同会社(藤枝市)の地口伊智子さんが講師を務めた。地口さんは、明るく笑顔で話すことなど話し方の注意点や、周囲の人と協力することなど社会人の心構えを伝授した。「失敗してもいい。次に生かして成長してほしい」と呼びかけた。 参加した落合自動車(島田市)の長尾美来さん(18)は「お茶を出す際の順番や言葉遣いなど、失礼のないようにしたい」と意気込んだ。 (島
布花作家山下さん 葵区で個展 フランス公募展入選
静岡県内外で作品を発表する布花作家山下洋子さんが24日まで、静岡市葵区音羽町の自宅で個展を開いている。 山下さんは約40年前から絹や綿、麻の布を糸状にほどいて染色し、独創的な花の造形を制作してきた。ことし1月には、フランスの歴史ある国際公募展サロン・ドートンヌに初挑戦で初入選を果たした。 入選作「目覚め」はれんが色を基調にバラや小花などを同系の濃淡でまとめ、花の優しさ、生命力を表現した。「布花が好きという一心で色と風合いを追求してきた。評価をいただき、うれしい」と喜んだ。 個展では、エントランスやリビングなど空間に合わせ、オブジェやリースを展示した。ストールやコサージュ、ブローチも並べ、山下
米音楽大手とAI応用推進 ローランド
ローランドはこのほど、米音楽大手ユニバーサルミュージックグループと、世界のアーティスト、クリエーターを支援する戦略的パートナーシップを結んだと発表した。今後、共同研究開発拠点の設立などを進めていく。 音楽制作で人工知能(AI)の応用についての方向性と意図を明確にする。AIによるイノベーション(技術革新)の機会を推進しながら、透明性や公平性、コミュニティーへの参加の必要性を示し、音楽業界などに提唱するという。 両社は、人間が創造した作品の尊重や保護することなどを柱とした「AIによる音楽創造のための原則」を特設サイトで発表した。
低速電動車 初の販売店 ヤマハ発、普及加速へ契約
ヤマハ発動機はこのほど、自動運転にも対応した小型低速電動車両「グリーンスローモビリティ(GSM)」の自社製品販売店として、測量ソフト開発のアイサンテクノロジー(名古屋市)と契約したと発表した。ヤマハ発製GSMの販売店契約は初。公共交通がないエリアの移動手段確保や地域の低炭素化などの課題を解決するサービスとして、普及の加速化につなげる。 GMSは時速20キロ未満で公道を走行できる電動車を活用した移動サービス。ヤマハ発の車両「AR」シリーズは電動ゴルフカーの技術を活用して開発した。コンパクトな車体で、高齢者も乗り降りしやすい低床で開放的な構造が特徴。道幅が狭い市街地や観光地、中山間地などの移動手
特許取得社員と鈴木社長ら座談会 スズキ
スズキは18日、自動車関連などの特許を取得した社員と、鈴木俊宏社長ら役員との座談会を浜松市中央区の本社で開いた。知的財産(知財)活動を強化しようと昨年から始めた取り組み。 特許を取得した16人がプレゼンテーションした。衝突時の保護を目的に発明した「四輪電池パックの固定の仕方」で特許を取得した社員が開発の経緯を説明すると、役員から質問やねぎらいの言葉を受けた。 鈴木社長は「(知財創出を)しっかりサポートしていく。柔軟な発想から特許を取得し、商品化されれば(客などに)喜ばれ、後輩社員の刺激にもなる」と述べた。
エンシュウ、溶接新工法で米企業と協業 EV向け部品需要対応
エンシュウは18日、溶接装置メーカーの米最大手リンカーン・エレクトリック社と、電気自動車(EV)部品に対応する新溶接加工システムの提供で協業すると発表した。アルミ素材などの高溶着を可能にする「ホットワイヤ装置」とレーザーを融合させたリンカーン社開発の新加工法をベースに、顧客ニーズに応じて周辺機器を含めた生産システムを総合的に提案する。 リンカーン社が手がける新加工法「プレシジョンパワーレーザー」を用いた装置を日本で初めて販売する。自動車部品メーカーに、バッテリーケースやシャシーなどの加工向けに売り込む。EVシフト進行で部品軽量化を目指したアルミ化や一体成形する「ギガキャスト」導入が進む中、高
海洋産業振興で関係強化 MaOI機構、清水銀と協定
マリンオープンイノベーション(MaOI)機構は18日、海洋資源を活用して産業創出を目指す「MaOIプロジェクト」推進に向けた協定を清水銀行と締結した。地域の経済活動に精通する金融機関と情報交換を密に技術開発や人材育成を図る。協定締結は2例目。 静岡県庁で締結式を開き、同機構の松永是代表理事は「同じ清水を拠点に(2019年の)機構設立当初から築いた交流をさらに強化したい」と期待。清水銀の岩山靖宏頭取は「海から得られる持続可能な恵みによる経済効果は非常に大きいはず。環境を保全しながらのブルーエコノミーの実現に産官学金で取り組みたい」と話した。 MaOI機構は県が100%出資する一般財団法人。
ヤマハ発動機グループ施設に無人店18店舗 MV東海
マックスバリュ(MV)東海はこのほど、ヤマハ発動機グループの静岡県内施設に無人店舗「Max(マックス)マート」を18店舗オープンした。 浜松、磐田、掛川、袋井、湖西市、森町の工場や事務所などの一角に2023年10月から24年3月中旬にかけて開設した。多くが24時間営業という。 ヤマハ発によると、各施設の食堂などに併設して有人で運営していた全ての企業内ショップをMaxマートに変更した。無人店舗は各施設で働く計9千~1万人の従業員向けで、営業時間の延長や福利厚生費の削減につながることなどを理由に導入を決めたという。
復職希望者の支援サイト開設 TOKAIHD 再雇用制度拡充、人材確保へ
TOKAIホールディングスは、退職者の復職を支援する「カムバック採用」の専用ウェブサイトを立ち上げた。過去に勤務経験があれば退職理由を問わずサイトに登録でき、TOKAIグループが募集する職種などの求人情報を受け取れる。復職に対する希望や悩みなどの相談にも応じ、即戦力としての人材確保につなげる。 リクルートが運営するサイト「アルミー」を導入し、求人や企業の取り組み、採用イベントなどの情報を発信する。サイト登録者は担当コーディネーターを通じて復職に関する問い合わせや相談ができる。転勤、介護、育児などやむを得ない事情で退職した元社員が対象の再雇用制度を拡充し、復職へのハードルを下げるのが狙いという
摘採期月末から5月上旬に集中 JA静岡経済連、生育調査
JA静岡経済連は18日までに、今期の静岡県内産一番茶の定期生育調査結果をまとめた。静岡県の主力品種やぶきたの摘採時期は、前年と比べて5日ほど遅くなる見通し。 静岡県内の茶園13カ所で16日、新芽の数や長さ、病害虫の発生状況などを調べた。3月の気温低下で新芽の生育は遅れたものの、適度な降雨が寄与し、その後の生育は良好という。全域で病害虫の発生は少なかった。 島田や掛川など平たん地の盛期は28日~5月4日、川根や天竜など山間地は5月3~9日となる見込み。早場所と遅場所の摘採期の開きは小さく、短期集中型の生産が予想される。 経済連は「需要に応じた良質茶生産に向け、計画的な摘採に努める」としている。
24年の春闘賃上げ1万4970円 前年比6737円上昇 大手と中小で格差も 連合静岡集計
連合静岡は18日、2024年春闘の賃上げに関する回答・妥結状況の集計結果を公表した。定期昇給相当とベースアップ(ベア)を合わせた賃上げ総額は加重平均で1万4970円となり、前年を6737円上回った。賃上げ率は4・63%で1・99ポイント上昇した。賃上げの総額、率ともに07年以降の最高水準で、大企業で見られた賃金情勢の変化が県内にも表れた。 5日時点で回答・妥結した205組合の集計。従業員300人未満の賃上げ総額は1万1447円(前年比3588円増)、300人以上は1万5065円(6822円増)。企業規模を問わず大幅な伸びを示した一方、大企業と中小企業とで格差が生じている実情も浮かんだ。ベアを
レンタリース浜松 2025年春に吸収合併 静岡トヨタ自動車
遠州鉄道(浜松市中央区)は18日までに、いずれもグループ会社の静岡トヨタ自動車(静岡市駿河区)とトヨタレンタリース浜松(浜松市中央区)を2025年4月1日に合併すると発表した。 静岡トヨタ自動車を存続会社とする吸収合併方式。両社の経営資源を共有し、自動車関連サービス事業の効率化を図る。合併の前後で、トヨタレンタリース浜松の店舗名や商品、サービスなどは変更しない。 2023年3月期の静岡トヨタ自動車の営業収益は634億4100万円、トヨタレンタリース浜松は45億9200万円。
飯塚が男子200に参戦、高レベル 5月3日に静岡国際陸上
5月3日にエコパスタジアムで行われる陸上の日本グランプリシリーズ第5戦、第39回静岡国際陸上競技大会(静岡陸上競技協会主催、静岡新聞社など共催)のエントリー選手が18日までに発表された。男子200メートルは4大会連続となるパリ五輪出場を目指す飯塚翔太(ミズノ、藤枝明誠高出)をはじめ、大会2連覇を狙う日本選手権覇者の鵜沢飛羽(筑波大)らハイレベルな陣容になった。 男女の200メートル、400メートル、800メートル、400メートル障害、走り高跳び、ハンマー投げと男子砲丸投げの13種目を実施する。男子800メートルは昨年、5年ぶりに日本選手権を制した川元奨(スズキAC)が参戦。男子400メートル
レスリングの山本(飛龍高出)ら五輪切符に挑戦 アジア予選
【ビシケク共同】レスリングのパリ五輪アジア予選は19~21日にビシケクで行われ、日本勢は男子のフリー、グレコローマン各スタイル4階級に計8人が出場する。各階級上位2人が五輪出場権を獲得。今大会で逃せば、日本勢は同じ代表が世界最終予選(5月9~12日・トルコ)に回る。 フリーは65キロ級で23歳の清岡幸大郎(三恵海運)が有力だ。昨年12月の全日本選手権で東京五輪金メダルの乙黒拓斗(自衛隊)を破り、チャンスをつかんだ。「自信をもってマットに立つ」と気合がにじむ。 86キロ級は昨年9月の世界選手権で有力国が五輪出場枠を確保したため、石黒隼士(自衛隊)の勝機は十分にある。97キロ級で20歳の吉田アラ
⚽長谷部誠引退会見「いつかはこの時が来る」 地元ファンへ配慮も
【ベルリン共同】サッカーのドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトの長谷部誠(40)=藤枝東高出=は、全てドイツ語による記者会見で17日に今季限りでの現役引退を表明した。クラブによると、まずは地元ファンやメディアに報告したいという本人の意思と配慮があった。10シーズンを過ごしたクラブへの感謝も丁寧に表し、会見後は温かい拍手に包まれた。 「僕と家族はドイツに長く滞在することになると思う。ドイツは第二の故郷だし、アイントラハトはもちろん僕のクラブだ」。引退後も指導者として残る契約を結んでおり、改めてクラブへの強い愛情を口にした。 元日本代表主将がドイツでも異例と言える高評価を勝ち取ったの
⚽藤枝MYFCウイングバック、推進力に活路 リーグ最低4得点、低迷打破なるか
超攻撃的スタイルを掲げるJ2藤枝の“両翼”ウイングバック(WB)が今季まだ十分に機能していない。「得意のドリブルと裏へのアクションで推進力を生みたい」とMFシマブク。第10節を終えてリーグ最低の4得点で降格圏の18位に低迷する状況を打破するには、サイドからの速い攻撃が鍵を握る。 今季、右WBは第3節からシマブクがスタメンを張り、左WBは榎本と永田が交代で先発を務めている。3人ともドリブラーで榎本が第5節山形戦、永田が第9節仙台戦で得点を挙げたが、縦に突破する場面は数少ない。榎本は「ボールに触れず、中央から反対サイドまでポジションを変えすぎてバランスを崩し、逆効果になっ
バスケB2・ベルテックス静岡 20、21日最終節 プレーオフへ大一番 鍵はブロープレー
バスケットボールBリーグ2部(B2)は20、21日に最終節を行い、静岡は敵地で福岡と対戦する。プレーオフ(PO)のワイルドカード争いは出場圏内の2位。3位神戸とゲーム差はないが、直接対決の得失点差で上回り、昇格初年度でのPO進出へ“M2”で大一番を迎える。 静岡は前節で愛媛に連勝。ともに今季課題だった終盤の競り合いを制し、連敗した神戸に勝率で並んだ。神戸との対戦成績は3勝3敗。最終対決は1勝1敗と勝ちきれなかったが、最後の最後に得失点差で2点上回ったアドバンテージを生かせる状況に持ち込んだ。 福岡は同じ西地区の2位でPO進出を決めているものの対戦成績は2勝2敗。じっく
出野副知事、静岡県庁を後に 任期満了、知事と職員が見送り
18日に任期満了を迎えた出野勉副知事(71)が同日、静岡県幹部職員ら約300人に見送られ、延べ50年近く在籍した県庁を後にした。 拍手を送る職員に見守られる中、出野副知事は花束を受け取り、「皆さん、ありがとうございました」とあいさつした。川勝平太知事とも固く握手した。 出野副知事は最も心に残る仕事にグランシップ建設や企画運営を挙げ、「利用者目線を学び、公務員人生の転機となった」と述べた。副知事着任後は新型コロナウイルス感染症対応に追われ、「市町を含め職員の協力で乗り越えた。DXが進んだ側面もある」と振り返った。「迅速性、柔軟性、県民目線で、前例にとらわれずに行政運営を」と県庁の後輩に託した。
伊豆市長選 終盤情勢 菊地氏優位 森氏追う
任期満了に伴う伊豆市長選は、21日に投開票を迎える。現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(80)の争いは、4期16年の実績と組織力を生かして優位に立つ菊地氏を、森氏が草の根選挙で追う展開で終盤に入った。 5期目を目指す菊地氏は組織戦を展開。自民党伊豆市支部、公明党県本部、連合静岡のほか、地元の商工、観光、農業など約30団体の推薦を受け、幅広い業界に浸透する。地元県議、市議の大半が支援に回り、市内全域からの集票を目指す。SNSで30秒程度の「ミニ演説」を投稿し、若年層の確保にも努める。 2004、08、16年の市長選に次いで4回目の市長選出馬となる森氏は事務所を開設せず、大票田の修善寺地区
屋山太郎氏死去 静岡新聞社客員論説委員、政治評論家 91歳
政治評論家で静岡新聞社客員論説委員を務めた屋山太郎(ややま・たろう)氏が9日午後10時40分、横浜市の自宅で肺気腫のため死去した。親族が18日明らかにした。91歳だった。福岡市出身。葬儀は近親者で済ませた。 東北大文卒。1959年時事通信社に入社後、政治部記者やローマ特派員、編集委員兼解説委員を経て政治評論家に。故安倍晋三元首相に再登板を求めるなど、保守系の論客として活躍した。日本戦略研究フォーラム会長も務めた。88年3月から2023年2月まで本紙「論壇」を執筆した。 鈴木善幸内閣下の1981年に発足した第2次臨時行政調査会(土光臨調)に参画し、国鉄の分割・民営化を推進。2008年には国家公
「背中押しただけ」元焼津市議が主張 強制わいせつ、静岡地裁公判
マッサージを装って10代女性の胸を触るなどの行為をしたとして、強制わいせつの罪に問われた焼津市保福島、元焼津市議の建築業の男(55)の第5回公判が18日、静岡地裁(益子元暢裁判官)であり、男は検察が行為のあった日としている2023年6月9日について「その日は背中を押しただけ」と改めて主張した。 起訴状によると、男は同日午前11時2分ごろから14分ごろまでの間、自宅で、マッサージを装って女性のシャツを脱がせ、背後から下着をまくり上げ、両手で胸をもむなどしたとされる。 男は柔道の指導者で、女性は男が代表を務める道場に通っていた。男は2月の第4回公判で「(胸を触る行為を)したことはあるがその日では
「成瀬…」の宮島さん(富士出身) 本屋大賞受賞で滋賀に‘’凱旋‘’
滋賀県が舞台の小説「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)が「2024年本屋大賞」に選ばれ、著者の宮島未奈さん(40)が18日、三日月大造知事を表敬訪問した。宮島さんは、主人公が結成する漫才コンビ「ゼゼカラ」の青いユニホーム姿で「トロフィーを持って滋賀に帰ってまいりました」と凱旋(がいせん)報告した。 三日月知事は「主人公が何を言い出すのかわくわくする。今後映画やドラマ化なども期待したい」と受賞を祝った。 知事との対談後、宮島さんは「ずっと本屋大賞作家と呼ばれることになるので、荷の重さを感じているが、本当に光栄。その看板を大事にしていきたい」と語った。 宮島さんは富士市出身、大津市在住。小説は、
運転免許の更新、大型連休中は避けて 混雑予想、静岡県警呼びかけ
ゴールデンウイーク期間の大型連休中、静岡県内の警察署や運転免許センターの運転免許窓口が混雑することが予想されるとして、県警は更新手続きの時期をずらすなど、混雑緩和に向けた協力を呼びかけている。 県警運転免許課によると大型連休中の免許窓口開設は4月30日、5月1、2日。4月28日は西部運転免許センターが、5月5日は中部運転免許センターがそれぞれ日曜窓口を開設する。例年の状況から、特に4月30日の混雑が予想される。混雑で更新手続きに時間がかかる可能性があるほか、限りのある座席数が定員に達し、手続きできない場合もあるという。 問い合わせは中部運転免許センター<電054(272)2221>へ。
静岡の80代女性 カード詐取被害 50万円引き出される
静岡市葵区の80代の無職女性が18日、警察官を名乗る男らにキャッシュカード1枚をだまし取られたと静岡中央署に届けた。女性の口座からは現金50万円が引き出されていた。同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、同日午前10時半ごろ、女性宅に警察官を名乗る男から「あなたの口座が不正に使われている」「私服の女性警察官を向かわせる」などと電話があった。女性はその後、自宅を訪れた女にキャッシュカードを封筒に入れて手渡した。女は女性が目を離した隙に封筒をすり替えてカードを盗んだという。
静岡県警の地村警部補 広域技能指導官に 初の職務質問部門指定
静岡県警機動警ら課自動車警ら隊の地村美貴警部補(48)=富士市=が18日までに、警察庁から職務質問部門の広域技能指導官に指定された。1994年の制度開始以来、県警の警察官が職質部門で指定されるのは初。全国でも現役女性警察官で同部門の指定を受けているのは地村警部補のみという。 県警によると、地村警部補は2015年から地域課職務質問技能指導係に勤務し、地域部長指定の職質技能指導員に続き、19年からは県警本部長指定を受けて活動してきた。日夜警ら活動に従事しながら県内外で職務質問の指導、教養を精力的に続け、地域警察官の指導育成に力を入れる。今後は全国の警察官に向け、職質業務に必要な助言や実践的な指導
静岡県警、東・西部免許センターの日曜業務拡大 7月から、一般運転者の更新追加
静岡県警は18日、東部・西部運転免許センターの日曜窓口について、新たに「一般運転者」を更新手続き対象者に追加すると発表した。運用開始は7月からで、住民サービス向上を目的に取り扱い業務を拡大する。 現行の運用では、東部・西部運転免許センターでは日曜窓口の更新手続き対象者を「優良・高齢運転者」のみとしている。今回の変更で、「一般運転者」の受付時間を午後1時~1時半にそれぞれ設ける。追加変更に伴い、「優良・高齢運転者」の午後の受け付け開始時間を1時半に変更する。午前の受付時間は変わらない。第2日曜日に実施している東部運転免許センターは7月14日から、第4日曜日の西部運転免許センターは同28日から運
いなば食品静岡工場、2カ月間営業許可遅れ 市保健所、衛生面「危害の恐れなし」判断
いなば食品は18日、静岡工場(静岡市清水区由比北田)内で2023年5月に新設した鶏肉ボイル工程について同市保健所への工場内移設許可申請が約2カ月遅れた、と発表した。結果的に2カ月間、静岡市長の営業許可が下りていない状態で同工程を稼働させていたという。 同社からの報告を受け、同年7月15日に同保健所職員が現地調査し、施設が基準に合致していることや、衛生状態が良好であることなどを確認した。同保健所は「営業許可が一時的にない状態でも、食品衛生上の危害を生ずる恐れはなかった」と判断し、回収命令は行わなかった。 同工場全体では食品衛生法上必要となる食肉製造許可は取得済みだった。同工程は食肉缶詰や飼料の
ヘリの強風で型枠当たり重傷 静岡の工事現場
国土交通省航空局は18日、静岡市葵区の鉄塔の工事現場で、ホバリング中のヘリコプターが吹き下ろす強風により、地面に置かれていた鋼製の型枠があおられ、型枠に当たった地上作業員1人が左脚挫創の重傷を負ったと発表した。 事故は12日に発生した。国交省によると、型枠は長さ約6・5メートル、重さ約140キロ。ヘリは「新日本ヘリコプター」(東京都)が運航し、同日午前10時ごろ、約7メートル上空からホバリングし、建設用資材であるセメントをつり下ろした際、現場の土台に使う型枠があおられた。 国交省は航空事故に認定し、運輸安全委員会が事故調査官3人を指名した。
【幸せのカタチ “若者たち”の10年㊤】難民の人生再建に伴走 異なる視点、新たな扉開く
自然災害や経済不況で社会に閉塞(へいそく)感が漂う中でもしなやかに生きる若者の姿を追った、2013~14年の本紙連載「幸せのカタチ」から10年。世界は感染症や戦争の脅威にさらされる一方、SDGs(持続可能な開発目標)や多様性への意識も高まった。かつての若者たちが思い描いている、自分や社会の「幸せ」とは何か。どう変化したのか。再び、訪ねた。(生活報道部・大滝麻衣、焼津支局・市川淳一朗が担当します) 難民の人生再建に伴走・渡部さん 「異なる視点が扉を開いた」 東京タワーや高層ビルを見渡せる、若手起業家が集う都心のオフィス。渡部カンコロンゴ清花[さやか](33)=浜松市浜名区出身=もここを拠点に
豊かな春「穀雨」 ボタン、色鮮やかに 袋井・可睡斎【動画あり】
19日は二十四節気の「穀雨」。春の雨が農作物に潤いを与え、芽を出させる頃とされる。気象庁によると19日の県内の天気は、比較的大気が安定して回復傾向。広い範囲で晴れる見込み。 袋井市久能の可睡斎では、「ぼたんまつり」が行われている。ボタンはこの時期に咲き、「牡丹華(ぼたんはなさく)」という穀雨の季節を表す言葉がある。同寺敷地内の約1万平方メートルに約150種1500株が植えられている「ぼたん苑」では、色とりどりのボタンが見頃を迎えている。森町から娘と訪れた大橋義弘さん(95)は「ここ数年毎年来ているが、やっぱり癒やされるね」と目を細めた。
⚽長谷部誠選手引退 こだわったドイツ語の記者会見
【ベルリン共同】サッカーのドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトの長谷部誠(40)=藤枝東高出=は、全てドイツ語による記者会見で17日に今季限りでの現役引退を表明した。クラブによると、まずは地元ファンやメディアに報告したいという本人の意思と配慮があった。10シーズンを過ごしたクラブへの感謝も丁寧に表し、会見後は温かい拍手に包まれた。 「僕と家族はドイツに長く滞在することになると思う。ドイツは第二の故郷だし、アイントラハトはもちろん僕のクラブだ」。引退後も指導者として残る契約を結んでおり、改めてクラブへの強い愛情を口にした。 元日本代表主将がドイツでも異例と言える高評価を勝ち取ったの
日銀支店、景気判断を引き下げ
日銀静岡支店は18日発表した4月の県内金融経済動向で、景気の全体判断を「一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している」とし、前回3月の「緩やかに回復している」から引き下げた。下方修正は2022年3月以来25カ月ぶり。
富士山 9日発生のスラッシュ雪崩 数年に1度の中規模
9日朝に富士山の大沢崩れで発生したスラッシュ雪崩で国土交通省富士砂防事務所は18日、富士宮市上井出の大沢遊砂地で補足した土砂の量について約12万立方メートル(速報値)と発表した。数年に1度の頻度で起きる中規模なスラッシュ雪崩だったという。 同事務所によると、目立ったスラッシュ雪崩は2021年3月に発生した過去最大規模約47万立方メートルの流出以来。土砂は標高約700メートルにある同遊砂地で止まり、下流域に被害はなかった。 スラッシュ雪崩は気温の上昇と降雨により、水を含んだ雪が土砂を巻き込んで流れ下る現象を指す。9日は富士山全域で未明から大雨が降った。午前8時20分ごろ標高約2100メートル地
タケノコ掘り進め「うんとこしょ」 年長児が収穫体験 浜松市浜名区・細江保育園
浜松市浜名区細江町の細江保育園の年長園児25人が18日、同町の熊野神社近くの竹やぶでタケノコ掘りを楽しんだ。卒園児を子どもに持つ農家の協力で毎年実施している恒例行事。 子どもたちは、土から顔を出したタケノコを発見すると「見つけた」「大きい」と喜びの声を上げ、スコップを使って土を掘り進めた。くわを入れてもらった後、数人がかりで「うんとこしょ」と引き抜き、収穫した。 タケノコは1本ずつ家に持ち帰り、残りは19日の給食で焼き肉丼に入れて味わうという。前嶋一槻君(5)は「根っこがどっちにあるかのクイズも楽しかった。家ではタケノコスープか、タケノコうどんで食べたい」と笑顔を見せた。
デジタル茶況(4月18日)静岡茶市場と市中 磐田と初倉から入荷
静岡県産一茶は磐田や初倉が静岡茶市場と静岡市中に連日入荷した。磐田は出回りの少ない形状ものに引き合いがあった。取引の価格帯は6000円台~3000円台とばらつきが見られた。市中には19日に坂部や榛原などから初荷が届く予定となった。週末から週明けにかけて入荷する産地が増えていく見通し。 あっせん業者は「初取引から1週間でようやく商売が始まる。今期は短期集中になる」と話す。
強盗致傷の疑いで男を逮捕 三島署
マッサージ店の店員を殴って現金を奪い取ったとして、三島署は18日、強盗致傷の疑いで熱海市上多賀、建設業の男(50)を逮捕した。逮捕容疑は1月14日午前2時ごろ、三島市一番町のマッサージ店で、女性店長(49)の顔を殴るなどして現金2万円を奪い、軽傷を負わせた疑い。同署によると、容疑者は客として来店したという。
御前崎・下村市長就任式 職員に訓示「課題に対して当事者意識を」
14日投開票の御前崎市長選で初当選した下村勝氏(54)が18日、同市の研修センターで就任式に臨んだ。幹部職員約100人を前に「市の課題に対して当事者意識を持って取り組み、庁舎内の明るい雰囲気をつくってほしい」と訓示した。 下村市長は市の課題として財政問題などを取り上げ、「縦割り行政を変え、無駄を省くことを意識してほしい」と強調。各部署が連動する重要性を説いた。 組織論にも触れ、「トップダウンではなく、現場から上がってきた意見を交えながら最適な判断をしていきたい」と積極的な政策提案を求めた。
女性の自治会長、静岡県内わずか2.4% 23年度、防災会議委員は市町間で開き
静岡県内の自治会長のうち、女性の割合が2・4%にとどまっていることが、2023年度の県男女共同参画白書で分かった。市町の防災会議における女性委員の割合も8・9%と低く、中にはゼロの市町もあった。自然災害が起きるたびに女性の視点を取り入れた地域防災の重要性が叫ばれるが、県の担当者は「地域社会に性別役割分担意識が根強く残っている」と指摘し、女性防災リーダーの育成支援や自治会の理解促進に努めたいとしている。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 白書は、01年度に始まった県男女共同参画推進計画に基づく施策の実施状況や市町の現況、全国比較などを毎年公表している。計画では「政策・方針決定過程
袴田さん弁護団「DNA型鑑定結果は無罪の証明に」 検察は否定 再審第13回公判
現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審第13回公判が17日、静岡地裁(国井恒志裁判長)で開かれた。犯行着衣とされる「5点の衣類」のうち、白色半袖シャツに付着した血痕と袴田さんのDNA型は「一致しない」と結論づけた鑑定について、弁護団は高い信頼性があるとして「無罪を証明すると同時に、衣類が捏造(ねつぞう)されたことを強く示唆する」と主張。一方、検察側は「鑑定結果は信用できず、犯行着衣ではないことを示す証拠とはなり得ない」と対立した。 DNA型鑑定を手がけたのは、弁護団が推薦した本田克也筑波大教授(当時、現名誉教授)。再審
伊豆長岡複合施設の柱、コストコ再販店が先行開業 カフェ、スポーツバルも集約
伊豆の国市長岡に会員制大型スーパー「コストコ」の再販店を柱にした新たな複合施設が5月、オープンする。地元中学生向けのカフェやスポーツバルなどの飲食店も集約。近くの伊豆長岡温泉からの観光客周遊も見込み、関係者は「活性化の核に」と期待する。 新施設の名称は「S PARK(エスパーク)」。敷地面積約2500平方メートルで、全5店舗が入る。コストコ再販店「LIFE MART(ライフマート)」は静岡県東部では最大規模とされ、4月18日に先行オープンする。年会費なしでコストコの人気商品が購入できるほか、約400平方メートルの店舗内に日用雑貨や飲食料品千品をそろえる。電化製品の受注も受け付ける。 地元中学
リニア工事、JR東海社長「静岡県との対話進んだ」 生態系影響前提の議論開始で
JR東海の丹羽俊介社長は、17日に都内で開いた定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事に伴う南アルプスの生態系への影響について、影響が出るのを前提とした代償措置の議論が静岡県専門部会で始まったことに「(県側との)対話が進んだ」との認識を示した。県は従来、影響を出さない対応を求めていた。2027年の開業断念を理由にした川勝平太知事の辞職に関しては「コメントする立場にない」とした。 12日に開かれた県の生物多様性専門部会では、新たに就任した委員が「影響は必ず出る」との考えを前提にして「正面から代償措置を検討していく必要性がある」と指摘。県もこうした方向での議論の取りまとめに向けてかじを切った