「センチメートルにセンチメンタル」の巻/子育てコラムあすなろ

 過日、4歳の息子の身長が100センチに到達しました。生まれたときは2500グラムと小さめだったので、感慨深いものがありました。

 思い起こせば「悩み」の始まりは4年前の臨月の検診でした。胎児の成長が鈍っていると告げられ、「お母さんの体重は増えているのにね。お母さんが栄養とっちゃって、赤ちゃんに届いてないんだね」。

 医師の言葉が胸に刺さりました。

 以来、なんとか平均以上の体格にしたいと焦ってきました。母乳を飲む量、食事の量は足りているか絶えず気になりました。検診などで同じ月齢の子が集まれば、つい見比べました。「夜早く寝た方が成長ホルモンが出て背が伸びる」と聞いて早寝早起きを励行し、なかなか寝つかない日はイライラしてしまいました。
 
  40代夫婦のわが家は野菜と魚が中心の食生活ですが、パパママが若い子どもは肉中心なので体格がいいのではないか・・・真剣に悩んだこともありました。

 身長がすべてではないけれど、できたら背を伸ばしてやりたい気持ちはまだあります。でも、あまり神経質になっては親子とも心が縮んでしまいそうです。

 100センチ到達を機に、おおらかに子育てしようと誓う今日この頃です。ちなみにネットの情報によると、男の子の身長は「(両親の身長の合計+13)÷2+2」ぐらいになるそうです。真偽は如何!?
 

(たこ八)

子育てコラム「あすなろ」(805) 「センチメートルにセンチメンタル」の巻

  

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