・若い世代でも鰹節を見て何だろうと思う時代に興味を喚起し、海外のシェフを通して出汁の文化を伝えようとした点は、バラエティを超えて社会的意義があった。
・情報バラエティとして、定型的な作りや展開にとらわれている印象も受ける。違った視点でのアイディアや工夫で、作り方を考えることも必要ではないか。
・制作サイドが、フランスのシェフを一方的に試しているような雰囲気も感じられた。日本の専門家とのやりとりなどがあれば、料理人同士の交流のようなものが、生まれたのではないか。
・番組の最後にコーヒーとの関連に触れた場面は、いぶす鰹節と炒るコーヒーの香りに接点を見出した発想が本当に素晴らしいと感じた。
・楽しく見られた一番の理由は、キャスティングが良かったからではないか。土井さんと昇太さんのやりとりはテンポがあり、ナレーションを務めた吉村さんは、時折出てくるトークの場面などがユニークで効果的だった。また、勝俣さんが時々使う美しい言葉に惹かれた。
・今回の企画は、我々の日常の固定概念をはずして新しいものを考え出すというメッセージを伝えていた。
・料理は芸術であり科学であると思い、食生活を見直す良い機会になった。
・日本はすごいだろうという最近はやりのスタイルではなく、日本の食材を使いながら、海外へのリスペクトも感じられるバランス感覚を好ましく思えた。
・料理の映像が美しく、カメラワークが素晴らしいと感じた。
・空からの一体感という演出はおもしろいが、もう少しCG技術などを駆使した映像処理で、動きなどを入れたら良かったのではないか。
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