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番組審議会だより > 2018

第589回番組審議会(2018年6月15日)

●開催年月日 平成30年6月15日(金) 12時30分
●開催場所

静岡新聞放送会館

●出席者

委  員(敬称略)

中井 弘和 委員長

久米 行子

栗原 績

鈴木 智子

江﨑 和明

星野 明宏

篠原 裕和(書面)

審議議題

〇テレビ番組「SBSスペシャル でんきや」

放送:2018年5月26日(土)16:00~16:54放送

審議概要

 静岡県の小さな港町に42年間潰れない”でんきや”がある。未だ、昭和のカセットテープが陳列され、品揃えも豊富とはいえない小さな店。「でんきやは日本一、家に上がる仕事」こう話すのは、焼津市の「サカモト電器」店主・坂本明弘さん。母に店番を任せ、坂本さんはほぼ一日中、お客さんの家を回る。一人一人の家の間取りや生活様式を把握し、電球一つの交換でも駆けつける。家電製品以外の悩みを相談されることもしばしば。猫を亡くし、ロボット掃除機をペットのように可愛がる女性。病院でがん治療のDVDを渡され、DVDプレイヤーを買った男性。最新家電がやってきた笑顔の裏には、孤独と生きる老人たちの寂しさも見え隠れする。
 役目を終えたかのようにみられていた”でんきや”。それに回帰する人々の生活には、時代を映し出したドラマが紡がれている。

●委員の意見

・家電の販売だけでなく家庭に入り込んで様々な手助けを果たす主人公の姿は高齢者が地域社会の中で生きて行く上でのセーフティネットの役割を果たしていると感じた。

・地域社会の課題が日常的にある事を穏やかに感じられるバランスが見やすく受け入れやすかった。

・限界集落のような山間部ではなく焼津と言う街中が舞台となっていてリアルな臨場感を感じた。

・番組からは、ごく普通の生活を送る人たちへの敬意が感じられるとともに、主人公の仕事に対する志やコミュニケーションの取り方などに学びがあった。

・男性が主人公のストーリーが、女性目線で作られている点が効果的に融合され温かい番組となっていた。

・一生懸命さは感じたがビジネスとして本当に今後も成り立っていけるのかと先行きについてさびしい思いを持った。

・ナレーションには、強調する表現などがなく最終的には、何を伝えたかったのか分かりにくかった。

・家電は生活に様々な変化をもたらし新しい文化を作る象徴となっていた。その発信役だった「でんきや」さんの今を追った番組は華やかさと孤独を映し出しながら未来への不安も感じさせられた。

・方言満載のローカル番組で郷土愛が掻き立てられて楽しい気持ちになった。

・何気ない焼津の風景の中で、若い主人公と取り巻く人々の関わりに、観る人の心を惹きつける力があると感じた。

・こうしたテーマの企画をシリーズ化して発信してほしい。

・内山アナウンサーのナレーションは、柔らかくて優しい雰囲気を出しつつ言葉がしっかり伝わってきて感動した。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

平成30年5月1日~平成30年5月31日 総件数361

(1)イブアイしずおか【TV・自社制作】 ・・・・・・・・・ 80件

(2)Soleいいね!【TV・自社制作】

・・・・・・・・・ 43件
(3)ゴロウ・デラックス【TV・ローカル編成】 ・・・・・・・・・ 16件

(3)名医のTHE太鼓判【TV・ネット編成】

・・・・・・・・・ 13件
(5)ひるおび【TV・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 12件

視聴者からの意見

〇テレビ番組「SBSスペシャル 黒い証拠 白い証拠~袴田事件 再審を問う~」

                                      5月27日(日)放送

・日曜深夜の放送だったが、この番組こそゴールデンタイムに放送して、より多くの県民の人たちに観てもらうべきだと思う。また全国放送して国民に知ってほしいと思いました。                               (50代・男性)

・事実を丁寧に伝えていてとても良い番組だったと思います。制作側の真摯な姿勢が覗える内容でした。ぜひ多くの人が観ることができる時間帯に放送してください。                                       (60代・男性)