「小学生になれないよ!」の巻/子育てコラムあすなろ

 「なんでこんなこともできないの! 小学生になれないよ」。
今年に入って、6歳の長男に何度この“言ってはいけない”一言で叱ってしまったことか。服やパンツはいつも前後ろ逆、食べ物をこぼす、散らかした部屋を片付けない・・・。これまでしつけをちゃんとしてこなかった自分を責めつつ、つい大きな声を出してしまいます。
 秋の就学前健診で、小学校の校長先生から「たくさん褒めてあげてください。学校生活への大きなエネルギーになりますよ」とのお話があったばかり。でも、日常ではそれを実践する余裕もなく、息子のだらしのない部分ばかりに目がいきます。そして、「もう小学生になるんだから」とプレッシャーを掛けてしまうのです。息子にとって小学校は既に「楽しいところ」ではなく、「厳しく、怖いところ」という印象になってしまっているかもしれません。
 一方、3歳になったばかりの長女は1人でできることが日に日に増えてきて「上がり調子」の時期。トイレが上手にできると「やったあ」と家族中で飛び上がって喜び、大人の手を借りずに着替えを完了させると、抱きしめてたくさん褒めてあげています。すると娘も笑顔になり、家の中もぱっと明るくなります。私自身もとても幸せな気持ちになります。
 「息子にも、ちょっと前まではこうやって褒めていたのにな…」。反省の念がまた込み上げてきます。
 「褒めて育てる」って簡単そうで難しいですね。子どもが成長していくにつれて強く思います。

(あゆいろママ)

子育てコラム「あすなろ」(795) 「小学生になれないよ!」の巻

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