TeamBuddy
備える
 「TeamBuddy(チームバディー)」は、静岡新聞SBSが行政や企業と連携し、いつも身近にいて県民一人ひとりをサポートする相棒のような存在になりたい、という思いを込めたプロジェクトチームです。防災について「知る、学ぶ、備える、守る、つなげる、シェアする、つたえる」活動に取り組んでいます。
 処方薬の入手が困難になる災害時に必要な薬を処方してもらうためには、自分が服用している薬の情報を正確に伝える必要があります。静岡県薬剤師会副会長で災害薬事コーディネーターの秋山欣三さんに、災害時の薬の備えについて聞きました。
OurBuddy#21

しずおか防災人お薬手帳で災害時でも適切な処方を

災害薬事コーディネーター 秋山 欣三しょうぞうさん(59) 静岡薬科大(現静岡県立大薬学部)大学院修了。
化学薬品メーカーの研究員の後、漢方の専門薬局を経て、平成6年から厚生薬局(静岡市葵区)を開業。
県薬剤師会副会長、静岡市薬剤師会会長。県立大臨床教授。

薬手帳で災害時でも適切な処方を

災害薬事コーディネーターは、災害発生時に薬の需要を把握し、備蓄薬や支援物資の薬を必要な被災地域に振り分け、薬剤師を適所に配置します。限られた「資源」を的確に分配し、不足分を速やかに補うことで、できるだけ多くの命を守るのが目的です。

現在、多くの方が処方薬で健康を維持しており、災害時でも服用を欠かすことはできません。しかし、ご自分に出されている薬の種類と量を覚えている人は少ないでしょう。

災害時に患者さんが正確な薬の情報を提供できないと、種類はおろか必要な量が分からず十分な効果を発揮する薬の処方が難しくなります。さらに薬の飲み合わせのリスクを回避することも困難になります。

一方で、十分な種類の薬がそろわない時でも、お薬手帳などで正確な情報が分かれば、同じ効果が期待できる薬の処方が可能になります。お薬手帳は自分の生命・健康を維持するためにある、という認識を持ちましょう。

お薬手帳が複数ある人は、1冊にまとめましょう。飲んでいる薬(薬歴)を総合的に管理するためです。手帳のコピーを非常持ち出し袋に入れることはもちろん、スマホを使える人は電子お薬手帳を活用してください。薬の袋や薬剤情報などを携帯で撮影し、家族などに送信して自分の情報を共有することも役立つでしょう。

災害時でも適切な薬の服用で、日常生活を送れる人が一人でも多くなれば、復興に必要な人的資源が増えることになり、医療的支援を、本当に必要な被災者に振り向けることができるのです。

秋山欣三(しょうぞう)さん
災害薬事コーディネーター 秋山欣三(しょうぞう)さん

INFORMATION

むすび塾 防災講演会

被災者の「生の声」から防災を学びましょう

防災講演会

静岡新聞社は6月2日(土)、河北新報社(本社・仙台市)の防災ワークショップ「むすび塾」の一環として、講演会「東日本大震災を忘れない~被災体験を聞く会」を開催します。中学生の時に震災で祖母を亡くした女子大生、父親を亡くしながらも消防団の任務を全うした会社員、津波が迫る保育所から園児を全員避難させた元保育所長と、さまざまな立場の3人が壮絶な被災体験を語ります。東北大の研究者による避難シミュレーション解説も行われます。

2018年6月2日(土)15:30開場/16:00開演 (18:00終了予定)参加無料
会 場 :静岡新聞社 本社体育館(静岡市駿河区石田2丁目5-23)
【申込み】
氏名、住所、連絡先を電話054(284)9821 または
shakaibu@shizuokaonline.comまでご連絡ください
締め切り : 2018年6月1日(金)17時まで
共催/静岡新聞社・河北新報社