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番組審議会だより > 2018

第592回番組審議会(2018年10月12日)

●開催年月日 平成30年10月12日(金) 12時30分
●開催場所

静岡新聞放送会館

●出席者

委  員(敬称略)

中井 弘和 委員長

栗原 績

田中 尚弘

髙井 正人

篠原 裕和

鈴木 智子

星野 明宏

久米 行子(書面)

江﨑 和明(書面)

審議議題

〇テレビ番組

「空飛ぶかつおぶし~海外のシェフに渡したら、こんな料理になりました~」

放送:2018年9月2日(日)16:00~16:54放送

〇種別毎番組放送時間とCM放送時間の実績報告

番組概要

 和食ブームにのり、日本人が愛してきた「旨味」が「UMAMI」として世界でも認知されるようになってきた。その旨味を凝縮させた食材ともいえるのが
「かつおぶし」。これまで、日本で作られたカツオ節は燻すとき表面につく成分がEUの基準に合わないため、輸出が不可能だった。しかし、研究の末、日本で初めてEU基準をクリアするカツオ節を作りあげたのが、静岡県焼津市の老舗かつお節メーカー「新丸正」。世界の料理人がいまもっとも注目する静岡発の食材「かつおぶし」が空を飛んで海外の一流シェフに渡ったら、一体どんな料理になるのか!?
 かつおぶしとともにフランスへ飛んだのは、芸能界屈指のグルメ、勝俣州和さん(静岡県御殿場市出身)。フランス国内で最高ランクのホテルのレストランを訪ねると、グルメ大国ならではの驚くべき演出のかつおぶし料理に出会う。またパリ市内のレストランのビュッフェに「かつおぶしを置いてみた」という企画も実施。かつおぶしを初めて見るパリ市民の反応はいかに。
 そして、勝俣さんのフランス旅を見守るのは、春風亭昇太さん(静岡県静岡市清水区出身)と料理研究家の土井善晴さん。かつおぶしを愛し日本文化を継承する昇太さんと、辛口コメントで知られる土井さんは、フランスシェフのかつおぶし料理をどう評価するのか。

●委員の意見

・若い世代でも鰹節を見て何だろうと思う時代に興味を喚起し、海外のシェフを通して出汁の文化を伝えようとした点は、バラエティを超えて社会的意義があった。

・情報バラエティとして、定型的な作りや展開にとらわれている印象も受ける。違った視点でのアイディアや工夫で、作り方を考えることも必要ではないか。

・制作サイドが、フランスのシェフを一方的に試しているような雰囲気も感じられた。日本の専門家とのやりとりなどがあれば、料理人同士の交流のようなものが、生まれたのではないか。

・番組の最後にコーヒーとの関連に触れた場面は、いぶす鰹節と炒るコーヒーの香りに接点を見出した発想が本当に素晴らしいと感じた。

・楽しく見られた一番の理由は、キャスティングが良かったからではないか。土井さんと昇太さんのやりとりはテンポがあり、ナレーションを務めた吉村さんは、時折出てくるトークの場面などがユニークで効果的だった。また、勝俣さんが時々使う美しい言葉に惹かれた。

・今回の企画は、我々の日常の固定概念をはずして新しいものを考え出すというメッセージを伝えていた。

・料理は芸術であり科学であると思い、食生活を見直す良い機会になった。

・日本はすごいだろうという最近はやりのスタイルではなく、日本の食材を使いながら、海外へのリスペクトも感じられるバランス感覚を好ましく思えた。

・料理の映像が美しく、カメラワークが素晴らしいと感じた。

・空からの一体感という演出はおもしろいが、もう少しCG技術などを駆使した映像処理で、動きなどを入れたら良かったのではないか。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

平成30年9月1日~平成30年9月30日 総件数314

(1)Soleいいね!【TV・自社制作】 ・・・・・・・・・ 33件

(2)イブアイしずおか【TV・自社制作】

・・・・・・・・・ 30件
(3)ひるおび【TV・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 17件

(3)東大王【TV・ネット編成】

・・・・・・・・・ 10件
(5)ゴゴスマ GOGO! smile!【TV・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 9件

視聴者からの意見

〇テレビ番組「日曜劇場 この世界の片隅に」9月16日放送終了                       

・このドラマは良かったです。主演の松本穂香さんの演技もほんわかしていて良かったですね。1話から欠かさず観ていました。
放送してくれてありがとうございました。                (60代・女性)